「高速切断機」のおすすめ商品の比較一覧表
高速切断機とチップソーは何が違う?
チップソーは金属の丸ノコギリの歯を使っておもに木材を切る機械で、金属切断用の刃に替えることで金属やパイプなども切断することも可能です。金属切断用の刃に替えた場合、高速切断機よりも早く切断できますが、その分摩耗が激しく、その度に刃の交換をする必要があるなど、主にコスト面でのデメリットが挙げられます。
一方、高速切断機は円盤の砥石を高速回転させて対象物を切る方法で、おもに金属やパイプ、ワイヤーロープなどの切断工具として使われます。チップソーほどではありませんが、短時間で対象物の切断が可能で、摩耗に強くランニングコストがかからないのが特徴です。金属を切断する機会が多い場合は、高速切断機を選ぶといいですよ。
高速切断機を使う際の注意点
高速切断機は安全に配慮し、正しい使い方をしなければ重大な事故につながってしまいます。切断中は火花や粉塵が飛び散るため、使用中は必ずゴーグルと防塵マスクを着用し、高速切断機を覆って火花や粉塵を防ぐ安全カバーを使用してください。
可燃物のない場所で使用し、換気も忘れずに行いましょう。また、激しくハンドルを押し上げ切断すると砥石の破損につながりますので注意してくださいね。
高速切断機の選び方
切断能力や砥石のサイズなど、高速切断機を選ぶ際のポイントについてご紹介していきます。これらふまえて選べば、自分にあった使いやすい高速切断機が手に入るはずです。
切断能力で選ぶ
高速切断機は、砥石のサイズやバイスの開き幅によって、切断できる対象物のサイズや、パワーの強さや回転数でどれだけ早くキレイに切断できるかが変わってきます。
切断能力は主に3つのポイントがあるので、それぞれみてみましょう。
砥石のサイズは必ず確認!
砥石の直径サイズは305mm、355mm、405mm、455mmの4種類がありますが、おもに家庭用や日曜大工で使う場合、AC電源が100Vの305mmか355mmの製品です。
一般的に、305mmの砥石で切断できる対象物の厚さは90mmで、355mmの砥石で切断できる対象物の厚さは120mm(丸パイプの場合)と言われているので、切断したいものの厚みによって砥石のサイズを選びましょう。
また、高速切断機は違うサイズの砥石をつけることはできませんので注意してください。
パワーの強さと消費電力をチェック
当たり前ですが、作業がしやすい高速切断機はパワーがあるモデルになります。そして、パワーがあるモデルと消費電力は比例し、消費電力の大きさは砥石のサイズが大きくなればなるほど大きくなっていきます。
高速切断機に使われているAC電源は単相100V、単相200V、三相200Vの3種類があり、自宅などで利用する場合は単相100V、工場などで利用する場合は単相200V、三相200Vのものを使います。使う場所でAC電源が利用できるかどうかも確認しておきましょう。
1分間の回転数はどれくらいか
高速切断機の1分間の回転数は、製品にもよりますがだいたい3000〜4400回で、回転数が多ければ多いほど、対象物をキレイに切断することができます。
購入時の目安ですが、1分間で3,800回転ぐらいの性能があればじゅうぶんと言えますが、1分間で4,000回転以上だとよりキレイに切断が可能です。
角度切りの角度はどれくらいか
高速切断機は上からまっすぐ切断する場合がほとんどですが、水道管などを加工するために角度をつけて切断する場合もあります。高速切断機のほとんどは45°まで角度をつけて対象物を切断することが可能ですが、なかには右側は45°、左側30°まで傾けて切断できるものもあります。
水道管やパイプなどを角度をつけて切断する機会がある場合、角度切りの角度も必ず確認しておきましょう。
バイスの開き幅で挟めるもののサイズが変わる!
切断する対象物を固定する、バイスの開き幅も必ずチェックしておきましょう。バイスの開き幅は製品によって異なりますが、鉄板などを切る場合は200mm以上、丸パイプなどの幅がないものを切る場合なら200mm以下で問題ないでしょう。
人気製造メーカーをご紹介
高速切断機の製造元はよく知られている日本メーカーから、価格の安い海外メーカーまでさまざまな会社があります。ここでは、代表的な国内メーカーのマキタ、京セラ、HiKOKIの3社の製品の特徴やサービスをご紹介します。
マキタ:大手工具メーカーで安心の品質&サポート体制も抜群
電動工具の日本国内シェア約60%の国内大手製造メーカーです。大手メーカーなだけあって品質レベルが高いだけでなく、全国116カ所(2020年3月現在)に営業所があり、購入後もアフターサービスが受けやすいのが特徴です。
また、故障した製品を依頼から3日間でなおす「修理3日体制」で、故障してもすぐに修理してもらえるのもうれしいポイントです。
HiKOKI(旧:日立工機):他社にはない配慮や機能を搭載!
マキタに次いで日本国内シェアが多いといわれているメーカーです。高速切断機に関しては、ほかのメーカーにはない配慮や機能が搭載されているのが特徴で、床面に砥石が接着しないためのアンダーカバーがついていたり、操作しやすい大型トリガースイッチを採用するなど使用しやすい製品が多いです。
修理やアフターフォローに関しては、販売店での修理が基本ではありますが、販売店が近くにない場合はウェブやFAX、電話でも修理依頼や相談が可能です。
リョービ:家庭向け~プロ向けまで製造!
リョービシリーズの工具はホームセンターでも多く発売されており、プロの方はもちろん、DIYや趣味で愛用している方も多く、パワーがありながらも使いやすい製品が多いのが特徴です。
リョービの電動工具事業は2018年に京セラの子会社に譲渡されたため、全国47カ所(2020年3月現在)にある京セラの子会社の営業所と、購入したホームセンターや販売店で修理を受けつけており購入後のサポートも万全です。
高速切断機おすすめ3選|【マキタ】
「修理3日体制」などのきめ細やかなアフターサービスが充実している、国内大手メーカーのマキタの高速切断機を2製品ご紹介します。
空間デザイン・DIYクリエイター
高速切断機で充電式は、このマキタ『充電式切断機(LW141DZ)』でしかみたことがありません。DIY向けというよりは、職人さん向けというべきでしょうか。
持ち運びが頻繁で移動も多く、作業回数も多い、場所を選ばず使用したい、そんな使い方をする方は、このマキタの充電式がおすすめ。

高速切断機おすすめ2選|【HiKOKI(ハイコーキ)】
使う方に配慮した握りやすいソフトグリップやアンダーカバーを搭載した、国内シェアNo.2のHiKOKIの高速切断機を2つご紹介します。
空間デザイン・DIYクリエイター
『高速切断機(CC14SF)』は切断能力φ120mmとパワーもあり、大きいものでも切断可能で、オールマイティーに使えるでしょう。さまざまな金属、厚みのあるものを切断したい、する可能性がある方におすすめな商品です。

高速切断機おすすめ2選|【RYOBI(リョービ)】
国内シェア第3位! ハイパワーでプロの愛用者も多いリョービの高速切断機をご紹介。砥石のサイズが305mmと355mmの2種類があります。
高速切断機おすすめ3選|【コスパ抜群】
そのほかの国内メーカー、海外メーカーで比較的安価かつ機能も充実している高速切断機を3つご紹介します。
空間デザイン・DIYクリエイター
新興製作所『高速切断機(SHC-305E)』はコスパもよく、DIYなどで金属をカットしたい、アングル材などのカット程度なら十分使えます。DIY向けに購入を検討している方にオススメな商品です。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 高速切断機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの高速切断機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|エキスパートのアドバイス
空間デザイン・DIYクリエイター
砥石外径は切断する材料の厚みで変わる
高速切断機は鉄パイプやアングル材などアイアン素材などの金属でも素早く安全にカットすることができる工具で、据え置いて使用する為、充電式よりも電源アダプターを選択するのが一般的です。
なお、切断したい材料の厚みによって、用途に合う砥石外径も変わってきます。最適なサイズの砥石が装着できるかもチェックが必要です。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。