DIY用ジグソーの選び方 使い方、ブレードの形状、付加機能、切断能力、木屑処理など
DIYアドバイザーの末永京さんと野口 僚さんに、DIY用ジグソーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
使い方がかんたんなものを選ぶ シンプルタイプかプロ用か
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
はじめてジグソーを使う方にとっては、こまかい調整やブレード(刃)の交換などは面倒なもの。とりあえずジグソーを使ってみたいという方には、機能の少ないシンプルなタイプが向いています。価格もリーズナブルなものがいろいろあるので、そういった意味でもまずはシンプルなものから試すといいでしょう。
また、ブレードの交換は六角レンチを使うタイプとワンタッチタイプがあります。はじめての場合はワンタッチタイプがかんたんにブレードの交換ができるのでおすすめです。
Makita(マキタ)『JV0600K』
ブレードは工具不要でワンタッチ交換ができるので、初心者にも使いやすいです。
>> Amazonで詳細を見るジグソーブレード取りつけ形状の規格に注意して選ぶ スタンダードタイプ(U型)・T型
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーで材料をカットする際は、必ずブレードと呼ばれる刃ものを取りつける必要があります。このブレードの上部にあたる取りつけ部分の形状は大きく2種類に分かれており、六角レンチを使用してはさむ「スタンダードタイプ(U型)」とジグソー本体にワンタッチで取りつけが可能な「T型」のものがあります。
最近では、ワンタッチで取りつけ可能なT型のブレードが増えてきているため、ジグソーを購入の際は着脱がらくなワンタッチ式の商品を選ぶと快適です。取りつけ部の形状がちがうとジグソーに取りつけができないため、注意が必要です。
BOSCH(ボッシュ)『コードレスジグソー PST18LIN』
刃はT型ブレードで、替刃交換に工具は不要です。曲がることなくまっすぐ切断できるガイドもついています。キャリングケース付き。
>> Amazonで詳細を見る切断時に便利な付加機能で選ぶ オービタル機能・ブロワー機能・無段変速機能・電子制御
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーは刃ものが上下することで材料をカットできる電動工具ですが、それ以外の付加機能がある機種も多く販売されています。有名な付加機能は4つあります。
●ブロワー機能:切断した切り粉を刃ものの近くから飛ばしてくれることで、切断する場所をよく見えるようにしてくれます。
●オービタル機能:刃ものが楕円を描くように上下させることができ、直線の切断能力が上昇。解体作業などの際に非常に便利です。
●無段変速機能:レバーの押し具合で刃ものの速度が変わります。カーブのカットや繊細なカットを必要とする場合に便利。
●電子制御:切断時に負荷がかかっても刃ものの上下速度の変化が少なく、かたい素材でもスムーズなカットが可能です。
Makita(マキタ)『電子ジグソー 4350FCT』
ブロワー機能がついたジグソーは、切断した切り粉を刃ものの近くから飛ばしてくれるのでとても使いやすい。低騒音・低振動で快適に作業ができます。
>> Amazonで詳細を見る切断能力の違いで選ぶ 厚さのある材料を切るときは…
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーには機種によって切断可能な材料と厚みが表記されていることが多いです。この材料の切断可能な厚みが大きくなるほど、パワーがあるプロ用の機種になります。ベニヤ板やホームセンターで販売されている木材などでしたら、DIY用グレードのジグソーでもじゅうぶんにカットすることができます。
ジグソーはカット時の自由度が高く、曲線などのカットができる反面、分厚くかたい材料を思いどおりに切るのには少し練習が必要です。ハイグレードのジグソーは価格も上がるため、用途に合ったグレードのジグソーを選ぶことでよい買いものができるでしょう。
高儀『EARTH MAN オービタルジグソー JSW-100SC』
リーズナブルな価格に対して、驚くほど充実した機能とパワーが魅力。DIY用には満足のいく商品でしょう。プラスチック・軟鉄板の切断や斜め切りも可能。
>> Amazonで詳細を見る木屑に注意! 使用する場所で選ぶ 屋内作業か屋外作業か
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
ジグソーを購入後、作業する場所は決まっているでしょうか? ジグソーでの作業はかなり木くずが舞うものです。もし室内での作業を考えているのでしたら、集塵機が接続できるものを選ぶといいでしょう。
また屋外での作業で電源を確保するのが難しい場合は、コードレスタイプがおすすめ。あらかじめ充電しておけば電源を気にせず使うことができます。
RYOBI(リョービ)『ジグソー MJ-50A』
直線、曲線カットをするというシンプルな機能を備えたジグソー。木材は50mm、軟鋼材は3mmまでをカットすることが可能。
>> Amazonで詳細を見るDIY用ジグソーのおすすめ18選 Makita、RYOBI、BOSCH、HiKOKI ほか
うえで紹介したDIY用ジグソーの選び方のポイントをふまえて、DIYアドバイザーの末永京さん、野口 僚さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

Makita(マキタ)『JV0600K』


















出典:Amazon
質量 | 2.3kg |
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切断能力 | 木材90mm、軟鋼板10mm、アルミ板20mm |
オービタル機能 | あり(3段) |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 500~3,100min-1 |
ストローク幅 | 23mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

RYOBI(リョービ)『ジグソー MJ-50A』








出典:Amazon
質量 | 1.7kg |
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切断能力 | 木材50mm、軟鋼材3mm |
オービタル機能 | なし |
ブレードの交換 | 六角レンチ使用 |
ストローク数 | 3,200min-1 |
ストローク幅 | 18mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

BOSCH(ボッシュ)『18Vバッテリージグソー PST18LIH』
















出典:Amazon
質量 | 1.9kg(バッテリー質量を含む) |
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切断能力 | 木材80mm、軟鋼板5mm、アルミニウム12mm |
オービタル機能 | あり(4段) |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 0~2,400min-1 |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

HiKOKI(ハイコーキ)『電子ジグソー CJ160V』


















出典:Amazon
質量 | 2.5kg |
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切断能力 | 木材135mm、軟鋼板10mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 800~2,800min-1 |
ストローク幅 | 26mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

BOSCH(ボッシュ)『SDSジグソー PST800PEL』






















出典:Amazon
質量 | 1.9kg |
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切断能力 | 木材80mm、軟鋼板5mm、アルミニウム12mm |
オービタル機能 | あり(4段) |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 500~3,000min-1 |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

Makita(マキタ)『電子ジグソー 4350FCT』












出典:Amazon
質量 | 1.9kg |
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切断能力 | 木材80mm、軟鋼板5mm、アルミニウム12mm |
オービタル機能 | あり(4段) |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 500~3,000min-1 |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |

RYOBI(リョービ)『ジグソー CJ-250』
















出典:Amazon
質量 | 約1.0kg |
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切断能力 | 木材25mm、軟鋼板3mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 六角レンチ使用 |
ストローク数 | 2100回(1分あたり) |
ストローク幅 | 16mm |
傾斜角度 | - |

高儀『EARTH MAN オービタルジグソー JSW-100SC』












出典:Amazon
質量 | 約2.1kg |
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切断能力 | 木材135mm、アルミニウム20mm、軟鋼板10mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 1500~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
HiKOKI(ハイコーキ)『電子ジグソー CJ90VST』
















出典:Amazon
質量 | 約2.2kg |
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切断能力 | 木材90mm、ステンレス3mm、軟鋼板8mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 850~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
Makita(マキタ)『ジグソー 4327』








出典:Amazon
質量 | 約1.9kg |
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切断能力 | 木材65mm、 軟鋼板6mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 六角レンチ使用 |
ストローク数 | 500~3100回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
RYOBI(リョービ)『ジグソー J-6500VDL』






出典:Amazon
質量 | 約1.8kg |
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切断能力 | 木材65mm、軟鋼板6mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | - |
Panasonic(パナソニック)『ジグソー EZ4541』










出典:Amazon
質量 | 約2.3kg |
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切断能力 | 木材65mm、軟鋼板6mm |
オービタル機能 | あり(4段) |
ブレードの交換 | - |
ストローク数 | 0~2400回(1分あたり) |
ストローク幅 | 20mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
BLACK+DECKER『コンパクト オービタルジグソー KS701PE』
















出典:Amazon
質量 | 約1.9kg |
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切断能力 | 木材70.0mm、アルミニウム15.0mm、軟鋼板5.0mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 19mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
藤原産業『ジグソー EJ-400SC』

出典:Amazon
質量 | 約1.8kg |
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切断能力 | 木材50mm、アルミニウム8mm、軟鋼板4mm |
オービタル機能 | - |
ブレードの交換 | - |
ストローク数 | 800~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
TACKLIFE 『ジグソー6段変速』
















出典:Amazon
質量 | 約1.9kg |
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切断能力 | 木材65mm、軟鋼板8mm |
オービタル機能 | あり(4段) |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 800~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | - |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
BLACK+DECKER『GoPakジグソー BDCJS12UB』












出典:Amazon
質量 | 約1.2kg |
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切断能力 | 木材52mm、アルミニウム17mm、 軟鋼板5mm |
オービタル機能 | - |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 0~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 16mm |
傾斜角度 | - |
HiKOKI(ハイコーキ)『ジグソー FCJ65V3』
















出典:Amazon
質量 | 約1.5kg |
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切断能力 | 木材65mm 、軟鋼板6mm |
オービタル機能 | - |
ブレードの交換 | - |
ストローク数 | 0~3000回(1分あたり) |
ストローク幅 | 18mm |
傾斜角度 | 左右0~45度 |
BOSCH『電子スーパージグソー GST140BCE』








出典:Amazon
質量 | 約2.3kg |
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切断能力 | 木材140mm、アルミニウム20mm、ステンレス5mm、軟鋼板10mm |
オービタル機能 | あり |
ブレードの交換 | 工具レス |
ストローク数 | 800~2800回(1分あたり) |
ストローク幅 | 26mm |
傾斜角度 | - |
「DIY用ジグソー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ジグソーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのジグソーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
DIYアドバイザーからのアドバイス ゴーグル着用・安全に使用するために
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主
ジグソー使用時はゴーグル着用を
DIY用のジグソーのなかでも、機能が充実したハイスペックタイプと切るだけを目的としたシンプルなタイプがあります。
作りたいもの、カットしたいものが決まっている場合はそれぞれの用途にあったものを選べばOK。まだ用途がぼんやりしている場合は、バランスよく機能や付属品が備わっているものを選ぶといいでしょう。そして、ジグソー使用時は必ずゴーグルを着用するようにしてください。
芸術大学教員/DIYアドバイザー
ジグソーは安全・便利な切断工具です!
ジグソーは、切断工具のなかでは比較的安全に使用することができる電動工具。自由度も非常に高く、DIYのさまざまな場面で活躍をしてくれる工具です。
ブレードを取り替えることでさまざまな材や曲線のカットが可能ですが、カタログ表記以上の切断を無理におこなうと、モーターに負荷がかかり故障の原因となってしまいます。
ご自身が切断される材の厚みをぎりぎり切断できるスペックよりは、少し切断能力に余裕のあるジグソーを購入される方が後々いろいろな加工に対応できるかもしれません。使い慣れるまでは少し練習が必要ですが、慣れればDIYの幅がぐっと広がる便利な工具です。
購入を検討される際はこれからのDIYライフを想像しながら探すとよいでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
DIYアドバイザーで3児の母。 埼玉県川口市にある『インテリア&カフェToiToiToi』店主。 DIYワークショップ講師、店舗や住宅のDIYプロデュース、内装リフォームなど。著書に『シェルフを作ろうはじめてのDIY』㈱パッチワーク通信社がある。