りんご酢とは?
りんご酢とは、りんご果汁を発酵させて作った醸造酢のことです。
原料がりんごなのでフルーティーで酸味がきつくなく、他のお酢よりも酸味がまろやかで飲みやすいのが特徴です。健康志向の人や美容に関心のある人たちの間で飲まれることも多いりんご酢ですが、お酢独特の酸っぱさが苦手な人でもチャレンジしやすいのでおすすめです。
りんご酢の効果・効能
お酢には「クエン酸」が多く含まれており、体のだるさの回復などに役立ちます。また、「酢酸」は血糖値の急上昇を抑えるという報告もあります。
さらに、満腹感を持続させる作用があるともいわれています。食欲に直接作用するわけではないのですが、ダイエットしたいと思っている人も試してみてくださいね。
なお、りんごに含まれる「ビタミンC」が肌の酸化を抑えてくれるので、いきいきとした肌づくりにもおすすめ!
りんご酢の選び方
管理栄養士・渡辺愛理さんに取材をして、りんご酢の選び方のポイントを教えていただきました。
長く続けるためにも、りんご酢の原料や賞味期限内に飲みきれる容量をよくチェックすることが大切です。
ポイントは下記。
【1】りんご酢の種類を確認
【2】賞味期限を考えたサイズ選びをする
【3】原材料をチェックして選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より自分にマッチしたりんご酢を選ぶことができます。
【1】りんご酢の種類で選ぶ
りんご酢は、原料や加工方法によって、大きく3つのタイプに分類することができます。タイプ別に詳しくみていきましょう。
りんご果汁100%の「純りんご酢」
りんごには酵母が多く含まれていることから、添加物を加えなくても発酵します。そのため香りや甘み、酸味もりんごが本来もつ風味を楽しむことができます。
「純りんご酢」はりんご果汁や果肉のみで作られたお酢のことをいい、ほかに余計なものが入っていないのが特徴。炭酸水や水で好みの濃さに割ったあと、砂糖やはちみつなどで味を調整して楽しむことも可能です。
リンゴ果汁にアルコールを加えた「調味りんご酢」
「調味りんご酢」はりんごの果汁にアルコールを加え、その後酢酸発酵させたものです。
メーカーや商品によって、りんご果汁とアルコールの割合が異なります。りんごに含まれるビタミンCなどの成分をより多く取りたいのであれば、りんご果汁が使用されている割合もチェックしたほうがよいでしょう。
アルコールを加えることにより、よりマイルドな味に仕上がります。アルコールは酢酸発酵の際に変化し、0.2%ほどの濃度になります。栄養が気になる方のサポートとしてもおすすめです。
甘味料が調合された「りんご酢ドリンク」
「りんご酢ドリンク(りんご酢飲料)」は、りんご酢に砂糖や甘味料を配合したものです。
分類としては「清涼飲料水」にあたり、希釈タイプと、そのまま飲むことができるタイプがあります。手軽にビネガードリンクを飲みたい人のほか、お酢を飲むのがはじめてという人に向いています。
ただし、商品によって甘さがまちまちなので、糖分の摂りすぎには注意が必要です。また、酢酸量が少ないので健康目的でリンゴ酢を取り入れたい方には不向きです。
【2】賞味期限も考えてサイズを選ぶ
りんご酢を一度開封したあとは、できるだけ早めに使い切ることが大切。商品により異なりますが、開封後、冷暗所保存で半年以内、冷蔵庫のなかでも1年が目安といわれています。
飲むサイクルや料理などに使う頻度を考え、賞味期限内に使い切れるサイズのものを選びましょう。
【3】ダイエット中の人や妊婦さんこそ原材料をチェック!
「純りんご酢」の場合は、りんごの果肉や果汁のみ使用されていますが、ほかのタイプはアルコールを使用しているものや、甘味料が配合されているものもあります。
上記で紹介した「りんご酢ドリンク」は「純りんご酢」よりも飲みやすく、健康にいいからと多く飲みがちですが、糖分の過剰摂取になることも。ダイエット中や妊娠中などで糖分に気を付けている人は、原材料をよくチェックしてくださいね。
管理栄養士からのアドバイス
こだわり派は「有機りんご酢」や「オーガニック」を
りんご酢の中には「有機りんご酢」や「オーガニック」をうたったものがあります。有機栽培のものはこだわって作られているため、値段が少し高めですが、オーガニックを好む人におすすめです。
りんご酢おすすめ【プロが選ぶランキングTOP10】
ここからは、管理栄養士の渡辺愛理さんがおすすめする「りんご酢10選」をランキング形式で発表します。
第1位のミツカン『純りんご酢』は、飲料や料理、調味料など、さまざまな用途で使えることが特徴。
第2位の伊藤園『りんご酢 紙パック 200ml』は、持ち歩きやすいため、外出先でも手軽に飲めます。
第3位のBRAGG(ブラグ)『オーガニック アップルサイダービネガー』は、飲むだけでなく、お風呂に入れて使うこともでき、体の内側と外側の両方からアプローチできます。
りんごのみで作られた純度の高いりんご酢
国産のりんごのみを使用したりんご酢です。甘味料などをまったく使っていない食酢ですので、ドリンク用以外に、料理などにもさまざまな使い方ができます。
水や炭酸水で割った際に、はちみつやブラウンシュガーなどを加えて、好みの味に調整できます。りんご酢自体は甘くないので、お好みのアルコールと混ぜたカクテルにも向いています。
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ポリフェノール配合のりんご酢
りんご果汁とりんご酢をブレンドした、清涼飲料水タイプ。200mlの紙パック入りなので、いつでもどこでも気軽にりんご酢ドリンクを楽しめます。
※リンク先の商品は、24本セットになります。
アメリカ産濁り酢は香りも酸味もインパクト大!
アメリカ産の有機りんごから作られた「濁り酢」です。こちらは、瓶を開けたときの香りも味も、パンチの効いたものになっています。もともと酸っぱいものが好きな人には好まれるでしょう。
水や牛乳などで割るドリンクとしての使い方がよく知られています。ほかにりんご酢にはカリウムが多く含まれていることから、コップ1杯程度をお風呂に入れて、バスタイムを楽しむという使い方もできますよ。
伝統的な黒酢で腸をケア!
屋外に置かれた壺に蒸し米と米麹と地下水を仕込み、1年以上かけて熟成させる伝統製法で作られた黒酢に、りんご果汁や、ビタミンC、ガラクトオリゴ糖を配合した調味酢タイプです。まろやかな黒酢とりんごの風味がバランスよく融合しています。
1日30mlを水や炭酸水などで4~5倍に薄めて、毎日続けていきましょう。容量は360mlと700mlがあります。
水にまでこだわった気軽に飲めるお酢
こちらは、りんご酢を製造する際に使用する水も、徹底的に不純物を取り除く加工をし、純水にしているなどこだわりをもって作られています。
りんご酢にはちみつやりんご果汁をくわえ、希釈せずに飲めるストレートタイプ。大人ならブランデーやウイスキーなどで割ってカクテルに、お子さまにはヨーグルトと混ぜたり、フルーツポンチのベースとして使ったりと、アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができます。
有機栽培のりんごがもつ風味を凝縮した
有機栽培されたりんごからアップルワイン(酢もろみ)をつくり、さらに熟成させて作られた純度の高い有機JAS認定のりんご酢です。
まじりけのない、りんごの豊かな香りと、甘みをぎゅっと凝縮したようなりんご酢は、酸味もマイルドに仕上がっており、お酢特有の酸っぱさが苦手な人にも向いています。またドリンクとしてだけではなく、料理などにも利用の幅が広がります。
りんご本来のうまみが生きた自然派志向のりんご酢
ミシガン湖周辺で栽培された有機りんごの果汁のみで作られたりんご酢です。自然発酵をさせ、加熱加工をしていないので、本来のりんご酢のもつ香りやさわやかな酸味を楽しむことができます。
このりんご酢を使ったスウィッチェルもおすすめです。りんご酢にはちみつ大さじ1とジンジャーパウダーをお好みの量まぜ、水や炭酸水で割ります。寒い季節にも体がぽかぽかしてくるアメリカ伝統のドリンクを、アメリカ産の有機りんご酢で作ってみてください。
「濁り酒」ならぬ「濁り酢」
通常、お酢は、発酵が済んだあと、「澱(おり)」などの不純物を取り除くため、ろ過されますが、こちらのお酢はりんごをまるごとすりおろし、発酵させた「濁り酢」です。
天然酵母パンの発酵原料としても知られる「白神酵母」を使用し、静置醸造という昔ながらの方法で作られるこちらのりんご酢は、完成まで120日もかかりますが、その分まろやかなりんご酢に仕上がっています。フルーティーでフレッシュな味わいを楽しめます。
マリネなどにもぴったりなさっぱりとしたりんご酢
りんご果汁に、アルコールを加え発酵させて作られたお酢です。ほのかなりんごの香りと、さっぱりとした酸味が特徴。ドレッシングやピクルスなどの洋風料理以外にも、酢の物や漬物といった和風料理にもぴったりです。
こちらの商品は、業務用の1.8Lと大容量ですが、家庭用の500mlサイズもあり、使用量に合わせて選べます。
手軽にビネガードリンクを楽しめる
りんご果汁から作られたりんご酢に、はちみつなどを配合した清涼飲料水タイプです。希釈せずそのまま飲めるようになっているので、休憩時間や、のどの渇きを感じたときにすぐに飲めるのが魅力的です。
毎日を元気に過ごしたい方は、はちみつ入りの飲みやすいこちらを試してみてはいかがでしょうか。
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りんご酢おすすめ5選【編集部が厳選!】
ここでは編集部が選んだおすすめのりんご酢をご紹介します。近くのスーパーではあまり見かけないような商品もネットなら手軽に購入できますよ。
「GABA(ギャバ)」が入ったリンゴ酢
仕事や勉強による一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する機能が報告されている「GABA」を含んだ栄養機能食品のリンゴ酢。作業や勉強が続いて疲れたときに飲みたい1本です。
甘味料の入った濃縮タイプなので、ミルクやサイダー割りはもちろんヨーグルトのシロップとしても美味しく召し上がれますよ。
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食物繊維入りでおなかもスッキリ
リンゴ酢にオリゴ糖や食物繊維を混ぜた商品。お肌にうれしいリンゴのビタミンCはもちろん、食物繊維でおなかの健康にも。はちみつの甘さも加わって飲みやすい味わいになっています。
紙パックタイプなので持ち運びにもぴったり。お弁当のお供に、毎日1本取り入れてみてはいかがですか?
果汁の自然な甘さが味わえるりんご酢
りんご果汁から自社でりんご酒(酢もろみ)を醸造し、そのりんご酒を自社でもう一度醸造。そこにさらにりんご果汁を加えて、さらっと美味しく飲めるように仕上げたという内堀醸造のりんご酢。
甘味料不使用で、ベースの酢も果汁からできているので、甘さがしつこくなく自然の甘さが味わえます。
100%オーガニックのりんご酢
オリーブオイルの瓶のようなお洒落なパッケージのこちらは、イタリア産のオーガニックりんご酢です。地中海の太陽をたっぷり浴びて育ったイタリア産の有機りんごを100%使用して丁寧に作られました。
フルーティーな酸味とほのかなりんごの香りが特徴です。香料・酸化防止剤・保存料といった添加物を一切使用していない安心のオーガニック商品。
ドレッシングやカルパッチョ、ピクルスなど料理にも大活躍します。

製薬会社がつくるリンゴ酢
大容量濃縮タイプの美味しくて飲みやすいリンゴ酢。製薬会社の富士薬品がこだわりを持ってつくった商品です。
アミノ酸(BCAA)やコエンザイムQ10、ヒアルロン酸、コラーゲンペプチド、食物繊維、ミネラルなど健康と美容にうれしい成分が含まれています。
合成着色料、合成甘味料、保存料を使っていないので体に優しく、毎日飲み続けられる大容量サイズなのも嬉しいですね。家族みんなで美味しく飲めますよ。
※はちみつが入っているので1歳未満のお子さまには与えないでください。
※楽天・Yahooは4本セットです
「りんご酢」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする りんご酢の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのりんご酢の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのお酢の記事はこちら
りんご酢の美味しい飲み方
いくら他のお酢よりまろやかといっても、お酢特有のツーンとした酸っぱさがまったくない訳ではありません。酸味を抑えて美味しく飲みたい場合は、牛乳や豆乳で割るとラッシー風のまろやかなソフトドリンクになります。
しかし、混ぜ方に注意が必要です。お酢は一度に大量のタンパク質と混ぜると、タンパク質を凝固させてしまう作用があります。
ラッシー風ドリンクを作るときは、冷たい牛乳に、りんご酢を少しずつ混ぜながら作りましょう。とろみがつきはじめたなと思ったところでお酢を入れるのを止めます。
甘みがほしい場合は、はちみつや砂糖を少量のお湯でよく溶かしたものをりんご酢に混ぜてから牛乳などを注ぎます。また、氷と一緒に牛乳や豆乳とりんご酢をミキサーにかけると、スムージーとして楽しむことができます。
りんご酢を使ったレシピを紹介
りんご酢の楽しみ方は水割りやお湯割りだけではありません。ここでは、さまざまなアレンジレシピを紹介します。楽しくおいしくりんご酢を摂るためのヒントにしてくださいね。
【レシピ1】ピクルス液として
りんご酢と水1/4カップを合わせたなかに、砂糖大さじ5と塩小さじ1を混ぜ、ピクルス液を作ります。
キュウリやプチトマト、たまねぎ、パプリカなどお好きな野菜をその液に漬けるだけでピクルスができます。
冷蔵庫保存で1週間程度がおいしく食べるための目安ですが、とくに漬けてから3日は、フルーティーでシャキシャキした食感のピクルスがサラダ感覚で楽しめます。
【レシピ2】ドレッシングに!


お肉料理がりんご酢のおかげで爽やかに。
りんご酢は、料理にも大活躍します。
みじん切りにしたネギやショウガなどの香味野菜を炒めたところに、しょうゆとりんご酢を入れ、軽く煮詰めるだけでかんたんにソースができます。このソースはサラダのドレッシングとしてもぴったり!
さっぱりとしたドレッシングを楽しみたい人は、お好みのオイルと混ぜ、塩コショウや砂糖などで味を整えるだけでもおいしく味わえます。
【レシピ3】フルーツをつけ込む
お好みのドライフルーツ(マンゴーなど)をりんご酢に漬けると、一週間程度でフルーツのサワー漬けができます。
フルーツを漬けた酢は、オリジナルのフルーツ酢として、牛乳や炭酸水で割って飲むほか、ゼリーなどを作って楽しめます。また、漬けたフルーツもりんご酢のさわやかな酸味がプラスされているので、いつもとはひと味違った風味が楽しめます
りんご酢の作り方もご紹介!
市販のおすすめ品を紹介してきましたが、りんご酢はお家でかんたんに作ることができます。自家製りんご酢に興味がある方は、ぜひ試してみてくださいね。
材料はこちら!
・お酢 200ml
・リンゴ 1個
・お好みで砂糖、はちみつなど
作り方はとってもかんたん!
1 りんご酢を入れる瓶を煮沸消毒する。
2 瓶に入る大きさに切ったりんごとお酢を瓶に入れる。
3 日の当たらないところにおいて、1日1回程度瓶をひっくり返して混ぜる。
4 "3"を繰り返して、1週間後には完成です。
お好みで砂糖やはちみつなどで調整して飲みましょう。
りんご酢に関するQ&A
アップルサイダービネガーとリンゴ酢に違いはある?

海外ではアップルサイダービネガーが人気。こちらもリンゴを発酵して作るものなのでリンゴ酢とほぼ同じものと考えていいです。
ただ、日本でよく見かけるリンゴ酢の方がマイルドで飲みやすいものが多いのが特徴。どちらが良いかは好みによるのでお好きな方を選んでみてくださいね。
りんご酢を飲むタイミングはいつがいい?

りんご酢は、食中または食後に摂るのがよいとされています。空腹時に飲むと、酢に含まれる酸が胃を荒らしてしまうおそれがあるからです。また、朝にお酢を飲むと代謝がアップし、夜にお酢を飲むと安眠効果があるといわれています。理由はりんご酢が血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があるからです。
りんご酢を飲んだ後は歯磨きをしてもいい?

酸を摂取して長時間放置すると、酸が歯のエナメル質を溶かす酸蝕歯の原因になります。酢を摂ったあとは、水やお茶で口をすすぐ、歯磨きをするなどして長時間歯を酸にさらさないように心がけることも必要です。
りんご酢で健康的な生活をおくろう
ここまで、りんご酢を選ぶ際のポイントと、おすすめの商品について紹介してきました。お酢は古くから体によい調味料として知られてきましたが、りんご酢は、お酢のパワーにくわえ、フルーティーな香りや甘酸っぱさが魅力。
料理だけではなく、ドリンクやデザートとしてもマルチに活躍します。気分に合わせて、いろいろなアレンジを楽しんでくださいね。ただし、体に良いからといって、摂りすぎは禁物です。りんご酢は1日30mlを目安に、毎日少しずつとることがポイントです。
りんご酢を毎日摂って、健やかな体と美を手に入れたいですね。
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