ベース用シールドの選び方
それでは、ベース用シールドを選ぶときのポイントをご紹介いたします。
【1】できるだけフラットな音質のものを
シールドによって音が変わる、とよくいわれます。よいケーブルを使ったからといって、本来のベースの音よりよい音になることはありませんが、作りの悪いものを使うと音質が劣化することがあります。ギターの場合も同じですが、フラットな音質でベース本来の音が出せるシールドを選ぶことが重要です。
よくわからない場合は、音質に定評のある定番ブランドのシールドを選ぶのが無難です。定番ブランドのシードルは、音質のほか、使い勝手や耐久性などさまざまな点が優れているから定番製品になったものです。こういったものを使えばまず間違いありません。
また、とくに低音が出るように作られたベース用のシールドもあります。太く力強い低音を出したいベーシストにおすすめです。ただしこれについても、あまり安いものだと単に中高域が劣化して低域だけが前に出ていることがあります。信頼できる定番ブランドのものを選びましょう。
【2】使う場所に合わせてプラグの形状を選ぶ
シールドケーブルの両端のプラグには、ストレートの「S型」とL字型に曲がった「L型」の2タイプがあります。
S型はプラグの向きと抜き差しする方向が一致しているので、抜き差ししやすく、もっとも使いやすいですが、アンプやベースのジャックからプラグが突き出るような形になるのがデメリットです。たとえばベースの正面にジャックがある場合は、スラップなど腕を大きく動かす人は邪魔になることがあるし、意図せずシールドを引っ張ってしまったときにはプラグ付近に力がかかって破損しやすくなります。
L型はそういった破損の心配が少なく、エフェクターボードのようにスペースが限られたところで使う場合にも便利です。片側だけがL型になっているものもありますので、どんなところで使うかを考慮して選びましょう。
また、シールドの故障で多いのが、プラグ部分の接触不良です。耐久性を考えるなら見た目にもがっちりしたプラグのもの、そして力がかかりやすいプラグ付近に、断線防止のチューブやスプリングが巻いてあるものがおすすめです。
【3】余裕がある範囲で長すぎないものを
シールドが長くなると、音質も劣化しやすくなります。使いにくくならない範囲で、短めのシールドを選ぶとよいでしょう。アンプに直接つなぐ場合は、たとえばスタジオなどで使うなら3~5メートル、ライブなら5メートル以上のものが使いやすいです。
また、レコーディングで使う場合はなるべく短いものを使いたくなりますが、あまり短くて余裕がないと、演奏中に気になって集中できないことがあるので、1.5メートルから2メートル程度のものがよいでしょう。
シールドのかたさも確認しましょう。あまり細くてやわらかいものは、断線しやすいので避けたほうがよいでしょう。ただしあまりかたいものだとケーブルを自由に引き回せなくなります。とくにライブで使うなら、動きにくくならないよう、適度に柔軟なシールドを使いましょう。
ベース用シールドおすすめ3選
ここまで紹介したベース用シールドの選び方をふまえて、おすすめ商品をご紹介します。

楽器用シールドの超定番
品質の高さに定評あるカナレの、楽器用シールドケーブル。すべての人におすすめできる、超定番の製品です。
ベースだけでなく、ギターやキーボードなどどんな楽器でも、迷ったらこれを選んでおけばまず間違いありません。自然でクセがなく、色付けがほとんどされない音質なので、ベース本来の音をそのまま出すことができます。
しっかりとした作りですが柔軟性があって取り回しがしやすいし、プラグもケーブルも耐久性が高いので、安心して長い間使えます。それでいて手ごろな価格なので、初めの1本としてもおすすめです。

ロックのベースに最適な太い音のシールド
多くのプロも使っている楽器用シールドの定番ですが、とくにベーシストに愛用者が多く、ベース用シールドとして超定番になっています。その理由は、とにかく太い音が出せること。
重量感のある低音がドンと出てくるし、中高域の輪郭もぼやけないので、存在感のあるベース音を鳴らせます。
歪ませても音がやせた感じがなく、バンドの音に埋もれないので、とくにラウドなロックバンドのベーシストにおすすめです。ケーブルは少しかたいので、片方がL字型プラグのS×Lタイプが使いやすいでしょう。

ハンドメイドで作られるフラットな音のシールド
ケーブル、プラグから日本の職人がハンドメイドで作ることで知られるプロビデンスのシールド。高級ケーブルが並ぶプロビデンスのラインナップのなかで、もっとも手ごろな価格の製品です。
ケーブルの基本構造は上位モデルと共通で、低価格モデルとは思えない高級感があり、フラットで自然な音のよさは魅力です。音の立ち上がりが速いので、スラップを多用するベーシストにはとても相性がよいでしょう。
長さは1メートルから10メートルまであり、カラーバリエーションは黒、赤、青、黄の4色が用意されています。
おすすめ商品の比較一覧表
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シールドには正しい方向がある?
楽器用シールドは両端に同じ形状のプラグがついていて、普通はどちらをベースやギターにつないでも使うことができますが、なかには正しい方向が決まっているものもあります。ケーブル部分にブランド名や型番が書いてある場合、文字の先頭から末尾に向かうように音が流れるのが正しい方向です。つまり、文字の先頭側をギターやベース、末尾側をアンプに接続するのが正しい向きになります。
とはいえ、逆につないだからといってギターやアンプが壊れることはありませんし、音色についてもほとんど聞き分けられないほどわずかな違いであることが多いようです。ですから普段はそれほど気にすることはないでしょう。
ただし、高級ケーブルの一部には明らかに音が違うものもあるようですから、万一音質に違和感を感じたら、シールドの向きを確認してみるとよいでしょう。
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