左手デバイスとは?
オンラインゲームやイラスト・漫画作成の際、より効率的な操作をサポートしてくれるのが左手デバイスです。
たとえばイラストを描くとき、右手でペンタブを使いながら、左手デバイスでショートカットキーを押したりマウス操作を行ったりすることで、よりスムーズに作業を進められます。また、ゲームではオリジナルに設定したキー操作によって、素早い操作ができるといったメリットがあります。
左手デバイスの種類
左手デバイスには、大きく分けて「キーボードタイプ」「ショートカットキータイプ」「キーパッドタイプ」の3種類があります。それぞれ使用する用途で選ぶ商品が変わりますので、しっかり確認しましょう。
▼キーボードタイプ:FPS・MMOゲームがメインの人向け
キーボードタイプはその名のとおり、ミニ版のキーボードの形をしたタイプ。W・A・S・Dのキーを押してキャラクターを動かす「WASD操作対応」のものを中心に、ゲームしやすい仕様になっています。
しかし、キーのカスタマイズは自分でできない場合が多く、登録数も少ない機種が多いです。そういったデメリットも踏まえて、購入を考えましょう。
▼ショートカットキータイプ:イラストがメインの人向け
ショートカットキータイプは、イラスト製作時のカットやペーストといった、ショートカットを左手でワンタッチでできるタイプ。
自分でキーをカスタマイズできるため、使いやすい仕様にアレンジしていくことができます。キーを使用すれば、修正などの際に手を止めることなく、スムーズにイラストを描けるはずです。
▼キーパッドタイプ:イラスト・ゲーム両方行う人向け
キーパッドタイプは、ゲーム用・イラスト用どちらにもバランス良く使用できるタイプ。
ほとんどの商品が、ショートカットコマンドを設定できます。自分でコマンド登録すれば、ワンタッチでゲームの操作が行えたり、イラスト制作の効率化を図ったりすることができます。
ジョイスティック搭載の商品もあり、ゲームの移動がよりスムーズに行えるものもありますので、ぜひ確認してみてください。
左手デバイスの選び方
PCゲームやデザイン作成をしているとき、左手で補助をして作業の効率化をするためのアイテムが「左手デバイス」。使い方に慣れていけば、作業スピードが格段にあがる便利な製品です。
ここでは、左手デバイスの選び方のポイントをご紹介します。用途によって選ぶ製品が異なるので、ぜひ本記事を参考にし、自分に合った左手デバイスを見つけてみてくださいね。ポイントは下記。
【1】対応機種
【2】ゲーム操作に役立つ機能
【3】接続方法
【4】デザイン
【5】専用アプリの有無
【6】スマホなどでキー割り当てができるか
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】対応機種をチェック
左手デバイスを購入する前に、対応機種は要チェックです。パソコンで使うなら、どのOSに対応しているのか確認しましょう。Windowsに対応していてもMac非対応というケースも多いので、商品HPなどで必ず確認するようにしましょう。
ゲーム機で使う場合、自分が使っているゲーム機に対応するモデルを購入する必要があります。これも公式サイトなどで確認できるので、チェックしてください。
【2】ゲーム操作に役立つ機能をチェック
PS5やFPSなどでゲームをする際に役立つ機能もありますのでご紹介します。
WASD:FPSなどのゲームで重宝する機能
「WASD」は、キーボードのW・A・S・Dのキーを使用してゲームを行う機能。
FPSをはじめとしたキャラクターを自分で動かすゲームで重宝する機能です。ゲーム機のコントローラーを持っている感覚で、移動とアクションを行えます。
ジョイスティック:ゲーム用に最適
ジョイスティックとは、一般的にゲームパッドで見かけるレバータイプの入力ボタンのことです。左手デバイスにも、このジョイスティックが付属したものがあります。コントローラーと似た感覚で操作可能です。
キーパッドかつジョイスティックがあれば、操作性を向上させることができるので、ジョイスティックの有無も考慮して選ぶようにしましょう。
オンボードメモリ:設定を記録できる
PCやゲーム機など複数の機器で左手デバイスを使う予定の人は、オンボードメモリを搭載したモデルがおすすめ。一度ショートカットキーなどを設定しておけば、どの機器に接続しても同じ設定で利用できるので手間がかかりませんよ。
ゲームやイラスト作成など、いろんな作業に使えるのでチェックしてみてください。
テンキー:狭いデスクでも使いやすい
数字を入力するテンキーを左手デバイスとして使える場合もあります。ほかのタイプと同様に、数字キーにコピーやペーストなどのよく使うコマンドなどを登録することができますよ。
左手デバイスよりも小型なタイプが多いですし、仕事用で使っている人はテンキーで代用することができるのでおすすめですよ。
【3】接続方法をチェック
接続方法は有線接続と無線接続の2種類があります。
無線接続の場合、自由に操作でき、設置の自由度もあがります。有線接続の場合、バッテリー切れなどを気にする必要もありませんし「遅延」もありません。
リアルタイムな操作が必要なゲームで使う場合には、有線接続の左手デバイスを選びましょう。
【4】専用アプリの有無をチェック
左手デバイスでチェックしておきたいのが専用アプリの有無。アプリに対応していれば、自分好みにカスタマイズすることができるので、作業の時短・効率化に最適です。
特に専用アプリで便利なのが、キーの割り当て機能です。左手デバイスのボタンに対してキーボードショートカットを割り当てておくことで、「Ctrl」「Shift」などを押さなくてもワンタッチで使いたい機能を使えます。簡単なカスタマイズで作業の効率化をするなら、専用アプリは必須です。
スマホなどでキー割り当てができるかもチェック!
左手デバイスのキー割り当てはパソコンの専用アプリを使うケースが一般的。しかし、ゲーム機しか持っていない人が左手デバイスを使う場合は、これらのアプリが使えずキーの割り当てができません。
パソコンを持っていない場合、スマホなどでキーの割り当てができる商品を選びましょう。
【5】デザインをチェック
左手デバイスには、手のひらで覆うタイプや握るタイプなど、さまざまなデザインがあります。なかにはボタンが光るタイプもあり、暗闇でも押したいボタンを視認しやすいですよ。
長時間利用する場合も多いので、好みのデザインで選んでみてください。疲労を気にする方はリストレスト付きで疲れにくいモデルを選ぶといいでしょう。
また、ボタン数もチェックしましょう。簡単に使えるものを探している人は10個以下、ゲームで使う場合は20個以上あると便利ですよ。FPSゲームをする場合は、上記で説明したとおり「WASD」のキーが備わっているものがおすすめ。
左手デバイスおすすめ13選
ここからは、選び方のポイントを踏まえて、左手デバイスのおすすめ商品をご紹介します。ジャンル別に分けて紹介していきますので、自分の使いやすい製品をぜひ見つけてみてくださいね。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ4選【キーボードタイプ】
▼おすすめ7選【ショートカットタイプ】
▼おすすめ2選【キーパッドタイプ】
▼おすすめ4選【キーボードタイプ】
まずは、キーボードタイプのおすすめ商品のご紹介です。すでに解説した「WASD操作対応」など、ゲームがしやすい工夫がされていますので、ゲームをよくやる方におすすめです。
家庭用ゲーム機との相性がいい左手デバイス
PS3/PS4やSwitch、Xboxなど人気のゲーム機で使える左手キーボードが『VX AimSwitch』。
人気のFPSゲームをより快適にプレイする際に最適なデバイスとなっています。
キーボードのメカニカルスイッチは「青軸」を採用しており、キー入力も快適。操作性があがるのでミスを減らすこともできるでしょう。
ゲーマーのハイレベルな要求に応える!
メカニカル式のタップ音を採用し、明確な押し込み感があります。手首が自然で快適な曲線形状になるハンドパッドが、長時間でも快適なプレイをサポートしてくれます。
バックライトモードは7種類から選択可能。7種類を順に変更できたり、側のバックライトが点滅モードやOFFに変更できるので、気分に合わせて設定を変えられます。
好きなショートカットを割り当てられるテンキー
専用ソフトを使うことで、キーやショートカットを割り当てることができるキーボード。Enterキー以外のすべてのキーに割り当てができるのが特徴となっています。
それぞれのキーには複数キーの同時押しなども設定することができるので、ゲームやイラスト作成など多彩な用途で使用可能となっています。
USBポートは2ポートもついているのでハブとしても使えるのも便利です。
1キーあたり最大180の割り当てで効率化UP
高信頼性のCherry MX黒軸スイッチを採用。しっかりとした打ち心地で、なおかつ静音性もあり、オフィスでの使用にもぴったりです。1キーあたり最大180の割り当てができるので、作業効率をあげられるでしょう。
防水・防塵のシリコンカバー付きなのもポイント。また抗菌仕様のため、使う場所を選びません。
▼おすすめ7選【ショートカットタイプ】
続いては、ショートカットタイプの商品です。キーのカスタマイズが可能なため、アレンジしていくことができます。イラストがメインの方におすすめです。
反復操作をかんたんに行えるのが魅力的
クリエイター向けに特化して作られた左手デバイスで、専用アプリがあるので、細かいカスタマイズが可能です。
デバイスに配置されたスクロールやノブ、ダイヤルでよくある「拡大・縮小」「不透明度」「サイズ」などの反復操作を簡単に行えるのが魅力です。
十字キーで素早くツールを切り替えられるので、時短しながらの作業が可能になります。小型で持ち運びやすいのも特徴です。
ペンタブレットと相性がよく、画面に設置可能
イラスト制作に便利な商品。ペンタブレットとの相性がよく、画面上に置いておくことで操作しやすいのが魅力です。
底部には滑り止めがついているので、斜めの液晶に置いても滑る心配をせずに、使用できます。
小型かつ、わずか70gしかない軽さもポイントです。ドライバが用意されているので、ショートカットの割り当ても簡単にできます。
ミニマルな見た目でスマートな印象
調整ノブと12個のキーが備わった左手デバイスです。ノブは曲の音量調整、曲の切り替え、明るさの調整、ページの進む・戻るといった内容を設定することが可能。キーは、コマンド入力、ショートカット、アプリの起動など、さまざまな内容を設定できます。
シンプルな見た目でデスクにおいても、チラつきが少なくスマートにまとまるはずです。設定は、「MINI Keyboard ソフトウェア」をダウンロードすればOKですが、英語対応なので注意。
ペンタブレットとの相性抜群
イラスト制作に便利な左手デバイスが「TABMATE」。
左手にすっぽり入るサイズのデバイスで、接続はワイヤレス。鉛筆ツールの切り替えや回転、取り消しなどの作業が左手だけで行えます。
メニューバーなどを使う必要がないため、イラスト作成に集中できるようになります。また面倒な設定もセット済み。接続するだけですぐに使えます。設定などが面倒という人にもおすすめできる商品です。
イラスト制作の作業効率を高める左手キーボード
イラスト制作に有効な左手デバイス『Express Key Remote』。よく使う機能やショートカットなどをワンタッチで実行できるため、作業効率が大幅にアップします。
ワイヤレス接続なので、好きなポジションで利用できる点もポイント。なお、1つのパソコンに最大5つのExpress Key Remoteを接続できます。
アプリごとに好みのRGBカラーを設定できる
イラストレーター・JACOさんのアイデアを元に開発された、握りや掴みに対応するスタイリッシュな片手用コントローラー。中央に押し込みができるダイヤルと10個の小さなボタンが備わっています。
下部から溢れるバックライトもポイントで、アプリごとに好みのRGBカラーを設定でき、アクティブにしたツールの判別に使えます。マクロ機能もあり、作業の自動・効率化をしたい人におすすめの商品です。
「倒す・まわす・押す」だけで直感的操作が可能!
クリエイターがショートカットキー操作をなくすことを目的に開発された 進化し続ける左手入力デバイスです。
Premiere ProやAfter Effectsなど、いろんなクリエイティブソフトウェアに対応し、作業時間の短縮と、疲れの緩和を実現します。
▼おすすめ2選【キーパッドタイプ】
最後は、キーパッドタイプのおすすめ商品です。ゲーム用、イラスト用どちらにもバランス良く使用できるタイプです。
ゲームユースならこれで決まり!
ゲーミングデバイスを数多く販売しているレイザー製の左手デバイスが『Tartarus V2』。32個のキーはすべてフルプログラムできます。
スキルやショートカットのほか、マクロの登録も可能となっています。操作性が大幅に向上するので、ゲームキャラクターをより思いどおりに操作できるようになります。
ゲーマーのハイレベルな要求に応える!
「Razerアナログオプティカルスイッチ」搭載で、より細かいコントロールが可能な機能を備えています。たとえば、キャラクターを移動させる際、キーを浅く押して歩かせたり、深く押して走らせる、というコントロールが可能になります。
32個のプログラム可能なキー、最大8個のプロファイルなど、さまざまな機能が採用されたモデルです。
「左手デバイス」のおすすめ商品の比較一覧表
【関連記事】ほかのキーボードの記事はこちら
【まとめ】より効率的にプレイや作業ができる環境へ
商品を選ぶ際は、左手デバイスをゲーム用に使うかイラスト制作に使うか、用途をはっきりさせましょう。そして、対応機種に合うか、ゲームをする場合操作に役立つ機能はあるか、接続方法はどうか、といったポイントを押さえると、用途に合う商品を選ぶことができるはずです。
さらに、デザイン性、そしてカスタマイズのための専用アプリの有無などもチェックすることで、より使い勝手のいい商品を厳選することができます。
左手デバイスは、ゲーミングやイラスト作成において、より効率的にプレイや作業ができるアイテムです。慣れるまでに時間は少々かかりますが、慣れるときっとスムーズに操作できるはずです。本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの商品を見つけてくださいね。
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