ダイワのベイトリールの特徴
ベイトリールはルアーの飛距離をコントロールしやすく、よりタイトにポイントを攻めることができるルアーフィッシング必須のアイテムです。スピニングリールより巻く力が強いため、バス釣りに適したリールといえます。
またベイトリールは、巻き取りも放出もスプールそのものが回転する仕組みで、バックラッシュと呼ばれるライントラブルがたびたび発生することも特徴です。しかし最近は、ベイトリールの汎用性が広がっており、さまざまな釣りに使われ初心者にも扱いやすいモデルが増えてきました。
なお、スピニングリールはハンドル位置を左右入れ替えることができるのにたいし、ベイトリールはどちらか固定です。利き手で巻きたい方は注意しましょう。
【 特徴:1 】TWS(Tウイングシステム) キャスティング時の糸だしの抵抗が軽減する
2011年に登場し、ダイワのベイトリールに多く採用されているシステムが「TWS(Tウイングシステム)」です。ラインをスプールにきれいに巻きつけるためのT型のレベルワインドにしてあるのが特徴です。
クラッチを切ると上部のウイングが解放され、糸だしのスペースが大きくなり、キャスティング時の糸だしの抵抗が軽減され、飛距離も約5%のびる設計になっています。
【 特徴:2 】マグネットブレーキシステム スプールの回転を磁力で制御する
ダイワのルアーフィッシング向けベイトリールの大半はマグネットブレーキを採用しています。この最新式のブレーキシステムでは、メカニカルブレーキ(スプールの軸を抑えるブレーキ)が不要で、マグネットブレーキのみで自在にスプールの回転がコントロールできるほどの完成度がある製品もあります。
初心者はもちろん、バックラッシュ(ラインの放出が間に合わなくなるトラブル)が多い人は一度ダイワのブレーキシステムを体験してみると、ストレスのない釣りが展開できるはずです。
【 特徴:3 】SVスプール(SVコンセプト) 究極の遠投性能とバックラッシュ防止
ダイワブランドを展開するグローブライドが、2013年に発表した「SVスプール」。「Stress Free Versatile」の略称で、ベイトリールにつきものであるバックラッシュから多くのアングラーを解放し、その操作性を向上させるというコンセプトから生まれました。
上位モデルのベイトリールに採用されたSVスプールと、高性能ブレーキシステムを搭載した「SVコンセプト」で究極の遠投性能を実現しています。
なお、SVスプールが搭載されたモデルは商品名に「SV」と記載されています。
【 特徴:4 】コンパクトボディとスプールの位置 はじめてベイトリールを使う人にも扱いやすい!
ダイワのベイトリールはその操作性に定評があります。とくにパーミング(竿をリールごと握る)といってキャスト(ルアーなどを投げる)する側の手の平がしっくりと馴染む、独特の低くてコンパクトなボディと絶妙なスプール位置は、多くのファンを虜(とりこ)にしている部分でもあります。
遠投はもちろんアキュラシーキャスト(狙ったポイントに正確にルアーを投げる)もしやすいので、はじめてベイトリールを使う人にも扱いやすいです。
自分のロッドにセットして握り心地を確かめるのが一番ですが、釣具店などで試しに触らせてもらうだけでも他メーカーとの違いがわかると思います。
どんなモデルが自分に合っているか確かめるうえでも、購入前に一度チェックしてみることをおすすめします。
ダイワのベイトリールの選び方
それでは、ダイワのベイトリールの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の2つ。
【1】釣りの種類に合わせたモデルを選ぶ
【2】釣り方に合わせてギア比を選ぶ
上記の2つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】釣りの種類に合わせたモデルを選ぶ ソルトウォーター対応がおすすめ
これはベイトリール全般に言えますが、どんな釣りがしたくてベイトリールを買うかという部分をまずは明確にしておきましょう。
例えば、海で使うことを前提にしたソルト対応がほしいのに、見た目に惹かれ淡水モデルを買ってしまうと、錆を気にしながら使う必要がありますし、太いラインを巻きたいのに浅溝スプールモデルを買ってしまえばラインの巻き量が不足してしまいます。
その釣りに合ったモデルが必ずあるので、まずは最低限、ソルトウォーター対応か淡水専用か、巻きたいラインの太さと種類などは調べておくと安心です。初心者やビギナーなどは迷ったらソルトウォーター対応モデルを選ぶようにしましょう。
【2】釣り方に合わせてギア比を選ぶ ハイギアかローギアか
ハンドルの左右はもちろんですが、ギア比(リールのハンドルとスプールの回転比率)の違いによっていくつかのモデルが用意された製品も存在します。
左右ハンドルは好みで選べばよいですが、ギア比は釣りの特性に合わせましょう。遠くへ投げて巻く、といった動作を繰り返すならギア比は高めのハイギアモデル、ポイントにルアーを落として細かく誘ったり、ゆっくり動かすのが主体なら低めのローギアモデルのほうがやりやすいことがあります。
釣りの種類や釣り方に合わせて最適なギア比のモデルを選びましょう。
なお一般的には、ギア比が5前後のリールをローギア、6前後はノーマルギア、7前後がハイギア、そして8前後がエクストラハイギアと呼ばれています。
釣りライターからのアドバイス ダイワのベイトリールは純正オプションも魅力
ダイワのリール全般にいえることですが、最近では純正オプションが充実しているのをご存知でしょうか? 今回紹介したベイトリールでしたら、カーボンハンドル、軽量ドラグノブなどのほか、軽量スプールや追加ベアリングといったさらなるチューンアップに直結するようなパーツも出ています。
くわしくはダイワのホームページを確認してもらうのが一番ですが、純正だけあって品質はばっちり! なので安心して使うことができます。
オリジナリティがほしかったり、性能アップを考えていたりする人は要チェックです。
ダイワのベイトリールおすすめ13選 ベイトフィネスにも対応、上位モデルと遜色ない性能など
ここまで紹介したダイワのベイトリールの選び方のポイントをふまえて、中山一弘さんに選んでもらったおすすめ商品と、編集部が厳選した商品を紹介します。
1円玉クラスまで投げられるベイトフィネスの究極型
バスアングラーなら誰もが知っているのでは? というほど有名で名の知れたダイワを代表する高性能ベイトフィネス専用機です。「1円玉クラスまで投げられる」のキャッチコピーとともに、超ド級なフィネス(繊細な)性能は、握った者に究極の感動を与えるともいわれています。
通常のベイトリールのブレーキ調整は、使うルアーの重さやロッドのしなやかさによって微妙な調整が必要になりますが、このリールはほぼ同じ1つの設定でピッチングとキャスティングが高次元で両立します。究極のエアブレーキシステムが、バックラッシュゾーンを的確にとらえ、スプールの無駄な回転を自動的に制御するという訳です。
少し値が張りますが、真剣にバスフィッシングに取り組むアングラーにとっては、この上ない最終兵器となるはずでしょう。
DAIWA(ダイワ)『ベイトリール 22 ジリオン TW 1000HL』
大型のバスが潜むエリアへハイパーロングキャスト!
バスフィッシングにおいて、狙ったポイントが遠すぎてキャストが届かず、せっかくのチャンスを無駄にしてしまうシーンはよくあることです。一般的なリールでは、重めのリグをセッティングしても、どうしても飛距離が出ない場合が多いですよね。
「ジリオン TW HLC」は、ヘビーキャロライナリグ仕様に特化した、遠投派アングラーご用達のベイトリールとして人気があります。「TWS」機能搭載はもとより、16ポンドラインを100メートル巻ける深溝&G1ジュラルミン製HLCスプールがスーパーロングキャストをアシスト! ビッグレイクである琵琶湖や霞ケ浦のショアラインから、いとも簡単に長距離砲を打ち込むことが可能となる遠投モデルです。
タフバーサタイルリールの真打登場
HYPERDRIVE DESIGNによる高い基本性能が永く続くことを目指し、全ての基本性能の水準を大幅に高めた設計思想の次世代ベイトリールです。強く滑らかな回転を実現し、コンパクトながら、強靭なボディ剛性をあわせ持つ。 タフバーサタイルリールの大本命といえるジリオンシリーズの真打ちともいえる存在です。
次世代両軸ベイトリール
HYPERDRIVEデザインによる初期性能が永く続くことを目指した設計思想の次世代ベイトリールです。強度UPと回転フィーリングUPを実現し、HYPER ARMED HOUSING(Al)でコンパクトながら、強靭なボディ剛性を実現。 キャストアキュラシーもスプールφ32mmSVスプールを搭載し、軽量ルアーから幅広いルアーウエイトに対応。ソルト対応とし、様々な釣種に対応することはもちろんコアアングラーからビギナーまで、使いやすさはALPHASシリーズの特徴を継承しています。
1台で全てのフィネスフィッシングが可能に
従来型と比較してコンパクト化し剛健性はアップと生まれ変わった新スタンダードモデルです。バスフィッシングのみならず、山岳渓流でのトラウトやソルトでのベイトフィネスゲームにも対応しています。ルアーやスプールの軽量化を実現したことにより、滑らかなハンドリングが可能となり、キャスティング性能がアップしました。
エアブレーキシステムを搭載しているので、キャスティングとピッチングの両面で快適さが向上。ゼロアジャスターが付いているので、釣りの最中の誤作動も起こりづらい仕上がりです。
歴代モデルから次世代のスタンダードモデルへ
コンパクトなリール本体に加えジュラルミン製SVスプールを搭載しているので、同モデル史上、最軽量を実現しました。グリップは握りやすいI型を採用しています。野池・川・陸など、身近などんな場所でも使えます。逆風によるバックラッシュも気にならず、空気抵抗が大きく使いづらいルアーでも気持ちよくキャストできます。
ライン放出性能とトラブルフリーの両立を可能とした、ダイワオリジナルのレベルワインドシステムを採用しています。
フラッグシップSTEEZの極み
フラッグシップモデルで好評のSTEEZ SV TWに最新テクノロジーをフル搭載したベイトリール。HYPERDRIVEデジギア搭載で、強度UPと回転フィーリングUPを実現し、HYPER ARMED HOUSING(Mg)で軽量ボディを実現。キャストアキュラシーもスプールφ34mmSV BOOSTスプールを搭載し軽量ルアーから重量級ルアーまでの幅広いルアーウエイトに対応することはもちろん、新たなBOOST機構により、キャスト性能の向上まで図られている。

コンパクト&タフネス!ダイワベイトリールの新機軸
スティーズはダイワのフラッグシップモデルを代表するシリーズ。このモデルは小口径スプールを採用したことで、一般的なベイトタックルでの釣りの全域をカバーするだけでなく、ベイトフィネスにも対応できるようになったのが特長です。
クランクベイトなどを使った強い釣りはもちろん、5g以下のリグを使った繊細な釣りも同時にこなせるため、釣りのスタイルを大きく広げてくれます。戦略性の高い釣りを展開したい人におすすめです。

上位モデルと比較しても遜色なし!
ルアーフィッシング全般を対象としたベイトリールで、ギア比によって3タイプが用意されており、対象魚や狙い方に合わせて製品が選べるのもポイントです。メタルフレーム、アルミスプールと上位機種譲りのハイスペックながら、価格を抑えているコストバリューも魅力。
この品質でこの値段なら、これからルアーフィッシングを始める人はもちろん、バスフィッシングのようにリールの台数がある程度必要な人にも安心しておすすめできます。

PEラインによるキャスティングゲームを自在に
シーバスフィッシングに代表される、PEラインのキャスティングゲーム用にチューニングされたベイトリール。先進機能を高剛性ボディに詰め込んだような製品で、あらゆるシーンで使いやすさを実感できます。
釣りにおける性能が抜群なことはいうまでもありませんが、マグシールドされたベアリングなど干潟やサーフでの使用を前提としているところに、とても安心感があります。
実釣を知り尽くしたダイワならではの専用リールといえますね。

スムーズなドラグと水深表示で大型真鯛を狙い撃ち
ATDドラグを採用することで、滑り出しがスムーズでラインブレイクしにくく、低めに設定されたギア比が、操作性と大型魚とのやり取りが楽になる鯛ラバ用のモデルです。
メタルフレームを採用することで剛性感が高まり、巻き上げもスムーズ。水深や巻き上げスピードをチェックできる液晶を搭載していて、ピンポイントを攻めるのもカンタンです。
鯛ラバ専用ではありますが、ほかの船釣やボート釣りでも使えます。魚とのやり取りが楽しくなるリールです。

古くて新しいラウンドシェイプの名機
オーソドックスなラウンドシェイプは、近年のダイワにおいて珍しいフォルムですが、小型&軽量でとても扱いやすいリールになっています。
軽量ルアーが投げやすい小口径CTスプールやSVコンセプトなど、ダイワの先進テクノロジーであらゆるルアーフィッシングをカバーします。
マシンカットボディによる剛性感は独特で、一度このリールに慣れると、他のリールを使った時にそのよさがさらに実感できるはずです。数あるラインアップの中でも異彩を放つ個性豊かな製品といえるでしょう。
オフショアで大活躍なオールラウンダーなリール
従来の樹脂製フレームと比較して、スーパーメタルフレームは強度が高いので、魚が掛かったときなど負荷が高いときでも、フレームの歪みやブレを防いでくれます。また、大型のハンドルが標準装備されているので、大型魚が掛かったときもハイパフォーマンスを発揮します。
新型のドラグシステムを搭載しているので、滑らかに魚の引きに追走します。LEDバックライトやタイマー表示付きなので、仕掛け投入時間の管理が容易な点も魅力的です。
「ダイワのベイトリール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ダイワのベイトリールの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのダイワのベイトリールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ダイワならではの技術を感じよう
これまで、ダイワのベイトリールの特徴と選び方、おすすめ商品を紹介してきました。
ダイワのならではの先進技術は、アングラーの強い味方です。初心者でも購入しやすいモデルもあるのでぜひご自身にぴったりのベイトリールを見つけ、釣りライフを満喫してみてください。
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