電動リールとは

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船釣りの場合、重たいオモリを何度も打ち返さないこともあるため、リールを巻く作業だけでも一苦労することもあります。電動リールは自動的に仕掛けを巻きとってくれるので仕掛けの打ち返しの負担を大きく減らし、釣りを効率的にしてくれます。
また、魚がかかったときのやり取りもレバーの強弱を使ってコントロールできるので非常に楽です。疲労を減らし、釣りそのものを楽しむことに集中できるため、今ではほとんどの船釣りで電動リールは主役となっています。
ここではその選び方やおすすめ商品をご紹介していきます。
電動リールの選び方
あると便利な釣り道具の「電動リール」。様々な種類がありますが、どのように選べばよいのでしょう?ここではそのポイントを4つご紹介します。
【1】対象魚種に応じた番手
【2】モーターの性能
【3】糸巻量
【4】船宿の指定ライン
それぞれについて説明しますので、購入するときの参考にしてみてください。
【1】対象魚種に応じた番手で選ぶ
電動リールには番手と呼ばれるものがついています。シマノでしたら、200~9000番。ダイワは200~3000番とメーカーによって呼称は変わりますが、それぞれ対象魚種によって使い分けるのが一般的です。
簡単にいえば、大きな番手ほど対処魚が大きくなり、小さい番手ほど対象魚は小型になると覚えておけば間違いありません。電動リールは番手が上がるほど重くなるため、まずは自分の釣りたい魚がどの番手に合っているかを確認するようにしましょう。
では、各メーカーの番手で狙える対象魚について一例を見ていきましょう。
シマノ3000番以下/ダイワ500番以下
ライトアジやライト真鯛など、小型の対象魚に最適なサイズです。リールもコンパクトなものが多く、魚の引きなどもダイレクトに伝わるので人気になっています。
上位機種に比べて機能的にも引けを取らない製品も増えているので、今後主役になっていくかも知れません。船宿によって指定のライン太さがあるので、それに合わせて細かな番手を選ぶようにしましょう。
シマノ3000番/ダイワ500番
コマセ真鯛や、イサキ五目、イナダなどの小型~中型までの回遊魚など、人気の船釣りのほとんどをカバーする番手です。PE6号300mという糸巻き量は、これまで船釣りの定番となっていました。
現在ではライトゲームが人気になり、主役の座が奪われつつありますが、それでもやはりこの番手は電動リールの中心的存在であることは変わりません。船宿指定の番手になっていることも多いので、まずはこのサイズから選ぶことになる釣り人も多いでしょう。
シマノ3000番以上/ダイワ500番以上
ブリやマグロといった大型回遊魚や、キンメダイ、アコウダイといった深海魚を狙うときに使う番手です。太い糸を大量に巻けるサイズになるので、モーターやギアも大きく、頑丈なのが特徴です。
このクラスになると、完全に船宿の指定ラインとの兼ね合いによって選ぶ必要が出てくるので、常連さんや船長のアドバイスをよく聞いて製品を選ぶのがコツです。
【2】モーターの性能で選ぶ
電動リールを選ぶ際は、モーターの性能も確認するようにしましょう。モーターの性能が高いものほど巻き上げる力も強いので、特にサイズの大きな魚を狙っている場合は重要なポイントです。
ただし、モーターの性能が高まるのに比例して高価になるため、予算との折り合いが必要になります。
【3】糸巻量で選ぶ
どれだけの量の糸を巻けるかも、モデルによって異なります。一般的な釣りでは200m以上巻けるモデルで問題ありませんが、釣り上げる際のトラブルでラインを消費することもあるので、300m以上巻けるモデルを選ぶのもおすすめです。
また、使用するラインとの相性も考慮する必要があるため、自分が使うラインに合った糸巻量のものを選ぶようにしましょう。
【4】船宿の指定ラインで選ぶ
自分が釣りたい魚種が決まったら、まずどの船に乗るかを調べておきましょう。
船釣りでは乗り合わせる全員が同じオモリ、同じ道糸でないと、仕掛けを潮に入れて流すときの抵抗が変わってしまい、オマツリ(お互いの糸が絡まること)ばかりになってしまいます。
船宿では釣魚によって指定の号数があるのでまずはそれを確認し、よく攻める水深の倍以上のラインが巻けるリールが、その釣りには最適になります。
ほとんどの船宿では質問に快く答えてくれますから、電動リールを買う前に必ず確認するようにしてください。
電動リールのおすすめ11選
それでは、電動リールのおすすめを見ていきましょう。

買い求めやすいコスパモデル
機能を絞ってコストを抑えた電動リールです。とはいえ、船べり停止、0セットボタン、スロー巻き上げといった基本性能は備わっているので、実釣に際して不満を感じることはないでしょう。エントリーモデルですが、十分なパフォーマンスを備えた製品です。

流行のライトゲームの主役
PE2号300mとライトゲームに最適なキャパシティを持った電動リールです。機能はもちろん、CI4+ノブと65mmのハンドル長で、手巻き時のスペックも高いのが特長。その日の気分や魚の活性に合わせて電動と手巻きの両方を楽しむことも可能です。アクティブなライトゲームに向いてますね。

手軽に電動リールの良さが味わえる
こちらもPE2号300mのライトゲームモデルです。こちらの製品は何と言っても片手でリールの巻き上げ速度をコントロールできるJOGパワーレバーが搭載されているので、手巻き感覚でモーターが操作できるのがとても楽しいのが特長です。ライトゲームがますます好きになる、そんな製品に仕上がっています。

シマノ『フォースマスター 1000』

機能優先の思考派アングラーに
多機能をシンプルなコンソールで直感的に操作できるライトラインを使った釣りに最適な電動リールです。JOGパワーレバーはもちろん、Hiギア、Loギアの切り替えによって、スピードとパワーを釣り人がコントロールできます。釣り人の意志に忠実に応えてくれる製品です。

高トルクで大物とも互角に戦える
オーソドックスな番手にムテキモーター+を搭載することで高トルクを持たせた電動リールです。これまでの同クラスのリールでは不可能と思えたような大物でも十分に対応できるパワーを持ったことで、釣りの可能性が大きく広がっています。不意の大物が期待できるエリアで活躍してくれるモデルですね。

スタイルに合わせて2種類から選ぶ
基本性能を備えた定番の番手の電動リールに、パワー重視の「JP」、スピード重視の「JS」の2種類を用意した”選べる電動リール”です。自分の釣りスタイルに合わせて選べるのはもちろん、対象魚によって欲しい機能が違ってくる場合には特に有効です。ある程度釣りを知っていないと選びにくいですが、中級者以上の人にはベストパッチが選べるのがよいですね。

狙いは自己記録更新!
ダイワのテクノロジーを対大物用に凝縮したようなモデルです。MEGATORQUEモーターによるハイパワー巻き上げを2種類のスピードモードで操作することが可能。魚の負荷を感じて自動的に切り替えることもできますが、ボタン一つで釣り人が指示することも可能です。これにより、より自在なファイトが可能になり、キャッチ率を高めます。自己記録更新を目指す人におすすめです。

釣りの可能性を大きく広げるコンパクトモデル
シマノの電動リールの最小モデルです。PE0.8号で270mというラインキャパシティと、MUTEKI MOTOR+による高トルク、ハイスピード巻き上げが可能でなだけでなく、電動等速巻制御や、モーター&クラッチ連動機能で、その日のターゲットの状況に合わせた繊細な巻き上げもできます。これからの釣りを大きく変えてくれる電動リールです。

「電動リール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電動リールの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの電動リールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
バッテリーにも注目しましょう エキスパートからのアドバイス
電動リールと切っても切れないのがバッテリーです。最近の釣り船には釣り座にバッテリー端子が備わっているところが増えていますが、まだ各自で用意するところもあるのが現状です。備え付けのバッテリー端子でも万が一の不具合があるので、ひとつは持ち込むようにしておくのが安心です。バッテリーには直接リールに取り付けてケーブルレスで使える軽量モデルから、丸一日がっつり使っても余裕の大容量モデルまであります。自分の釣りスタイルに合ったバッテリーを選んでください。
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対象魚と船宿のルールで選ぶと失敗しない
たくさんの種類がある電動リールですが、最初に説明したように対象魚と船宿のルールで選ぶと失敗がありません。また、ラインを多く巻くケースが多いので購入時にはPEラインの代金と、予備バッテリーやバッテリーケースの料金も加味しておくとよいです。電動リールは釣りを楽しくしてくれるアイテムなので、ぜひ間違いのない製品選びをしてください。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。