「防犯砂利」のおすすめ商品の比較一覧表
【はじめに】防犯砂利の購入を考えている方へ
戸締りをしっかりしたと思っていても、外出時はもちろん、在宅時でも就寝しているときなどに狙われることもあります。そんなときに活躍するのが、踏んだ時、大きな音を出してくれる防犯砂利。
今では、防犯に特化したものや、DIYに使えたりするものまで、種類はさまざま。しかし、安易に色や形だけで選んでしまうと、思わぬ失敗も招きます。
「DIYで庭の手入れするとき、せっかくなら防犯砂利を使いたい」
「空き巣が怖いので、念のため防犯砂利を撒いておきたい」
「防犯砂利ってどう選べばいいのかわからない」
本記事はそんな方へ向け、選び方や注意点などを紹介しています。ひとつずつ確認しながら、防犯砂利を選んでみてくださいね。
防犯砂利は、大きく分けて2種類
防犯砂利の多くは、ガラス製と天然石・溶岩・瓦の2種類に分けられます。そして、それぞれにメリット・デメリットがあります。
メリット・デメリットをしっかり確認した上で、どの防犯砂利が自宅の庭にピッタリなのか考えてみましょう。
【 ガラス製 】
<メリット>
・比較的リーズナブル
・軽くて使いやすい
・音が大きく、防犯効果が高い
<デメリット>
・歩くたびに砂利同士がこすれ、小さくなり、大きな音が出なくなる
・定期的なメンテナンス(砂利の交換)が必要
・軽い分、台風などで流される可能性がある
【 天然石・溶岩・瓦 】
<メリット>
・色や形の幅が広くデザイン性がある
・砂利の一つひとつが丈夫で長く使用できる
・重いため、飛ばされる心配が少ない
<デメリット>
・比較的、値段が高い
・重量があり、女性一人では設置できない可能性もある
上記のメリット・デメリットをしっかり確認した上で、どの防犯砂利が自宅の庭にピッタリなのか考えてみましょう。
防犯砂利の選び方 防犯アドバイザーに聞く
まずは防犯砂利の選び方のポイントを4つチェックしていきましょう。 防犯アドバイザーの京師美佳さんのアドバイスもご紹介しています。
【1】音の大きさ
【2】形や大きさ
【3】おしゃれにもこだわる
【4】侵入経路を考える
上記ポイントを押えることで、より具体的に欲しい商品を探すことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】音の大きさは必ず確認
防犯アドバイザー
基準値は74dBです
通常の砂利は石ですので、踏んだときに音は鳴りますが、小さくシャリシャリというだけ。
しかし、防犯砂利はガラスという材質のおかげで、こすれるとジャリジャリジャリと大きな音を立てます。
そのため、夜間など静まり返ったなかで、ジャリジャリジャリと大きな音を立ててしまうと、家に忍び寄ろうと思いにくくなるので防犯効果があります。
防犯砂利とは通常、踏んだときに鳴る音のデシベルの大きさで決まります。石では、防犯砂利と認められる74dBの音が出せないからです。
ただ、天然石を特殊加工して防犯砂利と同じほどのデシベルを出せるものもあり、今回それもご紹介しています。
(大半の石のものは防犯砂利とはならないので、ご購入の際は間違えないよう注意しましょう)
もちろん、子供などが転んでもケガをしないように砂利がきれいに整えられていますので 、安心してお使いいただけます。
音の基準と目安
防犯砂利と認められる大きさ…74dB
電車が通る時の高架下 … 100dB
工場の中、犬が吠える声 … 90dB
地下鉄・電車の車内 … 80dB
セミの鳴き声 … 70dB
普段の会話、掃除機 … 60dB
クーラー、換気扇 … 50dB
図書館、夜中の街 … 40dB
※出典:日本騒音調査「ソーチョー」公式HP/騒音地の基準と目安
【2】形や大きさは、撒く場所に合わせる
防犯アドバイザー
どんな石の形や大きさでも、音は同じです
防犯砂利はガラスを加工した人工的な砂利ですが、大きさや形はさまざま。
サイズのちがいで響く音に影響は出ませんので、好みの大きさを選んでいただいて大丈夫です。
また、形もつるんとした丸いものや、少し四角いものなど、こちらもさまざまです。
多少の違いはあっても、素材のちがいから音の大小が決まりますので、形に差異があっても音に大差はありません。
大きさ、形、ともに気にすることなく、撒く場所にあった大きさや形をお選びください。
【3】防犯効果とおしゃれの両方を考える
防犯アドバイザー
庭のデザインは、あなたの腕の見せどころ
防犯砂利には黒、白、茶色、まだら模様など、様々なカラーバリエーションがあります。
ご自宅や店舗など撒きたい場所の建物やお庭のデザイン・色合いを考えて、防犯砂利の色も変えていただくのがいいでしょう。
色の違いで防犯効果はそれほど大きくは変わりませんが、真っ白な石が敷かれていると心理的に「足跡が残らないか?」と踏みにくくなります(実際には砂利なので残りません)。
意識的な防犯効果も考慮すべきですが、何より「防犯効果は高まったけどおしゃれではなくなった」など、その場の意匠を損なうことがあってはなりません。
これからの防犯対策はおしゃれにもこだわることが大切です。それが継続使用に繋がり、未来への安心にもなります。
【4】侵入経路となる場所にも適量を用意
防犯アドバイザー
お庭全体に撒ける金銭的余裕があれば庭全面が埋まる程度撒くのが一番ですが、コストを低く抑えたい場合には、侵入経路となる通路や開口部(窓など)の下に撒くのがよいです。
入る意欲をなくすよう、侵入者の気持ちとなって経路を考え、まずはその部分に撒けるだけの量をご用意ください。
【最後に】防犯アドバイザーのアドバイス
防犯アドバイザー
防犯砂利でお庭もイメチェンして雑草も防ぐ!
防犯砂利を選ぶ際には、できるだけ踏んだときに大きな音が鳴るもの(デシベルが表記されていれば数値の大きなもの)を選びましょう。
防草効果もほとんどの商品にありますので、お庭のお手入れが大変な方は重宝できます。さらに、お庭のイメージチェンジなどリノベーションをしたい方にもおすすめです。
防犯効果はもちろん、カラーバリエーションも豊富。好きな色を撒けば雰囲気も変わり、よいリノベーションになります。
庭先の雰囲気を変えたくないという方は、しっかり雰囲気にあう色を選んでから購入してください。
防犯砂利おすすめ7選
これまでのポイントをふまえ、防犯アドバイザー京師美佳さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

アイリスオーヤマ『防犯防草のジャリ』












出典:Amazon

こっこー『防犯砂利』

出典:Amazon

マツモト産業『防犯砂利』

出典:Amazon

丸広『防犯・防草ジャリ(小粒タイプ)』

出典:Amazon

グリーンテック『防犯の砂利』






出典:Amazon
エスパワー『防犯草ストーン』

出典:Yahoo!ショッピング
東海砂利『ナチュラルマーブライト ピンク』
















出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防犯砂利の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの防犯砂利の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
防犯砂利をきれいに敷く4つのポイント
防犯砂利は、そのまま撒けば効果を発揮するものではありません。意識して設置しないと、ただの砂利になってしまう可能性もあります。そのため、設置のポイントもしっかり押さえておきましょう。
Point.1:除草は必ず行う
除草しないで防犯砂利を撒くと、音が出ないので気を付けましょう。
防犯砂利が出す音は、石同士が擦れ合って出る音。雑草が生えていると石と石の間に草が入り、音が出にくくなります。
必ず根っこから除草した上で、防犯砂利を撒くようにしましょう。
しかし、除草したとはいえ、根っこをすべて取りきるのは難しいこと。
そのため、防草シートを敷くことも選択肢に入れたいところです。防犯砂利の効果を高めるアイテムなので覚えておいてくださいね。
Point.2:防犯砂利は3~5cmの高さ(厚さ)で敷く
防犯砂利を設置する際は、石同士が擦れ合いやすくなることを意識することが大切。
一番効果的なのが、防犯砂利の高さを3~5cmにすると、見た目もきれいになり、なおかつしっかり音が出る防犯砂利になります。
Point.3:侵入経路になりやすい場所に設置する
こちらは前述しましたが、不審者や空き巣などは、基本的に死角になる部分から近づく、または侵入するケースが多くあります。
防犯砂利は設置する場所は、そんな「侵入経路になりやすい場所」を意識するようにしましょう。
例えば、自宅の場合、勝手口の周りや窓の下、隣の家との間などです。
普段人が通らないような場所に設置することで、音が出たとき注目されやすい雰囲気になります。
Point.4:目安は1㎡に60~80kg
防犯砂利が足りないと、見た目も悪く、効果もないということになりかねないので、設置する場所の面積と必要な量は購入前に確認しておきましょう。
基本的な目安は、1m×1mの場所に60~80kg。15kgの袋だと4~5袋必要になります。容量はきちんと確認するようにしましょう。
【関連記事】簡単にできる防犯対策グッズ
隣人の生活も考えて設置しよう
防犯砂利の音の基準は74dB。数値上はセミの鳴き声よりも大きい音が出ます。防犯用に「侵入経路になりやすい場所」に設置すると、普段の生活ではそこまで問題にならないかもしれません。
しかし、玄関前や庭のいたるところに設置した場合、毎日音が鳴り続ける騒音になるかもしれません。自分の生活だけでなく、隣人の生活も考えながら、十分注意して設置場所してくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
学校卒業後百貨店のエレベーターガール、商社の営業職に就き、2001年3月錠前師資格取得。 町の鍵屋さんではなく、トータル防犯アドバイザーを目指し、セキュリティ企業へ就職。 法人営業部の責任者を務める中、2002年10月 防犯設備士取得。 その後は、防犯ガラスメーカーに勤め、セキュリティ事業部長、そして、防犯アドバイザーとして、防犯診断や電話での相談受付、セミナーなど、幅広く活動を行う。 2005年5月独立。京師美佳セキュア・アーキテクトを設立し、2009年11月には、一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事に就任し、現在も、講演、テレビ、新聞、雑誌など、多方面で防犯の啓蒙活動を展開中。