防犯用ダミーカメラの目的
空き巣や強盗といった犯罪から身を守るために防犯アイテムは欠かせません。アイテムのなかでかんたんに設置できて防犯に役立つのが防犯用ダミーカメラです。カメラで撮影していると思いこませることができれば狙われるリスクが減ります。
ほぼ本物と同じ作りで作られている製品ばかりで、屋外や室内で使い分けられるなど種類も多いので確認してみましょう。
※ポイント:安さだけで選ばない!
防犯用ダミーカメラに関しては、値段と商品の有効度が比例しています。とにかく安いものを買いたいとばかり思っていると、かんたんに偽物と見破られるようなものを購入しかねません。それでは威嚇効果すら発揮できないことになりますので、予算の範囲内でできるだけ高価なものを購入するのがよいでしょう。
具体的な金額をあげると、一般的な防犯カメラの相場が10万円程度なのに対して、本物と見分けのつかないダミーカメラは1万円程度、偽物とすぐにわかるものは2,000円程度です。
繰り返しになりますが、ダミーカメラは値段で性能に差がつく商品です。安いものはできるだけ購入しないようにしましょう。
防犯用ダミーカメラの選び方
自宅のセキュリティーを強化できる「防犯用ダミーカメラ」。商品によって特徴がさまざまでどれを選べばよいか悩んでしましますよね。そこでここからは、防犯アドバイザーの京師 美佳さんに、防犯用ダミーカメラの基本的な選び方を教えていただいたのでご紹介します!ポイントは下記の4つ。
【1】設置場所と目的に合わせた形状
【2】本物っぽさ
【3】電源を使用して光るか
【4】警告用ステッカーがあるか
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】設置場所と目的に合わせた形状をチェック
防犯用ダミーカメラにも、本物と同じようにスタンダードタイプや丸いドーム型などいくつか種類があります。好みで選んでもよいですが、できれば目的や設置場所にあったものを選択しましょう。
たとえば、設置することで犯罪者を威嚇したいのであれば、スタンダードタイプが目立つのでおすすめ。逆につけていることがわかっても建物の意匠を損ないたくないということであれば、ドーム型が適しています。
監視している感を出す屋外はバレット型がおすすめ
屋外の場合にはバレット型という長方形の形をしたタイプを選びましょう。見た目のインパクトが大きいうえ、窓や玄関先につけると監視されているイメージを強くできますので、侵入してこようとする犯罪者に威圧感を与えられます。
初心者でも取り付けやすいドーム型は屋内がおすすめ
室内につける場合にはドーム型を選びましょう。天井に取り付けることが多いので、360°監視しているように見せることができます。
ドーム型は本物と見分けが付きにくいという特徴がありますので、一定の威嚇効果が期待できます。また、初心者でも取り付けやすいです。
【2】本物っぽさをチェック
犯罪者も勉強をしています。ターゲットの家を下見に来た際に、防犯カメラがついていると、偽物かどうかの確認をすることもあります。そこまでしない犯罪者のほうが多く、防犯カメラらしきものが設置されていれば諦めることも多いですが、念入りな犯罪者には通用しません。
そこでおすすめなのが、本物の防犯カメラの中身を抜き取りケースだけで販売されているダミーカメラ。電源を供給してランプを点灯させれば、プロでも区別がつかないのでダミーカメラのなかでは一番有効といえます。
※ポイント:ダミーケーブルでより本物に近づく
屋外で防犯用ダミーカメラを設置する場合に選ばれることが多いバレット型は、ダミーケーブルが付属されているかを確認してください。画像の保存や電気供給するためのケーブルが本物には付いています。
ケーブルがない製品ではすぐにダミーであるとわかられてしまう可能性があります。こまかいところまで再現している製品を選びましょう。
【3】電源を使用して光るかチェック
ダミーカメラのなかには、電源や電池を必要としないただのプラスチックケースのようなものもあります。2,000円程度と安いため購入しやすくはありますが、低価格なダミーカメラには素人にもひと目で見破られてしまうような低品質なものも少なくありません。
それでは威嚇することすらできず設置する意味がありませんので、電源や電池を必要として、どこかしらに光を点灯させるようなものを選びましょう。センサーライトがあると抑止効果もあがります。
※ポイント:レンズがあると製品の見た目が変わる
製品のカメラ部分のレンズはチェックすべきポイントです。形だけを似せて作ってある製品にはレンズがない製品もあります。遠目からみると本物に見えますが、近くにきてレンズが入っていないとダミーであると判断されやすいです。
遠目からでも光を当てて反射の状態で判断ができるので、本物と変わらないレンズ付きを購入しましょう。
【4】警告用ステッカーがあるかチェック
外部から見えにくい場所などに設置している場合には、空き巣などに気づかれない場合もあります。そんなときには「防犯カメラ作動中」などの警告用ステッカーを玄関先や窓に貼ってアピールすることをおすすめします。
ステッカーを見るだけで警戒心が高まり、カメラを気にするようになるでしょう。ホームセンターなどでかんたんに手に入るので確認してみましょう。
エキスパートのアドバイス
本物と見分けがつかないことが何より重要!
防犯カメラを買う予算はないけれど、最大限に防犯効果を発揮したい! と思っている方は多いでしょう。しかしダミーカメラはプロの犯罪者を相手にすると、安いものでは偽物だと気づかれてしまいます。
そこで重要なのは、プロでも見破れないような特徴をもったダミーカメラを選ぶこと。たとえ高価であっても、防犯カメラと同じケースを採用していたり、赤外線が点灯したりするものを選ぶようにしましょう。
しかしどうしても予算を抑えたいという方もいるでしょう。その場合は見た目が本物らしい、ライトが点灯する、ステッカーなどの付属品があるといったような特徴のものを選べば、低価格でもじゅうぶんな威嚇効果を発揮できます。
防犯用ダミーカメラおすすめ15選
上記で紹介した防犯用ダミーカメラの選び方のポイントをふまえ、おすすめの商品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

安価でも威嚇効果はバッチリ
比較的安価ながら本物のようなダミーカメラ。スタンダードタイプのハードケースを使用していますので、威嚇効果はバッチリです。電池式タイプのため難しい工事も必要なく、ご家族のDIYでじゅうぶん設置が可能です。
電池も長持ちするタイプで、3~7年ほど交換不要です。あまり手間のかからないダミーカメラをお探しの方におすすめの商品です。

本物と見分けのつかないダミーカメラ
本物と同じケースを使用しているため、ダミーと見破られる確率が低いのが特長。ドーム型で威圧感が少なく、デザイナーズマンションや意匠にこだわった戸建て、店舗などにも外観を損なうことなく設置できます。
防犯カメラを設置していることをアピールして狙われないようにしたいけれど、あまり威圧的な防犯対策はしたくないという方におすすめです。

プロも見分けのつかないダミーカメラ
本物のカメラケースやケーブルを使用していますので、プロでも見分けがつかないダミーカメラです。威嚇効果も発揮できるスタンダードタイプで、本物を買う余裕はないけれど、しっかりと防犯効果がほしいという方におすすめです。
精密機器が入っている本物を併用すれば、さらに防犯効果を発揮できます。たくさんのカメラを設置したいけれど、すべて本物でそろえるほどの予算がないという方にもよいでしょう。

人影感知センサーで本物を装う
予算が少なく、本物と同じケースを使用しているダミーカメラは買えないけれど、ある程度の防犯効果や威嚇効果がほしいという方におすすめ。人影感知センサーがついていますので、人が近づくと赤いLEDライトを点灯させて防犯カメラで撮影しているように装ってくれます。
ダミーカメラに詳しい犯罪者でなければ、じゅうぶんな効果を発揮するでしょう。とくに素人の万引き防止に効果があるため、店舗にとりつけるのもおすすめです。

ソーラーパネルで電気代いらず
ソーラーパネル搭載のため、半永久的に電気代をかけずに使用できます。できるだけランニングコストを抑えたいという方におすすめ。赤外線ランプが点灯するので、偽物と見破られにくいです。
防犯ステッカーが付属しているのも特徴。目につく門扉や勝手口、狙われそうな窓などに貼っておくだけで威嚇になり、防犯効果を発揮できます。
簡単に設置できるドーム型ダミーカメラ
ドーム型防犯カメラの特長である「カバーに覆われており、偽物だと見破られにくい」という点に加えて「威圧感を与えない」「景観を損なわない」というメリットを持ったドーム型カメラ。マンションや店舗などの屋内、または雨があたらない軒下に設置しましょう。
ドアの上にかんたんに取りつけることができるので、穴を開けられない賃貸物件などでも導入が可能です。
抜群の存在感と威圧感を与えるボックス型
赤色LEDが常時点滅することで、暗い住宅街や人目につきにくい駐車場でもしっかりとカメラの存在感を出すことができます。ソーラーパネルによる充電式電池を使用しているので、ランニングコストを抑えられるのもメリット。
見た目も防犯カメラと酷似しているため、そうそう見分けることはできません。とくに高い場所に設置することでよりいっそう見分けにくくなり、抑止力を存分に発揮してくれるでしょう。軒下防滴仕様のため設置場所も選ばず、用途に合わせて使用できます。
コスパが抜群にいいドーム型
LED点滅はありませんが、本物と同じ筐体を使用しているため、見た目ではなかなか区別がつきません。防犯カメラの筐体を使用しているダミーカメラとしては非常に安価なのが最大の特長。室内での設置を考えているが予算が少ないという方には特におすすめできる商品です。スタイリッシュなデザインなので、会社事務所などにも向いています。
アーマージャパン『超小型ダミーカメラ BCD098』
安心のパナソニック製で本物同様の威嚇効果
防犯カメラを多数販売しているパナソニック製のドーム型ダミーカメラ。本物ととてもよく似ている精巧な作りのため、見破られる心配がありません。人気ブランド製のため、メーカーにこだわる方にも向いています。
威圧感を与えないドーム型で、オフィスや病院などでも抵抗なく設置できます。抑止力効果がほしい室内での使用に適しているといえるでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防犯用ダミーカメラの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの防犯用ダミーカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ダミーカメラを設置してみよう
本記事では、ダミーカメラの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ダミーカメラは場所や目的によって適した形状や特徴が異なります。適切な商品を選んで設置することで本物同様の抑止力や防犯効果が期待できるようになり、不審者や強盗などさまざまな犯罪を未然に防ぐことにつながっていきます。ぜひご自身の用途に合わせたダミーカメラを選び、防犯に役立ててください。
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学校卒業後百貨店のエレベーターガール、商社の営業職に就き、2001年3月錠前師資格取得。 町の鍵屋さんではなく、トータル防犯アドバイザーを目指し、セキュリティ企業へ就職。 法人営業部の責任者を務める中、2002年10月 防犯設備士取得。 その後は、防犯ガラスメーカーに勤め、セキュリティ事業部長、そして、防犯アドバイザーとして、防犯診断や電話での相談受付、セミナーなど、幅広く活動を行う。 2005年5月独立。京師美佳セキュア・アーキテクトを設立し、2009年11月には、一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事に就任し、現在も、講演、テレビ、新聞、雑誌など、多方面で防犯の啓蒙活動を展開中。