「防災向けカセットコンロ」のおすすめ商品の比較一覧表
防災向けカセットコンロの選び方は? 備え・防災アドバイザーに聞いた!

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いざというときの食事、火が使えるのと使えないのとでは大きな違いがでます。
備え・防災アドバイザーの高荷智也さんに、防災向けカセットコンロを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
1)加熱効率がよい、『内炎式タイプ』を選ぶ!
2)『ヒートパネル内蔵型』のタイプが安心!
3)『圧力感知安全装置』がついていると安全!
では、くわしく教えていただきましょう!
加熱効率がよい、『内炎式タイプ』を選ぶ! ポイント1
ふだんであればコンビニなどでも購入できるガスボンベですが、非常時には入手が難しくなる場合があります。
加熱効率がよく長時間利用することができるコンロを選んで、燃料の節約ができるようにしておくと、非常時の使い勝手が増します。
メーカー独自技術で効率を改善したもの、また炎を効率よく加熱対象にあてることができる「内炎式」タイプのコンロを選ぶとよいでしょう。
『内炎式タイプ』はこちら!
岩谷産業『アモルフォ プレミアム(CB-AMO-80)』
内炎式で加熱効率がよいうえ、ヒートパイプによるガス加温機構でガスを最後まで使い切ります。
>> Amazonで詳細を見る『ヒートパネル内蔵型』のタイプが安心! ポイント2
カセットガスボンベの中身として一般的なブタンの沸点は-0.5度です。周囲の気温が10度以下になると火力が低下しはじめ、氷点下になるとガスボンベを温めなければ使用できなくなります。着火できたとしても、ガスボンベは使用を続けるほど低温になるため、定期的に温め続けなければ燃焼が止まってしまいます。
そこでコンロの燃焼熱の一部をガスボンベに伝えることができる「ヒートパネル」が内蔵されているタイプだと、一度着火できれば気温が低い状態であっても温かさを継続して使用できるようになります。
『ヒートパネル内蔵型』はこちら!
岩谷産業『カセットフー スーパー達人スリム』
加熱効率のよいバーナー、ヒートパネル搭載、圧力感知安全装置つきと、ふだんにも災害時にもほしい基本機能を満たしています。
>> Amazonで詳細を見る『圧力感知安全装置』がついていると安全! ポイント3
カセットガスボンベは異常な高温になると、ガスの圧力が高まり爆発することがあります。とくに、鉄板や大型の鍋を使用するなどして、ガスボンベの上が塞がれてしまうと温度が急上昇するため大変危険です。
「圧力感知安全装置」があると、カセットボンベが加熱されて温度が上がり、内部圧力が異常に上昇した際に、自動的にカセットボンベがはずれてガスの供給を停止し、火を消してくれます。
災害時に爆発事故が発生すると、消防車も救急車もすぐに来られない可能性が高いため、事故を起こさないための対策が必要になります。
『圧力感知安全装置』はこちら!
岩谷産業『 カセットフー 風まるII 』
異常時には自動でボンベが外れて火が消える「圧力感知安全装置」付きのコンロです。
>> Amazonで詳細を見る防災向けカセットコンロおすすめ11選 イワタニやニチネンなど人気メーカーを紹介
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえて、防災向けカセットコンロのおすすめ商品を紹介します。

とりあえず買い、で間違いのない質実剛健なコンロ
『イワタニ』と同じ、カセットコンロの大手国産メーカー「ニチネン」のベーシックな商品です。スペック的にはイワタニの商品とほぼ同様で、加熱効率のよいバーナー、ヒートパネル搭載、圧力感知安全装置つきと、ほしい機能が搭載されています。価格も手ごろで入手しやすいため、単純にデザインの好みで選択する、価格が安い方を購入する、といった選び方ができます。
カセットガスストーブやコンロ以外の、ガス調理器で保持しているアイテムと同じメーカーのものを選ぶというのも、カセットガスボンベの使い回しが安全におこなえるため、よい方法です。

ふだんから活用したいプレミアムカセットコンロ
『イワタニ』の、高級カセットコンロです。基本機能に加え、バーナーが内炎式であるため加熱効率がよいのも特長です。
ほかの商品に見られない機能として、吹きこぼれや風で炎が消えても、自動的に再着火される自動点火機能や、超弱火状態を保てる火力調節機能などが搭載されています。ふだん利用の際の使い勝手も大変すぐれています。
特筆すべきはそのデザイン。オシャレな外観で、見た目にもこだわりたいという場合には、唯一無二の存在と言えます。防災専用に備蓄するというよりは、日ごろから「よいカセットコンロ」を使いたい、という場合におすすめのアイテムです。

非常持ち出しリュックに入れることができるコンロ
日本のアウトドアブランド「SOTO」の商品で、厳密に言うとコンロではなくカセットガスバーナーになります。本体重量350gと軽量、かつ畳んでコンパクトに収納することができるため、非常持出袋などのリュックサックに入れて持ち出すことが可能です。
カセットコンロは小型の商品でもリュックに入れるのは難しいサイズですので、緊急避難時にも持ち出したいという場合には小型のバーナータイプが適しています。
構造上、ヒートパネルや圧力感知安全装置などはありませんが、独自機能のマイクロレギュレーターの働きで、低温下での安定稼働、長時間の連続燃焼などがおこなえる、コンパクトながら本格的な調理器具としておすすめできるアイテムです。

コンロは使わないけれど……という場合の選択肢
こちらは「ニチネン」の商品で、厳密に言えば「バーベキューコンロ」です。カセットガスコンロは防災専用にするのではなく、平時から利用することが望ましいアイテムですが、家庭によってはまったく出番がないという場合もありえます。しかし、カセットコンロはいらないけれど、バーベキュー用や焼き肉用なら利用する、というご家庭はあるはずです。
カセットガスによる調理器具は「コンロ」だけではなく、さまざまな用途の調理器具があります。この商品はバーベキュー用のアウトドアコンロで、屋外で利用するのにぴったりのアイテムです。コンロにこだわらず、このような特化器具を準備するという考え方もあります。
ダッチオーブンも使えるタフなコンロ
耐荷重20kgと重い調理器具でも耐えられるタフな製品です。2重の風防で風にも強いので野外でも使用できます。専用ケースが付属するので収納性も抜群です。いざという時でも頼れるコンロですね。
最小サイズのカセットコンロ
幅22.5㎝と超小型なカセットコンロです。このサイズなら収納場所には困らないので、非常用としてはもちろん、一人暮らしのちょっと使いにもぴったりですね。内炎式バーナーの採用などにより、燃費がとても良いのも魅力です。

屋外利用に活躍、持ち出しやすい耐風カセットコンロ
『イワタニ』のカセットコンロで、屋外利用に強い商品です。一般的なカセットコンロは横風に弱く、火が消えてしまったり、そうでなくとも炎が風に流されてしまったりすると、鍋やヤカンを加熱する効率が極端に悪くなってしまいます。
この商品は特許技術による、ごとく(やかんやフライパンなどを置くための金属製の台)と一体化した「ダブル風防ユニット」により風をさえぎることができるため、屋外でも安定した火力を得ることができます。
専用のキャリングケースつきで持ち運びがしやすく、非常時の持ち運び、アウトドア利用のいずれにも適した商品です。もちろんヒートパネルや圧力感知安全装置などの必須機能も搭載されています。
イワタニカセットコンロの最強火力
4.1kWと高火力が頼もしいカセットコンロです。多めに調理しなくてはならないときも強火力で楽に煮炊きができます。専用キャリングケースで収納や持ち運びもかんたんです。

機能・デザイン・価格すべてを満たした基準コンロ
カセットコンロ最大手メーカー『イワタニ』のベーシックな商品です。加熱効率のよいバーナー、ヒートパネル搭載、圧力感知安全装置つきと、ふだんにも災害時にもほしい基本機能を満たしています。
すぐれたデザイン性と日常使いもしやすく、そのうえ価格も最安クラス。カセットガスコンロをとりあえず1台買っておこう、と思った際に選べば間違いない優等生タイプの商品です。
余談ですが、私が個人的に備蓄しているコンロもこの商品となります。
トップカバーで風対策
収納時に便利なカバーがそのまま風防にもなるカセットコンロです。トップカバーと風防リングの両方で風を防ぐので野外でも安心して使えます。取っ手もあるので持ち運びも容易です。
一人用として使いやすい
単独での利用にぴったりのカセットコンロです。一人鍋にちょうどよいサイズなので携帯性がよく、災害時の持ち物としても優秀です。汁受け皿がついているのでメンテナンスも楽です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カセットコンロの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカセットコンロの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
備え・防災アドバイザーからのアドバイス
カセットガスボンベ備蓄のため毎年コンロの利用を
カセットガスコンロの燃料となる「カセットガスボンベ(CB缶)」の保管期間は約7年とされています。中身のガス(ブタンやイソブタン)自体が変質することはありませんが、缶がサビて強度が低下したり、ゴムパッキンが劣化したりすることが保管期間の根拠となります。
カセットガスボンベの備蓄量の目安は、おおむね2名につき1日1本、7日分として7本、4人家族なら14本程度は用意したいところ。
保管期間である7年で一巡させるため、毎年1~2本を消費して新しいボンベに入れ替え、つねに手元在庫がある状態を維持しましょう。毎年消費すればカセットガスコンロの動作確認にもなり一石二鳥です。
カセットボンベも忘れずに用意しよう!
カセットコンロの使用にはカセットボンベが必要となります。そのため、カセットコンロの購入と同時にカセットボンベもセットで用意しておきましょう。また、カセットボンベはご使用のカセットコンロ指定の物を選ぶようにしましょう。
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「自分と家族が死なないための防災対策」のポイントをロジックで解説するフリーの専門家。 地震対策や感染症パンデミック対策などの自然災害から、銃火器を使わないゾンビ対策まで、堅い防災をやわらかく伝える分かりやすく実践的なアドバイスに定評があり、講演・執筆・コンサルティング・メディア出演など実績多数。1982年、静岡県生まれ。