たい焼き器を選ぶポイント 家庭のキッチンで本格的なたい焼きを楽しむために
フードコーディネーターの倉田 沙也加さんに、たい焼き器を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
焼き上がりの食感や加熱方法で選ぶ
焼きあがりの食感は、加熱方法によって変わってきます。たい焼き器を選ぶときは、食感と加熱方法に注目してみましょう。
こんがりとした焼き目がつく直火タイプ
ガスコンロにかざして加熱する直火タイプは、こんがりとした焼き目がついたたい焼きを焼きたいときに適しています。皮がパリッと焼きあがるので、軽い食感の薄皮たい焼きが好きな人にぴったり。たい焼きの食感にこだわりたい人に適しています。
なかにはたい焼きのまわりに羽根がつけられるものもあるので、好みに合わせて選びましょう。
ふんわりした食感が楽しめるIHタイプ
IHコンロに対応したIHタイプのたい焼き器は生地に均一に火が入り、ふんわりとした食感に焼きあがります。程よく焦げ目がついた、ふわふわ食感のたい焼きが好きな人は、IHタイプのものを購入するとよいでしょう。
IH対応のたい焼き器は、直火にも対応していることが多いです。直火タイプとIHタイプで悩んだときは、IHタイプを購入しておくとどちらにも使えます。
子どもでもたい焼きがつくれる電子レンジタイプ
子どもといっしょにたい焼きをつくりたい場合は、かんたんにつくれる電子レンジタイプを利用するとよいでしょう。火を使わないので、子どもでも作りやすいです。
直火タイプやIHタイプのようにこんがりとした焼き目はつかず、ホットケーキのようにふんわりとした仕上がりになります。焼き色がつかないので抹茶やココアの色がきれいに出るのもポイントです。
基本の生地に色や味をつけて、少し変わったたい焼きを作ってみるのもよいでしょう。
卓上で焼くなら熱源一体型が便利
コンセントにつないでスイッチを入れるだけで、かんたんにたい焼きがつくれる熱源一体型もあります。卓上で焼けるだけでなく、短時間で焼きあがるのがポイントです。とくにパーティーなど人が集まる場で使う際は、次々に焼きあがるので待たずに焼きたてを食べられます。
熱源一体型を選ぶときは、手入れのしやすさも忘れずにチェックしておきましょう。焼き型プレートが取り外せるタイプだと手入れがしやすいです。
自分好みの焼き上がり・使い勝手のものを選んで
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
たい焼き屋さんでは、分厚く大きい鉄製のたい焼き器から、直火で焼き上げて作る職人さんの姿がよく見られますね。家庭用のたい焼き器には、お店と同じ直火タイプの他に、IHタイプや電気タイプなどさまざまな熱源が存在します。もちろん加熱の仕方によって焼き上がりが変わってくるので、自分好みの焼き上がりや使い勝手に応じて、ベストなものを選んでいきましょう。
焼き上がりについては、おすすめ商品のコメントでご紹介します。ぜひご確認ください。
使いやすさや手入れのしやすさで選ぶ
使いやすさや手入れのしやすさも大事なチェックポイントです。自分が使いやすい素材でできたものを選びましょう。
鉄製のものは長く愛用できる
鉄でできたたい焼き器は、重量があり、慣れないうちは扱いにくいことがあります。一方で、丈夫で、使い続けるほどに馴染んで焦げつきにくくなるため、ひとつのたい焼き器を長く愛用したい人にぴったりです。
熱伝導率にもすぐれているため、おいしそうな焼き目のついたたい焼きが焼けます。皮がパリッと焼きあがるのも魅力です。
フッ素加工がされたアルミ製のものは手入れがしやすい
軽くて扱いやすいたい焼き器がほしいなら、アルミ製のものを選びましょう。アルミは軽く、熱伝導率にすぐれた素材です。
アルミにフッ素樹脂加工を施したものは、焦げつきにくく、汚れも落としやすいので、手入れがかんたんなのもうれしいポイント。適度にこんがりとした焼き目もつきます。
ただし、使い方によってはフッ素樹脂加工の劣化が早まることがあります。フッ素樹脂加工が劣化すると焦げつきやすくなるので、取扱説明書をよく読んで注意書きを守って手入れしましょう。
素材によって焼き上がりの食感も変わる
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
たい焼き屋さんで多く使われている鉄製のたい焼き器は、熱伝導・耐久性がよく、パリッとした食感のたい焼きを作ることができます。重さがあり、扱いにくさはありますが、本格的に作りたいひとにおすすめです。
アルミ製のたい焼き器も熱伝導がよく、表面をカリカリに焼くことができます。鉄製よりも軽く扱いやすいので、女性や子どもでも手軽に使うことができます。
アルミ製は油が馴染みにくいので、くっつきやすいですが、フッ素樹脂加工しているものを選べば、型からきれいに外せて、お手入れもラクになります。
収納しやすさで選ぶ
たい焼き器を選ぶときは、収納のしやすさをチェックしましょう。
コンパクトに収納できる片面式
コンパクトに収納したいのであれば、片面式のたい焼き器を選びましょう。片面式のたい焼き器は、薄いフライパンのような形をしているため、ほかのフライパンなどと一緒に収納しておけます。
しかし、片面式でたい焼きを焼く場合はひっくり返したり、一方を型から外してもう一方に重ねたりといった作業が必要です。慣れないうちは失敗しやすいのがネックといえるでしょう。
はじめてでもきれいに焼ける両面式
両面式のたい焼き器は、はじめてたい焼きを焼く人でも失敗なくきれいに焼けるのが魅力です。ホットサンドメーカーのように生地をプレスして焼き上げるので、両面にきれいな焼き目がつきます。
しかし両面に焼き型があるぶん、収納するのに場所をとるのがネックです。
ひっくり返す・型から外して重ねるといった作業はありませんが、コンパクトなたい焼き器を探している人には向きません。
羽根がつくれる縁取りの有無で選ぶ
サクサクの食感が楽しい羽根をつくりたいなら、たい焼き型のまわりに縁取りがあるものを選びましょう。羽根は、皮が型からはみ出すことで生まれます。縁取りがある型であれば、はみ出した生地がたい焼き器の外にまではみ出すことがないので、あと片づけがらくです。
縁取りがあるたい焼き器は、ゆるめの生地を使ってパリッとしたたい焼きを焼きたいときにも適しています。
羽根の食感を楽しみたい・ゆるめの生地を使いたい場合は、たい焼き型のまわりに縁取りがあるかどうかもチェックしましょう。
たい焼き器のサイズで選ぶ
たい焼き器を購入するときは、たい焼き器のサイズも忘れずにチェックしておきましょう。
一般的なサイズのたい焼き型であれば、ひとつでじゅうぶん満足できる大きさです。大人数で食べるなら、小さいたい焼きをいくつも焼くのもよいでしょう。
一度にいくつ焼けるかどうか確認して、食べる人数・一度に焼く個数に合ったものを選んでください。
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
家庭用のたい焼き器の大きさは、機械によって異なります。一般的に売られているたい焼きの大きさは横幅13〜14cm、縦幅8〜9cmくらい。だいたい大人の片手に収まるくらいの大きさと考えるといいでしょう。
たい焼き器に記載されている、ひとつあたりのできあがりサイズを確認して、自分に合ったサイズを選んでみてください。一般的なサイズであれば、ひとつで満足感のある量が作れます。小さいたい焼きはたくさん作ってパーティーのおやつにおすすめです。
たい焼き器おすすめ10選 直火、家庭用IH、電気タイプなどを紹介
ここまでご紹介したたい焼き器の選び方のポイントをふまえて、フードコーディネーターの倉田 沙也加さんに選んでもらったおすすめ商品と編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。

岩鋳『たいやき器』




出典:楽天市場
熱源 | ガス火 |
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材質 | 鋳鉄(黒焼付加工) |
本体サイズ | 幅16.5×奥行37×高さ4cm |
重さ | 1630g |

パール金属『おやつDEっSE ふっ素加工たい焼器』












出典:Amazon
熱源 | ガス火専用 |
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材質 | 本体:アルミニウム合金、取っ手:メラミン樹脂 |
本体サイズ | 幅14.5×奥行35×高さ4.5cm |
重さ | 635g |

杉山金属『たい焼きジャンボ いろいろ』














出典:Amazon
熱源 | ガス、IH100V、200V、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーター、シーズヒーター |
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材質 | 本体:アルミニウム合金、底貼り板:ステンレス |
本体サイズ | W18.3×D38×H5cm |
重さ | 2050g |

LITHON『たい焼きメーカー』












出典:Amazon
熱源 | 電気タイプ(消費電力:760W、温度ヒューズ:240℃) |
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材質 | 本体:フェノール樹脂、本体プレート:アルミニウム( フッ素樹脂加工 ) |
本体サイズ | W23×D24.5×H9cm |
重さ | 1300g |
パーティーにぴったりな電気タイプ!
コンセントにつないでできる電気タイプのアルミニウム製フッ素加工製品で、1度に2個焼き上がるたい焼き器になります。電気タイプはガス火のような焼き目はつきにくいですが、焦げにくく、外はカリッと中はふわっと仕上がるのが特徴。
卓上で作れるので、でき立てを食べながら次のたい焼きを焼くことや、好きな具材を入れ合うなど、人数が集まったパーティーで調理するのにとくにおすすめです。
こちらの商品は立てて収納できるので、サッと取り出せてかんたんに使える手軽さも人気のひとつ。サイズは最大直径が12cmなので、一般的なものよりもやや小さめになります。

Vitantonio『バラエティサンドベーカー』










出典:Amazon
熱源 | 電気タイプ(消費電力:900w) |
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材質 | 本体:フェノール樹脂・ステンレス、プレート:フッ素樹脂加工アルミダイキャスト |
本体サイズ | W25.1×D24.3×H10.7cm |
重さ | 2500g |
ハイマウント『たい焼きメーカー』












出典:Amazon
熱源 | ガス火 |
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材質 | 本体/アルミダイキャスト(フッ素樹脂加工)、柄/ステンレススチール、フェノール樹脂(耐熱温度/150℃) |
本体サイズ | 370×178×37mm |
重さ | 570g |
LITHON『D-stylistたい焼きメーカー』

出典:Amazon
熱源 | 電気タイプ |
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材質 | 本体:フェノール樹脂 本体プレート:アルミニウム( フッ素樹脂加工 ) |
本体サイズ | W23×D24.5×H9cm |
重さ | 1.3kg |
新津興器『ホットサンドメーカーたい焼きプレート付』


















出典:Amazon
熱源 | 電気 |
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材質 | アルミダイキャスト(フッ素樹脂塗装) |
本体サイズ | W235 × D225 × H90㎜ |
重さ | 2,120g |
タカラトミー『レンジで作るたい焼きメーカー』












出典:Amazon
熱源 | 電子レンジ |
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材質 | ー |
本体サイズ | W215×H195×D160mm |
重さ | ー |
ROOM MATE『マルチ ホットサンド ベーカー』
















出典:Amazon
熱源 | 電気タイプ |
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材質 | 本体:フェノール樹脂、プレート:アルミ(カバー:ステンレス) |
本体サイズ | W23.0×D23.0×H8.8cm |
重さ | ー |
「たい焼き器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする たい焼き器の売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのたい焼き器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
たい焼き器を使ったレシピを紹介! たい焼きやホットサンドなど
たい焼き器では、たい焼き以外にも工夫次第でさまざまなものを作ることができるので、そのレシピをご小委会します。
尻尾まで餡がぎっしり! たい焼きの作り方
ガスコンロ(ガス火)に対応しているたい焼き器で作っていきます。
①あんこを50gずつ分けて、たい焼き器の型よりも少し大きめにしておく
②薄力粉、重曹、ベーキングパウダー、を合わせてふるい、ボウルに入れる
③卵を溶いたら、水、砂糖、塩を入れてよく混ぜる(泡だて器があると便利)
④②に③をダマにならないように少しずつ加え、泡だて器で混ぜる
⑤サラダ油を少量加え、冷蔵庫で30分寝かせる
⑥たい焼き器を弱火で加熱し、片面に大さじ1杯くらいの生地を流す
⑦生地が固まったら、もう片方にも同じく大さじ1杯の生地を流す
⑧⑦に①のあんこを乗せたら、その上に大さじ1弱の生地を流す
⑨そのまま蓋をし、両面がこんがりとした焼き目がつくまで焼く
⑩尻尾まであんこがぎっしり入ったたい焼きが完成!
好きな具材でホットサンドも
何とたい焼き以外にホットサンドも作ることができます!
①たい焼き器にバターを溶かす(上下ともに)
②サンドイッチ用のパンを潰し、ぺたんこに
③たい焼き器に乗せ、ウインナーやチーズなど好きな具材を入れて焼く
④たい焼き型のホットサンドが完成
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家庭で焼き立てのたい焼きを味わってみよう フードコーディネーターからアドバイス
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
選び方のポイントを参考に、自分がどのようにたい焼き器を使いたいのか、必要な機能や予算を具体的に考えて、選んでみましょう。
おいしく作るコツとしては、しっかりと予熱をしてから生地をいれること、そして様子を見ながら、適温を確認し、ほどよい焼き上がりを把握することです。
上手く焼けるとお店のような仕上がりに近づけるかも。上達するまでの過程も楽しめる、たい焼き器をぜひ試してみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/25 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。