マルチに活躍! サインペンとは?
サインペンは幅広いフィールドで活躍する有能なアイテム。もともとはぺんてる株式会社が1963年に発売した水性のフェルトペンの登録商標でした。アメリカ大統領の談話から広まったサインペンは、日本でも大人気となりました。現在では、メーカーの垣根を越え、水性のフェルトペンを一般的に「サインペン」と呼ぶほどに浸透しています。
さらさらと書きやすく、カラーも豊富なサインペンは、価格も手ごろで今では子どもの工作から、ビジネスシーンまでマルチに使われています。
サインペンの選び方 小物王・納富廉邦さんに聞いた!
小物王・納富廉邦さんに、サインペンを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
サインペンには2種類のインクが存在する
サインペンとは、水性の溶剤に、色素を溶かしたインクを使用しています。その色素は「顔料」と「染料」の2種類に分かれます。それぞれの特徴をみていきましょう。
裏写りしにくく、耐水性のある「顔料」
三菱鉛筆などが得意とする「水性顔料系のインク」は、裏抜けしにくく耐水性が高いのが特徴。
ボールペンのように使えるので、手帳やノートをカラフルに書きたい人、軽いタッチでクッキリした線を書きたい人に向いています。
色数が多く、発色がよい「染料」
「水性染料系のインク」は色数が豊富で発色が鮮やかで透明感もあります。インクの多くはこちらのタイプ。ただし、裏写りしやすい場合もあります。
絵を描きたい人、色のグラデーションを楽しみたい人、ノートは片面で使う人などにおすすめ。
フリーライター、小物王
筆記具にはいろいろな種類がありますが、なかでもサインペンはインクの種類によって書き味、使い勝手がかなり違います。構造が単純だけに、インクの種類が直接的な特徴になります。
用途に合わせてペン先の太さを選ぶ
三菱鉛筆『エモット 5色セット No.3(ビンテージカラー)』
サインペンは製品によってペン先の太さが違います。そのため、手帳に細かく予定を書き込む、イラストを描くなど、用途に合わせた線幅の商品を選ぶのもポイントになります。
フリーライター、小物王
たとえば三菱鉛筆の「エモット」は線幅が0.4mmとサインペンとしては細めで、手帳などでの利用も考慮されています。
トンボ鉛筆の「ABT」は、片側が筆ペンのようなブラシタイプ、片側が線幅0.8mmのペンという変わり種で、線に個性を持たせたり、にじませてグラデーションを表現したりという絵画的な用途に向いています。
ゼブラのノック式サインペン「クリッカート」は線幅0.6mmと中細のタイプで、メモやノートをクッキリと見やすく書くのに向いています。
シーンに合わせて消えるサインペンも
オフィスやセミナーなどでは、ホワイトボードに要点を書き出したり、修正したりといったこともよくあるでしょう。その場合に選びたいのが、消せるサインペンです。
消しゴムのようにこすったり、水拭きしたりすることで、かんたんに消せるものを選びましょう。ただし、手や服が触れただけで消えてしまうリスクもあるので、使用する際には注意が必要です。
名前書きには、ツインタイプのペンがぴったり
トンボ鉛筆『ABT』
幼稚園や学校に通う子どもたちの大切なアイテムには、消えにくく、読みやすいサインペンでしっかり名前を書いてあげたいところ。ただし名前を書くスペースの広さはさまざまです。小さいものにもきちんと名前が書けるように、「細・極細」や「中細・細」のツインタイプになっているサインペンがあれば心強いでしょう。
また下着やハンカチなど布に書く場合は、にじまず洗っても消えにくい「布専用」のペンも用意しておくとよいでしょう。
豊富な色数から好みの色を選ぶ
水性のサインペンは、どのメーカーの製品も本当に色数が豊富です。赤や青でも何種類もあるので、同じ青を使うにも、ほかとは違う個性を出すことが可能になります。
絵を描くのにたくさんの色をそろえるのもいいのですが、ふだん使いのペンとして、お気に入りの色を探すのも楽しいものです。
フリーライター、小物王
ほとんどの製品が、36色、40色、多いものでは100色を超えるラインアップがあるので、メーカーにこだわらず、好きな色がある製品をそれぞれ購入してもいいでしょう。
とくに、黒や赤、青といった原色系の色が好きな方は、微妙な違いを楽しめるので選び甲斐があるでしょう。
サインペンのおすすめ10選 小物王と編集部が厳選!
ここからは、小物王・納富廉邦さんと編集部が選ぶ、サインペンのおすすめ10選を紹介します!

ゼブラ『クリッカート』

出典:Amazon
カラー | 36色 |
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インクの種類 | 染料 |
ペン先の太さ | 0.6mm |

三菱鉛筆『エモット 5色セット No.3(ビンテージカラー)』














出典:Amazon
カラー | 40色 |
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インクの種類 | 顔料 |
ペン先の太さ | 0.4mm |
スタイリッシュなデザインと持ちやすさを両立
白い軸にワンポイントのカラーを入れたスタイリッシュなデザインと、四角いけれど角がない持ちやすい形状、つぶれにくく、細い文字が書けるペン先など、筆記具としての基本的な部分を押さえたうえで、色の組み合わせを提案するサインペンの新定番。
裏写りもしにくいので、ふだん使いとして1本から使うのもいいし、テーマに沿って選ばれた5本セットの色の組み合わせで、ノートなどに個性を出すのもよし。細字なので手帳ユーザーにもおすすめできる、全方位型の製品です。
色を使い分けながら全体のトーンが統一しやすいので、キレイなノートが作りやすいのも特徴。色分けしてノートや手帳を使いこなしている人におすすめします。

トンボ鉛筆『ABT』












出典:Amazon
カラー | 108色 |
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インクの種類 | 染料 |
ペン先の太さ | 筆、0.8mm |
字を書くだけでなく画材としても秀逸なサインペン
こちらは文字というよりも絵を描くためのサインペン。色数は108色と、好みの色が必ず見つかるでしょう。色を混ぜたりカラーレスブレンダーを使ってグラデーションを表現するなど、画材として充分に使えるプロ向きのサインペンです。
その一方で、しなるペン先と細い文字が書けるペン先のツイン構造や、モノトーンだけで14色もあるカラー構成で、ふだん使いの筆記具としても充分に利用可能。一見黒のようで実はグレーといった、ほんの少し普通と違う、しかしビジネスで使っても問題にならない文房具ならではの楽しみ方もできます。
イラストレーターの方にはもちろん、さりげなく個性を主張したい方にもおすすめです。

ぺんてる『ぺんてるサインペン』








出典:Amazon
カラー | 8色 |
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インクの種類 | - |
ペン先の太さ | 0.8mm |

パイロット『フリクションファインライナー』

出典:Amazon
カラー | 12色 |
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インクの種類 | - |
ペン先の太さ | - |
サクラクレパス『水性ペン ピグマ』














出典:Amazon
カラー | 黒 |
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インクの種類 | 水性顔料 |
ペン先の太さ | 0.05mm・0.1mm・0.3mm・0.5mm・0.8mm |
トンボ鉛筆『水性サインペン プレイカラーK』




























出典:Amazon
カラー | 12色 |
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インクの種類 | 水性染料 |
ペン先の太さ | 0.3mm、0.8mm |
ぺんてる『筆文字サインペン 顔料タイプ 3種セット』










出典:Amazon
カラー | 3色 |
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インクの種類 | 顔料 |
ペン先の太さ | 極細、細字、中字 |
U UZOPI『水性ペン カラーペン コピック』














出典:Amazon
カラー | 36色 |
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インクの種類 | - |
ペン先の太さ | 0.4mm、1-2mm |
JOBON『水性ペン 9本セット』














出典:Amazon
カラー | 黒 |
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インクの種類 | - |
ペン先の太さ | 0.05-1.0㎜ |
「サインペン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サインペンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのサインペンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
サインペンに関するQ&A よくある質問
衣服についた水性インクの落とし方を教えてください。

洗剤を溶かしたお湯(40~50℃)につけ置きし、汚れたところをよくもみ、染み抜きをします。衣類に合った漂白剤をぬるま湯に溶かし、つけ置きします。最後に水ですすぎます。一度乾燥してしまうと落としにくくなるので、必ず乾く前に落とすようにしてください。
マーカーとサインペンの違いを教えてください。

明確な定義はありませんが、一般的に、1mm以上の線幅のものをマーカー、1mm以下の線幅のものをサインペンと呼ぶようです。
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ふだんの筆記具としてサインペンはとても優秀 小物王・納富廉邦さんからのアドバイス
フリーライター、小物王
筆圧のいらない軽い書き味、クッキリとしたコントラストが高い描線、多彩な色数、リーズナブルな価格など、サインペンはふだん使いの筆記具としてとても優秀です。ここで紹介したように、最近では軸のデザインがとてもスタイリッシュなものもあり、日常的に使いたくなるサインペンが増えています。
元々、ファンが多いジャンルではありますが、日ごろボールペンしか使わないという方にも、一度試してもらいたいと思います。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:escritor、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/20 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。 文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。