「低反発枕」のおすすめ商品の比較一覧表
低反発枕とは 肩こりや首こり対策にもなる
低反発枕とは、反発力の低い素材を使った枕のこと。頭と首を乗せたときにゆっくりと枕が沈み込んでいき頭と首にフィットするかたちで支えてくれる枕です。このフィット感が低反発枕の特徴で、この特徴をいかせば首こりや肩こりの悩みの軽減にもつなげられるでしょう。
首こりや肩こりは、枕と首元の高さや角度が合わないことからくる体への負担が原因のひとつです。低反発枕を使って寝ている間のからだの負担を減らすことができれば、こりの悩みの軽減にもつながっていきます。
低反発枕と高反発枕の違いとは?
低反発枕も高反発枕も、どちらもウレタンフォームを素材に作られた枕ですが、その違いは枕を押したときの跳ね返りにあります。
低反発枕は頭のかたちにフィットして包み込んでくれるので、首にやさしいという特徴がありますが、寝返りがうちにくいという点も。逆に、高反発枕は頭全体をしっかりと支えてくれるので、寝返りがうちやすいという特徴があります。
低反発枕のメリット・デメリット フィット感があり睡眠時の寝返りが減るが、温度によって変形しやすい
低反発枕を使ううえでメリットとデメリットが存在します。それぞれ覚えておきましょう。
低反発枕を使うメリット
低反発枕は、反発力の小さいウレタンフォームなどの素材が使われている枕です。最大のメリットは、頭にしっかりと枕がフィットしてくれること。
押される力に対して柔軟に形状が変化して、元のかたちに戻るのもゆっくりと時間をかけます。そのため、寝るときの姿勢に合わせて頭部をやさしく包み込み、肩や首の負担を減らしてくれます。
低反発枕を使うデメリット
低反発枕に使われているウレタンフォームは、温度によって変化しやすいという性質を持っています。夏はやわらかく、冬は硬くなりやすいので、季節によって寝ごこちが変わるおそれがあります。
また、吸湿性・通気性があまりよくないため、湿気がこもると枕が蒸れやすくなります。しっかりとお手入れをしないと、枕にカビが生えやすくなるため注意が必要です。
低反発枕の選び方 失敗しないためのポイントは
低反発枕を選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
高さや幅をチェックしてぴったりのサイズを選ぶ
快適な睡眠にむけて適切なサイズの枕を選ぶことが大切です。首のカーブと高さがあっていて、寝返りをしても頭が落ちない幅をもった枕を選ぶことです。具体的な数値も含めてみていきましょう。
首のカーブの高さプラス2cmを目安に
枕の高さは、後頭部から首にかけてのフィット感が合っていればベストな状態です。一般的な枕の高さは、男性が5~6cmで女性が2~3cmといわれています。しかし、低反発枕の場合、沈み込みがあるのでその分もふまえて、自分の首のカーブの高さ+2cmを目安にして選ぶようにしましょう。
なお、横向きに寝るかあおむけで寝るかによっても適した高さが変わってきます。どの高さが自分に合っているのかわからない場合、低めを選んでおいて、タオルやバスタオルを枕の下に入れて高さ調節を行いましょう。
枕の幅は60cmから70cmのものを
枕の幅は、小さいサイズが約35×50cm。標準で約43×63cm、大きめだと約50×70cmで展開されています。
これをもとに、枕の大きさについては、寝返りしても頭が落ちないサイズが幅60cm、奥行き40cm以上、寝返りをよくする人は幅70cmくらいのロングサイズを選ぶようにしてください。
素材で選ぶ
低反発枕の素材には、主流のウレタンフォーム、超低反発のテンピュールなどがありますが、それぞれ特徴が異なるので、自分の好みに合う素材を見つけましょう。
低反発枕の主流「ウレタンフォーム」
低反発枕の素材の主流は「ウレタンフォーム」です。ウレタンフォームはソファやイスのクッション材などでも使われていて、なじみもある素材です。ポリウレタン樹脂に気泡や泡(フォーム)が混ざったプラスチックの発泡体といった素材になります。
頭や首の重さを面で支えてくれ、素材の柔らかさのおかげで頭の形や重量にフィットします。横向きや仰向けなど、寝返りをして寝ているときの姿勢が変わってもフィットするのはメリットの一つです。
NASA公認! 超低反発の「テンピュール」
世界有数の寝具メーカーであるテンピュールは、正規品にはNASAが公式認定していることを示す「SPACEマーク」が付いています。テンピュール素材は、使う人の体重や体型・体温に合わせて適応してくれるので、まるでカスタムメイドをしているかのような心地よさが得られるのが特徴的です。
テンピュールは枕以外にもマットレスもありますので、より心地よい眠りを求めるのなら寝具一式そろえるとよいでしょう。
ソフト感がほしいなら「綿とポリエステルの混合」
綿やポリエステルは、混合素材としてウレタンフォームと組み合わせられることが多く、頭を乗せたときにやわらかい感触が特徴的です。一般的に頭に面する中央部分に使われており、圧迫感が少ないのでどなたでも使いやすいのがポイント。
枕自体にあまり重さを求めたくないという方に向いており、ホテルでも多く採用されています。
弾力性を重視するなら「ラテックス」
ゴムの木から採取される樹液から作られるラテックスは、高反発枕に多く使われる素材であり、反発力が強いのが特徴的です。低反発枕と同じように、頭部を沈み込むようにして安定してくれますが、より弾力性があってかたいので使いごこちはまったく異なります。
寝ているときによく寝返りを打つ方や、やわらかい素材が苦手という方にピッタリの素材です。
高さ調節可能で通気性に優れた「パイプやチップ状」
パイプやチップ状の素材は、枕の内部で隙間ができやすく、ほかの素材とくらべると通気性にすぐれています。また、これらの素材は中身の量を調節できるものが多いので、自分好みの高さに調節することができる点が魅力的。
中身を全部出せば、低反発枕でも洗濯できる商品があるので、つねに清潔をたもちたいという方に向いています。
形状で選ぶ
一般的な枕同様、低反発枕に主に3つの形状があるので、自分に合う形状を選びましょう。
寝返りしやすい「ウェーブ型」
寝返りをよく打つ人が低反発枕にすると、頭にしっかりとフィットしすぎてかえって肩こりや首こりの原因になるおそれがあります。また、ウレタンフォームの密度が低い低反発枕を使用すると、頭が沈み過ぎて心地よさが得られないことも。
低反発枕でも自然な寝返りをしたいという方は、枕のかたちがウェーブ型のものを選びましょう。普通の低反発枕よりも首が動かしやすいですよ。
ストレートネックには「立体型のネックフィツト型」
パソコンやスマホを長時間使用すると、姿勢が悪くなりストレートネックや首こりを引き起こしやすくなります。このような方は、寝ているときの首を自然な状態のカーブに補正してくれる、立体型のネックフィット型タイプの低反発枕がピッタリです。
最近では、人間工学にもとづいて作られた立体型のネックフィット型低反発枕も売られていますので、ストレートネックが気になる方はチェックしてみてください。
気になるいびきは「横向き枕」
寝ているときにいびきが酷い方は、体を横向きにすることでスムーズな呼吸がたもてます。一般的な低反発枕だと、頭が沈み込みすぎて横向きしにくいため、横向きでも心地よく寝たいという方は横向きタイプの低反発枕を購入しましょう。
横向き型の低反発枕なら、後頭部と肩・首を支える部分が分かれており、それぞれに高さ調節ができるので自分好みの枕が作れますよ。
反発力を確認する
低反発枕といっても、反発力の強弱はいろいろあります。反発力が弱すぎると頭や首が枕に沈み込み、寝返りが打ちづらいということも。その場合は、適度に反発力がある枕を選ぶようにすると寝返りがラクになりますよ。
また、寝るときに首や頭をしっかり支えてほしいという場合も同じく、反発力が弱すぎない枕を選ぶといいでしょう。同じシリーズの枕でも反発力(かたさ)が選べることもあるので、「やわらかめ」「かため」などを確認するようにしてください。
お手入れのしやすさで選ぶ
低反発枕のもっともポピュラーな素材であるウレタンフォームを使ったものは、基本的に洗濯することができません。ですから、衛生面が気になる人は、取り外しが可能なカバー付きのものを選ぶようにしましょう。
本体そのものに抗菌加工や防臭機能が付いている枕や、枕本体を洗濯機で洗えるものもあるので、お手入れ方法を確かめるようにしてください。
低反発枕の人気メーカー・ブランドをご紹介 西川、テンピュール、トゥルースリーパー
低反発枕の人気メーカー・ブランドをご紹介していきます。
国内大手の寝具メーカーのひとつ「西川」
国内大手の寝具メーカーのひとつである西川は、エアー3Dやエアー4D、日本の天然素材が使われている低反発枕など、豊富なラインナップを備えています。自分好みの枕を作りたいという方には、オーダーメイド枕がおすすめ。
西川の枕が気になるという方は、以下の記事で「西川の枕おすすめ13選」を紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
低反発枕の代名詞といえば「テンピュール」
NASAで開発されたテンピュールを採用している、低反発枕やマットレスを販売しているテンピュールは、世界的な寝具メーカーです。一般的な形状記憶フォームの素材とは異なり、何度使用してももとの形状に戻るのが特徴的。いつまでも新しい低反発枕を使用しているような心地よさで、長年使い続けることができます。
以下の記事では、「テンピュール枕おすすめ11選」を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
マットレスと合わせて使いたい「トゥルースリーパー」
トゥルースリーパーは、頭や肩のラインをぴったりとサポートし、さまざまな寝姿勢に対応している低反発枕。硬すぎず、頭が沈みすぎることもないので、ちょうどよい寝ごこちを体感することができます。
頭・首だけではなく背中もしっかりと支えてくれる「セブンスピロー」や、高さや形を自由に変えられる「エンジェルフィットピロー」など種類も豊富です。
低反発枕のおすすめ10選 【評判の人気ブランド・メーカー】西川、テンピュール、トゥルースリーパー、ボディドクタ-ほか
うえで紹介した低反発枕の選び方のポイントをふまえて、抗菌・防臭機能付きのものや、専用カバーが付いている低反発枕をご紹介しています。
MyeFoam『低反発枕』
















出典:Amazon
西川『エンジェルフロート』




















出典:Amazon
ショップジャパン『トゥルースリーパー プレミアムネックフィット ピロー』
















出典:Amazon

テンピュール『オリジナルネックピロー』








出典:Amazon

テンピュール『ミレニアムネックピロー』










出典:Amazon
BlueBlood(ブルーブラッド)『3D体感ピロー』

出典:楽天市場

ボディドクター『ドクターピロー』

出典:Amazon

イケヒコ・コーポレーション『グー!っすり 頸椎枕』


















出典:Amazon
竹炭成分を混ぜ込んだ素材で衛生面もばっちり!
通常ウレタンフォームの低反発枕は、本体を洗濯できませんから、枕カバーを洗うことで清潔さをキープすることになります。こちらの枕ではウレタンフォームに竹炭成分が混ぜ込まれていて、枕本体に抗菌・防臭機能がついているのが大きな特徴。衛生面にもこだわりたい人におすすめできる商品です。
また、ウレタン枕の製造には裁断して成形する「切り出し製法」と型にウレタンの液体を流し込む「モールド製法」とがあります。こちらの枕は後者の「モールド製法」を採用しており、密度にムラが出にくく安定した使い心地が得られるので、快眠に貢献してくれると思いますよ。

赤堀『整体院の先生がお勧めするまくら(低反発チップ)』


















出典:Amazon

イッティ『六角脳枕』






出典:楽天市場
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 低反発枕の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの低反発枕の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
暮らしのプロからのアドバイス
家事ライター/暮らしのチームクレア
ベストな枕のかたさや高さは、その人の体格などによってさまざま。肩こり、首こりなどにお悩みの人は、まず睡眠時に肩や首への負担を軽減するよう工夫された素材や形状の低反発枕を選ぶようにするといいでしょう。
快適な睡眠を確保することは、体の健康維持にも大いに役立ちます。人生の3分の1を占めるともいわれる睡眠時間。自分にぴったりな枕を選んで質のよい安眠ライフを送りましょう。
低反発枕の正しい使い方 正しい向きは?
低反発枕の形状は、横からみたときに高さの異なる山が2つある「波型」タイプのものが多いです。この高さの違いがあるからこそ、頭から肩までぴったりと支えてくれます。
「波型」タイプは、一般的にふくらみが大きいほうが下向きになるようにして使います。ただし、ふくらみが大きいと首回りに違和感を感じる方や、息苦しくなるという方は、ふくらみが小さいほうを下向きにしてください。
一度それぞれの寝ごこちを確かめてみて、ご自身に合ったほうを使ってもらってかまいません。
低反発枕の基礎知識 寿命は? 正しい向きは? 反発力は戻せる?
寿命の目安や正しい向きをご紹介します。
低反発枕の寿命は?

低反発枕は、毎日使用し続けていると枕のなかに入れている素材がへたってきてしまい、柔らかい感触がなくなってきます。個人の使い方によって寿命の目安は違いますが、3年程度で買い替えたほうがよいでしょう。
また、低反発枕の素材は洗濯できないものが多いため、3年間洗わないのは不衛生です。カバーが取り外せるものを購入すれば、ニオイや汚れが気になっても洗濯できますよ。
へたったら反発力はもとに戻せる?

基本的にはできません。一度へたってしまったウレタンフォームなどが戻ることはないので、買い替えをおすすめします。
洗濯できない低反発枕のケアは?
低反発枕のなかには、ウォッシャブルで清潔に使えるものもありますが、基本的にはウレタンフォームを使用しているため洗えないです。カバーのみ洗濯できる商品が多いため、気になる方はこまめにカバーを洗いましょう。
また、風通しの良い場所で陰干しをしたり、除菌スプレーや消臭スプレーなどを活用してメンテナンスするのもひとつの方法です。
洗濯してしまった……そんなときはどうする?
洗えない低反発枕を、誤って洗濯してしまったときには、対処法として次の方法を試してみてください。
(1)型崩れを防ぐためカバーを取り付ける
(2)水を押し出すようにして水気を切る
※このとき、力を入れすぎてウレタンが破けないよう注意してください。
(3)風通しの良い場所で陰干しし、乾燥させる
ウレタンはなかなか乾かないので、完全に乾燥するまでに数日~1週間程度はかかります。
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使い勝手のいい低反発枕を!
この記事では、低反発枕の選び方とおすすめ商品、基礎知識をご紹介しました。低反発枕のメリット、デメリットを知ったうえで、自分に合うものを選びましょう。使いやすい低反発枕を選んで、毎日の睡眠が快適になるといいですね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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フリーライター&主婦歴ともに20うん年。女性向け生活情報誌などで女性の暮らしに役立つグルメ、料理、掃除、エンタメ情報などさまざまな記事を日々モクモクと執筆中! 多忙な仕事と家庭の両立のためにも、家事は時短、合理化、簡便化がモットー。あまり手はかけたくないけど常々「美しく暮らしたい」と願っています。一応一女の母。