エギの選び方 アオリイカが良く釣れる
釣りライターの中山一弘さんに、エギを選ぶときのポイントを教えてもらいました。こちらを参考にエギングをぜひ楽しんでください。ポイントは下記の4つ。
【1】サイズをチェックする
【2】時間帯・潮色などを考慮したカラーを選択
【3】沈下速度をチェック
【4】「ベーシック」「シャロー」「ディープ」3つのタイプを知っておこう
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェックする
エギングで使うエギのサイズは2号(6cm)や2.5号(7.5cm)、3.5号(10.6cm)、4号(12cm)がメインとなります。オーソドックスな考え方として、小型のものは小さなイカを狙うとき、大型エギは大型のイカを狙うときに使います。
いわゆるコロッケサイズと呼ばれるイカが釣りたいなら2~2.5号、もっとも釣りやすい800~1,500gぐらいまでなら3~3.5号、1,500g以上なら3.5~4号と考えるといいです。釣ってよし、食べてよしのアオリイカは1kgより上のサイズになるので、3.5号が一番出番が多くなります。最初に集めるなら3.5号を中心にするといいですよ。
【2】時間帯・潮色などを考慮したカラーを選択
エギのカラーは実にさまざまです。イカが常食している小魚やエビ類によって地域差があるのがその理由の一つといわれています。とはいえ、全国的に見ても定番といわれるカラーがあります。夜の釣り(ナイトゲーム)ではピンク、オレンジ。昼間の釣り(デーゲーム)ではブラウンやダークグリーン、ブルーなどが実績の高いカラーです。
本当はこれに下地のテープのカラーなどを組み合わせてその日の傾向に合わせるのですが、まずは基本のカラーを押さえてからで問題はありません。地域差などは地元の釣具店で話を聞くことができますから、釣りに出かけるときはぜひ立ち寄ってみてください。
【3】沈下速度をチェック
アオリイカがエギにアタックしやすいのはフォールの最中です。ある程度深いときは沈下速度が速くてもイカが追い付けますが、浅い釣り場ではそのタイミングがとれないときがあります。最近ではシャローモデルといって、沈下速度が遅いタイプのエギが出ています。
これを使えば浅い釣り場でもゆっくりした間が作れるのでアオリイカが乗りやすくなります。ポイントによって沈下速度を変えてみるのも、釣果アップにつながりますよ。
【4】「ベーシック」「シャロー」「ディープ」3つのタイプを知っておこう
ベーシックタイプは、3.5号で1m沈むのに約3~4秒かかるタイプのエギです。
シャロータイプは1m沈むのに約5~6秒かかります。また、スーパーシャロータイプと呼ばれるエギもあり、こちらは沈むのに10秒ほどかかります。そもそもシャローとは水深が浅い場所のことを指しており、エギが軽く沈むのに時間がかかるよう設計されているのです。
ディープタイプは重さのあるエギのことで、深い場所で利用するのに適しています。こちらも、メーカーによって同じ大きさ(号数)でもより従量の重いスーパーディープタイプといったものも開発されています。
エギのおすすめ13選 絶対釣りたいあなたに釣りライターが厳選
うえで紹介したエギの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
低活性イカ攻略モデルとしてこだわりがつまったエギ
オレンジと金テープが濁り潮に効果を発揮する王道カラーのキャロットゴールド。「低活性イカ攻略モデル」として開発されたエギで、風や波などの外的要因による影響を最小限にとどめて、イカが極度に嫌う上下左右へのブレを徹底的に排除し、真っすぐと沈んでいくようにしました。「ケイムラアイ」と「490グローエッジ」のW発光するハイドロアイがワンポイントです。

飛距離と釣果にこだわって作られたエギ
抜群の飛距離と幅広いダートアクションで、広範囲に散らばるアオリイカにアピールするエギです。空力特性を考えて作られたシンカー(おもり)は、飛距離や飛行姿勢に好影響があるだけでなく、実は着底がわかりやすいという特長もあります。
よく「エギの着底がわかりづらい」という人がいますが、一度使ってみるといいかもしれません。エギングシーンの進化とともに、シャロー(水深2mぐらいまでの浅い場所)、スーパーシャロー(さらに水深が浅い場所)とさまざまなバリエーションも生まれているモデルでもあります。この製品を中心にエギをそろえていくのもおもしろいですよ。

ハイアピールの定番、ラトル入りモデル
ルアーの中にはかたくて小さなボールをなかに入れ、アクションするごとに「カラカラ」と音を出して魚を刺激する「ラトル」を採用しているものがあります。この製品はエギにラトルを入れて、イカへのアピール力を高めているアイテムです。
もともとエメラルダスは扱いやすいエギの代表でもあるので、使いやすさにアピール力が加わったことで鬼に金棒的な存在になっています。イカがなかなか乗らない日に、ワンポイントで使ってみるのが効果的です。
2.5~4号のエギに装着可能
タコエギに装着するワームです。穴にエギをひっかけるだけで簡単に装着できるので、船上での使用も可能。タコが好む蟹のシルエットと、大量に配合されたアミノXと甲殻類パウダーの匂いでおびき寄せます。
カラーラインナップが豊富に用意されているので、時間帯や潮の色を見て付け替えられるように、色違いで揃えておくのもおすすめです。
マダコ狙いの釣りに特におすすめです
内蔵された反射板に軽い振動を与えることで自動的に光らせる「フラッシュブースト」機能を搭載。ステイ時も小刻みに光り続け、好奇心旺盛なマダコを煽ります。ブレードやフラッシャーなど抵抗が増える要素がない分、タコ釣り本来の面白さを味わえます。
タコ釣り専用のオリジナルフックは大タコにも対応。ボディとのバランスも絶妙で、しっかりフッキングしてタコを捕らえます。
光でイカを誘い出すエギ
ボディの内部にフラッシングプレートを搭載したエギ。少しの振動でも反射板に無駄なく伝えることでフラッシングアピールができます。2.5号と3号、それぞれの大きさに応じた反射板で、よりしっかりとしたアピール効果も。さらに、ケイムラカラーで、曇りの日でも効果アリ。ノーマルのクリンチでは反応しない時に投入してみるのもよいでしょう。

エギングを定着させた鉄板の一品
このエギはエギングが流行りだす以前から市場に出ていて、マニアックな釣りだったころから多くの釣り人の支持を集めていた製品です。
ダートアクション、フォール(ルアーを沈める)の姿勢、イカを刺激するカラーリングと、エギングに必要な要素を当時から兼ね備え、変わらず現在に至っています。製品としての完成度が高いので、安心して使えるのが特長です。これからはじめる人にはとくにおすすめしたいアイテムです。
視認性の高いダブルグローボディ
エビのボディをイメージしたエギです。エビの足を再現した「タコやんラバー」のゆらめきがタコの気を惹きます。また、内蔵された樹脂ラトルが、エビが尾を曲げ逃げるときの音を再現することで、よりリアルさを引き出すことに成功。
波長520nmの発酵力とタコが見やすい波長488nmのブルー夜光の視認性を併せ持つボディーカラーで、遠くのタコの注目も集めます。
「喰わせ」特化モデル
イカの興味を引くさまざまな要素が取り入れられたエギです。水の抵抗を受けてパタパタと動くエビの足をリアルに再現した「パタパタフィット」や、強い波動を発生させる凸凹ボディがイカを誘います。
簡単なシャクリで効果的にアピールできる機能性の良さはもちろん、エギの根掛かりを防止する仕様のおかげで回収率が高く、コストパフォーマンスが高いのも嬉しいポイントです。

ダートアクションを身近にする「マジ切れダート」
よく飛ぶというのもこのエギの特長ですが、ダートアクションがかんたんにできるのが最大の魅力となっている製品です。
エギを瞬間的に跳ね上げ、一瞬でラインスラッグ(糸のたるみ)を出す、いわゆるダートアクションが苦手という人は多いです。潮向きによってはある程度腕力が必要になることもありますから無理もありません。
この製品の「クラス最薄」といわれるノーズの効き目は抜群で、軽い力でも切れのよいダートをしてくれます。このエギを使って、内湾の透明度が高いところで練習すれば、すぐに軽快なダートがマスターできるはずです。
格安でよく釣れるコスパ最強のエギ
通常は1,000円~3,000円程するエギですが、100均などでエギが販売されるようになってきており、こうしたエギのことをデフレエギといいます。エギボンバーもデフレエギに分類されるといってよいでしょう。安いながらも十分な性能(釣果)を発揮しやすく、初心者の方から中上級者の方まで人気です。とにかく格安なので、セット売りもおすすめ。
ルミナスボディを採用したタコ釣り用エギ
タコ専門の大型3本針を搭載したタコ釣り用エギ。3色展開していますが、その中でもホワイトグローはルミナス(夜行)ボディを採用し、濁った潮下でもしっかりとアピールすることができます。ズル引きで根かかりしにくい専用シンカーで、マルシンの技術が惜しみなく投入された商品。コスパも良く、初心者にもオススメ。アオリイカが釣れない時には蛸釣りに変更するのも良いでしょう。
餌を乗せて使用する新感覚タイプ
背中に鳥のササミや魚の切り身といった餌を乗せて、付属のワイヤーで巻きつけるだけ。あとは、いつも通りにシャクリとフォールを繰り返します。餌がボロボロにならない程度に優しくシャクルのがポイント。
冬のケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカには欠かすことのできない定番商品です。初心者から上級者まで幅広い釣り好きに愛用されています。
「エギ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする エギの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのエギの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エギングロッドやラインとあわせて選ぶ
なお、エギを使ってアオリイカなどを釣るためのエギングロッドについては以下の記事で解説しています。
また、イカ釣りのためにエギとエギングロッドを購入するときは併せてエギングラインについても検討しましょう。以下の記事で解説しています。
エギに関するそのほかの記事はこちら 【関連記事】
糸オモリを持っておくと安心!
エギングは基本的に岸から釣ることになるため、キャスティングできる範囲に多い、10m前後からもっと浅いエリアを攻めることが大半です。しかし、規模の大きな漁港や磯では、ちょっと投げただけで15m、20mといった急深エリアもあります。そうしたポイントを狙うには「ディープモデル」といってシンカーが重く作られている製品を使うのがベストです。
とはいえ、そのポイントのためだけにエギを買うのも大変です。そんなときはシンカーに糸オモリを巻くという方法があります。1mmぐらいの糸オモリをほんのひと巻きするだけでも沈下スピードがアップします。ここぞというときに使えますから、糸オモリを持っておくとエギをかんたんにチューニングできますよ。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。