エギングラインの選び方 イカ釣りの基本
それでは、エギングラインの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】細くてエギをアクションさせやすい「PE」ラインを選ぶ
【2】フロートタイプとサスペンドタイプを使い分ける
【3】初心者は0.8号が安心
【4】PEの撚り数は特徴を知ってから考える
【5】ラインの巻き量(長さ)は150mがおすすめ
【6】エギングラインは視認性の高い色を選ぶ
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】細くてエギをアクションさせやすい「PE」ラインを選ぶ
エギングでメインとして使われるのは「PEライン」です。高感度なうえに細く、水切れがよいのでエギ(エギングで使用するルアー)をアクションさせやすいというのが大きな理由です。ナイロンラインもありますが、PEラインをおすすめします。
【2】フロートタイプとサスペンドタイプを使い分ける
高感度なうえに細く、水切れがよいのでエギ(エギングで使用するルアー)をアクションさせやすいというのが大きな理由ですが、PEラインは基本的に水に浮きます。手前に藻や岩礁(がんしょう)があるようなポイントではラインが引っ掛かりにくいので使いやすいですが、急深のポイントや潮が早いところでは使いにくいです。
そのようなポイントでは潮によくなじむ高比重で沈むタイプのPEラインがあると、釣りがラクになります。釣り場に合ったPEラインを選びましょう。
【3】初心者は0.8号が安心 エギングラインの太さは? 何号がおすすめ?

出典:マイナビおすすめナビ
ラインは細ければ細いほど水の抵抗を受けないのでエギングには有利になりますが、エギの重量やアオリイカのサイズを考えると0.6号ぐらいが扱いやすさの限界になってきます。
ただし0.6号は初心者が扱うには少し細すぎます。ライン切れやバックラッシュなどのトラブルを少しでも減らすことを考え、0.8号以上の太さから使いはじめるのがベストですし、場合によっては1号でも構いません。
まずは扱いやすいと感じる太さのラインでトラブルを減らして、キャスト回数を増やした方が上達への近道になりますよ。
【4】PEの撚り数は特徴を知ってから考える 4本撚りか8本撚りか

出典:マイナビおすすめナビ
PEラインには撚(よ)り数によっていくつかの種類があり、主に4本撚りと8本撚りに分かれます。
▼コストを重視するなら4本撚り
4本撚りは原糸が太く、何よりもコストを抑えることができます。撚り数が増えれば耐久性もあがっていきますが、個々の製品によっては技術でそれをカバーする製品もありますので、コスト重視ならこちらがおすすめです。
▼キャスト重視や根がかりが心配なら8本撚り
8本撚りは原糸は細くなりますが、本数が多いため耐久性が向上します。また、表面が滑らかになるので飛距離が向上するため、キャストのしやすさが向上しますが、8本撚りはコストが高めです。
そのため、コストよりアキュラシー(投げの正確さ)を優先するなら迷わず8本撚りがおすすめです。
【5】ラインの巻き量(長さ)は150mがおすすめ
エギング用のラインを見ていると、150m巻きと200m以上の巻き量がある製品があることに気がつきます。
岸からキャストする通常のエギングでは150m巻きがベストです。エギのサイズや風にもよりますが、飛距離が最大で50mプラスアルファとして、釣り場の深さを考えると最低でも70mは必要です。
例えば、100mしかスプールに巻いてないとき、70mのラインを出した状態でリール付近で切れてしまったら……釣りは続行不可能ですよね? なので、150m巻いておけば、70m以上は残るので釣りが続けられるというわけです。
200m以上巻いてある製品は船から狙うティップランやイカメタルなどの深さや流す距離が長い釣りをやるときのものです。興味があったらそちらのゲームもやってみると楽しいですよ!
【6】エギングラインは視認性の高い色を選ぶ
エギングは昼夜問わず楽しめる釣りです。そのため、夜間でも視認性がよい蛍光カラーや白色のラインを選んでおくことをおすすめします。とくに多数の色で構成されるマルチカラータイプのPEラインは、どんなシチュエーションでも何かしらの色は視認できるため、エギングの主流となっています。
エギングラインのおすすめ15選 人気のダイワ・シマノだけじゃない!ゴーセン、ユニチカなど
上で紹介したエギングラインの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
イカメタルやボートエギング、ティップランに最適
ダイワこだわりのTOUGH PE×Si2は、自社調べにおいて耐摩耗性が300%以上という高密度を実現。200mのロングタイプかつ、10mおき5色のカラーパターンで、ディープエリアも攻略可能です。イカメタルやボートエギング、ティップランにも最適なPEラインです。

12本撚りの超高密度PEライン
4本、8本撚りがあるのですから、その上の12本撚りのPEラインもあります。
8本撚りよりもさらに高密度になるため、真円性が高く、スプールエッジやガイドへの摩擦抵抗も低く、耐摩耗性も向上します。とてもスムーズにキャストできるうえに糸鳴りも激減するので釣りが快適になるのがメリットです。
もちろん、製造に手間がかかる分、コストもそれなりに高価になりますが、メンテナンス次第でかなり長く使えます。ヘビーアングラ―におすすめしたいラインです。
エギングからライトショアジギングまで楽しめる
PEラインの欠点である擦れにもつよく、安心して使用することのできるエギングラインです。商品名にエギングと入っているだけあって、当然エギング向けとなっていますが、強度もあり使い勝手もいいのでライトショアジョギングなどまで楽しめる万能型のラインとなっています。コストと性能のバランスの良いラインを探している方におすすめです。

特殊樹脂でコーティング! 扱いやすいPEライン
PEラインは、扱いなれていないとトラブルが発生しやすいというデメリットがあります。
細く、しなやかすぎるため、バックラッシュしたり、結びこぶができたりしてしまうのですが、このラインは一味違います。PEの原糸を特殊ポリエチレン樹脂でコーティングすることで適度なコシを作って扱いやすさを向上。さらに飛距離も伸びるうえに感度もアップするというメリットだらけの製品です。
PEラインが苦手という人にはこちらがおすすめです。
とにかく擦れに強い!
デュエルのエギングラインは擦れへの強さに定評がありますが、こちらはさらに擦れに対する耐久性を向上させたものです。従来のPEラインと比較すると対摩擦性が2倍となっています。また、ライン表面にフロロ粒子を分散することによって滑りもとてもいいので、非常に使いやすいラインに仕上がっています。強く、使いやすいラインを求める方におすすめです。
コスパ抜群なのに信頼性抜群
安価なラインはあまり信用することができないと考えている方も多いかもしれませんが、こちらは低価格ながら口コミ評価も非常に高い信頼性抜群のエギング専用PEラインです。視認性もとてもよく、根掛かり時などにも安心の強度です。コストパフォーマンスに優れたエギングラインを探しているという方に1度試していただきたいラインです。

夜に見やすいホワイトカラーのエギングライン
この製品は夜釣りでとくに見やすいホワイトをベースにしたエギングラインです。
10mごとに3色、5mに1色マークが入っているので、飛距離も把握しやすく、エギの位置がよくわかります。釣れた距離が分かれば、一度釣れたエリアを覚えておいて、そこを重点的にピンポイントで狙っていけます。
特に春のアオリイカは2杯以上の群れでいることが多いですから、距離の把握はとても大切です。ラインマーカーを活かした釣りを覚えるのに最適なラインですね。
従来品と比較して耐摩耗性がアップ!
従来の4ブレイドのラインと比較すると、耐摩耗性が高くなったことによって、ガイドや浮遊物に接触しても安心してファイトを楽しむことのできるエギングラインとなっています。耐久性が高いので、あまりエギングに慣れていない方が多少無理をしても問題ありません。視認性の高いカラーマークを採用し、しっかりとフッキングできるのもポイントです。

比重が高く水に沈むPEライン
高比重で潮にとてもよくなじむPEライン『Sephia(セフィア) G5 PE』です。
上潮が早い日はフォール中のエギをラインが引っ張ってしまうようなことがありますが、この製品ならそれを激減させることができます。また、風が強い日でも海面のPEラインがふけてしまうようなことも少ないです。悪条件な時こそ真価を発揮してくれるラインといえます。
10mごと5色に分けられたカラーも見やすく、アオリイカをラインで攻略したい人におすすめです。
アオリイカ特化のエギング専用PEライン
高密度の8本撚りで、ハリとコシを保ちつつも強さとしなやかさを実現したゴーセンのアオリイカ特化型ラインです。SG加工により初期伸度を抑制することで正確なアタリを体感できつつも、高操作性とライントラブルの抑制を両立。視認性の高いクリスタルイエローで夜釣りにも適しています。
8本組のコスパ最強PEライン
クレハのPEシリーズでももっとも伸びが少ないグランドマックスと呼ばれるPEを採用することで高感度を実現。同時に8本組による強度も兼ね備えながら、低価格でコストパフォーマンスに優れているのが魅力です。また、青物などの大物にも対応できる0.6号~6号までのラインナップも充実しており、エギングだけではなく、あらゆるジギングに対応してくれます。
イカ釣りエギングからシーバスにも対応
エギングだけでなくシーバスアングラーまで、その絶対的な強度と操作性で絶大な支持を得ているウルトラGesoX WX8。ユーザーから要望の要望によりこの160m巻が追加されました。春イカモンスターにぜひためしたくなるPRラインです。さらに、ベース色の蛍光ピンクにたいし、10m間隔で染色されたパープル色のピッチマーキングで、ラインの長さをわかりやすく示してくれます。
バリバスのエギングラインフラグシップモデル
アオリイカ狙いで愛用者も多いバリバスのマックスパワーPE X8。0.6号でも強度が高いと評判で、フロロカーボンリーダーとも相性がよいとの声も。耐久性、感度、操作性のバランスのとれたPEラインで、エギング初心者にもおすすめのモデルです。

キャストトラブルを激減させるPEライン
PEラインをコーティングすることでコシを持たせる製品とは若干違い、こちらはPEの撚りを密にすることでハリを持たせたラインです。
PEラインの使い心地はそのまま、コシが強くなった感覚なのでベテランはこちらのほうが気に入ると思います。もちろん、密撚りラインの効果は抜群でキャストトラブルを大きく減らしてくれます。
あらゆるエギンガーにおすすめできるラインです。
視認性抜群でアタリを目視しやすい
低価格ながら高品質のコストパフォーマンスに優れたフィッシングツールを製造・販売していることで知られるメジャークラフトのエギングラインです。150m巻きで1000円前後という価格帯ながら安心の日本製です。水中や水面での視認性が非常に高いのでエギングを楽しむ上で欠かせないアタリの目視をしっかりできるのもポイントです。
「エギングライン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする エギングラインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのエギングラインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エギングのタックルもチェック エギやリール、ロッド、リーダーなど
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。