脱水機のメリット 実は使い勝手のいい家電
現在の洗濯機には、ほぼ脱水機能がついており、一見すると脱水に特化した脱水機は必要ないように思えます。しかし実は、脱水機は少量の洗濯物があるときに、特に役に立つ家電。
例えば、「少しだけ汚れたTシャツやズボン。」「週末、子供が後出ししてきた体操着」「愛犬・愛猫の洋服」「手洗い専用の下着を洗いたい」など、洗濯機の脱水機能を稼働するほどではないけど、早く乾かしたいというときに役に立ちます。
最近では、スニーカー・上履きの脱水や野菜の水切りに使えるものまで登場しています。脱水というシンプル機能だからこそ、実はいろいろなニーズを解決してくれる家電なんです。
脱水機の選び方 家電コンシェルジュに聞く
脱水機にはパワフルに動く電動式、持ち運んで使える手動式の2つに分けられ、シーンに合わせて使い分けが可能。では、どんな脱水機を選ぶべきなのか。家電コンシェルジュの松本レイナさんに、脱水機を選ぶときの4つのポイントを教えてもらいました。
脱水容量をチェック
モノレビュアー・家電コンシェルジュ
脱水容量は一度の洗濯物の量にあわせる
脱水機を選ぶうえでまず最初に確認するポイントは、脱水容量です。たくさんの洗濯物を入れられる商品から、下着ワンセットがちょうどの商品まで、脱水機はものにより容量の差が大きくあります。
強力な脱水で乾燥時間を短縮したい方は、洗濯機で洗ったものをそのまま入れられる容量の大きなモデルがおすすめ。週末にまとめて洗濯する方も、小分けにせず一度の運転で済ませることができます。
一方で、手洗いした衣類や洗い分けしたい雑巾などを脱水したい方であれば、容量にこだわって選ぶ必要はあまりありません。タオルやシャツを1、2枚脱水する程度であれば、手動タイプも含めた少量モデルを選ぶとよいでしょう。
重量やサイズをチェック
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本体重量やサイズから置き場所を考える
脱水機を購入する方のなかには、洗濯機はメインで置いてあり、必要なときに脱水機を使いたいと考えている方は多いかと思います。
ふだんは収納しておきたいという方であれば、本体の重量やサイズも大切。持ち運びに便利な重さであれば、女性の方でも気軽に出して使えます。コンパクトな本体であれば、片づけるときは空いたスペースに収められるため、その都度置き場所を変えることもできますよ。
電気式で動くモデルよりも、手動式のほうが軽くて小型な商品が多いため、たまに使う程度であれば手動式のモデルを選ぶのもあり! 車に乗せて持ち運びやすく、電気を使わないため、レジャーや出張先で洗濯をしたい方にも向いています。
脱水槽の素材をチェック
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素材はステンレスかプラスチックか
脱水機には、脱水槽がステンレス製の商品とプラスチック製の商品があります。ステンレス製は丈夫で長持ちしやすいのが特徴。凹凸が少ない構造のため洗剤カスが残りにくく、カビが発生しにくいという利点もあります。
プラスチック製であれば、金属ではない分、重さを軽くできるため持ち運びやすさという点ではステンレス製よりすぐれています。それぞれにメリットがありますので、使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。
回転数をチェック
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回転数で脱水性能がわかる
脱水機が洗濯機の脱水機能と比べてすぐれているのは、脱水性能です。一般的な洗濯機の回転数は毎分1,000回転ほどと言われていますが、脱水機は回転数の高いものでは毎分3,000回転近い商品もあります。
できるだけ早く洗濯物を乾かすために脱水機を購入したいという方や、脱水能力が高いモデルを探してる方は、回転数がどの程度あるかを確認しましょう。
ちなみに手動での脱水モデルは、電動に比べて回転力が少ないです。その分トルクと呼ばれるパワー伝達があるのと、コンセント不要というメリットがあります。モーターの力を利用したほうが脱水槽を高速回転できるため、脱水性能で選ぶなら電動がおすすめです。
脱水機のおすすめ6選|プロ厳選商品
上記で紹介した脱水機の選び方のポイントをふまえて、家電コンシェルジュの松本レイナさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

ハイスマートジャパン『電気脱水機(HS-S60A)』


















出典:Amazon
サイズ | 約幅350×奥行350×高さ645mm |
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重量 | 11.5kg |
脱水容量 | 約6kg |
回転数(毎分) | 約2,800~3,000 |
脱水槽の素材 | ステンレス |
幅35cmコンパクトな本体で置き場所に困りません
幅35cmのコンパクトな本体ながら、6.0kgの洗濯物が脱水できる脱水機。高さも大きすぎず、傘立てが置けるほどのスペースがあれば収納できます。ステンレスを基調とした本体は、見える場所にも置けてクールな印象。
洗濯機ではしぼり切れなかった水分も、一般的な洗濯機と比べて約3倍の毎分2,800回転という高速回転で脱水。取り除ける水の量が多い分、乾燥時間を短縮できます。冬場の洗濯や部屋干しをする方の強い味方になってくれますよ。パワフルな脱水は、衣類に残った洗剤も一緒に飛ばしてくれるため、洗剤残りが気になる方にもおすすめです。

K's Wave(ケーズウェーブ)『スーパースピンドライ3.0』


















出典:Amazon
サイズ | 幅370×奥行350×高さ600mm |
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重量 | 7.6kg |
脱水容量 | 3.0kg |
回転数(毎分) | 2,800 |
脱水槽の素材 | ステンレス |

BCOM(ビーカム)『小型脱水機 ドライサイクロン(BDS-3.0SBP)』














出典:Amazon
サイズ | 幅350×奥行365×高さ600mm |
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重量 | 7kg |
脱水容量 | 約3.0kg |
回転数(毎分) | - |
脱水槽の素材 | ステンレス |
脱水槽が取り出せるためメンテナンスがらく
床拭き用の雑巾やペット用のタオルを、ふだん使う洗濯機に入れるのはちょっと……と感じる方は、高さ60cmのコンパクトな小型脱水機をサブ使いするのがおすすめです。洗濯機と別に用意すれば、犬や猫の毛がほかの衣類にくっついてしまうことはないため、乾いた後のコロコロをかける作業ともおさらばです。手しぼりのように手間がかからず、水がしたたり落ちることもありません。
ステンレス製の脱水槽が取り外しできるのも、本製品の大きなポイント。表も裏も丸洗いできるため、キレイな状態をキープできます。脱水後は洗濯物を入れたまま物干し竿へ移動できるため、洗濯かごに移す手間もありませんよ。工場作業や部活動などで汚れた衣類の脱水にも最適です。

SUGGEST『家庭用小型脱水機』


















出典:Amazon
サイズ | 幅350×奥行365×高さ600mm |
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重量 | 約7.5kg |
脱水容量 | 約3.0kg |
回転数(毎分) | 1,600 |
脱水槽の素材 | ステンレス |

THANKO(サンコー)『手で回す強力脱水機 ミズキリスピナー(CFTDRYM1)』


















出典:Amazon
サイズ | 幅395×奥行390×高さ380mm |
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重量 | 約3.95kg |
脱水容量 | - |
回転数(毎分) | - |
脱水槽の素材 | - |

CENTARC(セントアーク)『ハンドウォッシュスピナー』










出典:Amazon
サイズ | 幅274×奥行288×高さ214mm |
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重量 | 約1.5kg |
脱水容量 | - |
回転数(毎分) | 900 |
脱水槽の素材 | ポリプロピレン |
脱水も洗濯も両方できる手回しモデル
ホースリールのような見た目がユニークな脱水機。ハンドルをくるくる回すだけで脱水できるため、力の弱い子どもや高齢者の方でもらくに使えます。脱水した水は下方向から流れ出るため、ホースを使わなくてもお風呂場やシンクでそのまま排水できるのもポイント。流れる水の量を見れば、脱水が完了したか一目で分かりますよ。
本体を縦置きすれば洗濯モードに早変わり。脱水よりもゆっくりなスピードで回せるよう、ギアが2つあるため、洗濯物をいためないほどよいスピードで洗うことが可能です。スポーツウェアやフェイスタオルくらいであれば、空いた時間にパパッと洗濯できますよ。
乾燥時間の短縮につながる家電5選
少量の洗濯物がある場合は、脱水機だけでも十分メリットがありますが、せっかくなら他の機能にもこだわり、もっと便利なものが欲しいところ。そのため、ここからは乾燥時間の短縮にもつながるシンプルな脱水機だけでなく、他の便利な機能がついたコンパクト家電を5つご紹介していきます。
ラクちん!早い!【自動の高速脱水機】
ALUMIS(アルミス)『パワフルスピンドライ(APD-6.0)』














出典:Amazon
サイズ | 幅350×奥行350×高さ61.5mm |
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重量 | 約12kg |
脱水容量 | 約6.0kg |
回転数(毎分) | 2,800~3,000 |
脱水槽の素材 | ステンレス |
小型で軽量な手動式の【洗濯機&脱水機】
DASH『ランドリーポッド』


















出典:Amazon
サイズ | 幅365×奥行350×高さ340mm |
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重量 | 約2.7kg |
脱水容量 | - |
回転数(毎分) | - |
脱水槽の素材 | ポリプロピレン |
K's Wave(ケーズウェーブ)『MyWave ハンドルウォッシュ』
















出典:Amazon
サイズ | 幅341×奥行343×高さ341mm |
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重量 | 約1.8kg |
脱水容量 | - |
回転数(毎分) | - |
脱水槽の素材 | ポリ塩化ビニル |
置き場所に困らない【小型二槽式洗濯機】
Comtool(カントゥール)『マイセカンドランドリー ハイパー(TOM-05h)』

出典:Amazon
サイズ | 幅550×奥行360×高さ575mm |
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重量 | 約11kg |
脱水容量 | 約2.0kg |
回転数(毎分) | - |
脱水槽の素材 | - |
THANKO(サンコー)『小型二槽式洗濯機「別洗いしま専科」3(STTWAMN3)』
















出典:Amazon
サイズ | 幅550×奥行345×高さ575mm |
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重量 | 約9kg |
脱水容量 | 約2.0kg |
回転数(毎分) | 300 |
脱水槽の素材 | ステンレス |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 脱水機の関連商品の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの脱水機の関連商品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】家電コンシェルジュからのアドバイス
モノレビュアー・家電コンシェルジュ
音が出るため、使用する時間帯は選びましょう
洗濯機の脱水機能と同様、脱水時はモーターが動くため動作音が生じます。脱水のみのため数分で終わりますが、まわりへの配慮を考えると動かす時間帯は考えたほうがよいでしょう。寝ている方が多い早朝や深夜といった時間帯は、なるべく避けるのがおすすめです。
また、たくさんの洗濯物を入れてしまうと、偏りが生まれやすく騒音の原因になってしまうことも。脱水機は、洗濯機に比べると安定感がないため、脱水時の音が少し大きめな場合が多いです。気になるときは、洗濯物の量もチェックしてみましょう。容量いっぱいに詰め込むよりも、効果的に脱水することもできますよ。
脱水機について4つのポイントをおさらい
1.脱水容量は一度の洗濯物の量にあわせる
2.本体重量やサイズを確認する
3.脱水槽の素材はステンレスか、プラスチックか
4.脱水性能は回転数を確認する
脱水機を持っているという人は少ないかもしれませんが、あると洗濯を助けてくれる便利なアイテム。洗濯ものを干してから乾くまでの時間がグッと短縮できるほか、メインの洗濯機では一緒にしたくない泥だらけの洋服や靴の脱水にも使えます。ぜひ検討してみてくださいね!
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※2021/01/19 商品情報の更新を行いました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤 佑一)
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。