脱水機のメリット 使い勝手のよさが魅力
現在の洗濯機には、ほぼ脱水機能がついており、一見すると脱水に特化した脱水機は必要ないように思えます。しかし、少量の洗濯物があるときに、特に役に立つのが脱水機。
例えば、「少しだけ汚れたTシャツやズボン」「子供が後出ししてきた体操着」「愛犬・愛猫の洋服」「手洗い専用の下着」など、洗濯機の脱水機能を稼働するほどではないけど、早く乾かしたいというときに役に立ちます。
最近では、スニーカー・上履きの脱水や野菜の水切りに使えるものまで登場しています。脱水というシンプル機能だからこそ、実はいろいろなニーズを解決してくれる家電なんです。
脱水機の選び方 家電コンシェルジュに聞く
脱水機にはパワフルに動く電動式、持ち運んで使える手動式の2つに分けられ、シーンに合わせて使い分けが可能。では、どんな脱水機を選ぶべきなのか。
家電コンシェルジュの松本レイナさん監修のもと、脱水機を選ぶときのポイントをご紹介します。
ポイントは下記の通り。
【1】脱水機の種類
【2】脱水容量
【3】重量・サイズ
【4】脱水槽の素材
【5】回転数
【6】お手入れのしやすさ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】脱水機の種類で選ぶ
電動式か手動式か、脱水機の種類で選びましょう。
電動式|大容量で手間がかからない
電動式の脱水機は、洗濯物を入れてスイッチを入れるだけで稼働します。容量が多くてもスピーディに脱水できるので、子どもがいる方など洗濯物が多く家事の負担を減らしたい方におすすめです。
手動式|屋外でも使えてコンパクト
手動式の脱水機は、ハンドルを回したり紐を引っ張ったりして脱水槽を回転させるタイプです。タオルやペット用品など、ちょっとした洗濯物の脱水に向いています。
電源不要でコンパクトなので、屋外でも使えるのが魅力です。服をローラーに通して水分を絞るローラー式しぼり機は、キャンプなどアウトドアシーンで人気です。
【2】脱水容量をチェック
脱水容量は一度の洗濯物の量にあわせる
脱水機を選ぶうえでまず最初に確認するポイントは、脱水容量です。たくさんの洗濯物を入れられる商品から、下着ワンセットがちょうどの商品まで、脱水機はものにより容量の差が大きくあります。
強力な脱水で乾燥時間を短縮したい方は、洗濯機で洗ったものをそのまま入れられる容量の大きなモデルがおすすめ。週末にまとめて洗濯する方も、小分けにせず一度の運転で済ませることができます。
一方で、手洗いした衣類や洗い分けしたい雑巾などを脱水したい方であれば、容量にこだわって選ぶ必要はあまりありません。タオルやシャツを1、2枚脱水する程度であれば、手動タイプも含めた少量モデルを選ぶとよいでしょう。
【3】重量やサイズをチェック
本体重量やサイズから置き場所を考える
脱水機を購入する方のなかには、洗濯機はメインで置いてあり、必要なときに脱水機を使いたいと考えている方は多いかと思います。
ふだんは収納しておきたいという方であれば、本体の重量やサイズも大切。持ち運びに便利な重さであれば、女性の方でも気軽に出して使えます。コンパクトな本体であれば、片づけるときは空いたスペースに収められるため、その都度置き場所を変えることもできますよ。
電気式で動くモデルよりも、手動式のほうが軽くて小型な商品が多いため、たまに使う程度であれば手動式のモデルを選ぶのもあり! 車に乗せて持ち運びやすく、電気を使わないため、レジャーや出張先で洗濯をしたい方にも向いています。
【4】脱水槽の素材をチェック
素材はステンレスかプラスチックか
脱水機には、脱水槽がステンレス製の商品とプラスチック製の商品があります。ステンレス製は丈夫で長持ちしやすいのが特徴。凹凸が少ない構造のため洗剤カスが残りにくく、カビが発生しにくいという利点もあります。
プラスチック製であれば、金属ではない分、重さを軽くできるため持ち運びやすさという点ではステンレス製よりすぐれています。それぞれにメリットがありますので、使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。
【5】回転数をチェック
回転数で脱水性能がわかる
脱水機が洗濯機の脱水機能と比べてすぐれているのは、脱水性能です。一般的な洗濯機の回転数は毎分1,000回転ほどと言われていますが、脱水機は回転数の高いものでは毎分3,000回転近い商品もあります。
できるだけ早く洗濯物を乾かすために脱水機を購入したいという方や、脱水能力が高いモデルを探してる方は、回転数がどの程度あるかを確認しましょう。
ちなみに手動での脱水モデルは、電動に比べて回転力が少ないです。その分トルクと呼ばれるパワー伝達があるのと、コンセント不要というメリットがあります。モーターの力を利用したほうが脱水槽を高速回転できるため、脱水性能で選ぶなら電動がおすすめです。
【6】お手入れしやすいものを選ぶ
衛生的に使いたいものだからこそ、掃除のしやすさは重要なポイントです。
脱水僧を取り外せたり、パーツを分解できたりするものなら、内部や底に溜まった洗剤や汚れを洗うことができます。
気付かぬうちに雑菌が繁殖すると異臭を放つ原因にもなるので、お手入れのしやすいタイプを選びましょう。
脱水機のおすすめ商品をご紹介! 手動・小型から大型まで!
上記で紹介した脱水機の選び方のポイントをふまえて、家電コンシェルジュの松本レイナさんと編集部が選ぶおすすめの脱水機をご紹介していきます!
▼脱水機のおすすめ5選【電動】
まずは、便利な電動式脱水機をご紹介します!

幅35cmコンパクトな本体で置き場所に困りません
幅35cmのコンパクトな本体ながら、6.0kgの洗濯物が脱水できる脱水機。高さも大きすぎず、傘立てが置けるほどのスペースがあれば収納できます。ステンレスを基調とした本体は、見える場所にも置けてクールな印象。
洗濯機ではしぼり切れなかった水分も、一般的な洗濯機と比べて約3倍の毎分2,800回転という高速回転で脱水。取り除ける水の量が多い分、乾燥時間を短縮できます。
冬場の洗濯や部屋干しをする方の強い味方になってくれますよ。パワフルな脱水は、衣類に残った洗剤も一緒に飛ばしてくれるため、洗剤残りが気になる方にもおすすめです。
セカンド洗濯機として便利! 洗濯・脱水これ一台!
セカンド洗濯機として便利に使える二槽式洗濯機。汚れ落ちのよさなどを理由に、今でも密かに人気がある商品です。コンパクトサイズで置き場所に困らないので、脱水機として、何万円もするメインの洗濯機に入れると故障が心配な汚れが気になる洗濯物にもぴったり。子どもが泥だらけにした洋服やユニホーム、毛がついたペットのお洋服、砂だらけの水着や上履きの洗濯にも活躍します。
洗濯槽にはゴミ取りネットが標準装備。糸くずもしっかりキャッチしてくれます。

脱水槽が取り出せるためメンテナンスがらく
床拭き用の雑巾やペット用のタオルを、ふだん使う洗濯機に入れるのはちょっと……と感じる方は、高さ60cmのコンパクトな小型脱水機をサブ使いするのがおすすめです。
洗濯機と別に用意すれば、犬や猫の毛がほかの衣類にくっついてしまうことはないため、乾いた後のコロコロをかける作業ともおさらばです。手しぼりのように手間がかからず、水がしたたり落ちることもありません。
ステンレス製の脱水槽が取り外しできるのも、本製品の大きなポイント。表も裏も丸洗いできるため、キレイな状態をキープできます。
脱水後は洗濯物を入れたまま物干し竿へ移動できるため、洗濯かごに移す手間もありませんよ。工場作業や部活動などで汚れた衣類の脱水にも最適です。
タイマーつきで効率的な二槽式洗濯機
洗いと脱水はつまみを回して個別にタイマー設定可能な二槽式洗濯機。洗濯槽と脱水層を別々に動かせるので、色移りの気になるジーンズと汚れた作業着など分けて洗いたい衣類が重なってしまっても問題ありません。洗濯を回している間に先に洗ったものを脱水できるので、複数回のお洗濯だって効率的。
洗浄や脱水がパワフルな二槽式のよさをそのままに、ベランダにも置けるコンパクトサイズ。脱水機や洗い分け専用の洗濯機としてだけでなく、洗濯機を置くスペースがないひとり暮らしのメイン使用にもぴったりです。
パワフル脱水が魅力の大型脱水機
おうちに乾燥機がなくても乾きやすい! パワフル脱水が特徴の脱水機。脱水容量は約6kg、高速脱水でしっかり水気をしぼります。
梅雨や冬の時期のお洗濯、部屋干しの乾燥時間短縮にと大活躍。翌日すぐ使いたい厚手の衣類を早く乾かすのにも便利です。洗濯機の乾燥機能や浴室乾燥機を使っている人も、あわせて使えば乾燥時間が短縮でき電気代の節約に。
脱水槽はステンレス製だから清潔。汚れやカビにも強く、梅雨時期にも安心して使えます。
▼脱水機おすすめ4選【手動】
続いては、手動のおすすめ脱水機をご紹介します。

電気を使わずに脱水できる手動タイプ
本体の両サイドには紐のついた持ち手があり、台座を足で押さえながら交互に引くだけで、かんたんに脱水できる手動タイプの脱水機です。
電源を必要としないため、屋内はもちろんキャンプ場など屋外での使用にも対応。強弱は引くスピードを調整するだけでおこなうことができ、ダメージが気になるオシャレ着の脱水にも最適です。
バケツのような見た目の本体は、3辺の長さがいずれも40cm以下と、脱水機のなかでもとくにコンパクトなサイズ感。収納場所をとらないため、災害時の停電に備えて家にひとつ置いておくこともできますよ。

脱水も洗濯も両方できる手回しモデル
ホースリールのような見た目がユニークな脱水機。ハンドルをくるくる回すだけで脱水できるため、力の弱い子どもや高齢者の方でもらくに使えます。
脱水した水は下方向から流れ出るため、ホースを使わなくてもお風呂場やシンクでそのまま排水できるのもポイント。流れる水の量を見れば、脱水が完了したか一目で分かりますよ。
本体を縦置きすれば洗濯モードに早変わり。脱水よりもゆっくりなスピードで回せるよう、ギアが2つあるため、洗濯物をいためないほどよいスピードで洗うことが可能です。
スポーツウェアやフェイスタオルくらいであれば、空いた時間にパパッと洗濯できますよ。
静音・省エネの手動洗濯脱水機
ペット用品やタオルなど少量の洗濯物に役立つ小型洗濯&脱水機。手動で回すので、電気を使わず騒音も気になりません。
持ち運びしやすく、キャンプなど電源が使えないアウトドアシーンでも活躍するでしょう。防災用としてもひとつ持っておくと安心です。
おしゃれな手動ローラー
どこか懐かしいローラー式の脱水機(しぼり機)。キャンプや川での水遊びでびっしょり濡れたタオルや服も、ギュッと絞って水気を飛ばせます。
他にはないおしゃれなデザインも魅力の一つ。脱水の手間を楽しみに変えてくれるアイテムです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 脱水機の関連商品の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での脱水機の関連商品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
家電コンシェルジュからのアドバイス プロからひとこと!
音が出るため、使用する時間帯は選びましょう
洗濯機の脱水機能と同様、脱水時はモーターが動くため動作音が生じます。脱水のみのため数分で終わりますが、まわりへの配慮を考えると動かす時間帯は考えたほうがよいでしょう。寝ている方が多い早朝や深夜といった時間帯は、なるべく避けるのがおすすめです。
また、たくさんの洗濯物を入れてしまうと、偏りが生まれやすく騒音の原因になってしまうことも。脱水機は、洗濯機に比べると安定感がないため、脱水時の音が少し大きめな場合が多いです。気になるときは、洗濯物の量もチェックしてみましょう。容量いっぱいに詰め込むよりも、効果的に脱水することもできますよ。
洗濯機に関するおすすめ商品をご紹介! 【関連記事】
脱水機について選び方のポイントをおさらい いかがでしたか?
脱水機の選び方をおさらいしましょう。ポイントは下記のとおりです。
【1】脱水機の種類
【2】脱水容量
【3】重量・サイズ
【4】脱水槽の素材
【5】回転数
【6】お手入れのしやすさ
脱水機を持っているという人は少ないかもしれませんが、あると洗濯を助けてくれる便利なアイテム。
洗濯ものを干してから乾くまでの時間がグッと短縮できるほか、メインの洗濯機では一緒にしたくない泥だらけの洋服や靴の脱水にも使えます。ぜひ検討してみてくださいね!
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カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。