簡易洗濯機のメリット
洗濯機を回した後に出た衣類や、汚れうつりが心配な衣類など、洗濯機を動かすほどではないけど、手で洗うのもめんどうな洗濯物。多くの方が悩んでいるこの問題を解決してくれるのが「簡易洗濯機」です。
安価ながら洗浄力に強いモデルや、スピーディーに洗えるものまで幅広く展開されていますが、一般的にどのようなところが魅力なのでしょうか。
メリット1:少量の洗濯物をスピーディーに洗濯できる
簡易洗濯機の魅力のひとつが、少量の洗濯物に合わせて使用でき、スピーディーに洗濯ができることです。大型の洗濯機のように、洗い→脱水と大量の水を使用し、大掛かりに洗濯することもないため、節水にもつながります。例えば、洗い忘れた靴下や子どもが出す忘れた体操着など、量に合わせてサクッと使用できるため、大変重宝します。
メリット2:手軽に個別の洗濯ができる
簡易洗濯機があると、大型洗濯機と分けて個別で洗濯することができます。そのため、赤ちゃんのための衣類やシーツ、泥だらけのユニフォーム、色移りが気になる衣類、さらには汚れたスニーカーまで、分けて洗濯することに長けています。機種によっては、脱水機能まで設置された商品もあるので、機能によってはより便利に使いこなすことができます。
メリット3:使用場所・収納場所が省スペースで収まる
簡易洗濯機の大きさは、一般的に少し大きめのバケツ程度。そのため、室内・室外に限らず置き場所に困りませんし、使用しない場合は仕舞っておくこともできます。機能としては洗濯機になるため、電源・水道・排水場所が必要になりますが、省スペースでも使用できるのは魅力です。
簡易洗濯機の選び方 タイプ・容量・サイズ
ガジェット・家電ライターの渡辺まりかさんに、簡易洗濯機を選ぶときのポイントを教えてもらいました。簡易洗濯機を選ぶ際には、どのような点に注目するとよいのでしょうか?
【1】簡易洗濯機のタイプを選ぶ
洗濯物を分けてしっかり洗える『小型洗濯機タイプ』
洗濯機の小型版にあたるのが小型洗濯機タイプ。基本的な機能は洗濯機と同じに、量を減らしたものです。洗剤を入れ、水を入れ、洗濯し、機種によっては脱水ができるものまであります。色移りが気になる衣類や泥汚れがある衣類など、分けて洗濯したい場合はピッタリです。
外出先の小さな汚れ落としに『スティック洗濯機タイプ』
懐中電灯ほどの大きさで、水と超音波を発生させ、汚れを集中的に落とすのがスティック洗濯機タイプです。衣類を洗濯機に掛けるのではなく、衣類に付いた汚れを落とすのに適しています。外出時で汚れてしまった場合や染み抜きしたいときにもおすすめです。
(※)ポイント:ピンポイント汚れor激しい汚れでどちらか決めよう
ガジェット・家電ライター
簡易洗濯機と言っても、片手で使えるスティックタイプのものもあれば、しっかり脱水までしてくれる小型の洗濯機までさまざま。
外出先でついてしまった汚れの場合や、いつも汚れる襟足部分などのスポット汚れを除去するにはスティックタイプがおすすめ。小物洗いをちょこちょこ行いたい、泥汚れなどがありほかの洗濯物と一緒に洗いたくない場合は、小型の洗濯機がおすすめです。
【2】電気か手動か、動力源は必ずチェック
洗濯機の基本的な動きは「回す」こと。電力を使ってモーターで回すのか、ハンドルを使って手動で回すのかで手軽さやサイズが異なってきます。頻繁に出し入れしたいのであれば、手動タイプを選ぶのもよいでしょう。
また、ハンディタイプのものでは充電式または乾電池式かで使い勝手も変わってきます。充電式のものであれば、充電に時間がかかるため、連続使用できません。乾電池式であれば、ストックや充電池があれば大量の洗濯物があっても、すぐに使用できますよ。
【3】洗濯物の容量とサイズを確認する
小型洗濯機タイプの選び方になりますが、洗濯できる容量は確認しておきましょう。モデルとしては、1~3kgのもの、5kgまで洗濯できるものまであります。赤ちゃんの衣類など、用途が決まっている頻繁に洗う場合は1~3kgほどを目安に、逆に、子どもの泥だらけのユニフォームを一式洗うといった場合は5kgの大きさがいいでしょう。使用するシーンを想像しながら、どのくらいの容量が必要なのか、選んでみましょう。
また、もう一つ大切なのがサイズです。スティック洗濯機タイプはスペースに困ることはほぼありませんが、小型洗濯機タイプの場合、サイズが大きいと搬入時や洗濯時も苦労する可能性があります。ベランダなどで洗濯する場合は、ベランダの広さも確認し、頻繁に収納する場合は持ち運びもしやすい大きさを選ぶと良いでしょう。
(※)ポイント:サブとして使うか、スポットで使うかでサイズを変えよう
ガジェット・家電ライター
2台目とするか、スポット汚れ取りとして持ち歩くにせよ、サイズ感は重要です。簡易洗濯機を主力の洗濯機として使うのであれば大きめなものを、汚れが多い場合や予洗いとして使用したい場合には小型のモデルがおすすめです。
目安としては、ズボンやジャケットなどを一度にワンセット以上洗えるモノは、大型の簡易洗濯機にカテゴライズされます。置いておくのが現実的かどうかのサイズを考慮し、汚れ落ちは充分か、使用後に移動できる軽さ(大きさ)かを考慮しておくとよいでしょう。
簡易洗濯機おすすめ5選 手軽に洗浄・シミ抜きできる
上記で紹介した簡易洗濯機の上手な選び方のポイントをふまえて、ガジェット・家電ライターの渡辺まりかさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

SHARP(シャープ)『超音波ウォッシャー(UW-A2)』










出典:Amazon
大きさ | 幅40×高さ168×奥行40mm |
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重さ | 200g |
洗濯容量 | - |
脱水容量 | - |
電源方式 | USB(バッテリー式) |
超音波振動で手軽に汚れやシミ抜きを
ハンディスティックタイプの洗濯機です。毎秒約38,000回の超音波振動が、水のなかに極小の泡を発生、繊維に付着した汚れを弾き飛ばします。
外出先で、不意に付いてしまった食べこぼしによるシミ、ワイシャツなどの襟汚れ、さらにはしばらく放置しておいたような汚れまでスポットで洗浄可能。スポット洗いに適した丸型と予洗いに適した平型のホーン(洗浄部品)が付属しています。
色落ちする衣類、皮革製品などは洗えず、染色で染まったもの、時間が経過した黄ばみやシミなどは汚れが落ちません。
バッテリーを内蔵し、5時間の充電で最大30分使用可能。充電に時間がかかるのはネックですが、ふいの汚れに対応できるアイテムは、ここぞという場面で役立ちます。ハンディなので、旅行先や出張などにもっていっても便利ですよ。

THANKO(サンコー)『コンパクト洗濯機2(SSWMANFM)』


















出典:Amazon
大きさ | 幅345×高さ465×奥行345mm |
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重さ | 5.0kg |
洗濯容量 | 2.0kg |
脱水容量 | 1.0kg |
電源方式 | コンセント |
別洗いしたい激汚れした洗濯物を予洗いするのに便利
コンパクトで、脱水機能もついている電気式のコンパクト洗濯機。洗濯は2kgまで、脱水は1kgまでと、脱水までできるすぐれたモデル。スニーカーや上履き、作業着といった、通常の洗濯物とは別に洗いたい場合や、干す場所が限られていて少しずつ洗いたい場合、便利に使えます。
外作業が多い方や部活動で汚れたパンツなどの予洗いにも最適。ほかの洗濯物への汚れうつりを防いでくれます。また、短期間ひとり暮らしする、寮住まいになるといったときでも、手軽に導入できそうです。
なお、脱水は「簡易脱水」。通常の洗濯機で脱水した場合と比べて、濡れ感が強い仕上がりになることだけ忘れずに。

AQUA(アクア)『COTON(HCW-SHW10)』

出典:Amazon
大きさ | 直径47mm×高さ176×奥行46mm |
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重さ | 約200g |
洗濯容量 | - |
脱水容量 | - |
電源方式 | 単4形アルカリ乾電池(単4系充電ニッケル水素電池)×3本 |
叩いて落とす元祖スティックタイプ洗濯機
少量の水と洗剤だけで、たたき洗いができる手のひらサイズの洗濯機。汚れを取りたい衣服の裏にペーパータオルなどを当て、汚れた部分に液体洗剤を塗布し、COTON(コトン)のタンクに入れた水を噴射しながら叩いて汚れを落とします。
汚れはペーパータオルに移るので、場所をつど変える必要があること、振動が大きいこと、モーター音が大きいことなどがウィークポイントです。
とはいえ、動力源は単4形アルカリ乾電池で洗濯機では難しいピンポイント洗いが実現できます。万が一、電池が切れていても、コンビニなどで入手できるため、いつでも使えますし、利便性は高いです。

CB JAPAN(シービージャパン)『マイセカンドランドリーハイパー(TOM-05h)』














出典:Amazon
大きさ | (約)幅550×高さ575×奥行360mm |
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重さ | (約)11kg |
洗濯容量 | (約)3.6kg |
脱水容量 | (約)2.0kg |
電源方式 | コンセント |
コンパクトなのに本格的な二層式
ひとり暮らしでスペースが限られていても、洗濯物はしっかりやりたい、という方に最適な本格的コンパクト洗濯機。サイズは550㎜(幅)×360㎜(奥行き)×575㎜(高さ)、重さは11㎏とそこそこありますが、女性でも持ち運びができる昔懐かしの二層式モデル。洗いと脱水を効率的に行えます。
最大洗濯容量は3.6kg、脱水は2kgまで。ペットウェアや泥だらけの服など、メイン洗濯機の補助としても重宝しそうです。
洗濯槽には糸くずフィルターもあり、長期で使えます。ダイヤル式でわかりやすい操作部、洗濯機と併用して使える洗浄力を兼ね備えた、魅力的な簡易洗濯機ではないでしょうか。

セントアーク『ハンドウォッシュスピナー』










出典:Amazon
大きさ | 幅274cm×高さ214×奥行288mm |
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重さ | 約1.5kg |
洗濯容量 | 下着なら上下1セット |
脱水容量 | - |
電源方式 | 手動 |
ちょこっと洗濯にぴったりな手動式洗濯機
ハンドルを手で回す、完全手動式洗濯機。そのため、音が静か、利用場所を選ばない、スペースを取らないといったメリットがあります。(ただし、水漏れなどは注意)
サイズは274㎜(幅)×214㎜(高さ)×288㎜(奥行き)で重さは約1.5kgとコンパクトですが、洗濯やすすぎ時には縦位置で使うため、本格的なたたき洗いが可能。横置きにして脱水するときには、ハイギアに入るため、ドラムが高速回転し、しっかりと脱水できます。
下着やタオルといった小物洗いから、ペットウェア、水着など、通常の衣服とは別にしたいものなどを気軽に洗えます。
自分で染色した布やにおいがついた衣類の洗いと脱水として使うのも人気ですよ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 簡易洗濯機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での簡易洗濯機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
簡易洗濯機に関連する記事のご紹介
二槽式洗濯機なら節水にもつながる 家電ライターからのアドバイス
ガジェット・家電ライター
今では、ガソリンスタンドや美容院などでしか見かけなくなってしまった二槽式洗濯機。洗濯槽と脱水槽が分かれているため、洗濯後の水を捨てずに脱水を行うことができます。
汚れが一度に取れなかった場合や軽い汚れものを洗った後に残った洗濯水で、激しい汚れものを洗えるので節水につながります。
洗濯槽と脱水槽に分かれているので、その分場所はとりますが、モーターの負担が少なく壊れにくいという側面もあるため、コストパフォーマンスの高い仕様ですよ。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/13 コンテンツ修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
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