洗濯機の種類
ひと口に洗濯機といっても、モデルによって形状や搭載している機能が異なります。形状は「ドラム式」「縦型」「二槽式」に分かれます。
洗濯槽と脱水槽が分かれている「二槽式」は今でも根強い人気がありますが、ドラム式や縦型のような全自動洗濯機と比べるとラインナップが少なくなっています。
今回は「ドラム式」と「縦型」の洗濯機に的を絞って、それぞれの特徴を解説します。まずは、自分の家にはどちらのタイプが合うか検討してみてください。
▼ドラム式洗濯機|乾燥機能付きなら時短にも
ドラムが横位置で回転し、それによって洗濯物が上下運動してたたき洗いされます。ドラム式は風で衣類を舞わせることで、空気に触れやすく、洗濯物の乾燥が効率的に行えます。乾燥まで終わらせたいならドラム式洗濯機がおすすめです。
しかし、汚れ落ちは縦型や二槽式に比べればやや劣ります。さらに横に扉を開く構造なので、置き場所もよく考える必要があります。
【ドラム式のメリット】
〇乾燥が得意(頻繁に乾燥機能を使う人に◎)
〇高い節水率(少量の水でエコに洗える)
〇洗濯物の出し入れがラク(一般的な斜めドラムの場合)
【ドラム式のデメリット】
×洗浄力は低め縦型などに比べて低い)
×サイズは大きめ(設置には注意が必要)
×扉の開く方向にも注意(設置には注意が必要)
▼縦型洗濯機|洗浄力が高い
縦型には乾燥機能がついた「縦型洗濯乾燥機」と、乾燥機能がない「全自動洗濯機」があります。昔から主流の縦型は、洗浄力の高さが大きなウリ。外干しメインなら、汚れ落ちがよい縦型洗濯機がおすすめです。
また、単槽式でスリムなボディの商品が多いことから、置き場所を選ばず、設置に困らないのも特徴のひとつ。また、縦型は本体価格が比較的安いです。
【縦型のメリット】
〇高い洗浄力(溜め込んだ洗濯物も一度でキレイに)
〇価格が安い(ドラム式と比べれば安価で買える)
〇コンパクト(場所によらず設置しやすい)
【縦型のデメリット】
△衣類の取り出し(大きな洗濯物は取り出しにくい)
×衣類のシワ(ドラム式よりシワになりやすい)
洗濯機の選び方
ドラム式と縦型の大まかな特徴がわかったところで、洗濯機の基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは以下。
【1】本体サイズ
【2】洗濯容量
【3】乾燥方式の違い
【4】静音性
【5】お手入れ方法
【6】そのほかの機能性
上記のポイントを押さえることで、より自分に合った洗濯機を見つけることができます。一つひとつ詳しくみていきましょう。
【1】本体サイズをチェック

出典:マイナビおすすめナビ
まずは洗濯機が、どこに置けるかを確認しましょう。屋内の防水パン・トレーや、屋外の給排水設備などの設置場所は、すでに決まっているケースが多く、そのスペースにおくことのできるサイズの洗濯機を選ぶことになります。
また、注意しておきたいのが給水の蛇口が付いている場所や、設置スペースまで運ぶルートの幅や高さです。いざ届いてみたら搬入できなかった。なんてことにならないようにこちらもチェックしておきましょう。
扉が手前に開くドラム式の場合は、洗濯機の前のスペースの確保や、扉の開閉方向も重要です。狭くて中身が取り出しにくいなんてことにならないように余裕をもったサイズで選びましょう。
【2】洗濯容量をチェック

出典:マイナビおすすめナビ
洗濯容量は、世帯人数を目安に、洗濯する頻度に合わせて容量を選ぶのがいいでしょう。
1日ひとり当たりの洗濯物の量はおよそ1.5kgと言われています。4人家族の場合では、6kgが最適な容量という計算です。しかし、ご家庭によってはTシャツ、タオル類、下着類など種類ごとに小分けにして洗濯することもあるかと思います。その場合は5~6kgの小型タイプでも問題のない場合があります。
一人暮らしなら5kgくらい。ふたり暮らしでもまとめ洗いが多いようであれば~10kgの大容量タイプを選ぶのがおすすめです。
【3】乾燥方式の違いと特徴をチェック
ドラム式の購入を検討する場合は、乾燥機能を重要視されている方も多いかと思います。洗濯機の乾燥方法は大きく分けて「ヒーター式」「ヒートポンプ式」「送風式」の3種類です。それぞれの特徴について簡単にご説明するので、参考にしてください。
▼ヒーター式
高温の熱風で衣類を乾かすタイプ。洗いやすすぎにつかう水の量が少ないので、水道代を抑えることが期待できます。また、しっかりと乾かすことができますが、衣類の痛みや縮みには注意が必要です。
▼ヒートポンプ式
低音の風で乾かすタイプ。空気中にある熱を集めて使うので、省エネ効果が期待できるものの、洗濯機自体の価格が高い傾向にあります。また、ヒーター式に比べると衣類の縮みや痛みを抑えることができるのも魅力の一つです。
▼送風式
扇風機のように風を送って乾かすタイプ。洗濯物の干し時間を短縮したい場合に便利です。ただし、ヒーター式やヒートポンプ式のように完全に乾燥させることは難しいので注意しましょう。
【4】静音性をチェック
遅い時間に洗濯機を使う可能性があるのなら、静かさも視野に入れておきましょう。
運転音を抑える低騒音設計の商品。静音性については、メーカーサイトなどの仕様表に記載されている運転音を参考にしてください。目安としては、日常生活で静かに感じると言われている45dB以下を一つの指標にしてください。
ただし、設置場所やまわりの環境など、実際に使用してみないとわからないこともあります。口コミなども参考にしながら、より具体的な使用感をつかむようにしましょう。
【5】お手入れ方法もチェック
毎日使うものだからこそ、お手入れ方法が簡単な洗濯機を選ぶと毎日のストレスが軽減するのでチェックしておきましょう。
▼ゴミ取りネット
定期的にお手入れが必要。ゴミが取りやすく、丸洗いできるものがおすすめ。
▼乾燥フィルター
乾燥機を使うたびに確認。ゴミを簡単にとれる仕組みのものがおすすめ。
▼排水フィルター
2週間に1度程度。絡まりにくく、簡単にゴミを取り除ける設計のものがおすすめ。
▼洗濯洗浄モード
1~2か月に1度程度。より効果的に洗濯槽を洗浄できる。
【6】そのほかの機能性をチェック
最近の洗濯機にはいろいろな便利機能がついていて、手間を省いたり、事故を防いだりすることができます。新調するのであれば、最新の便利機能にも着目してみてください。
▼洗剤自動投入|手間をひとつ減らせる
通常は洗濯の度に、洗剤や柔軟剤を量って入れますが、洗剤自動投入機能搭載の製品なら、一度洗濯機の中の専用の場所に入れておくことで、毎回入れる手間が省けます。洗剤が少なくなってきたタイミングでお知らせしてくれるので、洗剤切れも防げます。
▼スマホ連携機能|外からでも洗濯ができる
最近では、洗濯機にWi-Fi機能が搭載されているものがあります。専用アプリなどを経由して手元にあるスマートファンで、外出先からでも自宅の洗濯機を操作することができます。
外出してから洗濯機のスイッチの入れ忘れに気づいたときや、あとどのくらいで洗濯が終わるか確認したい時などにも便利。製品によってはタイマー設定などもスマホで行えます。
▼チャイルドロック機能|万が一の事故に備える
チャイルドロック機能とは、洗濯・乾燥中・運転停止時に扉が開かなくなる機能です。
ドラム式洗濯機の場合は密閉性が高く、小さな子供が誤って入ってしまうと大変危険です。小さなお子様がいるご家庭は、チャイルドロック機能がついているかを必ずチェックしましょう。
人気メーカーの特徴
ここからは濯機の人気メーカーについて解説いたします。メーカーごとに特徴的なモードがあるのでこちらもぜひチェックしてみてください。商品選びに迷ったら、メーカーの特徴で決めるのもひとつの手です。
▼TOSHIBA(東芝)
・ウルトラファインバブル洗浄
繊維の奥まで浸透する微細な泡が特徴的な洗浄方式。繊維のすき間よりも小さな泡なので、布地にしみ込んだ汚れもしっかりと洗い落とします。
・浸透ザブーン洗浄
強い勢いの「メガシャワー」とモーターによる強力な「ザブーン水流」で、繊維から汚れを引き離してくれますが、ギアやベルトがないS-DDモーターを搭載しているので、夜間でも振動が気になりません。
▼SHARP(シャープ)
・プラズマクラスター搭載
洗濯槽内のカビの繁殖を抑制し、洗濯物の消臭だけでなく服同士が擦れて発生する静電気を軽減する効果が期待できます。
・穴のない洗濯槽
洗濯槽には穴をつけておらず、裏側のカビ発生の抑制効果が期待できます。また少量の水で効率のいい洗濯ができ、節水に貢献してくれます。
・マイクロ高圧洗浄
毎秒約100万個以上の微細な水滴を高圧で噴射し、繊維の奥に潜んだ頑固な汚れまで弾き飛ばします。
・ぽかぽか・おひさま乾燥
ヒートポンプとサポートヒーターのハイブリッド乾燥方式を採用し、ふんわりと均一の乾燥を実現。しわを軽減し、心地よい肌触りに仕上げます。
▼HITACHI(日立)
・縦型洗濯乾燥機ビートウォッシュ
頑固な汚れもスッキリ! 白さ際立つ洗い上がりに定評のある、大流量シャワーによる「ナイアガラビート洗浄」を採用。
・ドラム式洗濯乾燥機ビッグドラム
ジェットファンモーターの高速風でシワを伸ばして乾燥する「風アイロン」機能を搭載しています。
▼Panasonic(パナソニック)
・縦型洗濯乾燥機(FW・FAシリーズ)
循環ポンプで汲み上げた泡立ちアップの洗剤液で繰り返し洗浄。たっぷりの泡でスッキリ洗浄できる「泡洗浄W」を搭載。
・ドラム式洗濯乾燥機(VXシリーズ)
スマホアプリとの連携により外出中でも洗濯終了時間の設定・変更が可能な「スマホで洗濯」に対応しています。
洗濯機おすすめ21選
ここからは、選び方のポイントをふまえて、「ドラム式」「縦型」にわけておすすめの洗濯機をご紹介します。
▼『ドラム式洗濯機』はこちら
▼『縦型洗濯機』はこちら
▼『ドラム式洗濯機』はこちら
まずは、ドラム式洗濯機のおすすめ商品をご紹介します。

小さな泡が弾ける力で汚れを落とす機能搭載
1秒間に約38,000 回の超音波振動でつくる、小さな泡が弾ける力で汚れを弾き飛ばす「超音波ウォッシャー」が付属したドラム式洗濯機。
10分洗濯コースの前に超音波ウォッシャーで予洗いすれば、首回りなどの汚れもスッキリ落ちます。
スマートフォンと連携することによって運転状況や洗い方ナビゲーションなどが届くCOCORO WASHサービスに対応しているという点もポイント。
本体のサイズをほぼ変えず大容量を実現
本体の寸法はほぼ変えず、コンパクトなサイズ感で大容量の12kgを実現したドラム式洗濯機。一般的な防水パンに設置することができるので、まとめ洗いや、シーツなどの大物も洗濯したいけど設置スペースがないとお悩みの方におすすめのモデルです。
スゴ落ち泡洗浄機能で、濃密泡と高浸透バブルシャワーを組み合わせることによって繊維の奥の汚れまでしっかりと落とすことができます。
気になる乾燥もヒートポンプ式で、短時間でふんわりと仕上げることができます。総合的にバランスの取れた優れたドラム式洗濯機なので、ぜひチェックしてみてください。
集合住宅にもおすすめのコンパクトタイプ
洗濯機置き場が限られている方でも安心して置くことができるコンパクトタイプのドラム式洗濯機です。
シンプルかつスタイリッシュなデザインを採用することによって、あらゆるインテリアに馴染む洗濯機となっています。Panasonic独自のスゴ落ち泡洗浄機能なども搭載されており、洗浄能力が高いという点も魅力的です。
洗い方コースが充実、洗濯の効率があがる一台
「温水泡洗浄W」「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」といった優秀な機能に加え、7本の大水流シャワーで汚れをしっかり落とす「パワフル滝」コース、衣類の黄ばみに効果を発揮する「約40 ℃つけおき」コースなど、洗い方も充実しています。
スマートフォンと連携することで洗濯をサポートしてくれる「スマホで洗濯」機能に対応しているという点もポイントです。
エントリーモデルながら十分な機能
東芝のドラム式洗濯機の中では小型のエントリーモデルにあたりますが、抗菌メガシャワー洗浄や除菌脱水機能、そしてスピーディなヒーター乾燥といった豊富な機能を搭載したハイコストパフォーマンスモデルとなっています。
低振動、低騒音設計になっているので、夜間などに洗濯機を回したい方にもおすすめのドラム式洗濯機です。
▼『縦型洗濯機』はこちら
つづいて、縦型洗濯機のおすすめ商品をご紹介します。

腕や腰の負担が少なく、さまざまな洗濯物に対応!
コースも多彩で、ガンコな汚れからおしゃれ着洗いまで、さまざまな洗濯物に対応しています。「約40 ℃つけおきコース」は黄ばみも落とせるのでおすすめ。
ボディ前方に操作部がないため、内槽が近く、洗った衣類を取り出すときの腕や腰の負担が少ないです。
今回のモデルから液体洗剤、柔軟剤などの自動投入機能が新搭載されたことによって洗濯の手間をさらに省くことができるようになりました。

洗濯物の汚れや水の量などをAIがセンシング
AIが洗濯物の汚れや水の量、温度などをセンシングし、洗剤の種類や布質、汚れの量、水の硬度などの状況に合わせて洗い方や運転時間などを自動で制御してくれます。
また、洗剤自動投入で、最適な液体洗剤・柔軟剤を自動で適量投入します。
デザインも一新され、スタイリッシュ。洗濯・脱水容量は12kg、感想容量も6kgと、家庭用としてはかなり余裕のあるサイズなのでファミリー世帯にもおすすめのモデルです。

カビの入らない設計で、いつでも清潔!
穴がないので、洗濯槽の外側や底裏についた黒カビや汚れが槽内へ入らず、いつも清潔な状態に。
プラズマクラスターで送風し、パルセーターや洗濯槽の裏側もカビ菌の繁殖を抑制してくれます。ニオイもつきにくく、気持ちよく洗濯ができます。
サイズもコンパクトでありながらYシャツ4枚程度なら、わずか90分で洗濯から乾燥まで完了するという点もポイントです。

TOSHIBA(東芝ライフスタイル)『AW-10DP1』
音がとても静かな低振動・低騒音タイプ
低振動・低騒音設計で、音がとても静か。夜や早朝の時間を有効活用して洗濯したい方におすすめです。
「ウルトラファインバブル洗浄W(ダブル)」で黄ばみの原因となる繊維の奥の皮脂汚れを落としてしっかり洗い流してくれるので、使い続けると白さの違いがわかります。
洗剤自動投入機能も搭載していますので、洗濯に必要な手間や時間など大幅に短縮することができるという点も嬉しいポイントです。
▼容量別で選びたい方はこちら
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 洗濯機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの洗濯機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、洗濯機の種類や選び方のポイントと、種類別のおすすめ商品をご紹介しました。
一度購入すると、比較的長く使うことになる洗濯機。「せっかく買うなら良いものを!」ということで上位機種に目を向けがちですが、場合によってはオーバースペックになることも。自宅の間取りや家族構成、ライフスタイルの変化も考慮して使い勝手のよいものを選んでください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
白物家電のレビューを行う家電プロレビュアー。雑誌やWEBメディア、テレビなどで幅広く活躍中。 2018年より家電をレビューするためだけの一軒家タイプ「家電ラボ」を開設。 小物家電だけでなく、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電もテストしている。 また、自身でも「家電blog」を運営する。