有線LANルーターとは? 有線LANルーターと無線LANルーターの違い
インターネットを利用する場合、有線接続と無線接続があります。有線接続というのはルーターとPCをケーブルでつなぐ方式で、建物などの障害物の干渉を受けません。高速で安定した通信ができます。
無線接続でよく知られているのが、Wi-Fiです。自宅でスマホやPCを使う場合によく利用されますが、障害物により通信が不安定になったり、電化製品と電波干渉を起こしたりすることがあります。
動画配信サービスやオンラインゲームなど通信データの大きいサービスを楽しむなら、有線接続の方が快適でしょう。
有線LANルーターの選び方
有線LANルーターを選ぶときの6つのポイントを紹介していきます。
【1】契約しているインターネット回線を確認する
【2】離れた部屋で使うならWi-Fi機能も必要
【3】設置方法やサイズをチェックして選ぶ
【4】セキュリティと遠隔接続機能をチェック
【5】通信速度の速さや安定性を比較検討しよう
【6】電力消費を抑える省エネタイプがおすすめ!
それぞれ解説しているので参考にしてみてください。
【1】契約しているインターネット回線を確認する
有線LANルーターを選ぶときは、まず契約しているインターネット回線をチェックしてください。回線によって最大通信速度や通信方法が異なります。ふたつのチェックポイントをご紹介しましょう。
ギガビット対応なら高速通信ができる
通信速度にはメガビット(Mbps)やギガビット(Gbps)などがあります。契約しているインターネット回線の最大通信速度がギガビットの場合は、ルーターもギガビット対応を選んでください。光回線の高速通信を充分に楽しめます。
メガビットで契約している場合は、通信速度がギガビットより遅いので動画配信サービスやゲームで楽しもうとしても不満が出るでしょう。
契約内容が古かったり料金を抑えた低速プランだったりすることもあるので、有線LANルーターを選ぶ前にしっかり確かめることが大事です。
IPv6対応なら混雑時も快適に使える
インターネットを利用するときにはIPアドレスが割り当てられます。これは識別番号で、一般的に使用されているのがIPv4という方式。ただしインターネットが普及してIPv4だけではIPアドレスが不足する状況になり、次世代のIPv6が登場しました。
IPv6の特徴は、IPv4よりも快適に利用できること。回線が混雑していてもスムーズにインターネットが利用できます。
もし契約回線がIPv6対応なら、有線LANルーターもIPv6対応のものを選んでください。
【2】離れた部屋で使うならWi-Fi機能も必要
有線接続の場合、離れた部屋では利用できないことがあります。このような場合は、Wi-Fi機能が搭載されたルーターを選んでください。有線が引き込まれていない部屋でも、無線でインターネットを利用できます。
オンラインゲームや動画配信サービスを楽しむなら有線ですが、一般的な使い方なら無線でも使えます。有線LANルーターを選ぶときはWi-Fi機能をチェックしてください。
【3】設置方法やサイズをチェックして選ぶ
有線LANルーターを選ぶときは、設置する場所を決めておく必要があります。狭いスペースだと配線がゴチャゴチャしてしまうので、まずは設置スペースを確保してください。スペースに余裕がない場合は、ルーターのサイズで調整します。
一般的にはスタンドに縦置きしますが、横置きも可能です。スペースがない場合は壁掛けスタイルという方法もあります。
【4】セキュリティと遠隔接続機能をチェック
無線と違って有線はセキュリティに強いというだけでなく、リモートアクセス機能などのメリットがあります。とくにビジネス利用には便利ですので、ご紹介しましょう。
不正アクセスを防ぐなら有線接続だけにする
Wi-Fiなどの無線接続は便利ですが、不正アクセスなどセキュリティの面で不安があります。外部からの不正アクセスを減らし、セキュリティを確保できるのが有線接続。
有線接続の場合はLANケーブルを接続する以外、物理的にアクセスできません。セキュリティを重視するなら、有線LANルーターのみでインターネット環境を構築しましょう。
外出先から操作できるリモートアクセス機能をチェック
リモートアクセス機能があると、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)という仮想の専用ネットワークを使って、外出先からPCやHDDのデータをみたり、操作ができるようになります。
VPNでのデータのやり取りはアクセス制限や暗号化により、セキュリティの不安もありません。これから有線LANルーターを選ぶなら、リモートアクセス機能が搭載されているかチェックしてください。
【5】通信速度の速さや安定性を比較検討しよう
自宅でインターネットを使う際、パソコンやプリンター、テレビ、ゲーム機など複数の端末があるときにはLANの設置が必要です。LANには有線と無線の2タイプがあり、今はWi-Fiを使った無線LANが主流ですが、有線LANは無線LANと比較して速度が速く、安定しているのが特徴。機器の価格が安いことも魅力です。
製品を選ぶときには、安定した高速ネット環境が構築できるかがポイントです。ルーターの回線速度が速いほうが大容量のデータをやり取りできるので、ゲームや動画を快適に楽しみたい方は超高速のギガビット(Gigabit)対応製品を選ぶとよいでしょう。
【6】電力消費を抑える省エネタイプがおすすめ!
ルーターはインターネットへの接続や機器間の通信を行なうものなので、基本的には24時間電源を入れっぱなしです。無線LANルーターの消費電力が最大6~20Wなのに比べ、有線LANルーターはその半分以下の4W前後。少しでも電気料金が気になる方は電力消費を抑える省エネタイプを選ぶといいでしょう。
また、ルーターは一度設定したら毎回操作することはありません。無線LANルーターは電波の届く範囲があるので置き場所に気を使いますが、有線LANルーターは邪魔にならない場所に設置すればOK。もちろんサイズがコンパクトであるに越したことはありません。縦置き型ならば、横置きもできるかを確認しましょう。
有線LANルーターのおすすめ6選 速度・ギガビット対応・VPN機能・セキュリティ機能・消費電力・置き方もチェック!
有線LANルーターの選び方のポイントをふまえ、おすすめ商品をご紹介します。
高速ギガビット対応のリモートアクセスモデル
ギガビットのイーサネット(1000BASE-T)に対応し、光回線(FTTH)の速さを活かすことができる高速モデル。ネットワーク上の転送効率を向上させる「Jumbo Frame」にも対応しているので、動画やゲームがより快適に楽しめます。ブラックのボディも精悍(せいかん)。
さらにリモートアクセス(VPN)機能を搭載しているので、外出先から自宅のパソコンへのアクセスを実現。ビジネスや移動の多い方に便利です。リモートアクセスの設定はWebブラウザーを見ながら、ウィザード画面の指示に従うだけで手軽に行なえます。
高いコスパを実現しながらも高速通信が可能
世界シェアトップを誇るTP-Link社の製品で、品質には定評があります。嬉しいのはその品質にもかかわらず実現されている高いコストパフォーマンス、手軽に無線にも対応した高速ルーターが手に入ります。有線LANはすべてギガビット対応で4ポートと十分な数が用意されています。
機能の心臓部であるCPUにはQualcomm社製を採用、スムーズなデータ処理で通信遅延を解消しています。インターネット通信はIPv6に対応していますので、ネット利用もスムーズに楽しめます。
設定かんたん!セキュリティ充実エントリーモデル
Bフレッツ、フレッツ・ADSLのユーザーに最適なエントリーモデル。速度は100Mbps(SmartBits2000測定で83.5Mbps)と光回線(FTTH)にも充分対応します。縦置きにも横置きにもできるボディに、4ポートの10M/100Mスイッチングハブを装備し、さまざまな機器を接続できます。
設定は付属のユーティリティCDでかんたんに実行。その後のファームウェアの更新も「らくらくファームウェア更新機能」によってワンクリックで行なえるので、初心者でも安心です。
エントリーモデルとはいえ、なりすまし等の不正アクセスを防止するSPI機能、VPNマルチパススルー機能などファイアウォール機能も充実!
ファイアウォール機能がより強化された安心モデル
SmartBits2000測定で最大98.7Mbpsと、『BBR-4MG』よりも高速になったスタンダードモデル。ADSL、CATVはもちろん、光回線(FTTH)にも対応しています。
ユーティリティCDでのかんたん設定、ワンクリックでファームウェアのバージョンアップができる「らくらくファームウェア更新機能」などは『BBR-4MG』と同様。
セキュリティ面では、通信セッションごとにパケットの整合性をチェックするSPI機能、VPNマルチパススルー機能に加え、パソコンをダウンさせるDoS攻撃やPortScanなどを検出して防御するアタックブロック機能を搭載。ファイアウォール機能がさらに強化されています。自宅サーバーを構築しているパワーユーザーでも満足できるルーターです。
コンパクトで使いやすいが基本性能は十分
有線ルーターは接続するケーブルも考えると結構場所をふさぐものですが、この製品はコンパクトで壁掛けもできるので設置しやすいのがポイントです。ネット接続はIPv6に対応しており、ギガビット対応の3つのLANポートもあわせて、快適なネット環境を楽しめます。
MU-MIMO機能がありますので、複数の機器を同時接続しても速度低下が起きにくくなっています。アクセスコントロール対応で、お子さんのネット使用時間を制限するなどの対策も行えます。
近未来的なデザインでインテリアとしても好適
メタリックとスケルトンといういかにも近未来的なデザインが、インテリアとしてもお部屋にマッチします。インターネット通信にはIPv6に対応しており、快適なネット通信が可能、無線LANも最新のトライバンド接続に対応しており快適です。
有線LANはギガビット対応で4ポート搭載されていますので、さまざまな機器と接続できます。有線LANポートが底面に配置されているのも特徴的で、配線は目立たなくなりデザインのよさが活かされます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 有線LANルーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの有線LANルーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
有線LANルーターに関するQ&A よくある質問
ネット接続の速度が遅いのですが原因は何ですか?

スイッチングハブなどのネット機器が旧機種で、10Mbpsや100Mbpsにしか対応していない可能性があります。対処法としては、1Gbps(1000Base-T, FullDuplex)に対応したスイッチングハブへの交換をおすすめします。
ネット接続が時々切れるのですが何が原因ですか?

まず、壁からモデム、モデムからルーターといった具合にPC上でネットワークの接続状況を確認してみましょう。もしルーターからPCで回線の不具合が起きていたら、大方の場合、LANケーブルを交換すると直ります。また、スイッチングハブのランプが点滅しているなどの場合は機器の不具合も考えられます。
有線ルーターの接続方法や使い方を知りたい

有線LANルーターはインターネット回線をWANポートにつなぎ、端末や周辺機器をLANポートに接続するだけなので、無線LANよりも設置が楽です。
リモートアクセス(VPN)機能を搭載した有線LANルーターなら、外出先から自宅のパソコンへのアクセスが可能。Webブラウザー上から自宅のパソコンを遠隔操作し、データのダウンロードなどが行なえるので外出先でデータを操作したいときに便利です。
さらに有線LANは不正アクセスを受けるリスクが無線LANよりも低いのですが、セキュリティをさらに強化したい方は、インターネットからの不正アクセスを直接防ぐファイアウォール機能などの有無をチェックしましょう。
有線LANルーターに関するそのほかの商品情報 【関連記事】
ポートが足りない場合にはスイッチングハブを追加
無線LANルーターには通常、4つのLANポートが備わっており、同時に4つの周辺機器を接続することができます。
もし機器が増えてポートが足りなくなっても、スイッチングハブを追加すれば大丈夫。スイッチングハブには5ポート、6ポート、8ポートなどの種類がありますので、自分に必要な数の製品を選びましょう。
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「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。