カレールーとカレー粉の違いは?
カレールー(固形)とカレー粉には、どんな違いがあるのでしょうか?
大きな特徴は、粉末状かペースト状か形状の違いです。
カレールーは、動物性油脂やパーム油などの食用油と香辛料と小麦粉を合わせてペースト状に固めたものです。そのため、溶かすだけでとろみのあるカレーが作れるのが特徴です。
一方のカレー粉は、油脂や小麦粉の含有量が少ないパウダータイプの調味料です。そのため、スープに溶かすとカレールーと比べてとろみが少ないさらさらしたカレーに仕上がります。また、量の調整や他の具材に和えやすいため、カレー調理以外には幅広く活用できるのが特徴です。
フードアナリストに聞く!カレー粉のメリットとは
動物性油脂、食用油脂を使用している固形ルーと違って、香辛料や小麦粉だけをブレンドしたカレー粉は脂質を抑えることができるというメリットがあります。
また、固形ルーやカレー粉のなかにはうま味づけのために化学調味料や植物性油脂などを加えているものや、香りや色をよくするために香料や酸味料、色素などの添加物を使用しているものもあります。購入の際は香辛料や小麦粉以外の原材料も、しっかりとチェックしておきたいポイントです。
カレー粉の選び方
それでは、カレー粉を選ぶときのポイントを紹介します。ポイントは下記。
【1】スパイスの特徴を知る
【2】容器
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】カレー粉に入っているスパイスの特徴に注目!
カレー粉はおもに「ガラムマサラ」や「クミン」、「コリアンダー」など複数の香辛料を調合して作られています。それぞれ仕上がりの辛さや風味が大きく異なるので、購入の際には香辛料の量や種類をきちんと確認しましょう。
▼辛味をつける
ホットペッパー・チリペッパー・グリーンペッパーなど。ペッパーとつく名前のスパイスは辛さを増すことができます。
▼香りをつける
クミン・ガラムマサラ・コリアンダー・カルダモンなど。その他にもシナモン・クローブ・ナツメグの3種類の風味をあわせもつオールスパイスなどがあります。
▼色を付ける
ターメリック・サフランなど。独特な香りがあるもののしっかりと加熱すればピラフなどにも使えます。
スパイシーカレーにしたい方は、香辛料の種類が多いものを選ぶと、お店でプロが作ったようなカレーに近づけることができますよ。
(★)フードアナリストからの“スパイス”に関するアドバイス
原材料は多いものから順番に表示されているので、辛味重視なら「チリ」、苦味重視なら「ターメリック」、香り重視なら「ガラムマサラ」などお好みのスパイスの分量にもぜひ注目してみてください。カレー粉は、カレーだけでなくさまざまな料理への下味や、アクセントとしてマルチに活躍します。
一般的なカレー粉の賞味期限は半年程度なので、お好みのカレーテイストだけでなく日ごろの献立にも役立つかどうかの観点をもって選んでくださいね。
【2】カレー粉が入っている容器に注目!
カレー粉を購入するときには、「カレー粉」そのものだけでなく「容器」にも注目してください。
さまざまな香辛料をこまかく砕いてブレンドしているカレー粉は、その分香りが飛びやすく固形ルーと比べて賞味期限が短いという特徴があります。内容量が多くコスパもいいカレー粉であれば、開封後も半年程度はしっかりと香りを保てるガラス瓶タイプがおすすめです。
また、使い切りできる少量のカレー粉ならば、後始末の手間がかからない袋詰めタイプを選ぶのもいいですね。
お気に入りのカレー粉をみつけて エキスパートのアドバイス
カレー粉には純粋に複数のスパイスだけをブレンドしたもののほかに、小麦粉や油脂を添加して仕上げているものがあります。
後者はスープに溶かすとかんたんにとろみがつきますが、前者はできあがりもスープのようにさらっとしたカレーになります。そのため、料理の下味や隠し味など、カレー以外の料理のスパイスにも使えるというメリットがあります。
仕上げのとろみづけは小麦粉や片栗粉などを加えてお好みのかたさに調節できるので、さまざまな用途で使用したい方、本格的なカレーを作りたい方は小麦粉が添加されていないタイプを選びましょう。カレーにしか使用しない、かんたんにとろみをつけたい方には小麦粉が添加されたタイプがおすすめです。
カレー粉おすすめ19選
紹介したカレー粉の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

香りがひきたつ本格スパイスブレンド
世界各国から厳選した香辛料を15種類ブレンドしているカレー粉。ひときわ香りが強く、加熱するほどその香りがひきたつのでカレーだけでなく鍋料理や炒めもの、揚げもののスパイスとしても活躍してくれます。容器がガラス瓶なので、そのまま保存でき繊細な香りを長く楽しむことができるのもポイント。手軽にインド風の本格カレーを楽しめます。

純スパイスを楽しめるエスビー食品自慢のカレー粉
日本ではじめてカレー粉を製造販売した『エスビー食品』からはさまざまなカレー粉が発売されていますが、こちらは添加物や小麦粉をいっさい含まず香辛料のみがブレンドされています。
人工的な甘さやコクがなく、和風だし汁とも相性がいいため、レシピの幅が広がり、使い勝手のよさがポイントです。密封性が高い小さめの容器なのも魅力です。

こだわり抜いた厳選スパイス! カレー専門店の味
「スパイスのGABAN」とも呼ばれる老舗スパイスメーカーGABANのカレー粉は香辛料の量や配合だけでなく、粉砕から焙煎にもこだわっています。じっくりと焙煎された香辛料は苦味が効いていて、食べるほどクセになる味わいに。
その奥行きの深さから、カレーだけでなく肉や魚料理の下味として使うとワンランク上の味わいに仕上がります。辛さ控えめのため老若男女問わず楽しめるので、欧風カレーを作るときにもおすすめです。

おなじみカレーブランドのマニアックなカレー粉
ブレンドされた香辛料の種類の多さでも群を抜いているカレー粉です。定番のスパイス以外にもすっきりとした香りが特徴のハーブ類やマイナースパイスもブレンドされているため、一味違ったカレーに仕上げたいこだわり派におすすめ。
奥行きの深いコクが楽しめるので、ココナッツミルクなどと合わせたクリーミーカレーとの相性も抜群です。

無添加オーガニックのヘルシーカレー粉
化学調味料や油脂類、香料などすべて不使用の無添加、かつ「有機JAS認証」を得たオーガニックスパイスのみをブレンドした身体にやさしいカレー粉です。ほとんどのカレー粉には「チリ」が入っていますが、こちらはチリ抜きのため辛味が少なくお子さまにも食べやすくなってます。
豆や野菜との相性がいいので、ヘルシーなスープカレーや豆カレーなどに仕上げたいときにもおすすめです。

インド式の研究でブレンドされたカレーパウダー
熟成したマイルドな香りと後追いのスパイシーさを楽しめるカレー粉です。プロのシェフや著名人にも愛用者が多く、リピート率も高い一品。野菜の甘味を引き立て、うま味を感じられる本格カレーが手軽に実現します。
食塩不使用なため、ほかの調味料と合わせてマルチに活用できるところも魅力的。ミルクやヨーグルトなどを使った、まろやかなカレーを作るときにもおすすめです。
誰もが知る「赤缶」! 国内随一の定番カレー粉
30種類以上のスパイスとハーブを使った『特製エスビーカレー』。日本のカレーを牽引してきたと言っても過言ではない、スタンダードなカレー粉です。発売以来、消費者の多大な支持を受けています。
溶けやすくさらりとしているので、ほかの料理にも使いやすくカレー粉初心者にも最適です。日本のカレー文化を作ってきた重鎮として外せない一品です。
神戸北野のインドレストラン発・家庭用カレー粉
異国情緒溢れる神戸北野で20年以上営業するインドレストランが手がけるカレー粉。本場の熟練インド人シェフが厳選したスパイスが、バランスよくブレンドされた本格派な仕上がりです。
チリペッパーなど辛味スパイスは一切不使用で、子どもでも食べやすいよう配慮されています。また、小麦粉が入っていないのでグルテンフリー食にも対応しています。これひとつで、家族で楽しめる無添加カレーが完成するすぐれものです。
昭和2年から愛され続ける「中村屋」伝統の味
カレーの名店、新宿中村屋の『純カリー粉』は、昭和2年に発売された歴史ある商品です。日本ではじめて発売された純印度式カレーとして注目を集め、現在に至るまで伝統の商品として愛され続けています。
本場のインドカレーの味をできるだけ維持しながら、家庭でも食べやすいようにアレンジを加えたこだわりのカレー粉です。中村屋オリジナルのブレンドはレストランで食べるシェフの味。ぜひご自宅で試してみてください。
オーガニックで安心! 「有機JAS認定」カレー粉
「有機JAS認定」を得ているオーガニックのカレー粉です。ミックスされている6種類のスパイスは、どれも有機栽培の一つである「バイオ・ダイナミックス農法」で作られた有機素材。生産地に配慮したフェアトレード原料でもあります。
レモングラスや生姜など抗菌作用の高いスパイスやハーブも含まれ、カレー料理だけでなく魚や肉などのにおい消しなど、幅広く活躍する商品です。
さわやかな風味香るスパイスミックス
ユニークな名前が印象的な『スパイス道場元祖カレー粉』は、20種類以上の厳選スパイスミックスで、カレー風味を手軽につけられる商品です。カレーにこの『スパイス道場元祖カレー粉』を加えればさらにおいしくなりますし、チャーハンや炒めものに加えればカレー味に早変わりします。
国内の自社工場で、粉砕やブレンドもスパイスやハーブそれぞれの性質に合わせて変えるというこだわりの製法を採用しているのがポイントです。
世界のGABANの味! 手作りカレーセット
スパイスの有名ブランドGABANの『手作りのカレー粉セット』は、20種類のスパイスがそれぞれ小袋に入った商品。誰でも一から自分でブレンドして、カレー粉作りが楽しめるキットになっていますので、苦手なスパイスや辛さを抜くのに便利です。
ボウルで一度全部のスパイスを合わせてから、油をひいたフライパンで炒めた後、密閉容器に入れて熟成させれば自家製カレー粉の完成です。
イギリス王室御用達の老舗ブランドのカレー粉
シェアウッドは、世界中で広く親しまれるインド料理の代表的なメーカー。イギリス王室御用達のインド料理ブランドとしても知られています。
『カレーパウダーマイルド』には上質な定番カレースパイスをはじめ、とろみづけの米粉やにんにく、玉ねぎも使われており、これひとつで奥深い香りと味わいのカレーを作ることができます。
家庭料理に使いやすい顆粒タイプのカレー粉
エスビー食品の『料理用カレー』は、エスビー食品が誇る自慢のカレー粉に、調味料がプラスされたカレー風調味料です。そのままカレーに入れるのはもちろん、野菜炒めやチャーハン、肉料理など幅広い料理に取り入れることができます。
持ちやすいフォルムと顆粒タイプで量の調節がかんたんで、忙しい毎日に本格カレーの味づけが気軽にプラスできる商品です。
カレーらしい香りの豊かさが特徴的
非常にカレーらしい香りを放つカレー粉です。業務用などで内容量が非常に多く、家族が大勢いる方や業者の方などにおすすめの商品です。原材料にはからしが含まれており、これが強い香りを放つ源となっています。また、スタンプミルと呼ばれる方法スタンプミルと呼ばれる方法で摩砕しており、カレー粉へのダメージを最小限に抑えているのも魅力的です。
添加物を摂取したくない方におすすめのカレー粉
カレーは非常に人気の高い料理ですが、添加物や化学調味料、塩分などが多く含まれているため、健康上の理由から食べるのを控えるという方も多いです。そんな方におすすめなのが、アナンのカレーパウダーです。添加物や塩分、油、小麦粉などを一切含んでいないため、非常に健康的かつ本格的で美味しいカレーを味わうことができます。
仕上げに使えるカレー粉
カレーを複数のカレー粉をミックスして作るのは、比較的一般的です。このカレーの恩返しは、カレーを仕上げる直前に入れることで、よりカレーをレベルの高いおいしさにすることができる商品です。どのようなカレーを作る方は、人それぞれで構いません。最後にこのカレー粉を入れるだけで、今までとは次元の違う美味しさに早変わりします。
スパイスらしい香りと風味が特徴的
カレー粉はカレーにしか使えないと考えている方も多いでしょう。しかし、そうではありません。このスペシャルガラムマサラは、カレーに入れて使用するのはもちろんですが、煮込み料理の仕上げなどにも使用することができます。ガラムマサラは色んなスパイスがあわさってできているのですが、このガラムマサラは比較的オーソドックスに作られており、使用しやすいです。
非常に親しみやすく使いやすいカレー粉
カレー粉やカレーパウダーの中でも、クセのない味わいをしているのがこのマスコットのカレーパウダーです。カレーに使えば、非常にシンプルで馴染み深いカレーになりますし、色んな料理に利用することも可能です。ほんのりとカレーの風味をプラスしたいときには、このカレーパウダーを使うとお手軽にカレー味の料理が作れるのでおすすめです。
「カレー粉」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カレー粉の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカレー粉の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
カレー粉で作れるレシピは? カレー以外の活用法
カレー粉を使って作れるレシピは、カレーライスやドライカレーだけではありません。魚をカレー粉で焼いてムニエルにしたり、茹でたじゃがいもにカレー粉をかけて炒めたり。ポトフをカレー風味にしたり、カレー風味のリゾットもいいですね。タンドリーチキンも作れます。
ほかにも、ナポリタンやタコライスなどの完成したメニューにカレー粉をちょい足しするだけで、いつもよりスパイシーで変化のある味を楽しめます。メインの味付けにするもよし、ちょい足しするもよしの、アイデア次第で活躍の幅がぐんと広がるカレー粉。ぜひいろいろなレシピに活用してみてください。
カレー粉がないときは、固形のカレールーで代用できる?
カレー粉ならではのレシピを作りたいのに、買い置きが切れていた……なんてこと、ありますよね。そんなとき、固形のカレールーを細かく砕いて代用することができます。
ただし、主成分に小麦粉や油脂が多く入っているので注意。とろみが出てしまうので、さらりとした料理には向いていないでしょう。また、固形のカレールーにはいろいろな成分が凝縮されていて、味が濃くなってしまう可能性があります。砕いて入れる場合は、少量ずつ様子を見ながら使ってみてください。
香りづけやスパイシーさを足したいときは、料理によってはガラムマサラやクミンなどのスパイスでも代用できそうです。
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おすすめのカレー粉を専門家の平林玲美さんへの取材をもとに厳選紹介してきました。市販されているカレー粉を使うだけで、自宅でも本場インドの味わいを再現することができます。スパイスにはそれぞれ異なる特徴があります。ミックスされたカレー粉なら、ひとつでブレンドされたスパイスのいいところを活かすことができるでしょう。
ここで挙げたおすすめカレー粉リストを参考にして、自宅でも本格オリジナルカレーを作って楽しんでみてくださいね。
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個々の体質を根本から改善し、内側から美しくなれる食事法を普及すべく「日本体質改善協会(JPCIA)」を設立。 オンラインによる個別指導の他、パーソナルジムやエステサロンと提携し、体質改善を目的とする食事指導を行う。 また、各種メディアにて食にまつわる美容・健康情報や今日から取り入れられる簡単ダイエット・体質改善メソッドを発信している。 フードアナリスト協会主催・食の親善大使「第4回食のなでしこ」グランプリ受賞。