ポータブルテレビの種類
ポータブルテレビとは、手軽に持ち運びができる小型テレビのこと。大きく2つの種類に分かれ、「ワイヤレスチューナー内蔵型」と自宅のアンテナと分波器を接続し、無線でチューナーを繋ぐ「アンテナ分離」があります。
どんな目的で購入するかによって選ぶ種類が変わってきますので、しっかり特徴を押さえておきましょう。
▼チューナー分離型:自宅で楽しめるタイプ
チューナー分離型は、自宅のチューナーから有線で分波器へつなぎ、分波器から無線でテレビ電波を受信するタイプ。
感覚としてはWi-Fiに近く、自宅内であれば比較的電波も強く、途切れてしまう心配も少ないです。また、内蔵型と比べると画面も大きく、Youtubeなどの配信サービス機能も充実しているため、テレビ以外にも使用しやすいです。しかし、自宅の外に出てしまうと、電波をキャッチすることが難しいため、外出中はあまり使用できません。
防水機能がついている商品が多いため、お風呂やキッチン、自室といった、自宅内で持ち歩いて使用するのにぴったりのテレビです。
▼ワイヤレスチューナー内蔵型:外出先で楽しめるタイプ
ワイヤレスチューナー内蔵型は、その名の通り、ワンセグ電波をキャッチするアンテナが内蔵されているタイプ。
テレビの電波が繋がるところであればどこでも視聴でき、また、面倒な配線のセッティングも必要ありません。商品によっては無線LANを使用できるものもあり、手軽にテレビを視聴できます。
自宅だけでなく、アウトドアや移動中の車内などでも使用できるため、持ち運びに適したテレビです。
ポータブルテレビの選び方
それでは、ポータブルテレビの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の7つ。
【1】フルセグ対応か
【2】防水機能
【3】録画機能
【4】動画サービスの充実度
【5】サイズ
【6】DVD・Blu-rayに対応しているか
【7】その他のポイント
上記の7つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】フルセグ対応かチェック
フルセグとは、地デジ用のチャンネルの中でも高画質にテレビを観られる機能のこと。ワンセグの解像度が最大で320×240に対し、フルセグは最大で1920×1080と、より鮮明にテレビを楽しむことができます。
通常のワンセグに比べ、障害物などにより視聴が止まってしまうことがありますが、屋内でゆっくり観る場合は、大きな問題はありません。また、電波状況に合わせて「フルセグ→ワンセグ」「ワンセグ→フルセグ」と自動で切り替えてくれるモデルもあります。より鮮明で高画質なものを求めている人におすすめです。
【2】防水機能をチェック
お風呂でテレビを視聴したい方は、防水機能を確認しましょう。もちろんお風呂だけでなく、台所など水に濡れやすい場所でも使うことができます。ただし、防水といっても濡れても大丈夫程度の機能です。全体を水にしずめたら、ひとたまりもないことは忘れないでください。
防水のレベルは「防水等級」と呼ばれる基準があり、入浴中に使用する場合は最低でもIPX6以上を選ぶのがおすすめ。防水等級の基準は下記の表を見て参考にしてください。

Photo by マイナビおすすめナビ

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下記の記事では「防水テレビ」を専門にご紹介しているので、お風呂や海や川のあるアウトドアでテレビ視聴したい方はぜひ参考にしてください。
【3】録画機能をチェック
仕事の関係で観たい番組をリアルタイムで観られないという人は、テレビ番組の録画機能をチェックしておきましょう。録画機能は、本体のHDD(ハードディスク)にデータを保存する「内蔵タイプ」と、外付けHDDやUSBなどを別途設置して保存する「外付けタイプ」に分かれます。
録画機能を考えていない方も、ポータブルテレビを使用すると意外に後から録画機能が欲しいと感じることも多くなるので、どちらかのタイプに対応、もしくは、最初は外付けタイプを選んでおくのがおすすめです。
【4】動画サービスの充実度をチェック
最近のポータブルテレビには、デフォルトでNetflixやYouTubeといった動画コンテンツ、その他、料理のレシピが検索できるコンテンツが入っているモデルもあります。
また、無線LANに対応したモデルの場合、タブレットを使うように動画コンテンツを楽しむこともできますので、ぜひチェックしてみてください。
【5】サイズをチェック
ポータブルテレビのサイズは、タブレットでよくある10インチを基準に考えると想像しやすいです。そのため、タブレットの大きさよりも小さい画面でテレビを視聴したいのか、大きい画面で視聴したいのか想像しながら選びましょう。下記を基準にぜひ考えてみてください。
●15インチや19インチ
:テレビを観るだけでなく、ゲームも楽しみたいという方
●12インチや10インチ、9インチ
:より手軽に持ち運びしながら楽しみたいという方
●7インチや5インチ
:さらに小型でスマホのように楽しみたいという方
【6】DVD・Blu-rayに対応しているかチェック
DVDやBlu-rayの再生に対応しているモデルであれば、映画やドラマも楽しめます。
本機能に関してはテレビのチューナーは関係ないので、車やキャンプなど、電波が不安定な場所でも気軽に再生できます。また、価格は高くなりますが、フルハイビジョン画質対応であれば、臨場感のあるダイナミック映像で映画やドラマを楽しめます。
【7】その他の便利機能をチェック
本項では、選び方以外にもチェックしておきたいポイントをご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
▼車載用ホルダー
車で視聴することがメインという方は、車載用ホルダーが付いているかどうかチェックしましょう。車載用ホルダーがあれば、車のヘッドレストに取り付けることで手軽に視聴できます。
車載ホルダーが付いているポータブルテレビの多くはDVD・Blu-rayの再生機能が付いています。ホルダーが別売りになっているものも多いため、車内に設置することを前提にサイズも確認しながら選びましょう。
▼ラジオ・BS・CS接続機能
ポータブルテレビの中には、ラジオ放送を受信できるモデル、BS放送を映すことができるモデルもあります。ラジオ放送が受診できればラジオ番組を楽しむことができますし、災害時・非常時などでも活用できます。
また、BS・CS放送対応モデルでは、過去のドラマやスポーツなど、地上波で観られない放送も楽しむことができます。対応していれば、楽しみ方の幅が広がりますので、ぜひ検討してみてください。
▼入力端子
サイズが大きくなってしまいがちですが、HDMIやステレオジャックといった出力端子が設置されたモデルもあります。HDMIなどが設置されていれば、DVDやBlu-rayプレーヤーとの接続やPS4といったゲーム機を接続することもできます。ステレオジャックなどがあれば、スピーカーに接続し、ダイナミックな音量を楽しむことができます。
もちろん、画面サイズが小さければ、ゲーム機や音質なども存分に楽しむことができないので、サイズと楽しむ機器とのバランスはしっかり考えておきましょう。
▼電源方式
現在、バッテリ方式は充電方式と乾電池方式の2種類が主流です。また、製品によっては手回し充電もありますので、用途に合わせて選びましょう。
充電式の場合、USBケーブルやACアダプターといった有線で充電を行い、充電すれば電源から外し持ち運びができるだけでなく、自室で電源を供給しながら使用することもできます。
乾電池式の場合、単4電池や単3電池を入れることでテレビを視聴することができます。有線で電源を供給する必要がないので持ち運びも手軽です。また、災害時などでも使用できるメリットもあります。
もちろん、両方使える2way、または3wayの製品も多数販売されているので、ぜひ確認してみてください。
ポータブルテレビおすすめ10選
それでは、おすすめのポータブルテレビをご紹介いたします。
▼チューナー分離型|自宅で楽しむモデル
▼チューナー内蔵型|外出先でも楽しめるモデル
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼チューナー分離型|自宅で楽しむモデル

プライベートな時間にぴったりの19インチテレビ
防水機能は搭載していませんが、ケーブルレスなので、家のなかの好きな場所に持っていって楽しめるポータブルテレビ。
画面サイズは19インチとひとりでの視聴にベストなサイズです。ブルーレイやネット動画配信など多彩に楽しめます。なお、4k、8k放送には対応していませんがディスプレイサイズを考えれば納得のいくところです。テレビをひとり占めしたい方におすすめ。

どこにでも持ち運び自在の小型ポータブルテレビ
最長3.5時間駆動のバッテリと10インチディスプレイのコンパクトボディで持ち歩きやすく、家のなかのどこにでも好きなように持ち歩いて視聴できる、いわば自由テレビ。
防水なので、お風呂のなかでゆったりテレビを見ることもできます。リモコンも防水で離れた場所からの濡れた手でチャンネル操作もOKです。USBケーブルで別売りのUSBハードディスクと接続すればテレビ録画もできます。
S字フックなどを使って、引っかけて視聴もできるので、「キッチンやお風呂が狭く、設置場所の確保ができない」などの理由で購入をあきらめていた方にもおすすめです。

ハンドルと外周プロテクションで持ち運びもラクラク
モニター部は防水なので、水を気にせずどこでも楽しむことが可能。ハンドルつきスタンドで家中どこでも持ち歩けます。毎日新しいレシピが届くAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応。操作はタッチパネルでタブレットのように気軽に扱えます。
500GBハードディスク内蔵で録画も楽しめ、防水フロントサウンドシステムで音が聞き取りやすくなっています。キッチンなどに立つ機会の多い方におすすめです。
Bluetooth搭載の防水ポータブルテレビ
場所もコンテンツも自由自在なポータブルテレビです。内蔵の2チューナーで2番組を同時に録画が可能
。ネットテレビの視聴にも対応しているので、多彩なコンテンツを楽しめます。
さらに防水対応で、お風呂で視聴したい方にもおすすめ。自由に持ち運べて、場所もコンテンツも幅広く楽しめる自由な15インチポータブルテレビです。
BS、CSにも対応! 無線LANで視聴可能
地デジだけではなくBS放送CS放送にも対応しているので、テレビを頻繁に見る人にはもってこいの商品。いつでもどこでも楽しめます。
また、チューナー部とワイヤレスで繋がるモニター部が一体になっているので、面倒な接続が不要。無線LANとビームフォーミングを搭載していて、どこにいても安定した電波を受信できます。防水仕様なので、うっかりドリンクをこぼしたときも安心です。ここまでそろった商品はなかなかありません。
▼チューナー内蔵型|外出先でも楽しめるモデル
地デジ対応テレビ! FMラジオ搭載で防災にも◎
地デジテレビとラジオを搭載しているので、防災用もかねて検討している人に向いています。高感度のアンテナフィルターを搭載しており、受信力もアップ。
ポケットサイズながら5インチの大画面液晶で、高画質・高輝度の映像が楽しめます。映像だけでなくスピーカー搭載で、しかも高音質。USBと内蔵バッテリー、2電源対応と機能性も抜群。映像も音声もと欲張りな声に応えてくれるうれしい商品です。
3WAYの電源方法で災害対策にぴったり
2.8インチTNT液晶付き、手回し充電(最大400mA)、LEDライト付き、AM/FMラジオ機能付き。ワンセグとラジオの両方が視聴でき、給電も乾電池とUSBと手回し充電の3パターン。災害対策商品なので、いざというとき用に備えていても◎ コンパクトなポケットサイズなので、超軽量で持ち運びもしやすいです。
大画面でDVDも見られて地デジテレビも楽しめる!
DVDを大画面で見たいときや地デジ、ワンセグを楽しみたい人に。地デジ放送とワンセグ放送も受信でき、自動切り換え機能も搭載されています。リモコン付属なので、離れていても操作がカンタンにできるのも魅力。
また、DCアダプタ、バッテリー対応で使い勝手も抜群。専用AVケーブルを使えばビデオカメラも視聴できたり、ほかにも地デジ録画ができたりと機能面もバッチリです。

電源がとれないときに役立つ単三電池駆動のテレビ
乾電池(単三乾電池×3本)で駆動できる手軽なポータブルテレビ。カバンのすき間に押し込んで、どこへでも持ち歩いてワンセグTVを楽しめます。
AM/FMラジオにも対応していて災害時などに情報収集に活用できますし、乾電池駆動なので充電する電源がとれない環境でも活用できるのがいいですね。3インチディスプレイで映像が楽しめます。屋外でテレビなどを気軽に視聴したい方におすすめです。
車載対応! 壁掛けもできる録画機能つきテレビ
車内でも気軽にテレビを楽しみたい人向けの壁掛けテレビ。車載用バッグがついているので、車のヘッドレスト部にカンタンに取りつけられます。なお、車のヘッドレスト部だけでなく、壁掛けフックを使えばつるして使うことも可能。180度可変台座なので、自由に自分の好きな位置に設置できるところがポイントです。
また、別売りのUSBやHDDを購入すれば、テレビ番組をそのまま録画可能。見逃してしまった部分をあとから見返せるのはありがたいですね。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ポータブルテレビの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポータブルテレビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、ポータブルテレビの選び方やおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
ポータブルテレビには、そもそもテレビの電波を受信するチューナーが内蔵されているか、分離しているかで、用途が大きく変わってきます。その上で、フルセグ対応や防水機能、録画機能など、欲しい機能を選ぶと、より満足のいくポータブルテレビを選べるはずです。
ポータブルテレビは全て同じに見えてしまいがちですが、一つひとつチェックポイントを見ていけば、失敗しない商品選びができますので、ぜひ本記事を参考に、ぴったりの商品を選んでくださいね。
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1961年生まれ。東京都墨田区出身。 パソコン雑誌『ハッカー』編集長、『PC PLUS ONE』編集長を経て、フリーランスに。 小説『パッセンジャー』で河出書房から作家デビューし、40冊以上のパソコン、スマホ関係書籍を執筆。最近では自ら電子書籍の編集パブリッシュなども行っている。