「小型テレビ」のおすすめ商品の比較一覧表
小型テレビの種類
通常のテレビよりコンパクトな小型テレビ。ひとり用や2台目のテレビとして選ばれることも多いことでしょう。小型テレビには「据え置き型」と「ポータブルテレビ」の2つのタイプがあります。それぞれについて詳しく説明していきます。
据え置き型
部屋の小スペースに設置して使用するテレビが据え置き型です。圧迫感を与えにくいのが特徴で、ひとり暮らしや子供部屋などの部屋にぴったりです。
据え置き型は、設置するときにアンテナ線を本体に接続することでテレビを放映します。デジタル放送を安定して受信し、映像が途切れることなくテレビを楽しめます。しかし、アンテナ線が届かないと設置できません。
また、電源供給はAC電源で行うため、バッテリー切れなどを起こすことがなく長時間視聴し続けることができます。しかし、AC電源のみを電源としている場合はコンセントのない場所で使用できないというデメリットがあります。
ポータブルテレビ
テレビ放送をワイヤレスで受信できるのが「ポータブルテレビ」です。決まった場所だけでなく、そのときそのときで好きな場所にテレビを移動させて視聴できるのが魅力。据え置きタイプより小型のモデルが多く存在しており、なかにはタブレットほどのサイズの商品も販売されています。
ポータブルテレビの電源には、コンセントを使用する有線タイプ、バッテリーが内蔵された充電式タイプがあります。長時間視聴したいのであれば有線、コンセントのない場所でも使用したいのであれば充電式を選ぶとよいでしょう。
電源方式は、乾電池式か充電式となっており、充電さえあれば停電時や災害時にも役に立ちます。ただし使用頻度が高ければ、それだけ電池も消耗するのでコストがかかってしまうのがデメリットです。
小型テレビの選び方
それでは、小型テレビの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】画面サイズ
【2】解像度
【3】テレビの音質
【4】録画機能
【5】その他の便利機能
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】画面サイズをチェック
テレビを購入する際に最初に考えるのは設置場所と画面サイズでしょう。最近はテレビの大型化が進んでいますが、小型テレビを購入するとすれば最小サイズの19V型くらいから、比較的画面サイズが大きい32V型くらいまでのサイズが選ばれることが多いでしょう。
ちなみに、これらテレビの設置に必要な横幅は、19V型で44cm程度、24V型で57cm程度、32V型で74cm程度です。ご自身のお部屋の広さや置き場所のスペースを考え、テレビの大きさを決めましょう。
【2】解像度をチェック
小型テレビの描写力や解像度は、映像を美しく見せるために欠かせません。画面サイズが同じものでも、価格に大きな差がある場合は解像度に違いがあるというケースも多いため気を付けてください。
液晶テレビの解像度は、おもにハイビジョン(1366×768)、フルハイビジョン(1920×1080)、4K(3840×2160)の3種類があります。32インチ以下の小型テレビは、フルハイビジョン対応になっていないものも多いため、画質にこだわりたいのであれば解像度をしっかりとチェックしましょう。
ポイント:できれば、「視野角」もチェックしよう
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
小型テレビを購入する際に、あまり画質にこだわらない人でも視野角はチェックしておきたい性能です。
視野角とは、正面ではなく上下左右にずれた位置からテレビを見るとき、大きく色調が変化したり画面の明るさが減じたりせず、正常に見える角度のことをいいます。
小型テレビはその画面に映る映像を、斜めの角度で眺めることが多く、その場合には画面全体が白っぽく見えたり、画面の色が大きく変化して見えることがあります。これは視野角の小さいテレビ特有の現象で、視野角178度以上あれば、それほど気にならないでしょう。
従って、製品スペックでこれが確認できる場合は確認しましょう。製品スペックで確認できない場合には、店頭などで購入予定機を斜め水平方向から眺め、画面の色具合を確かめてみるのがおすすめです。
なお、購入予定機がIPSパネル搭載品であるのなら、視野角を心配する必要はありません。IPSパネル搭載品は、どの角度から画面を見ても色の変化がほとんどないためです。
【3】テレビの音質をチェック
小型テレビで意外と落とし穴になるのが音質です。画面が小さくて画質にこだわりがなくても、あまりに音質が悪いとテレビの声が聞き取りづらくなってしまいます。音質を表す液晶テレビのスペックは音声の実用最大出力(W)の数字で、6W以上が最低ラインの目安です。
可能であれば、音質は家電量販店の店頭で実際にチェックしてみましょう。ネット通販で購入する際には口コミをチェックして、「テレビの音声がこもっている」「聞き取りづらい」などマイナスに書かれている製品は避けた方が無難です。
【4】録画機能をチェック
小型テレビの録画機能は、大きくわけてHDD内蔵型と外付けHDD対応型の2種類にわかれます。HDD内蔵型は小型テレビにHDDが内蔵されているタイプで、外付けHDD対応型はUSBやmicroSDなどに録画をするタイプになります。
テレビ番組を録画・再生したいという方は、小型テレビに録画機能があるかどうか、またどのタイプかを事前に確かめてから購入しましょう。
ポイント:チューナー数は「裏録」に関わる
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
最近の小型テレビはほとんどの機種が外づけHDDを増設することで番組録画が可能ですが、搭載しているチューナーの数は通常ひとつですので、これではテレビ視聴中にその裏番組を録画することはできません。ひとつ目の内蔵チューナーを録画に使用していると、視聴するチャンネルも固定されてしまうためです。
テレビ放送を視聴しながら裏番組を録画するためには、その小型テレビがチューナーをもうひとつ備えていることが必要です。
したがって、テレビの購入にあたっては内蔵チューナーの数もチェックポイントといえます。また、一部の高機能の機種では「YouTube」や「Netflix」といったインターネットの映像配信に対応した機種もあるので、チェックしてみましょう。
【5】その他の便利機能をチェック
上記で紹介した選ぶポイント以外にも、大切な機能はいくつかあります。ここでは、あるとより嬉しい機能についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
(a)DVD再生機能
小型テレビにDVD再生機能が内蔵されていれば、好きなDVDを手軽に見ることができます。また、配線をする必要がないため、テレビまわりをスッキリとさせることが可能に。ただし、DVDをどの場所から出し入れをするのかは購入前にチェックしてください。
小型テレビの場合、横からDVDを挿入する機種が多いため、場合によってはDVDを出し入れするスペースを考えて設置しなくてはいけません。
(b)防水機能
ポータブルタイプの小型テレビは、何時でも好きなところにテレビを持ち運べるのが魅力です。防水機能が付いている小型テレビなら、キッチンで料理をしながらテレビ番組を視聴したり、お風呂で好きなテレビを視聴したりすることができます。
とくに浴室でテレビを見たいという方は、防水の保護等級をチェックするとよいでしょう。IPX1~8と表示されているものが保護等級を示すIPコードであり、数字が高くなるほど防水性能が高いことを表しています。
(c)インターネット接続機能
近年インターネットにも接続できるテレビが増えてきています。ネットに接続でき、便利機能を備えたのが「スマートテレビ」です。双方向デジタル放送を利用できる商品やネット動画が楽しめる商品などさまざまな小型テレビが販売されています。
メーカーや商品によって、使用できる機能が異なっています。どんな機能が必要なのかしっかり調べてから購入するようにしましょう。
(d)タッチパネル式・リモコン式機能
近年、タブレットのようにタッチパネル式を採用しているポータブルテレビが多く存在しています。防水機能をそなえたタッチパネル式は、料理で濡れた手でも操作でき入浴しながら使えるものも。
リモコンで操作できる商品は、離れた場所からでも操作できるので便利です。商品によってはリモコンが別売りの場合もあるので、リモコンが必要な人は購入前に確認しておきましょう。
(e)接続端子
小型テレビによっては、HDMIなどの出力端子をそなえたモデルも存在しています。HDMIがあれば、ゲーム機やブルーレイレコーダーなどと接続することが可能。ただし、どうしてもテレビ自体が大きくなりがちです。
また小型テレビは画面自体が小さいので、画像や音質を思い切り楽しみにくいことも挙げられます。小型テレビにどこまで求めるか、サイズや必要な機能とのバランスを考えて購入するようにしましょう。
エキスパートからのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
口コミやネットの評判もしっかりチェックしよう
小型テレビは価格がリーズナブルであり、ネット通販では国内大手メーカー、海外メーカー、ノーブランドとさまざまな製品が売られています。お買い物の際にはついつい価格で選んでしまいがちですが、画質や音質があまりよくない製品が混ざっていることもあります。
薄型テレビのなかでは比較的リーズナブルな部類になる小型テレビですが、それでも数万円もする買い物です。もし家電量販店の店頭で並んでいるものを見られるようでしたら、実機で画質や音質に問題がないか確認してみましょう。
ネット通販で購入する際には口コミ、とくに悪い評価の内容をチェックしてから購入することをおすすめします。
人気メーカー・ブランドの特徴
小型テレビの機能面も大切ですが、どのメーカーの商品かもチェックしておきたいところです。小型テレビを販売しているメーカーについて詳しく説明していきます。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックは、洗濯機などの白物家電や照明器具などまで取り扱うメーカーです。小型テレビでは据え置き型もポータブルテレビも豊富なラインナップをそろえています。
チューナーを利用すれば、アンテナ線のない部屋でもテレビを視聴できる据え置き型を販売。YouTubeなどのインターネット動画が視聴できるモデルも取り扱っています。
東芝(TOSHIBA)
東芝はテレビなどの家電のほか、エネルギーや社会インフラにも取り組むメーカーです。東芝の小型テレビには、番組を視聴しながら別の番組を外付けHDDに録画できる2チューナー搭載モデルがあります。
こだわりの画質を選べる映像モードが搭載されているので、映画やテレビゲームをより楽しみたい人にぴったり。小型テレビに便利な機能を求める人はチェックしてみてください。
シャープ(SHARP)
シャープは家電のほか、スマートフォンやマスクなども取り扱うメーカーです。シャープの小型テレビは、部屋のイメージに合わせて白と黒から選べるのが魅力。インターネットに対応したポータブルテレビは、毎日新しいレシピが届くAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応しています。
ブルーレイレコーダーやゲーム機器などとの接続が可能な機能を搭載したタイプも販売されています。
ソニー(SONY)
ソニーは、音楽プレイヤーやカメラなどでも注目を集めるメーカーです。ソニーの小型テレビは、自然でノイズの少ない高画質技術「クリアレゾリューションエンハンサー」を採用しています。
「チャンネルポン機能」は、電源オフの状態でも見たいチャンネルボタンを押すだけで視聴ができます。テレビの声が聞き取りにくい場合に使える「クリアボイス機能」も搭載しています。
小型テレビおすすめモデル
それでは、おすすめの小型テレビをご紹介いたします。すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ7選|据え置き型
▼おすすめ11選|ポータブルタイプ
▼おすすめ7選|据え置き型
据え置き型の小型テレビをご紹介します。上で紹介した小型テレビの選び方のポイントをふまえて、自分にぴったりな商品を見つけてください。



32V型で貴重なフルHD対応モデル!
小型テレビの液晶パネルはHD(ハイビジョン、1,366✕768ドット)がほとんどになるなか、なんと32V型で1,920✕1,080のフルHDパネルを搭載した貴重なモデルがソニーのKJ-32W730Eです。
高画質エンジンにもソニーがかつて最上位モデルで採用していた「X-Reality PRO」を搭載するなど、32V型ながら本気の高画質設計。マスターモニター基準の画質を作り込んできたソニーだけに、映像画質の完成度は抜群です。
Wi-Fi内蔵ですので、家庭内に無線LAN環境があれば「YouTube」「Netflix」などの動画サービスも楽しむことができます。本気の高画質設計ですので、画質のこだわりのある方におすすめのモデルです。
▼おすすめ11選|ポータブルタイプ
続いては、持ち運びに便利なポータブルタイプの小型テレビをご紹介します。いろいろな場所にテレビを持ち運びたい人はチェックしてみてください。
カイホウジャパン『フルセグTV搭載FMラジオ(KH-TVR500)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 小型テレビの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの小型テレビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
中型テレビや一人暮らし用テレビのおすすめはこちら
種類ごとの特徴をおさえて選んで!
本記事では、小型テレビの種類や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、種類ごとの特徴をおさえた上で、下記の5つのポイントを抑えておきましょう。
【1】画面サイズ
【2】解像度
【3】テレビの音質
【4】録画機能
【5】その他の便利機能
部屋に省スペースで設置したり、持ち運んで車やお風呂で楽しめる小型テレビ。種類ごとの違いを抑えることで、それぞれの用途に合わせて選ぶことができます。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。