「生ごみ処理機」のおすすめ商品の比較一覧表
生ゴミ処理機とは?
生ゴミ処理機は、家庭の生ゴミを入れることで、ゴミの量を少なくしたり、家庭菜園用の肥料にすることができる処理機のことを差します。
また、商品の機能によって違いはありますが、ニオイを抑えるものも販売されています。生ゴミ処理機の仕様を推奨する自治体もあり、助成金を申請することができる場合もあります。詳しくはお住いの各自治体のホームページなどをご確認ください。
生ゴミ処理機の種類と使い方
同じに見える生ゴミ処理機にも、実は「バイオ式」「乾燥式」「粉砕式」「ハイブリッド式」の大きく4つの種類があります。それぞれの特徴と使い方について、一つひとつ解説していきます。
バイオ式
バイオ式は、土のような見た目の「バイオ基剤」で生ゴミを堆肥化させるタイプ。バイオ基剤には微生物が入っており、生ゴミを水と炭酸ガスに分解してくれます。生ゴミを肥料にするので、家庭菜園などに利用したいと考える方にピッタリです。また、入れるだけで、あとは微生物が分解してくれるため、静音性も抜群です。
しかし、基本的にサイズが大きいものとなるため、屋外に置くタイプが多く、価格も高め。キッチンの生ゴミを、屋外の処理機まで運ぶ手間も掛かります。
【 バイオ式の生ゴミ処理機の使い方 】
生ゴミ処理機の中に、バイオチップを入れ、電気に接続。そこに生ゴミを混ぜれば完了です。バイオチップの中にいる微生物が生ゴミを分解しくれます。
使い続けると分解能力が落ちてくるので、定期的にバイオチップは補充したり、入れ替えたりしましょう。
【 おすすめの人 】
・家庭菜園を楽しむ人
・屋外に生ゴミ処理機を置きたい人
・多少のニオイなら気にならない人、など
乾燥式
乾燥式は、温風などを生ゴミに加えることで乾燥させ、生ゴミ自体の体積を小さくするタイプ。電気ポットくらいのコンパクトなものが多く、キッチン周りに置くことも可能です。価格も、低価格なものから高価格なものまで幅広く販売されています。コンパクトなものが欲しい、手軽に生ゴミを処理したいという方にピッタリです。
しかし、どうしてもニオイが漏れ出てしまうこと、処理中の動作音が大きくなってしまうなど、デメリットもあります。
【 乾燥式の生ゴミ処理機の使い方 】
生ゴミ処理機の中に生ゴミを入れ、スイッチを入れれば完了です。時間が経てば熱風などを用いて生ゴミを乾燥させ、体積を減らしてくれます。バイオチップなどの別アイテムが必要ないため、とても手軽です。
【 おすすめの人 】
・一度に出る生ゴミの量が多い人
・屋内に生ゴミ処理機を置きたい人
・キッチンで直接生ゴミを処理したい人、など
ハイブリッド式
ハイブリッド式は、温風などにより生ゴミを乾燥させ、バイオ基剤によって肥料として処理します。バイオ式・乾燥式、それぞれの方式を取り入れた生ゴミ処理機で、圧倒的にニオイを抑えることができるのも特徴のひとつです。
しかし、業務用となるので、高価格帯であること、また、サイズも大きくなりがちになってしまうのがデメリットです。
【 ハイブリッド式の生ゴミ処理機の使い方 】
ハイブリット式は、あらかじめバイオ基剤をセットしておき、あとは乾燥式と同じ要領で生ゴミを入れ、スイッチを入れれば完了です。2ヶ月、6ヶ月、1年というように、バイオ基剤の交換はありますが、基本的には乾燥式と同じように手軽に使用できます。
【 おすすめの人 】
・ニオイを極限まで抑えたい人
・家庭菜園への利用もしたい人
・生ゴミの量がかなり多い人、など
粉砕式
粉砕式は、キッチンの排水溝部分に直接設置し、生ゴミを入れることで自動で処理してくれるタイプ。生ゴミをそのまま排水溝に流すことができるため、一番手軽です。また、設置段階でニオイが出ない設計になっているのでニオイもありません。
しかし、そもそも設置を禁止している自治体もあります。また、禁止していなくても、申請が必要だったり、専門の設置工事も行わなければならないため、事前の確認作業がかなり手間です。ほとんどの場合、マンションにあらかじめ設置されているケースです。
生ゴミ処理機の選び方
生ごみ処理機の種類を抑えたら、次は選ぶ際のチェックポイントを抑えていきましょう。チェックポイントは下記の5点。
・設置場所
・容量
・静音性
・省エネモード
・ランニングコスト
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に生ごみ処理機の欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】設置場所をチェック
まずは設置場所の確保から検討しましょう。屋内か屋外かで生ゴミ処理機の選び方も変わってきます。
屋内用の生ゴミ処理機
屋内用の生ゴミ処理機の場合、騒音を気にすることなくいつでもゴミ処理を行なうことができ、利便性が高いです。
ただその場合はニオイが漏れづらいモデルを選ばないとニオイが漏れてくる場合もあるため注意が必要です。
屋外用の生ゴミ処理機
屋外用の生ゴミ処理機の場合、ある程度大きな製品でも置けますし、ニオイが気になりにくいのがメリットです。
ただし、外で処理する場合、ニオイや騒音など周囲に気を使う必要があります。さらにできるだけ雨の当たらない場所を選ぶ必要がありますので置き場所に注意が必要です。
【2】容量をチェック
一般家庭で一日に排出する生ゴミの量は家庭によって差はあれど、およそ700g前後といわれています。
毎日生ゴミ処理を行うのであれば1kg程度のものでこと足りますが、2~3日に1回位を想定しているのであれば、やはり2kg程度のものを選んでも大きすぎることはありません。自分の使い方に合わせて適切な大きさのものを選ぶようにしましょう。
(★)減容率も同時にチェック
容量とは別に、「ゴミの量(カサ)をどれだけ減らせるか」という「減容率」の指標も確認しておきましょう。
例えば、「減容率50%」の表記があれば、出た生ゴミの量・体積が半分になります。生ゴミの体積を減らして捨てることができれば、それだけゴミを捨てに行く手間も減りますよ。
【3】静音性をチェック
屋外でも屋内でも、動作音が大きいとやはり気になってしまいます。屋外の場合だと、動作音が迷惑になる可能性もあります。そのため、静音性も必ずチェックしておきましょう。音が小さいことを商品説明でアピールしているものや、処理音をデシベル(dB)で表記している製品もあります。下記の騒音の目安を確認し、見比べておきましょう。
【音の基準と目安】
クーラー、換気扇 … 50dB
図書館、夜中の街 … 40dB
ささやき声 … 30dB
木の葉のふれあう音 … 20dB
※出典:日本騒音調査「ソーチョー」公式HP/騒音地の基準と目安
【4】省エネモードがあるかチェック
生ゴミ処理機を使用する場合、電気代が多少かかります。各メーカーの違いはあれど、1kgの生ゴミを処理する工程を終えるまでにおよそ30~50円ほどかかるでしょう。
2日に1回程度の使用を考えた場合、月の電気代に1,000円ほど上乗せされることになります。なかには省エネモードが搭載されている製品もありますが、それでも電気代がかかることには変わりません。
少しでも電気代が安くなるよう、消費電力の低い製品を選ぶのも立派な選び方のひとつです。
【5】ランニングコストをチェック
生ゴミ処理機にかかる金額は、本体代金だけではありません。ランニングコストも選ぶ上で重要な視点です。
例えば、乾燥式であれば使用する電気料金、バイオ式であればバイオチップの値段など、使用することで掛かるランニングコストも視野に入れ、選ぶようにしましょう。
【注意】生ゴミの臭いをゼロにすることはできません
生ゴミ処理機の購入を検討している方に話を聞くと「生ゴミをとにかく触りたくない」「ニオイがしないようにしたい」といった声が多いです。残念ながらどんなに性能のよい生ゴミ処理機を使用しても多少のニオイは出ますし、ニオイをゼロにするのはとても難しいでしょう。
ニオイをできるだけ軽減したいのであれば、物理的に外に置くモデルを選ぶのが効果的ですが、ほかにも小まめに袋で密閉するなど自分でできる対策をしましょう。
生ゴミ処理機おすすめ5選|バイオ式
上記で紹介した生ゴミ処理機の選び方のポイントをふまえて、まずはバイオ式の生ゴミ処理機のおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてください!


スターエンジニアリング『家庭用生ごみ処理機バイオクリーン(BS-02)』
生ゴミ処理機おすすめ4選|乾燥式
続いては、乾燥式の生ゴミ処理機をご紹介いたします。乾燥パワーの強いものから、キッチンに置ける手頃なものまで紹介しているので、ぜひ参考にしてください!


生ゴミ処理機おすすめ1選|ハイブリッド式
最後は、ハイブリッド式の生ゴミ処理機です。こちらもぜひ参考にしてください。
番外編|生ゴミを肥料にする基剤も紹介 話題のコンポスト!
最後は、番外編として生ゴミを肥料にすることができる処理機をご紹介いたします。発酵させることで、肥料として最適な状態にするタイプですので、家庭菜園などを行う人にピッタリの商品です。ぜひ参考にしてください!
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 生ゴミ処理機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの生ゴミ処理機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コンポストとは? メリットとデメリットもご紹介

Photo by Lenka Dzurendova on Unsplash
コンポストとは英語の「compost」からきているワードで、堆肥・堆肥にするという意味です。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を微生物の働きを活用して発酵・分解させ堆肥を作るという昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつ。
毎日の生ごみが減り、美味しい野菜を育てるための堆肥が作れるコンポストが近年注目されています。
メリット・デメリット
コンポストを家庭で取り入れることで、生ごみを捨てる手間がなくなり、同時に生ごみを捨てるときに使うビニール袋が必要なくなり地球環境にやさしいエコ活動が自然とできるようになります。家庭菜園をしているご家庭であれば、栄養豊富な堆肥を自作することができます。身近な自分の暮らしが環境活動への大きな1歩になりそうですね。これは大きなメリットと言えるでしょう。
唯一のデメリットとしては、悪臭や虫がわく原因になる可能性があること。微生物が分解しやすいように生ゴミを細かく切ったり、分解しにくいもの(野菜の芯などの硬いものや、割り箸などの家庭ゴミ)は入れないようにするなど工夫が必要です。
生ごみ処理機を購入すれば補助金は出るの?
家庭用の生ごみ処理機を購入する場合、エコへの取り組みということで自治体から購入補助の助成金が出る場合があります。
多い所だと30,000円程度の助成金を出してくれる自治体もあり、購入金額の1/2程度を負担してくれる場所が多いです。もちろん助成金が出ない自治体もありますが、購入前には必ず自治体の役所に問い合わせて確認をしてみるようにしましょう。
ゴミ消臭剤やごみ袋のおすすめを紹介 【関連記事】
使い勝手の良い生ごみ処理機を選ぼう
本記事では、生ごみ処理機についての種類や選び方、おすすめ商品などを紹介いたしましたが、いかがでしたか?
基本的に商品を選ぶ際は、設置場所を考えながら、容量・静音性・ランニングコストを考えると、より後悔のない商品選びができるはずです。生ゴミ処理機は生ゴミの臭いを抑えるだけでなく、家庭菜園の肥料として加工してくれる機種もあるため、庭いじりが好きという方にもおすすめ。みなさんもぜひ、本記事を参考に、高機能な生ごみ処理機をえらんでくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。