コバエ取りの選び方
コバエ取りといっても、タイプや駆除の仕方などさまざまな種類があり、何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこでこの記事では、コバエ取りの選び方をご紹介。設置場所やコバエの種類に適したものを選んで、コバエによる不快感を取り除き、快適な毎日を過ごしましょう。ポイントは以下3点です。
【1】コバエ取りの種類・タイプ
【2】赤ちゃんやペットがいるなら薬剤の有無
【3】交換頻度
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】コバエ取りの種類・タイプで選ぶ
コバエ取りにはさまざまな種類やタイプがあります。汎用的にどこでも使える置き型・吊るすタイプのほか、特定の場所で発生するハエに効くタイプも。それぞれの特徴をご紹介します。
置き型タイプ|どこでも手軽に置ける
置き型は、コバエが発生しそうな場所や発生している場所の近くへ置くことで使用できるタイプ。かんたんにコバエ対策ができ、有効期間内であれば長い期間使うことができます。電気で使用できるものや、ゼリー状のエサが入ったものなど種類があります。
また、昔ながらのハエ取り紙に似た「粘着テープタイプ」もあります。飛んでいるコバエを粘着テープで捕獲するタイプで、粘着力がある限り使用できるため低価格なのが魅力です。
吊るすタイプ|邪魔にならず便利
吊るすタイプのコバエ取りは、天井や窓辺などに吊るして使用します。粘着式の商品が主流で、コバエが飛んできたときに、粘着テープでキャッチする仕組みです。
掛けておくだけでかんたんに対策ができるほか、設置してもジャマにならないのが魅力。ただし、見た目は生活感が出やすいため、インテリア性にも配慮したい方は避けた方がよいでしょう。
ゴミ箱取り付けタイプ|生ごみに
コバエの種類ごとに、発生しやすい場所や好物が異なるため、対策を行う場所によって適切なタイプの商品を利用することが大切です。
ゴミ箱のフタ裏などに取りつけるゴミ箱用のコバエ取りは、キッチンや生ごみ用のゴミ箱に寄ってくるショウジョウバエとノミバエに適しています。こまめに掃除していてもコバエは発生しやすいため、キッチンのゴミ箱専用のコバエ取りを上手に活用しましょう。
錠剤タイプ|キッチンやお風呂の排水溝に
お風呂やキッチン、トイレなどの水回りでは、チョウバエという種類のコバエが発生しやすいです。排水溝に巣を作って大量発生するケースもあるため、掃除を行うと同時に、排水溝にポンと入れられる錠剤タイプのコバエ取りを利用しましょう。
最近では、コバエ対策と排水溝のヌメリ取りが同時に行える便利な商品もあるため、ぜひ活用してチョウバエの発生を抑えましょう。
土に挿すタイプ|植物やプランターに
園芸・ガーデニング好きな方におすすめしたいのがこのタイプ。観葉植物を植えたプランターには、観葉植物自体やまわりに生えるキノコを好物としている、キノコバエが発生するケースがあります。そんなときには、土に挿して使用するタイプのコバエ取りがぴったり。
棒の形状になっており、そのまま土や植木鉢に刺すだけでかんたんに設置できるのが魅力。植物やプランターまわりなど、ガーデニングシーンのコバエ対策に活用しましょう。
【2】薬剤の有無をチェック
害虫駆除系の道具は、殺虫成分のある薬剤を用いるものと、そうでないものに大きく分かれます。
粘着テープなどのトラップ(罠)には薬剤を使用していないものが多くあります。しかし、捕らえたその後に薬剤を効かせるものもあり、設置環境によっては子どもやペットの「誤飲、誤食」を心配しなければいけません。
害虫駆除という目的、メリットと、その後に考えられるリスクとを勘案して、商品を選ぶようにしましょう。
赤ちゃんやペットがいるなら電気式がおすすめ
コンセントがある場所ならば、電気を利用して虫を退治するコバエ取り器を利用することもできます。
電気タイプのコバエ取り器は電気を使って虫を集めるため、薬剤を使用しません。置き場所を工夫すれば赤ちゃんやペットのいる家庭や寝室などで使用するのにも適しているでしょう。
電気を使ったハエ取り器は置き型タイプが主流ですが、飛んでいるコバエへすぐに対応できる乾電池を使用したラケットタイプのコバエ取りもありますよ。
【3】交換頻度も確認を
実際どのような環境か、どれほどたくさんの虫が発生しているかなどにもより、一概には言えませんが、商品によっては寿命が短く、交換しないといけないこともありえます。
ただ、各々の「コバエ取り」としての効果がその家でどれほどの期間、維持できるかは、設置してみないとわからないところが大きいので、使いはじめの期間は「お試し」という覚悟が必要です。
リピートの段階で効果やコスト面を考え、使い続けるか否か判断することになります。
エキスパートからのアドバイス
洗浄や掃除のほうが根本的な解決になるケースも
「コバエ」はその名のとおりごく小さく、出はじめはほとんど気にならないか気づかれにくい害虫です。ただ、出はじめの時点でなんらかの対処が行われず、そのことによって爆発的に増えて驚いて対処する人が多いので、どうしても対処後の効果にも劇的なもの(一気に取れていなくなる)を期待しがちです。
しかし、相手は生きものですし道具や環境との相性もあるので「コバエ取り」だけで解決が図れるとは思わないほうがいいでしょう。むしろ、虫が湧いてしまったポイント(ゴミ箱など)の洗浄や掃除のほうが根本的な解決になるケースも多いのです。
コバエ取りおすすめ14選
上記で解説したコバエ取りの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。吊り下げてコバエを捕獲するものや棒状のもの、床に置けるものからタブレットタイプまで、置き場所や使い方はさまざまあります。
どのような環境で使いたいかを考えながら、コバエの悩みを解決できる、家庭に合ったコバエ取りを選んでくださいね。

止まらせて捕る
いわゆる「ハエ取りリボン」の棒タイプ。粘着力の高い棒に止まらせて捕まえるトラップ(罠)の一種です。リボンは空間の高い位置に設置するのに向いている道具ですが、こちらの棒タイプは床に近い、低い位置に設置するのに向いた形態です。
ただ粘着するだけでなく添加してある独特のニオイでも誘引するので、ショウジョウバエやノミバエに効果が期待できます。チョウバエには効かないので注意してください。

まさに「コバエ」向き
いわゆる「ハエ取りリボン」ですが、粘着力の度合いがまさに「コバエ」向きです(大物の捕獲には向かない)。リボン1本あたりのコストがとくに低いので、たとえばキッチンのみならずゴミを一時的に置く勝手口や、洗面所といった住まいの複数カ所に設置したい人にも向いています。
殺虫成分を含まないので、薬剤が苦手な人にも安心。薬剤を撒きたくない場所にも気兼ねなくぶら下げられます。

見た目はかわいいけど中身は強力
「コバエ」のなかでもキッチンに出るショウジョウバエ、ノミバエに照準を当てた商品です。紹興酒や黒酢をもとにした独特のニオイで誘引し、ネオニコチノイド系農薬であるジノテフランを有効成分とした殺虫ゼリーで仕留めます。
粘着系の道具を置けない出入りの激しいキッチンの足元位置などにも置きやすいですが、子どもの誤飲などには注意しましょう。
本当に吊るして捨てるだけ
昔ながらのいわゆる「ハエ取りリボン」ですが、微妙にテクノロジーが発揮されており、取りつけの際に手がベタベタしません。
殺虫剤などの薬剤を使いたくない場所や環境でも、設置するだけでコバエを捕ることができ、くっついた死骸ごと捨てることができるので始末もかんたん。薬剤を使いたくない人に向いています。
ショウジョウバエ、ノミバエ、チョウバエなどの種類の違いにもこだわらずに済む点もメリット。「コバエ」以外の虫も取れます。
形・色・香りでコバエを強力に誘引
コバエの習性を徹底研究し、形・色・香りでコバエを強力に誘引する捕獲器。コバエが認識しやすい陰影を生み出す四角の形状で、コバエを視覚的に誘引します。また、コバエが好むとされる緑と黒のツートーンカラーや、お酢などを含んだ香りでしっかり引き寄せます。
従来製品より2.5倍の捕獲力があるコチラを試してみてはいかがでしょうか。
※2個入りの価格となります。

虫かごのそばにも置ける
「コバエ」を誘引する成分に、「コバエ」を集らせる植物「テンナンショウ」のニオイを取り入れているという、ちょっと異質な「コバエ取り」です。商品の形状も食虫植物の仕組みを生かしているなど、「コバエ」の習性に沿っています。
殺虫成分を使用していないので、「コバエ」が湧きやすいポイントとしてよく挙げられる、子どもの虫カゴ(クワガタなど)のそばでも使用できるのは安心ポイントと言えるでしょう。
吊り下げ式で高い場所にも使える
薬剤を使わず光でコバエをはじめとした虫を誘い出し、なかに入ると高電圧で駆除する電撃殺虫器です。吊り下げタイプなので、キッチンの高窓などコバエ取りが置けないスペースにも吊り下げて設置ができます。
殺虫した虫は取り外しできる受け皿に落ちるためお手入れもかんたん。1晩あたりの電気代は1~2円ととても経済的なため、電気代を気にせず常時使用もできます。
目の前の気になるコバエ退治に
殺虫剤などの薬剤が使用できない場所で、今まさに目の前のコバエが気になるときに便利に使える商品がこちら。
内蔵した単三乾電池から電圧を流し、目の前にいるコバエに触れるように振るだけでコバエ対策ができる便利グッズです。通電するのは中央部分だけで感電などの心配はありません。
ソーラーパワーで効き目アップ! 夏場に最適
薬剤と天然ハーブの両方を利用したチョウバエやキノコバエに対応している虫よけ商品です。
ソーラーパワーによって温められると有効成分の蒸散量が上がるため夏場の活躍が期待できます。
S字の形をした容器の内側にあるメッシュネットは水濡れに強く、雨の日も心配なく使用できます。また、インジケーターで、取り替え時期を確認できるため便利です。
チョウバエ対策と清掃が一気にできる
排水溝付近を飛び回るチョウバエの悩みに対応した商品です。
少し汚れた湿り気のある場所に産卵するチョウバエの幼虫駆除に役立ちます。排水溝に撒くだけで発砲成分により有効成分がすみずみまで行きわたり、短時間でチョウバエを一掃できます。
ヌメリ取りや除菌、防臭もでき、汚れも一掃される万能な商品です。
ゴミ箱の内側にペタリと貼りつけるだけ
ゴミ箱のフタの内側へ貼りつけて使うタイプのコバエ取りです。使いはじめから約120日間、衣類用の防虫剤にも使用されている有効成分がゴミ箱内へ広がりコバエの産卵や発生を防止します。
防カビ効果もあるので、コバエ対策とカビ対策の両方を期待できます。ゴミ箱にコバエが集まりやすいという方は貼ってみるとよいでしょう。
コバエの好きな香りや色でおびき寄せて駆除
薬剤の入った下容器にドーム型の上容器をはめ込んで使う置き型タイプのコバエ取りです。
コバエの好きな香りと上容器の黒色でショウジョウバエなどをおびき寄せます。また、内部は一度中に入ると外へ出にくい仕組みになっているため、しっかりとコバエを駆除できます。
小動物や昆虫のケース、観葉植物のコバエ対策にも使用可能となっています。
環境に配慮したかわいらしいデザインのコバエ取り
果汁系誘引剤の香りと色や光を利用して小さな虫を捕まえる商品です。
蓄光材を使用しているため、夜間でも虫を集められます。かわいらしい花柄のデザインなので、部屋のコバエ対策だけでなく、自家用車内などにも使用できるでしょう。
使用後は燃やせるゴミとして処分できる環境にやさしい商品なのも魅力のひとつです。
「コバエ取り」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コバエ取りの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのコバエ取りの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コバエ取りに関するQ&A
コバエ取りに関するQ&Aを紹介していきます。
コバエ取りは自作できる?
実はコバエ取りは家にあるもので手作りすることもできます。それは「めんつゆ」です。めんつゆ以外にもお酢やワイン、はちみつなどを活用する方法も。家にあるものでできるので、かんたんに作ることができます。
【用意するもの】
・空のペットボトル(使い捨ての紙コップやプラスチックカップでもOK)
・めんつゆ(希釈タイプ)
・水
・食器用洗剤
【作り方】
1. ペットボトルを、縦3分の1の高さでカットし、底が隠れるくらいの水を注ぐ。
2. 水の半分量のめんつゆを注ぎ、そっと揺らしながら混ぜ合わせる。
3. 食器用洗剤を3~5滴加える。(水面に膜を張る程度)
4. キッチンやゴミ箱周辺に設置します。
めんつゆのコバエ取りの効き目は、数日間持続します。めんつゆはニオイが強い希釈タイプが適していますが、ストレートタイプも使用できます。ストレートタイプを使う場合は、水を加えず作ってください。また、食器用洗剤は、柑橘系の香りの商品を選ぶと、より高い効き目が期待できます。
コバエを発生させないためには?
コバエの発生を防止するためには、日ごろから対策を行うことが大切です。ここからは、日々行えるコバエ対策をご紹介します。
・生ごみを放置しない:家庭でもとくにコバエの発生源となりやすいのが、生ゴミの周辺です。そのため、普段から生ゴミをこまめに処理しておくよう意識してください。
キッチンで出た生ゴミはその都度ビニール袋に入れ、口をしっかり縛ったうえで捨てましょう。専用のゴミ箱を利用するなど、生ゴミを1カ所に集めておくと、コバエ対策を行う際もまとめて行えるので効率的です。
・キッチンの排水溝・三角コーナーはこまめに掃除:キッチンの排水溝や三角コーナーは、生ゴミと水分が同時に溜まりやすい場所です。水分があるぶん、コバエがより発生しやすくなるため、しっかりと掃除をしておくのがポイント。
毎日行うのは難しいかもしれませんが、定期てきに洗剤で洗ったり、ハイターで消毒したりしましょう。これにより、コバエが卵を産みつけにくくなります。
・オイルなどニオイのある調味料は冷蔵庫で保管:コバエは、生ゴミだけでなく、ニオイがある食品にもつられやすいのが特徴です。そのため、オリーブオイルなどのオイル類も、コバエが寄りつきやすい食品のひとつ。
気を付けていても、ボトルのキャップ部分にコバエが潜り込んで死んでしまうこともあり、不衛生です。オイルの品質を保つためには、コバエが発生しやすい夏季だけでも、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
キッチンの排水溝・三角コーナーはこまめに掃除
【関連記事】そのほかの商品もチェック
コバエ取りを活用して衛生的に過ごそう
コバエ取りに関する情報をもとに、選び方のポイントやおすすめ商品、電気式やおしゃれなコバエ取りを紹介しました。
使いたい場所や用途に合わせたコバエ取りを選んで設置すれば、室内・室外のどちらでも気になるコバエ対策ができます。ぜひコバエのいない快適な生活空間を手に入れましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。 主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。 TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。 プライベートでは三女の母。