コバエ対策製品の選び方 市販の製品、どう選ぶ?
害虫防除技術研究所所長である白井良和さんに、コバエ対策製品を選ぶときのポイントを教えてもらいました。
使用場所に合ったタイプで選ぶ
コバエ取りやコバエの発生予防製品には大きくわけて3種類あります。天井や玄関前につるしておく「粘着テープ型」、誘引剤と殺虫成分が入った「置き型」、そしてコバエの発生を予防させたい箇所に直接吹きかける「スプレー型」になります。使用したい場所によっても使いやすいタイプがあるので、家のどこに設置したいかに合わせて選んでみましょう。
有効成分の効果で選ぶ
殺虫剤でショウジョウバエなどのコバエを駆除できますが、やはりコバエ用に開発されたワンプッシュ式スプレー、蒸散プレートタイプ、ミストタイプなどの製品を使用するのが良いでしょう。
コバエ対策製品には、トランスフルトリン、フタルスリン、プロフルトリンなどのピレスロイド系殺虫剤を有効成分としているものがあります。
トランスフルトリンとプロフルトリンは常温揮散効果、フタルスリンは速効性とノックダウン効果に優れる特徴があり、各メーカーが特徴を生かして配合しており、いずれの殺虫剤も効果的です。
誘引殺虫タイプ(捕獲器)なら、空気中に殺虫剤が広がらない 赤ちゃんやペットがいる家庭に使いやすい
コバエ誘引殺虫タイプ(捕獲器)は、コバエの好む香りでコバエを誘引し、とまったコバエをゼリーや粘着シート、粘着棒にくっつけ駆除します。
誘引し潜り込ませて殺虫するので、殺虫剤を噴射する必要がなく、殺虫成分が空気中に拡散されません。よって食品やペットの近くでも使用できる利点があります。誘引剤と粘着剤のみで、殺虫剤を使用しない製品もあり、殺虫剤を使用できない場所で使用できます。
殺虫剤が広がらないとはいえ、子どもが触らない場所に置き、ゼリーや粘着シートがすぐに乾燥するような直射日光が当たる場所に置くのは避けましょう。
キッチンなら「食品由来製品」を選ぼう
コバエ用に開発された、殺虫剤ではなく食品由来成分で駆除する製品もあります。
成虫に直接吹きつけて殺虫できますし、卵や幼虫も殺虫することで、コバエの増殖を阻止します。三角コーナーや排水口に吹き付け、除菌・消臭効果も期待でき、爽やかな香りで台所や厨房を包むことができます。
台所に置き、料理、皿洗いして片付いた後、手軽に吹き付けてコバエ対策ができます。
コバエ対策製品おすすめ14選 害虫防除技術研究所所長がセレクト
上で紹介したコバエ対策製品の選び方のポイントをふまえて、害虫防除技術研究所所長の白井良和さんおすすめ商品などを紹介します。
※そもそもコバエとは
ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、チョウバエを総称して「コバエ」と呼称します。ゴキブリのように病原菌などを媒体しませんが、糞尿にたかり、種類によっては肉などに産卵するため、食品衛生上の被害が発生する場合はあります。









「コバエ対策製品」のおすすめ商品の比較一覧表
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殺虫剤使用か、誘引タイプか、食品由来成分か、などに注目

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キッチンで使うなら、殺虫剤成分が食品につかないタイプを選ぶなど、使い分けるのも手です。
害虫防除技術研究所所長・有限会社モストップ取締役
殺虫剤使用か、誘引タイプかなどに注目
コバエ対策製品はそう多くありません。ピレスロイド系などの殺虫剤が使用されているか、誘引して殺虫するタイプか、食品由来成分が使用されているか、製品の裏にある注意書きをよく読んで購入しましょう。
ワンプッシュするエアゾールタイプ、ゴミ箱のフタに取り付けるプレートタイプ、液体を吹き付けるミストタイプ、コバエが出没する場所に設置する誘引殺虫タイプなどがあります。自分が楽に使いやすいタイプを選びましょう。複数のタイプを併用するのも効果的です。
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京都大学農学部卒業、京都大学大学院農学研究科修了。 京都大学農学部昆虫学研究室で農業害虫コナガを研究、殺虫剤メーカーでゴキブリベイト剤の開発に携わった後、富山医科薬科大学大学院医学系研究科に在籍し、蚊の誘引に関する研究で医学博士号を取得。 害虫防除技術研究所を2001年に設立。害虫駆除会社にて、ゴキブリ、ネズミ、ハチ、蚊などの害虫・害獣駆除に従事し、有限会社モストップを2003年に設立。 蚊をはじめとする害虫忌避剤、蚊捕獲器の評価試験や、出版、各メディアへの情報提供を行っている。著書に「蚊の対策がわかる 蚊の教科書」「蚊のチェックポイント71」、共著に「蚊のはなし」などがある。