サンシェードの選び方 テントのサイズ、機能性、設営や持ち運びのしやすさをみる
アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんに、テント型サンシェードを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記の4つ。
【1】サンシェードの種類で選ぶ
【2】テント全体のサイズを確認・収納時のサイズも
【3】機能性で選ぶ
【4】設営や撤収、持ち運びのしやすさで選ぶ!
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サンシェードの種類で選ぶ ポップアップ式・ポール式・ワンタッチ式の違い、入り口の違い
サンシェードテントの種類は大きく3つに分けられます。
また、入り口が開いたままになっている「オープンタイプ」と、完全に閉じることができる「クローズタイプ」があります。
オープンタイプはバーベキューのときの日除けやちょっとした休憩スペース向け。クローズタイプなら人の目を気にすることなく、着替えや昼寝をすることができます。
ポップアップ式
袋から取り出して、かんたんに組み立てる仕様がポップアップ式。フレームもないので軽量、少人数向き。片付けの際にはコツが必要。
ポール式
組み立てが必要なポール式は、安定性の高さやサイズが大きいのがメリット。組み立てに時間や手間がかかるので、設置も利用も複数人向き。
ワンタッチ式
ポップアップ式とポール式の中間にあたるのが、ワンタッチ式。フレームがありつつ、比較的組み立てはかんたん。ポップアップ式よりは重量があって、ポール式より安定性は落ちる。
【2】テント全体のサイズを確認・収納時のサイズも 高さのチェックも忘れずに!
テント型サンシェードの大きさは、いざ購入してみたら、画像で示されたイメージと印象が異なるということがよくあります。そのため、購入前にスペックに書かれている本体サイズを一度よく確かめておいてください。
チェックを忘れがちな高さはとくに念入りにチェックしましょう。寝るときだけ使いたいのか、座って快適に過ごしたいのかなど、目的と合致する広さや高さかどうかをよく調べておきましょう。
【3】機能性で選ぶ UVカット・虫よけや砂よけ・フルクローズ対応、防水性など
「サンシェード」というからには、日よけや紫外線防止の性能の高さが要求されます。そのため、まずUVカット加工がほどこされているか、その性能が具体的にどうかなどは大事なチェックポイントです。最近では高スペックの一つの基準である「UPF50+」が採用されているものも少なくありません。
そのほか、以下もチェックポイントです!
●通気性がしっかり確保されているか
●メッシュによるクローズで虫よけができるか
●着替えに便利なフルクローズ対応になっているか
●耐水圧1,500mm程度の防水性はあるか
【4】設営や撤収、持ち運びのしやすさで選ぶ! ワンタッチ式や軽量ポールでかんたん設営など
マリンレジャーやアウトドアレジャーの楽しい時間を、設営や撤収によってじゃまされたくないと誰もが思うでしょう。サンシェードはそのあたりの利便性がよく考えられており、ワンタッチ式や軽量ポールのかんたん設営など、各社でさまざまな工夫がされています。
ただし、その工夫があるために大きさがかさばってしまうという欠点も。移動手段との兼ね合いでサイズ感をイメージしておきましょう。
サンシェードテントおすすめ14選 人気のコールマン、ロゴス、キャプテンスタッグ、チャムスなど
サンシェードテントの選び方をふまえて、アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
高い防虫効果も魅力
米国のブランド「コールマン」のサンシェードです。シェードスキンの部分にはダークルームテクノロジーを採用したポリエステルタフタが用いられており、降り注ぐ日光の90%以上をしっかりブロック。UV遮蔽率も99.99%以上に達しています。レジャーシートと組み合わせれば、上質なテントの中にいるかのような居心地を味わえますよ。

夏場以外にも使えるハイスペックな商品
さまざまな仕様や構造がテント並みに高機能な、サンシェードを代表するモデルです。
風に強いクロスポール、UVカットの表素材、防水性の高いPE素材のフロア、フルクローズ・フルオープン可能な4面メッシュ&ドアと、どれをとってもハイスペック。しかも、コールマンと住友化学が独自開発した防虫素材「Olytecメッシュ」が採用され、虫にも強いのでますます安心感があります。
ただしそれなりに重量はあるので、車での移動が前提の方が選んだほうがよいでしょう。夏場のレジャーだけではなく、スリーシーズンでも使いたい方にとくにおすすめです。
設置も簡単なポップアップ式
米国のブランド「コールマン」のサンシェードです。設置方式はポップアップ式のため、誰にでも手軽に設置や片付けができるのが嬉しいポイント。側面の部分はフルオープンにもフルクローズにもできるので、日よけ、雨よけが欲しい時から公園で着替えをしたい時まで様々なシチュエーションに対応できます。

UVカット率と耐風性の高さでビーチにぴったり
この独特のブラックカラーのサンシェードは、驚きのUVカット率96.5%、遮光性99.2%というきわめて高いスペックをそなえています。本体には耐風性の高い魚座型フレームが採用され、出入口となる開口部が広くなっているので通風性も良好です。ただしメッシュパネルはありません。
重さは1.2kgと軽く、これなら持ち運びもとてもラクでしょう。夏の海に軽量のシェードを持っていきたいという方におすすめします。

メインとしてもサブとしても使える汎用性の高い製品
ポップアップ型のサンシェードは比較的多く販売されていますが、さすがレジャー用品の老舗(しにせ)であるキャプテンスタッグは一味違います。
このモデルは全体に少し傾斜をつけ片側のドア側を大きく取っているので、出入口が広く確保されています。サイドにはメッシュを配して通気性を向上させ、裏地にはシルバーコーティングがほどこされているので日光を防いでくれます。
フルクローズにも対応しているので着替えにも便利。とにかく設営のかんたんさを求める方や、キャンプのサブテントとしてもうひとつ持っていたいという方におすすめします。
2人用のコンパクトなサンシェード
真っ赤なカラーも魅力のチャムスのサンシェードです。コンパクトなサイズのため、運びやすさは抜群。目的地に到着したらワンタッチで簡単に設営できます。トグルボタンを使用すればフルクローズで使用することも可能です。2人きりでキャンプに行きたいカップルやご夫婦などにぴったりでしょう。
水を弾く機能やUVカット機能も充実
自律式のチャムスのサンシェードです。2本のポールを本体のスリーブに通して組み立てるタイプのため、安定感は抜群。サイズも大きめのため、複数人での使用に適しています。「テントをわざわざ組み立てるほどではないけど、スペースはしっかり確保したい」という方におすすめです。
ワンタッチで組み立て可能な大型サンシェード
DODの大型サンシェードです。W205×D305×H168 cmと大ぶりなサイズのため、成人男性が5人並んで寝転ぶことが可能。内部の大型メッシュにより風通しも抜群で、内側に熱気がこもることもありません。紫外線カット効果もUPF50+と非常に高いため、ビーチの熱い日差しを遮りたい時にも便利でしょう。
コンパクトなハンギングタイプ
2012年にスタートしたアウトドアブランド「テントファクトリー」のサンシェードです。
サイズはW180×D180×H120cmとコンパクトで、運搬時には肩掛けバッグに格納可能な取り回しのしやすさが最大の特徴。ハンギングタイプのため、フックをかけるだけで簡単に設置できます。「品質とコストのバランス」を追求するブランドのコンセプト通り、安価ながら、優れた機能をしっかり備えた商品です。
折りたたみ傘のようにカンタンに組み立てられる
アウトドア初心者でも組み立てがカンタンなテント。折りたたみ傘を開くような要領で、紐を引くだけで設営できます。
ジッパーで開閉可能な2重構造の窓と、大きな天窓つきなので通気性も確保されています。UPF50+とUV対策の面でも高品質。定員が5人と広げると大きめサイズですが、専用キャリーバッグへコンパクトにまとめられるので、ラクに持ち運びできます。

設営がラクで、通気性やフルクローズ機能も
4つのポールを地面に向けて「パッ」と広げ、そのあと中にもぐって「サッ」と結合部を全体に押しこめばほぼ形は完成。名前が示すとおり、組み立てがかんたんなサンシェードです。メッシュスクリーンがそなわり通気性がよく、フルクローズにもなるので着替えのときにも便利。
UVカットは「UPF50+」という高い基準値に設定されていますので、日差しの強い海水浴での使用を考えている方にぴったりなモデルです。
風とおしがいい構造! 多機能ながら設営カンタン
フライシートとメッシュスクリーンの2重構造ドアで風とおしがよく、虫よけにもなる多機能ぶりが魅力。最大94%超のUVカット率なので、紫外線対策に充分なスペックと言えるのではないでしょうか。
フレームには、軽量かつすぐれた耐久性を兼ね備えたグラスウールを採用。多機能なのに、設営にかかる時間はわずか45秒程度という手軽さで、アウトドア初心者から慣れている方まで、さまざまな方が使いやすい商品です。
設営約10秒! 6本のペグつきで風にも強い
設営時間わずか約10秒という、スピーディに設営できるのが特徴。キャンプや野外フェスなどさまざまなアウトドアで役立ちそうです。
生地にはUVカットと防水加工が施されています。6本の固定できるペグつきなので、ビーチなど風の強い場所でも使えるでしょう。本体の重量は約1kgと軽量。専用のキャリーバッグに折りたたんで収納できるため、コンパクトに持ち運ぶことが可能です。
気軽に持っていきたくなるコンパクトなテント
ビーチや公園、プールなど、ちょっとしたお出かけやハイキングなどに使えそうなテント。コンパクトなサイズで、ソロキャンプにもいいのではないでしょうか。
UV遮蔽率93%以上、紫外線保護係数はUPF50+とサンシェードとして充分と言えるスペック。両手が塞がらない、ショルダータイプの専用バッグに収納可能なので、持ち運びもストレスを感じません。
【番外編】あわせて使いたい便利アイテム アウトドアをもっと楽しく!
快適なサンシェードと一緒にそろえると便利なアイテムを紹介します!
キャンプやアウトドアで音楽が楽しめる
アウトドアシーンでも手軽に音楽を楽しめるポータブルスピーカー。Bluetooth接続可能なので、スマホに入っているお気に入りの音楽を高品質サウンドで聴くことができます。Bluetoothに接続できなくても、オーディオケーブルをつなげばOK。
防水仕様なので、河原やビーチでの使用もできます。リチウムイオンバッテリー内蔵で、最大5時間の連続再生が可能です。
アウトドアであると便利なミニテーブル
キャンプやアウトドアでなにかと必要なミニテーブル。食事をするときだけでなく、ちょっとしたものを置くときなどにも使える商品です。
4つのドリンクホルダーや、ゴミ袋をかけるフックまで備えられているのでさまざまなシーンで使えるでしょう。収納して持ち運べるコンパクト設計もうれしいポイント。組み立てもカンタンで、テーブルを広げて4つの脚を差し込むだけです。
「サンシェード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サンシェードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのサンシェードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
サンシェードテントに関するQ&A よくある質問
ワンタッチ式とポップアップ式の違いを教えてください。

ワンタッチ式は傘のように組み立てていきます。一方、ポップアップテントは袋から出すだけで形になります。ワンプッシュ式のほうは組み立てが必要な分、強度があり快適性も高いのが特徴です。
ワンタッチ式のサンシェードテント設営に必要な道具は何ですか?

固定する本数のペグとペグハンマーのみです。これらは基本的に付属品として付いてきますので、購入してそのまま使用できます。
サンシェードに関するそのほかのおすすめ記事 【関連記事】
サンシェードは日よけの強い味方 アウトドアライターからのアドバイス
「サンシェード」とは日よけ全般に使われる名称ですが、ここではアウトドアレジャーに使用する日よけを目的とした、テントタイプを示します。いわば「日よけ用のレジャーテント」です。
このタイプのサンシェードを選ぶときには、日よけ機能が充実しているかどうか、設営・撤収をなるべく簡略化できる工夫があるかを確認しましょう。また、持ち運びを考えて、大きさや重さなども気にかけてみてください。
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。