魚群探知機とは 仕組みは?
魚群探知機は、水中に「ソナー」と呼ばれる超音波を出すことによって魚群を探知します。自然界では、イルカやコウモリが超音波を使って獲物を捕獲するとされています。
現在では、GPSを搭載し魚群の目的地までナビゲートしてくれたり、航路を測定してくれるなどの機能をもった魚群探知機も登場しています。
魚群探知機の選び方 プレジャーボートでの沖釣りや陸釣りにも!
釣りライターの中山一弘さんにお話をうかがい、魚群探知機を選ぶときのポイントについてご紹介していきます。釣りのプロがどんなところに注目して魚群探知機を選ぶのか、しっかりチェックしてみましょう。
釣り方に合わせて種類を選ぶ スマホ連動・GPS機能搭載モデルなど
まずは、スマホ連動・GPS機能搭載モデルなど魚群探知機の種類についてご紹介していきます。
堤防・カヤック・ゴムボートでの釣りには「ポータブルタイプ」
たとえば堤防でのサビキ釣り、そしてカヤックやボートでの釣りなどで活躍するのがポータブルタイプ。安価で入手することができ、音で知らせてくれるので画面を見続ける必要もありません。
沖釣りなら「GPS機能付き」モデルを
沖釣りで使用するなら、GPSを搭載した魚群探知機がおすすめです。魚群探知機としての機能はもちろん、GPSと連動して現在位置の把握や過去に釣れた場所のデータなどを記録することができる製品もあります。「GPS魚探」「プロッター魚探」などと呼ばれていますが、マイボートやレンタルボートで出かけることが多い人にとって、釣れるポイントが蓄積できるのでとても便利です。
ワカサギ釣り専用モデルも!
ワカサギ釣り専用モデルは、指向角が狭く真下の様子をピンポイントで探知することができる専用振動子セットのモデルを選ぶとよいでしょう。
ねらった魚に合った最大水深のものを選ぶ 湾内の浅い場所なら水深30m~50mのものを
魚群探知機は、ねらった魚の最大水深に合わせて選ぶことが重要です。湾内の浅い場所ならば、水深30m~50mのもので十分に対応できます。ワカサギ釣りであれば、最大45m程度まで対応しているモデルがよいでしょう。
振動子(センサー)の周波数を確認する 50kHzと200kHzの違い
魚群を正確に探知するために重要な振動子の周波数には、おもに50kHz前後の低い周波数と200kHz前後の高い周波数タイプがあります。それぞれの特徴は次の通りです。
・50kHz……広範囲を探知できるが、精度はやや低くなる。
・200kHz……浅い水深しか探知でいないが、ピンポイントで正確に探知できる。
なかには、低周波数と高周波数を切り替えられるタイプもあります。
「液晶ディスプレイ」表示の見やすさも重要
水中の情報・状況をより正確に知るには、ディスプレイの画面が大きく解像度が高い方が有利です。画面の大きさもモデルによって異なりますが、画面サイズが大きいほど見やすくなります。また、2画面で表示できるモデル、左右上下に分割して表示できるモデルにも注目してみてください。
スマホアプリと連携できると便利!
「投げ入れ型魚群探知機」のように、スマホと接続(ペアリング)することでより詳細なデータを表示できるモデルもあります。このタイプはGPSが内蔵されており、水中のなかに投げ入れるだけで用意に情報を入手することができるので、大変手軽で便利です。
魚群探知機のおすすめメーカー ホンデックス・シマノ・ガーミンなど
続いて、魚群探知機のおすすめメーカーを紹介します。
HONDEX(ホンデックス)
ホンデックスは、1956年に世界初のトランジスタポータブル魚群探知機を開発して以来、世界で唯一、自社で開発・生産したセラミックス振動子を使った魚群探知機を扱ってるメーカーです。画面の見やすさやGPS搭載モデルなど豊富な品揃えが魅力です。
SHIMANO(シマノ)
シマノは魚探知機の他にも、リールやロッド、ルアーなども販売している釣り具のメーカーとして人気です。シマノから販売されている「探見丸」は、船に居ながら映像を見ることができる優れものです。対応の電動リールを組み合わせることで使い勝手が広がるので、合わせてチェックしてみてくださいね。
GARMIN(ガーミン)
ガーミンは、GPS製品をはじめ、航空や船舶、アウトドアやフィットネス市場においても人気の米国に本社を構えるメーカーです。魚群探知機でも、GPSを活用したモデルも多く、海外製品でも扱えるよう多言語サポート機能なども搭載されています。高機能でありながらコスパもいい使いやすい商品が販売されています。
魚群探知機おすすめ17選 ハンディタイプ・高解像度ディスプレイ・スマホアプリ連携モデルなど
魚群探知機の選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。自分の釣りスタイルにあった魚群探知機を探してみてくださいね。
初心者にも使いやすい操作性
操作しやすい配置の大きなボタン、日本語表記の大きい文字と見やすく、操作性の高い魚群探知機です。魚探の深度情報とGPSの位置情報を利用した、デプスマッピングを搭載しています。海底起伏や漁礁などを可視化できるため、ポイントを見定めやすくなっています。
微弱な信号もデジタル変換するため、ノイズが少なく水深に応じた映像を表示できます。

GPS内蔵で位置情報も表示可能!
GPS機能がついた5型の製品です。受信機は内蔵なので、アンテナなどの設置も不要で、ポータビリティの高さはそのまま、位置情報と魚探を一緒に確認できるすぐれものです。
これがあれば、山立て(ボートで自分の位置を知るテクニック)をする必要なく自分の位置が分かりますし、魚が良く釣れる地形の把握もより詳細に推測できるようになります。マイボートやレンタルボートでの釣行がメインの人にはこちらがおすすめです。
ワイド画面で確認しやすい!
ホンデックスの『5型GPS魚探 HE-601GPII』は、コンパクトなサイズながらもGPSが内蔵されています。ワイドな画面にて、カラーで様子を確認できるのでとても分かりやすいのが魅力。60,000 円台と、少々値は張りますが、納得の性能が備わっています。本格的な魚群探知機を探している方におすすめです。

ポータビリティと品質の高さでイチオシ
ホンデックスは以前から単三電池で動作するポータブル魚群探知機を発売してきましたが。電池ボックス一体型の本体は折りたたむことができ、カバー部がそのまま台座になるので単体使用時の安定感はばつぐんです。
5型のLEDバックライトカラー液晶はとても見やすく、豊富な機能で底質や魚の位置を正確に教えてくれます。最初の1台として最もおすすめしたい製品です。

遊漁船の魚探情報をキャッチ
遊漁船、いわゆる「釣り船」で沖釣りをする場合、魚群探知機の情報はとても重要です。通常は自分から操舵室に行き、船長と話しながら魚探を見るという形になりますが、この製品は船長が見ている同じ魚探の情報を手元で見られるようにしてくれる製品になります(※親機が対応している必要あり)。
この製品があれば船が流している海底の状況などが詳細に分かるので大きなアドバンテージになるはずです。

魚探のメーカーだけあり格安でも本格派!
米国に本社があるガーミンのコンパクト魚探。小さいながらもGPS内蔵で、機能は上位機種に匹敵しています。世界中で使われている魚探を発売しているメーカーだけあって品質も感度も高いのですが、それは本機でも十分再現されています。
バッテリーを別に用意する必要はありますが、市場価格で1万円代で購入できる魚群探知機のなかではピカイチの性能です。安くて高性能の魚探を探している人におすすめです。
コスパ抜群でカヤックフィッシングに最適
ガーミンによるデュアルビームトランスデューサー付きの製品です。4.3インチの見やすいディスプレイ上に表示される明晰な画像によって、ターゲットをしっかり区別できる本製品。クイックドローによって地形の様子が明確にわかる点が非常に便利です。バッテリーの持ちも抜群!高感度GPS付きで、気になったポイントをすぐにマークできる点にもご注目ください。
ActiveTargetライブソナー搭載機
ローランスによる、取り付けや使用が簡単な魚群探知機です。本製品の特徴は、ActiveTargetライブソナーを使って、泳いでいる魚の詳細な画像を表示できる点!モニターで魚の動きを見極めながら釣りをするのに向いている商品だということができるでしょう。高解像度のタッチスクリーンを備えた本製品で、是非多くの魚を見つけて捕まえてみてください。
スイッチを入れるだけですぐに釣りが可能
取り付けと使用が簡単なCHIRPソナー付きの魚群探知機です。スイッチを入れるだけですぐに釣りを始めることが可能な本製品は、オートチューニングソナーとキー機能へのアクセスも簡単!高解像度なディスプレイによって、魚の画像をきれいに見ていただくことが可能な点も嬉しいポイントです。従来の魚群探知機の2倍の範囲を網羅するソナーコーンにもご注目ください。
精度の高さがピカイチ
フルノの『魚群探知機FCV-627』では、岩、小石、砂、泥の4種類に分けて画面上で確認することができます。グラフィックが綺麗で誰が見ても分かる精度の高さが魅力的です。テレビのように土台がついているので、両手がふさがった状態でもしっかりと画面を見ることが可能。直射日光が当たっても見やすい画面表示で高性能です。
夜釣りにも使いやすい見やすい液晶
カラースクリーンを採用した魚群探知機です。センサーのインジケーターランプはクリアキャップと組み合わせてセンサー位置を確認できます。センサーには集魚灯がついているため、夜釣りなど視界の悪い釣りシーンでも魚の群れを把握できます。
コンパクトで携帯しやすい、充電式の魚群探知機です。フル充電で本体は6時間、センサーは7時間稼働できます。
いろいろな釣法に対応できる
カラー液晶を採用し、日射しの強いシーンでも見やすいのが特徴の魚群探知機です。バックライトを搭載しているため、夜釣りにも使用できます。
首にかけられるストラップ付き、コンパクトなサイズのため片手で操作可能です。カヤック釣りや船釣り、磯釣りなどいろいろな釣りシーンに対応できます。切り替えできる節電モードも搭載しています。
リアルタイムで水底の情報が分かる
LUCKYLAKERの『魚群探知機』は画面がカラーなので、強い日差しの下でも確認しやすくなっています。リチウム電池をバッテリーとしており、フル充電で約7時間の稼働が可能です。そのため長時間の釣りにも最適と言えるでしょう。センサーを水に投げるだけで、リアルタイムで水底の地形情報が画面に映し出されます。
防水機能付きの無線ポータブル魚群探知機
LUCKYLAKERによる無線ポータブル魚群探知機です。水深0.7m-45mまで範囲を無線センサーで探知できる本製品。無線操作距離は100mまでで、魚群大きさ表示や感度調整、水底地形リアルタイム表示などの機能も満載です。また、防水機能を備えているので、浸水や雨などによる故障の心配がない点も嬉しいポイント。カヤック釣りや船釣り、堤防釣りなどの際に本製品を使用してみてはいかがでしょうか。
ワカサギ釣りで大人気
黄色と黒のボディで可愛らしいデザインが印象的な『大漁くんデラックス』。性能はしっかりしており、特にワカサギ釣りをする方に人気です。99.9mまで魚を探知することが可能で、見つけるとアラームで知らせてくれます。バックライトが搭載されているので暗い場面でも確認しやすいですよ。コンパクトサイズなのに機能は充実しているのでおすすめです。

スマホと連動して使えるポータブル魚探
この製品はちょっと変わっていて、魚探の表示デバイスとしてスマートフォンやタブレットを使うのが特徴。本体は振動子も兼ねていて、これをそのまま水に浮かべて使う仕組みになります。手軽さという点では最強の部類で、手持ちのスマホと本体を持っていけばどこでも魚探を使うことができます。
また、本体は投げ込むことができるのでボート以外の釣りでも使用可能です。釣りの可能性を大きく広げてくれるアイテムといえます。GPS機能付きの「PRO+」もあります。
水深100メートルまで探知可能!
LUCKYの『ポータブルソナー』は、推進100mまで対応しており、他の探知機と比べて圧倒的に深くまで知ることができます。もちろん本体は防水加工がされており、濡れた手で触っても滑りにくいグリップが付いています。海で誤って落としてしまうなんてことも防げるでしょう。深い場所にいる魚の位置を知りたい方にぴったりの魚群探知機です。
「魚群探知機」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 魚群探知機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での魚群探知機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
魚群探知機に関するQ&A よくある質問
振動子を取り付ける際の向きについて教えてください。

振動子は縦向き でも横向きでも問題ありません。
魚探出力の違いで探知する精度は変わりますか?

探知精度の違いはありません。ただし、探知できる距離に違いが出ます。
魚群探知機の見方は?

画面の右端が最新の映像になり、右から左へ向かってコマ送りされます。縦長に赤く色付けされた部分が漁礁を表しています。また、魚群の大きさや密度は色の濃さで表示されます。
釣りライターからのアドバイス 水中の情報収集に!
魚群探知機は、それさえあればいつでも魚が釣り放題という道具ではありません。どちらかというと、水深や底質、形状を知ることがメインで、映る魚を直接狙うことのほうがまれです。ワカサギ釣りなどでは群れが通ると画面いっぱいが真っ赤になるのでドキドキしますが、魚探はあくまでも水中の情報を知るための道具です。
釣果を伸ばせるかは、釣り人が魚探で得た情報をヒントにどう釣りを組み立てるかによります。それさえ理解できていれば魚探があるだけで釣りが大きく変わります。ぜひ信頼できる製品を選んで釣りに役立ててください。
一緒にチェックしたいアイテム 電動リールやワカサギ釣りテント、ジギングロッドも!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。