漂白剤とは? ワイシャツの襟汚れや黄ばみに!
漂白剤とは、「色素を除去し、白くする働きをもった洗剤のこと」です。しつこいシミや汚れを取り除いたり、黒ずみや黄ばみを白くすることができます。また、菌やカビ、ウイルスを取り除き、清潔に保つといった特徴がある商品もあります。
洗剤だけではなかなか取れない汚れを落とし、家庭を清潔に保つための心強い味方。ただし、漂白剤は強力なだけに、選び方や使い方には注意が必要です。
漂白剤の種類は大きく分けて3タイプ!

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こちらは、【酸素系・塩素系・還元系】の3タイプの特徴をかんたんに図にしたものです。さらにここから、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
酸素系漂白剤|衣類全般に使える
色柄ものの衣類の漂白には「酸素系漂白剤」を使うのがおすすめです。衣類の染料を抜き取ることなく、しつこい汚れや雑菌のニオイなどを取り除いてくれます。酸素系漂白剤は洗濯洗剤とも混ぜて使用できるので、洗濯機に一緒に入れて使うことができます。
液体タイプと粉末タイプがあり、液体タイプより漂白力が強い粉末タイプは、ぬるま湯に溶かして使い、衣類の漂白以外の用途にも使えます。
塩素系漂白剤|ガンコな汚れに
白いシャツの黄ばみや黒ずみなど、洗濯機では落とせないガンコな汚れには塩素系漂白剤を選びましょう。強力な漂白力と除菌作用があり、白いタオルやTシャツなどをつけおき洗いをするときれいに漂白してくれます。塩素系漂白剤は、強力な漂白力で染料まで抜き取ってしまうので、色柄ものの衣類には使うことができません。
お風呂場のカビや台所用品の漂白にも使われますが、ほかの洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するおそれがあり、注意が必要です。使用するときは換気をしっかりして、目や身体に触れないように注意しましょう。
還元型漂白剤|黄ばみ・サビ汚れに
酸素系や塩素系の漂白剤は、汚れと酸素を結びつける形(酸化型)で漂白しますが、還元型漂白剤は汚れから酸素を奪い取る形で漂白します。
還元型漂白剤は酵素系や塩素系の漂白剤では落とせなかった鉄サビや、鉄分を多く含んだ赤土の黄色いシミを落とすことができますので、作業着についた鉄サビやシミを落とすのにもよいでしょう。鉄分は酸化すると衣類を黄褐色に変色させてしまうので、汚れから酸素を奪い取る還元型の方法で漂白できるのです。
また、洗濯時に色移りしてしまった衣類の漂白もできます。還元型漂白剤は白い無地の衣類にのみ使用できるので注意してください。
酸化型漂白剤の中でも、「酸素系」は、色もの・柄ものでも気にせず使えます。粉末タイプはさらに、洗濯だけでなく、キッチンや水まわりなどの掃除にも使用できて効率的です。
酸化型漂白剤のなかでも、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした「塩素系」は、漂白する力が強く、水回りのカビ退治や漂白に便利です。しかし、漂白できるものに限りがあるので注意しましょう。
二酸化チオ尿素などを主成分とした「還元型」は、サビ汚れや塩素系漂白剤の使用による黄変を元に戻す際にのみ使えます。
漂白剤の選び方
色を取り除いてさまざまなものを白くする「漂白剤」。液体タイプや粉末タイプ、スプレータイプなど種類もさまざま。ここでは、タイプに合わせた漂白剤をご紹介します。ポイントは下記3点。
【1】汚れのタイプに合わせて選ぶ
【2】使用用途で選ぶ
【3】コスパで選ぶ
それでは、漂白剤選びのポイントをみていきましょう!
【1】汚れのタイプに合わせて選ぶ
漂白剤は、汚れのタイプに合わせて適した種類を選ぶことで、汚れ落ちに効果を発揮します。
液体タイプの酸素系|軽い汚れに
液体タイプ」の酸素系漂白剤のメリットは、「粉末タイプとちがって溶かす必要がないこと。そのまま洗濯機に注いだり、衣類のシミにかけたりでき、使う手間がありません。
液体タイプをさらに改良した「濃縮タイプ」「ジェルタイプ」は、少ない量で高い漂白効果を得ることができます。どろっとしているので、汚れのひどい部分に直接かけやすいというメリットもあります。また、デリケートな素材の衣類、色柄ものなどにも使うことができる万能な漂白剤と言えるでしょう。
デメリットは、粉末タイプと比べれば汚れを分解する力が弱いこと。また、粉末タイプのようにペーストを作って風呂掃除や換気扇掃除に使う、といった使い方は難しいです。
粉末タイプの酸素系|落ちにくい汚れに
「粉末タイプ」の酸素系漂白剤は、主な成分が弱アルカリ性の過酸化ナトリウムとなっているので、液体タイプよりもパワーが強く、通常の洗剤では落ちない汚れやニオイを落とすのに向いています。また、つけ置きでより一層力を発揮し、キッチンやお風呂、換気扇の掃除など、幅広い用途にも使える点がメリットです。
デメリットは、デリケートな素材の衣類は生地を傷めやすい、色柄ものは色落ちの可能性がある、お湯で溶かしてから使うなど、液体タイプと比べてやや手間がかかることです。
塩素系|白物のガンコ汚れに
塩素系漂白剤は、強アルカリ性の次亜塩素ナトリウムを配合しているので、強力な漂白パワーでガンコな汚れを落とすことができます。
また、キッチン用の塩素系漂白剤では、泡スプレータイプが一般的です。まな板や包丁、ふきんにスプレーしてしばらく放置しておくだけで、漂白・除菌ができます。
デメリットは、酸性洗剤と混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生してしまうことと、衣類は白物にしか使えないことです。誤って色柄ものに使用しないように注意する必要があります。
還元系|白物の黄ばみ・サビ汚れに
還元系は、白い衣類に付着した黄ばみや、鉄などのサビ汚れを落とすのに適しています。サビ汚れとは、たとえば子どもが自転車や鉄棒などで遊んで汚れてしまった場合など。
デメリットは、白い衣類にしか使用できない、毛・絹・ナイロンなどのデリケートな素材には使えないので注意してください。
【2】使用用途で選ぶ
漂白剤を使う用途がはっきりしていれば、用途に合わせて選びましょう。
漂白剤の代表的な用途による分類としては、洗濯に使う「衣類用漂白剤」と、キッチンまわりの掃除・お手入れに使う「台所用漂白剤」があります。
ほかに、洗濯機の洗濯槽のカビやニオイを落とすための「洗濯槽用漂白剤」、パイプのニオイや汚れを落とす「パイプ用漂白剤」、お風呂のカビやヌメリを落とす「風呂用漂白剤」などがあります。
【3】コスパで選ぶ
毎日の洗濯や台所用品の洗浄に漂白剤を使うなら、やっぱりコスパが気になりますよね。
大容量のもののほうがコスパがいいと思いがちですが、かならずしもそうとは限りません。パッケージに書かれている使用量の目安を確認し、1回の使用あたりにいくらぐらいかかるのか計算してみてください。ドラッグストアなどで安く購入できるものは、コスパもいいですよ。
常に「新鮮」な状態かを意識しよう! 住宅ジャーナリストからアドバイス
酸素系漂白剤は添加物がないタイプを選ぶ限り、売り出されているメーカーが異なっても商品間にそれほど大きな差はありません。塩素系漂白剤は商品によって濃度や使い勝手が異なるので、購入時に使用方法をよく確認し、自己流の使い方はしないようにしましょう。
いずれも保管状態によって効果が左右されるため、なるべく「新鮮な」状態で購入・保管できるよう、意識しておきましょう。
漂白剤おすすめ|酸素系・粉末タイプ8選 オキシクリーンやシャボン玉石けんなど!
ここからは、種類別におすすめの漂白剤をご紹介していきます。まずは、普段の洗濯に使いやすい、粉末タイプの酸素系漂白剤から!

さまざまな汚れが落とせる漂白剤
過炭酸ナトリウムと過酸化水素水を化合し、作られている酸素系漂白剤です。パッケージデザインが派手なので、ドラッグストアなどでも見つけやすい商品です。フタで計量できる点は、ふだん使いにおいて大変便利です。使い勝手のいい酸素系漂白剤をお探しの方におすすめ。
衣類や雑貨などがタバコのヤニや血液、植物の汁など厄介な原因によって汚れてしまっても、『オキシクリーン』でつけおきすることで、落とすことができます。

マルチに使える粉末漂白剤
老舗(しにせ)石けんメーカーによる酸素系漂白剤。親しみやすいパッケージでマルチに活躍してくれるので、初心者向け酸素系漂白剤としておすすめです。衣料用・台所用・住宅用として販売されており、家中の漂白・消臭・除菌に活用できます。説明書きもわかりやすく書かれているので、はじめての使用でも安心。
洗濯での使用量の目安は、水30Lにつき15gです。染み抜きのつけおきには、水2Lにつき10gの酸素系漂白剤を溶かしましょう。30度から50度のお湯を使うとさらに効果が高くなります。
※楽天市場、Yahoo!ショッピングは1個、Amazonは3個セットの価格となります。
過炭酸ナトリウム100%の漂白剤
粉末タイプの酸素系漂白剤。衣類やキッチン用品はもちろん、洗濯槽のカビ取りやふきんの煮洗いなどさまざまな用途で使えるのが特徴です。また漂白だけではなく、除菌や消臭もしてくれる商品。
香料や着色料などは一切使用せず、過炭酸ナトリウム100%なのもポイント。添加物が気になる方や、さまざまな用途に使いたい方におすすめです。
衣類の汚れやシミ、台所用品をしっかり漂白
こちらは衣類、キッチン用の酸素系漂白剤。衣類の黄ばみや黒ずみ、コーヒーや紅茶などのシミ、まな板や食器、台所用ふきんなどをしっかり漂白・除菌・消臭してくれます。汚れによって使用量が異なるので、パッケージに記載のある使用方法を確認しましょう。
詰め替え用も販売されています。

洗濯槽のクリーニングにも使える酸素系漂白剤
『セスキ炭酸ソーダ』を世に広めた、熊本のメーカーによる酸素系漂白剤。比較的購入しやすい価格と使い切りやすい量でバランスのとれた商品です。初心者の方でも使いやすい商品といえます。
通常の洗濯に使用するほか、洗濯機の洗濯槽クリーニングに活用しても、その効果を発揮します。漂白消臭を高めるポイントは、水よりお湯に溶かすことです。
界面活性剤入りで洗浄力大幅アップ!
『オキシクリーンEX』は、エキスパートの藤原千秋さんがおすすめしている『オキシクリーン』の界面活性剤入りタイプです。洗浄力に期待される方はこちらがおすすめ。使い方のポイントは、お湯でしっかりと溶かして使用すること。衣服はもちろん、スニーカーに、洗濯機の洗濯槽に。換気扇やお風呂掃除など、家中に使える使い道の広さが魅力です。
802gのサイズもありますが、あちこち使えて掃除が楽しくなることを踏まえて、大容量2270gをピックアップ。さらに大きな3270gサイズもあります。
0カ月の赤ちゃんも使える!
赤ちゃんの衣類は食べこぼしや飲みこぼしなどで汚れがち。「キレイにしてあげたいけど、赤ちゃんが着るものなので成分は気にしたい……。」そんな方には、この『赤ちゃんの漂白剤 ベビーホワイト』がおすすめです。無香料、無着色と赤ちゃんの肌にもやさしい成分で作られているのが特徴。
色物や柄物にも使うことができるので、安心ですね。植物系消臭剤が配合されているのもポイント。
カレーやケチャップなどのシミも落とす!
衣類などのシミ抜き専用に作られた漂白剤。酵素と過炭酸ナトリウムの力で衣類やふきんなどについた頑固なシミも落としてくれます。汚れがひどい場合は、つけおき後にもみ洗いやブラシなどでこするとさらに効果がアップ。
界面活性剤や蛍光増白剤は使用されていません。
漂白剤おすすめ|酸素系・液体タイプ2選 人気のワイドハイターなど!
つづいては、粉末よりも溶け残りが少ない、液体タイプの酸素系漂白剤を紹介します!
毎日の洗濯と一緒に使える!
花王から販売されている、衣類用漂白剤です。日常生活で付いてしまったシミ、汚れ、黄ばみや生乾き臭などを除去! 洗濯洗剤と一緒に洗濯機に入れて使うことができるので、とても便利です。
水洗いができれば白物はもちろん、色物、柄物なども対応可能。消臭や抗菌もしてくれる点もうれしいですね。香りもさわやかな花の香りがするので、使っていてニオイが気になることはないでしょう。
※楽天市場、Yahoo!ショッピングは1個、Amazonは5個セットの価格となります。
漂白はもちろん、汚れの予防も!
ライオンから販売されている、衣類用の酸素系漂白剤です。白物、色柄物はもちろん、おしゃれ着やシルクなどの衣類にも使用することができる商品。クエン酸を配合しているので、衣類についた黄ばみや黒ずみをきれいに漂白、さらに予防までしてくれます。
塩素系漂白剤のようにツンとした香りはなく、ミンティグリーンの香りがするのもうれしいポイントです。
漂白剤おすすめ|塩素系漂白剤5選 黄ばみや黒ずみに
つづいては、キッチンやお風呂にも使える、おすすめの塩素系漂白剤を紹介します!
うすめてつけおき! 漂白・除菌・消臭も
花王のハイターシリーズから販売されている、台所用の塩素系漂白剤です。この商品は水でうすめて使うタイプで、つけおきするのが基本です。台所で使うふきんやまな板、カップなどの食器類の汚れや黒ずみをしっかり漂白します。さらに除菌・消臭効果も。
漂白をしたいものによって使用量が変わるので、しっかり確認しましょう。またハイターシリーズには台所用以外にもバス、トイレ、洗濯槽で使えるものなどさまざまなラインナップがあります。
黄ばみ、シミをしっかり漂白!
衣類や台所、住居用の洗剤などを数多く販売する、第一石鹸の塩素系漂白剤です。この商品は白物衣類専用。洗剤だけではなかなか落ちない白いシャツの黄ばみやシミをしっかり落としてくれます。
1,500mlと大容量なので、頻繁(ひんぱん)に白い衣類の漂白をしたい方に向いているでしょう。
汚れにピンポイントにアプローチ
こちらは台所用の塩素系漂白剤。スプレータイプで、まな板や食器などの汚れの気になる部分にピンポイントに噴射できます。400mlとすぐに使い切れる量なのもよいですね。
またリーズナブルな価格なので、コスパと使い勝手のバランスが取れている商品ともいえるでしょう。

泡で出てくるキッチン用漂白剤
こちらは適切な希釈のなされたスプレータイプの塩素系漂白剤です。液だれしにくいスプレーボトルに入っているのがうれしいポイント。
水洗いできる(漂白後にすすぎ洗いのできる)環境で使用するものだという点に注意する必要はありますが、そこをクリアできればプラスチックからシリコン、陶器、ガラス等さまざまな素材の漂白をこなしてくれる使い勝手のよい漂白剤です。
お風呂の黒カビに! ピンポイント噴射
お風呂のタイルや排水口付近の黒カビにアプローチする商品。スプレータイプなので、気になる部分にピンポイントで噴射することができます。黒カビがすでに生えているところにはもちろん、よく生えるところにも使えるすぐれもの。
通常の400gサイズから特大サイズ、付け替え用も販売されているので便利です。
漂白剤おすすめ|還元型漂白剤1選 白い服に使える強力漂白剤!
最後に、サビや黄ばみ汚れに効く、おすすめの還元型漂白剤を紹介します!

鉄分の多い泥汚れも白くする特殊な漂白剤
関東ローム層などのような、鉄分を多く含む泥汚れなどに対処できる特殊な漂白剤です。酸素系漂白剤、塩素系漂白剤は大きく「酸化型漂白剤」とくくられますが、このハイドロハイターは還元系漂白剤といい、酸化したものを還元して白くするという働きをします。
独特な利用シーン、におい、使い方になるのでほとんど使ったことのない人が大半だと思いますが、この商品で漂白するものはほかの漂白剤では対処できない汚れになるので、こういうものがあるのだということを覚えておくとよいのではないでしょうか。
【番外編】新しい生活様式向けに新商品も登場! 菌やウィルスも除去!
ステイホームの習慣が浸透し、「手洗い・うがいだけでなく、洋服もしっかり洗浄したい」というニーズが高まっています。そんな中で、漂白剤としての役割だけでなく、菌・ウィルスの除去も目的とした洗濯洗剤や漂白剤が登場してきています。
新しい生活様式で開発された洗濯漂白剤
粉末漂白剤の性能を高める漂白ブースト成分を、ライオン株式会社史上、最大濃度で配合した粉末漂白剤。洗濯洗剤にプラスして入れるだけで、ニオイ成分を抑制(※1)します。
また、じっくり漬けおき洗いすることで、服についた菌・ウィルス(※2)の除去(※3)にも効果的。洋服を手軽にきれいにすることができますよ。
※1:100%ニオイ成分を抑制することはできません。
※2:ライオン社の研究チームによる、アルコールに弱い「エンベロープタイプ」と、アルコールに強い「非エンベロープタイプ」の2種類の実験ウィルス。
※3:全てのウィルスを除去することはできません。
「漂白剤」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 漂白剤の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの漂白剤の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
「酸素系・粉末タイプ」の使い方
酸素系粉タイプの漂白剤は、洗濯だけでなく身のまわりにいろいろ使えるのがメリット。キレイになるだけでなく、いつもの家事の手間や時間を省くことができるのもうれしいポイントです。衣類の漂白以外にも、かしこい漂白剤の使い方を紹介します。
分量や使い方は、各製品ごとにちがうので、パッケージをよく読んでください。
上履きやスニーカーは、つけおきでも真っ白に!
真っ黒になったら子どものスニーカーや上履き、ブラシでゴシゴシ擦ってもなかなか汚れが落ちずにイヤになっていませんか?
漂白剤を使えば、擦らなくても漬けておくだけで、スニーカーや上履きがきれいになります。酸素系・粉末タイプの漂白剤をお湯によく溶かして、漬けておきましょう。その後、軽くブラシでこすりながらすすぐだけ。
しつこい汚れも、漂白剤に漬けてからなら、格段に落ちやすくなりますよ。スニーカーのヒモも、外さず、一緒に漬けこんでくださいね。
お風呂を丸洗い、バスチェアや洗面器までピカピカ!
お湯でよく溶かさないと効果が出にくい粉末タイプの酸素系漂白剤は、お風呂のお掃除にはピッタリ。お風呂にお湯をはってから漂白剤をよく溶かして、しばらく置いておきましょう。バスチェアや洗面器も一緒に漬けこめばキレイになります。漬けこんだ後は、軽くブラシでこすりながらすすぎます。
温かいうちによく漬けるのがキレイになるポイントなので、漬けている間は浴槽にフタをして、お湯が冷めないようにするのがポイントですよ。ただし、フタはぴったり閉じずに、少し開けておきましょう。
重曹を混ぜれば、漂白パワーアップ!
酸素系漂白剤はアルカリ性のときにパワーが強くなります。とくにしつこい汚れを落としたいときは、重曹を少し足してみましょう。
酸素系漂白剤が活性化し、汚れをよく落とします。
「塩素系漂白剤」の使い方
新型コロナウイルス、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症を防ぐには、ていねいな手洗いと、食器や家具、ドアの取っ手やドアノブなどよく触る部分を消毒し、清潔に保つことが有効です。家庭での消毒に有効なのが、塩素系漂白剤です。
厚生労働省が「家庭でできる新型コロナウイルス対策」として推奨している、塩素系漂白剤を使って身のまわりを消毒する方法を紹介します。
0.05%に薄めた塩素系漂白剤で拭く
家具や手すり、ドアノブなどを、『ハイター』や『ブリーチ』などの塩素系漂白剤を薄めて、拭き取り消毒しましょう。消毒には、塩素系漂白剤を0.05%の濃度に薄めて使用しましょう。
ただし、塩素系漂白剤はアルカリ性が高く、薄めた液で拭いても材質によっては変色や腐食を起こすことがあります。薄めた塩素系漂白剤で拭いた後は必ず清潔な布や紙を用いて、しっかりと水拭きしてください。
以下に主な塩素系漂白剤での消毒液の作り方を示します。表にない塩素系漂白剤で作ることもできますが、商品パッケージをよく見て、説明に従って使用してください。
塩素系漂白剤は強いアルカリの性質をもち、目に入ったり肌に触れたりするとたいへん危険です。塩素系漂白剤を使って消毒する場合は、次の注意点を守ってください。
・家事用手袋を着けてください。手指に触れると危険です。
・金属、繊維、木製品は腐食、変色することがあるので注意してください。
・使用時は換気をしてください。
・洗剤など、ほかの薬品と混ぜないでください。
・目に入らないよう、じゅうぶんに気をつけてください。
・をスプレー容器に入れる、空気清浄機や加湿器に使うなど、空中に噴霧する方式で使用しないでください。呼吸器に入ると危険です。
・薄めた塩素系漂白剤の効果は持続しないため、保管することはできません。使用のたびに必要分だけ作るようにしてください。
漂白剤の保管方法の注意点
漂白剤は、基本的に別容器に移し替えず、そのまま使うようにしましょう。詰め替えタイプを使用する場合も、元の容器に詰め替えるようにします。
ここでは、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんのアドバイスをご紹介します。
必要以上に入れすぎない
漂白剤を多く入れれば入れるほど、漂白力があがり、汚れが落ちやすいと思ってたくさん入れてしまっていませんか?そうだとしたらいますぐ控えてください。
必要以上に漂白剤を多く使ってしまうと、衣類の生地や漂白するものを傷める原因となってしまいます。かならずパッケージに書いてある使用量を守って使ってください。
塩素系漂白剤はほかの洗剤と混ぜない
塩素系漂白剤は、酸性洗剤などほかの洗剤と混ぜると有毒ガスが発生してしまい、たいへん危険です。過去にもお風呂場でのカビ取りに、塩素系漂白剤をほかの洗剤と一緒に使用して事故が起こっています。塩素系漂白剤は単体で換気をよくしてから使用しましょう。また、ナチュラルクリーニングの代表的な存在であるクエン酸も酸性の洗浄剤なので、塩素系漂白剤と一緒に使わないように注意してください。
容器の移し替えは避ける
インテリア的に、漂白剤を別の容器に移しかえたいという人がいるかもしれませんが、基本的に移し替えは避けた方がよいでしょう。粉末タイプの酸素系漂白剤の主成分である過炭酸ナトリウムは、水や湿気に触れると発熱しながら分解してしまうため、保管の際には、専用の容器に入れておかないと破裂するおそれがあります。
また、漂白剤自体に変質が生じる可能性があり、安全性に影響を及ぼすのでくれぐれも注意してください。
漂白剤に関するQ&A
ここでは、漂白剤に関するQ&Aをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
衣類の漂白記号の意味は? どの漂白剤が使える?

衣類のシミなどに漂白剤を使いたいとき、衣類によっては漂白剤が使えないこともあります。洗濯表示をチェックして判断しましょう。三角形は、「塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる」という表示です。三角形に斜線が入ったものは「酸素系漂白剤の使用のみ可能」、三角形に×がついたものは「漂白剤の使用不可」です。
衣類の頑固な汚れ。一晩中つけ置きしてOK?

いつもの洗濯ではなかなか落とせない、頑固な汚れは、つけ置き洗いするという人も多いでしょう。つけ置きする時間は長ければ長いほどいいと勘違いしているかもしれませんが、一晩中つけておくのはNGです。せっかく落ちた汚れが別の場所に付着してしまったり、染料が溶けて色移りしてしまうことも。30分~1時間程度で済ませましょう。
漂白したら部分的にピンク色に変色してしまう原因は?

日やけ止めに含まれている成分の一部が塩素系漂白剤(ハイター等)と反応してピンク色に変色したものと考えられます。生地自体が変色したわけではありません。
漂白後、衣服が部分的にピンクに変色してしまった場合は、洗浄力の高い濃縮タイプの液体洗剤で落とすようにしましょう。ピンク色になった箇所に液体洗剤の原液をたっぷり塗布し10分ほど置き、その後生地をいためないように丁寧に揉み洗いしてみてください。
漂白剤で色落ちした衣服は復活する?

まちがって塩素系漂白剤を色柄物に使ったり、漂白剤に長く浸けすぎたりした場合、一度色落ちした洋服は基本的にもとには戻りません。もとに戻す場合は、專門の業者に依頼して再度同じ色で染め直してもらう必要があるので、使用する際は十分に注意しましょう。
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漂白剤をかしこく使って家事をラクに時短に進めよう!
漂白剤の選び方、おすすめ商品、かしこい使い方を紹介しました。
漂白剤は劇薬ですが、かしこく使えばぐっと効果的に、手間なく家事をこなすことができるようになります。使いやすいと思えるアイテムから暮らしにとりいれて、洗濯に、ハウスクリーニングに、活用してみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。 主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。 TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。 プライベートでは三女の母。