酸素系漂白剤『オキシクリーン』を実際に試してみました
漂白剤といえば、洋服の汗ジミや白いTシャツの黄ばみ、子どもの泥だらけになった靴下など、衣類に使用するイメージが強い印象。とはいえ、目立たないシミだったらそのままお洗濯してしまいませんか?
よほどお気に入りの衣類でないかぎり、真剣に「シミや汚れを取ってやろう! 」と意気込んで毎日せっせとお洗濯をするかたも少ないのではないでしょうか。
今回は、衣服についた汚れを数週間おいたものなどを準備し、『オキシクリーン』を使って汚れ落ちやニオイ落ちの検証をしてみました。
『オキシクリーン』とはどんな漂白洗剤?
オキシ漬けとしてよく使用される『オキシクリーン』。衣類のシミや汚れだけではなく、キッチンやお風呂の汚れ、またトイレの気になるニオイまでもキレイにしてくれる酸素系洗剤です。
汚れ落ちの秘密は、酸素の泡。『オキシクリーン』の主成分でもある「過炭酸ナトリウム」は、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が2:3の割合でできたもの。お湯に溶かすと発生するこの酸素の泡が汚れを包み込み、ニオイ対策もしてくれるという優れもの。
50度前後のお湯に溶かし汚れを落としたいものを浸ける「オキシ漬け」、いつもの洗濯に足し、漂白とともに消臭や汚れ落ちのサポートをする「オキシ足し」、ガンコな汚れとシミに、洗濯前のワンクッションとして「プレケア」の3つの便利な使い方があります。
汚れの度合いにより使い方を選べるので、まさにこれ1本で家中をキレイにできそうですね。
グラフィコは、2008年7月に国内企業で唯一、Church&Dwight社『オキシクリーン』の日本オリジナル商品の販売を含む独占権を取得。同年10月に『オキシクリーン』の販売を開始しました。
『オキシクリーン』の口コミや評判は?
ここでは実際の口コミや評判を紹介します。
良い口コミとしては、キッチン掃除で繰り返し使用すると、排水溝の汚れもキレイになったり、洗濯に使用すると、部屋干しをしていてもニオイが気にならない、など。
悪い口コミとしては、界面活性剤が配合されていないので、油分が多いものの汚れ落ちがイマイチで、分量を増やしてもガンコな汚れが落ちなかった、また粒子の粒が大きいので溶けにくい、など。
他にも、緑茶や緑の野菜ジュースなどは、下洗いせずに使用すると赤茶色に変色するなどの声もあります。洗浄剤が汚れの成分と化学反応を起こして変色してしまうことも考えられるので、キレイにしたいものの素材を確認しておきましょう。
『オキシクリーン』を実際に使用して汚れ落ちを検証!
ガンコな汚れ、シミがある「洋服」、大物の「布団カバー」、ニオイ残りも気になる「魚焼きグリル」で、『オキシクリーン』の汚れ落ちの力を実際に検証してみました。
洋服やタオルの古いシミや色移り編
汚れ落としに期待ができる『オキシクリーン』ということで、保育園から持ち帰った洗濯物の汚れを確認せずに、そのまま洗濯機にいれてしまった洋服や、よく見ると汗ジミで黄ばんでいるTシャツなど、をかき集めてみました。
泥遊びで豪快に汚れたTシャツ。一度洗濯してから2週間ほどそのまま保管していたものもキレイになるのでしょうか。
赤いものと一緒に洗ってしまい、ほんのりピンクに染まったTシャツ。
青いタオルと一緒に洗ったら真っ白だったタオルが水色に……。白いTシャツ・タオルは白くしたい! ということでオキシ漬けをやってみました。
説明書きには、4リットルのお湯に『オキシクリーン』キャップ1杯を溶かすとありますが、今回は、2リットルのお湯を使用しているので、『オキシクリーン』は半杯いれます。お湯の温度は、約50度。
キャップの内側には、計量代わりになるスクリューがあるので、上から3段目を目安に計量しています。
すべて一緒にお湯につけること2時間。説明書には最大6時間つけ置くとありましたが、はじめてなので、いきなり6時間は、柄の色落ちなども怖いなと思い、まずは1時間で様子見。落ちていなかったのでさらに2時間つけ置きました。
さすがに青く染まったタオルは無理だろうと思ったら……やはり無理でした。ただ若干ですが水色から薄い水色にはなったかと。
象さんのTシャツもすこし泥汚れは残ってます。再度つけ置き時間を最大の6時間で試してみましたが、やはり完全には落とせず……。
泥汚れの場合は、すぐに下洗いし、そしてオキシ漬けするのがいいでしょう。保育園の洗濯物は、帰宅後すぐに汚れ確認というのが最優先事項ですね。
これまでの2点が思ったほど汚れ落ちがよくなかったので、すこし気分が落ち込んでいましたが、ピンクに染まったTシャツは白くなっています! ほんのり染まったものは2時間の漬け置きでもしっかりキレイに。そして汗ジミも、ほぼなかったことになりました。
大物!布団カバーのくすみ編
布団カバーなどは、柄ものも多く、色あせたらどうしようと漂白剤をさけていました。ところが、『オキシクリーン』は色柄物も使用可能ということで、今回は鮮やかな柄の布団カバーで実験!
2枚とも同じ日に購入しましたが、洗濯の頻度が低かったのか、経年劣化なのか、右の方が全体的にくすみ感があります。
全体的にしっかり浸かるように4リットルのお湯につけ、温度は洋服のときと同様に約50度。今回も2時間つけおいてみました。
つけ置き後にはさらに洗濯機で通常通り洗濯してみましたが、すこしくすみは残っているかも。ということで、つけ置きではなく、洗濯機に『オキシクリーン』を投入するオキシ足しに挑戦!
説明表示通りにキャップ1杯の『オキシクリーン』を足して洗濯してみます。
下側がオキシ足しをした布団カバーですが、くすみも黄ばみもきにならない! 柄も色あせることなく鮮やかなままです。大物は、つけ置く手間のことを考えると、オキシ足しが手軽かもしれませんね。
頑固なシミ汚れは落ちるのか? 白Tの食べこぼし編!
食べこぼし汚れに見立てた、焼き肉のたれや牛乳、口紅などを白いTシャツに塗布し、1週間後にオキシ漬け。ニオイや汚れ落ちはどうなるのか実験してみました!
左上から「ケチャップ」、「焼き肉のたれ」、「しょうゆ」、「牛乳」、「口紅」の5種類を塗布し、1週間そのまま放置。下洗いなしでオキシ漬けをしてみました。
オキシ漬けの分量は、説明通り4リットルにキャップ1杯。1週間そのまま放置していたので、つけ置き時間は最大つけ置き時間でもある6時間です。長時間つけることで生じる生地の傷み具合も検証してみたいと思います。
参考までに実験で使用したTシャツは、一般的にパックTといわれる、綿100%のTシャツを使用しています。
つけ置きをしている間に、様子をうかがいたい気持ちをグッとこらえ、いよいよ6時間後! 見てみると……
口紅以外落ちている! 口紅は、実験で使用した口紅がマットタイプで滑りが悪く、3〜4回重ね塗りしたところが落ちていない様子。もしかしたら、軽く付着したくらいの口紅汚れなら落ちるかもしれませんね。
調味料の汚れはキレイに! 1週間放置したものでも汚れの跡形がないので、万が一、気づかぬうちに付いてしまった汚れも1週間以内なら落とすことができるかもしれません。
そして、焼き肉のたれに使用されていることが多いニンニクの匂いや、牛乳の生臭さなどもまったく気になりません。あんなに異臭を放っていたのが嘘みたいです。
気になる生地の傷み具合ですが、手触りも肉眼でも変わりなし! やわらかい綿の手触りのままです。推奨最大時間オキシ漬けをしても生地の傷みがないということは、ガンコなシミや汚れをどうしても落としたい場合は、思い切って6時間つけてもいいかもしれませんね。
とはいえ洋服の素材や、同じ綿でも、ブランドにより生地の厚みは異なるので、お気に入りの洋服の場合は、最初は1時間から様子を見ながらトライするようにしましょう。
魚焼きグリル編
魚焼きグリルといえば、金網がクロスしているところの焦げつきや、なんといってもニオイ残りがきになりませんか?
通常は、金網に油を塗布して焼いたり、汚れが付きにくいように工夫するかもしれませんが、今回は実験なのでまったく油も引いていません。
まず魚を焼き、ニオイ残りもしやすいエビも、ひげや殻付きで焼いたのち、1週間グリルを閉めたまま放置。魚介からでた脂が日に日に酸化していき、真っ黒にこびりついています。
焦げ付きも取らずに、そのままオキシ漬けをしていきましょう!
キッチンシンクで『オキシクリーン』を溶かし、そこにグリルの網とトレイをつけていくのですが、お湯が流れないようビニール袋に水を入れ、排水部分をふさぎます。
キッチンシンクの大きさにもよりますが、我が家の場合は60度のお湯12リットル、『オキシクリーン』をキャップ3杯の容量で、3時間ほど漬けました。
漬けているあいだは、キッチンシンクを使用できないので、料理時間と重ならないように気をつけましょう。では焦げ付きが落ちているのか見てみましょう!
金網のガンコな焦げ付きはスポンジで擦るだけで、落とすことができました。黒く焦げているところは、実験以前からあったものなのですが、さすがにこれは落とすことができませんでした。日々のオキシ漬けを定番にしようと思わせてくれますね。
大きめのブラシで擦ったので、ジョイント部分はしっかり取れず……。ですが、細いブラシでフィットさせながら擦れば取れるのでは、と感じるくらい、焦げ汚れは緩くなっています。
金ブラシや金属ブラシで強く擦ると、グリル網も傷ついてしまうので、スポンジや専用のブラシなどで掃除をするのがおすすめです。というのも……。
金属たわしで擦ると、写真のように細かい傷がついてしまうのです。そうなると、次回使用時に汚れも付着しやすくなる恐れがあるので、擦るのがめんどうでもスポンジがいいかもしれません。
どうしても焦げ付き汚れが緩まない場合は、つけ置き時間を長くするほうがいいでしょう。
内容量 | 500g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
内容量 | 500g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
『オキシクリーン』は家事の味方! 総合評価:4.8点
『オキシクリーン』を試した感想をチャートにしてみました。
使いやすさ:5
パッケージ:5
ニオイ落ち:5
布の汚れ:4
※執筆者の主観を数値化したものです。
検証のために、1週間程度汚れをそのまま置いたり、わざと下洗いなし! などで挑戦しましたが、ついた汚れをすぐに落とすということであれば「オキシ漬け」や「オキシ足し」、また今回は検証していない「プレケア」もしっかりキレイになるものが多いと感じます。
汚れ落としのポイントは、つけ置き時間と「オキシ漬け」、「オキシ足し」、「プレケア」のどの方法がより汚れを落としやすいのかを見分けること! またオキシ漬けにトライする場合は、しっかり粒子を溶かすことにも注力しましょう。
泡立て器のようなもので、しっかりかき混ぜて溶かしてもいいでしょうし、ゴム手袋をはめていたら、手で溶かし込んでもいいでしょう。
使用できない素材もあるので、裏面に表示されている注意事項をよく読み、家中をキレイにしてみましょう!
『オキシクリーン』には油やタンパク汚れを分解する界面活性剤が配合されていません。そのため汚れ落ちがイマイチなどの声もありましたが、こびりついたガンコな油汚れやタンパク汚れには、界面活性剤が配合されているこちらがいいでしょう。
内容量 | 802g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、洗浄補助剤(炭酸ナトリウム) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
内容量 | 802g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、洗浄補助剤(炭酸ナトリウム) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
いつものお洗濯やお掃除に日常使いしたい場合は1500gと大容量のこちらがおすすめ。
内容量 | 1,500g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
内容量 | 1,500g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
『オキシクリーン』を購入したことがあり、すでに容器がお手元にある方には詰め替え用が便利。大容量なので、頻繁に使用する方におすすめです。
内容量 | 2,000g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
内容量 | 2,000g |
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品名 | 衣類、布製品、台所まわり、水まわり、食器、タイル、家具用漂白剤 |
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム(洗浄補助剤) |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
ワイシャツの襟、袖などのピンポイントな汚れや、プレケアにも便利なスティックタイプ。お洗濯のプラスワンアイテムに!
内容量 | 175g |
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品名 | 洗濯用合成洗剤 |
成分 | 水、界面活性剤(14%、ポリオキシエチレン、アルキルエーテル、アルキルベタイン、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム)、溶剤ほか |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 洗濯 |
内容量 | 175g |
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品名 | 洗濯用合成洗剤 |
成分 | 水、界面活性剤(14%、ポリオキシエチレン、アルキルエーテル、アルキルベタイン、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム)、溶剤ほか |
液性 | 弱アルカリ性 |
用途 | 洗濯 |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 漂白剤の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での漂白剤の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
オキシクリーンに関するQ&A
洗濯槽の掃除にも使えるっていうのは本当ですか
本当ですが、汚れの程度や種類により効果は変わってきます。洗濯槽がステンレスの場合、長時間のつけ置きは変色の原因になることがあります。実際に使用する前には、必ずお持ちの洗濯機の取扱説明書を確認するようにしましょう。
使えないものはありますか
基本的に水洗いできないものは使えません。公式ホームページに使えないものとして記載されている製品は、ウール・ウール混紡、ペルシャ製カーペット、革製品、畳、宝石、大理石、シルク、サビ、金属全般、ジュート・チーク材・仕上げ木材等です。
どこで買えますか
ネットのショップはもちろん、東急ハンズやロフト、ドン・キホーテなどのディスカウントショップ、カインズやケイヨーデーツーなどのホームセンター、ライフやサミットといったスーパーマーケット、サンドラッグやマツモトキヨシなどのドラッグストアほか、直接買える店舗もたくさんあります。
そのほかの洗剤に関する記事はこちら 【関連記事】
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