「ボルドー産赤ワイン」のおすすめ商品の比較一覧表
ボルドー赤ワインの選び方 産地と品種、シャトー、格付け、年代(ヴィンテージ)、料理との相性など
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんに、ボルドー赤ワインを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記の4つ。
【1】産地によって異なるワインの味わいを把握
【2】お気に入りのシャトー
【3】公式認定された格付け
【4】ヴィンテージ(年代)
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】産地によって異なるワインの味わいを把握する 左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸のメルローなど
同じボルドー地方の赤ワインであっても、産地によって味わいがまったく異なるため、ワインの産地から選ぶというのもおすすめです。
たとえば、メドック地区をはじめとするジロンド川左岸の一帯で生産される赤ワインは、おもにカベルネ・ソーヴィニヨンというブドウ品種からつくられており、力強く濃厚な味わいが特徴です。一方、ジロンド川右岸の赤ワインは、おもにメルローというブドウ品種からつくられており、果実味が豊かでまろやかな味わいになる傾向があります。
このように、大まかにでも産地ごとのワインの味わいの傾向を把握しておくと、よりイメージに近い味わいのワインを選ぶことができるでしょう。
【2】お気に入りのシャトーを見つけよう 栽培方法、醸造方法、味わいが異なる
ボルドー地方の赤ワインを選ぶ際は、シャトー(この地方のワインの生産者のこと)から選ぶのもよいでしょう。
一般的にフランスのボルドー地方の赤ワインは、いくつかのブドウ品種をブレンドしてつくられています。
その際のブレンドされるブドウ品種の比率(セパージュ)に加え、ブドウ畑の立地条件やブドウの栽培方法、醸造方法、理想とする味わいなどもシャトーごとに異なるため、シャトーが変わればワインの味わいもまったく別のものになるのです。
もしお気に入りのシャトーがあれば、そのシャトーのあらゆるヴィンテージ(ブドウの収穫年)のワインを試してみるというのもおすすめです。
【3】公式認定された格付けから選ぶ 1級から5級まで、安いものでもコスパがよいものも
ボルドー地方では地区ごとに独自の格づけが定められているため、この格づけから選ぶというのもよいでしょう。
もっとも有名な格づけは1855年のパリ万博に際して定められた「メドックの格づけ」で、メドック地区のなかでも、とくに品質の高いワインを生み出す61の優良シャトーが1級から5級まで格づけされています。
しかし、このような格づけも、ワインを選ぶ際のひとつの客観的な指標とはなりますが、格づけが高いからといって、必ずしも万人受けする味わいとはかぎりません。
格づけのされていないワインでも、おいしいものはたくさんありますので、格づけはあくまでもひとつの目安とするようにしてください。
【4】ヴィンテージ(年代)も確認する 当たり年や有名銘柄のものも
ワインの味わいは、産地や生産者以外にも、原料となるぶどうの品質が大きく関わってきます。ぶどうの良し悪しは、天候などの影響で年ごとに違うため、同じ産地のワインでも毎年味わいが変わってくるのです。
特に出来の良いワインに仕上がった年は「当たり年」と呼ばれ、値段も高くなる傾向です。またヴィンテージの古いワインは熟成を重ねているので味わいも深くなるので、ヴィンテージを楽しむのもひとつです。
メインの料理に合わせて相性のいいワインを選ぶ ボルドーの赤ワインは肉料理と相性が良好
ワインを食事と合わせて楽しみたいという方は、相性のいい料理からワインを選ぶというのもおすすめです。基本的にボルドーの赤ワインは肉料理と相性が良好です。
なかでも、カベルネ・ソーヴィニヨンというブドウ品種を主体としたワインは濃厚な味わいのものが多く、ビーフシチューやステーキなどのボリューム感のある肉料理とよく合います。
一方、メルローというブドウ品種を主体としたワインは果実味豊かでやわらかな味わいのものが多く、ローストビーフをはじめとした比較的軽めの肉料理や、すき焼きなど甘辛い味つけの肉料理などにピッタリです。
ボルドー赤ワインおすすめ7選 メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨンの3品種を中心に紹介
ボルドー赤ワインの選び方のポイントをふまえて、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。手頃な価格で味わえるボルドー赤ワインから名門シャトーが手掛けるボルドー赤ワインまで、さまざまな特徴の商品をピックアップしていただきました。

ハートのラベルのメドック格づけ3級ワイン
ハートのラベルが目を引く、メドック地区の格づけ3級の『カロン・セギュール』。かつて、メドック地区に数々のシャトーを領有していたセギュール侯爵が最も愛したシャトーであったことにちなみ、ラベルにハートが描かれています。
産地はメドック地区のなかで、最北に位置するサン・テステフ村。果実味が豊かで適度に渋みもあるパワフルな味わいで、ビーフシチューやステーキなどボリューム感のある肉料理とよく合います。
結婚祝いに贈るワインや、恋人同士やご夫婦で記念日などに飲むワインをお探しの方に、とくにおすすめの1本です。

メドック格づけ2級シャトーのセカンドラベル
メドック格づけ2級シャトーのおすすめのセカンドラベル(シャトーの基準にわずかに満たなかったワインを価格を下げて売り出したもの)がこちら。
生産者のシャトー・レオヴィル・ラス・カーズは、格づけ1級への昇格が熱心に支持されているといわれるほど高く評価される、サンジュリアン村随一のシャトーです。
果実味豊かでエレガントな味わいが特徴で、ラムチョップなどの羊肉を使った料理やジビエ料理などとよく合います。リッチなワインを手ごろな価格で楽しみたいという方におすすめの1本です。

名門シャトーが手掛けるお手頃価格の1本
気軽にボルドーの赤ワインの味わいを楽しみたい方におすすめのワインがこちら。
メドック格づけ1級シャトーのひとつである、シャトー・ムートン・ロートシルトを所有する名門中の名門、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社が手掛ける「ムートン・カデ・ルージュ」です。
手ごろな価格ではありますが、その製造工程や品質管理にはまったく妥協がありません。ブドウ品種はメルローを主体としており、豊かな果実の香りと優しく丸みのある味わいが特徴的です。
比較的飲みやすい味わいのため、ワイン初心者のボルドーの赤ワイン入門にもおすすめ。生ハムやサラミ、すき焼きなどの料理と相性良好です。

カジュアルに楽しめるモダンな赤ワイン
フルボディでありながらもフレッシュな果実味を持つモダンなスタイルの「ドゥルト ヌメロ・アン ルージュ」。
「ヌメロ・アン」とは、フランス語で「ナンバー・ワン」を意味する言葉。その名にふさわしい赤ワインをつくるために、ドゥルト社と醸造コンサルタントのミシェル・ロラン氏の共同開発によって誕生した赤ワインです。
カシスやダークチェリーのような香りにスパイシーな香りが加わり、フレッシュな果実味としっかりとした力強さのバランスのとれた味わいが特徴的。
家族や仲間たちとカジュアルにボルドーの赤ワインを楽しみたいときにおすすめの1本です。ローストビーフやフレッシュチーズなどとよく合います。
コストパフォーマンスがよいボルドーワイン
メルローというブドウ品種をメインで使用した、ボルドーの赤ワインです。伝統的なボルドーワインのよさを引き継いだ、すっきりとした味わいが特徴。コショウのようなスパイスの香りがほのかに香る、マイルドな飲み口が魅力です。
バランスのとれた味わいで、コストパフォーマンスがよく、カジュアルなシーンでも気軽に楽しめるのが嬉しいですね。やさしくフルーティな味わいの赤ワインなので、肉料理はもちろん、和食との相性も抜群ですよ。
エコー・ド・ランシュ『バージュ2013』
ボルドー地方、ポイヤック地区のシャトーで醸造
フランス、ボルドー地方のポイヤック地区で醸造された赤ワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー品種を使い、ボルドーの伝統的な製法で作られています。味わい豊かで芳香のある仕上がりです。ポイヤック地区は、ジロンド川に隣接した肥沃な土地で、多くの有名シャトーをもつことで名高い場所。
果実味豊かで、ほのかなスパイスの香りも感じられる華やかな飲み口で、しっかりとした味付けの料理との相性がよいのが特徴ですよ。
ワイン漫画「神の雫」でも取り上げられたシャトー
シャトー・モン・ペラは、フランス、ボルドー地方のガロンヌ川の東側に広がるカディヤック地区で作られています。アタックの強いフルボディの赤ワインですが、バランスのよい仕上がりが特徴。カカオやカシスの香りが匂い立つ、しなやかな口触りが人気です。
シャトー・モン・ペラは、ワイン漫画「神の雫」で取り上げられて日本での知名度が上がりました。リーズナブルでもボルドーらしい赤ワインを楽しみたい人に、特におすすめですよ。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ボルドー産赤ワインの売れ筋をチェック
楽天市場でのボルドー産赤ワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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自分なりに重視するポイントを決めよう
ボルドーの赤ワインは日常的に楽しんだり、特別な日にあけたりと、さまざまなシチュエーションで楽しむことができます。
選び方のポイントでご紹介した「産地」や「シャトー」、「格づけ」、「相性のいい料理」など、自分なりに重視するポイントを決めて、ぜひ飲むシチュエーションにピッタリな1本を見つけてくださいね。
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