ロゼワインの選び方 ワイン専門家が解説!
ロゼワインは、本場フランスはもちろん世界各国で愛されています。
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんに、ロゼワインを選ぶときのポイントを教えてもらいました。種類によって色の濃淡や味わいが異なるので、専門家のアドバイスを参考に自分にぴったりのロゼワインを見つけてみましょう!
肉や魚など料理との相性で選ぶ
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
ロゼワインは基本的に、あらゆる料理と相性がいいといわれています。実際、ワインと合わせるのが難しいとされる中華料理やエスニック料理などにもロゼワインはよく合うのです。そのため、ロゼワインを選ぶときは、あまり合わせる料理に気をつかう必要はないのかもしれませんが、やはりそれぞれのロゼワインには、とくに相性のいい料理というものが存在します。
「せっかくなら最高においしい組み合わせを楽しみたい」という方は、ぜひ相性のいい料理もチェックしながら選んでください。
肉料理には色が濃いロゼを
ワインと料理を組み合わせるときは、それぞれの色に注目して合わせてみましょう。同じような色の食材と合わせると、ロゼワインのおいしさがぐっと引き立ちます。
色が濃いロゼワインは、豚肉やラム肉、鴨肉などの料理と相性がよいです。とくに、辛口のロゼワインは豚肉との相性がよく、フルーティーな香りが豚肉の持つ甘み・うまみを増幅させてくれます。ラム肉や鴨肉には、繊細な味わいのロゼワインを合わせると、それぞれの肉のうまみを引き出してくれるでしょう。
色が淡いロゼは魚介類とも合わせやすい
淡い色のロゼワインは、魚料理とも相性がよいです。繊細な味わいの白身魚・力強い味わいの赤身魚どちらにも合うので、ぜひ試してみましょう。
しっかりした味わいのロゼワインは、バルサミコなどを使ったソースで味わう魚料理と合わせると素材とソースの味わいを支えてより深いものにしてくれます。エレガントで繊細な味わいのロゼワインは、淡白な白身魚の風味を打ち消しにくいです。
甘口、辛口など味わいの好みで選ぶ
ひとくちにロゼワインといっても、辛口や甘口、あるいはその中間的なものなど、さまざまな味わいのものが存在します。そのため、ロゼワイン選びで失敗しないためには、その味わいをチェックすることが大切です。
甘口のものはお酒が苦手な人も飲みやすい
みずみずしいブドウの豊かな風味と甘さが感じられる甘口のロゼワインは、お酒が苦手な人も飲みやすいワインです。食前酒にもぴったりで、生ハムやフルーツ、チーズ、スナック、スイーツなどと相性がよいとされています。
食前酒として前菜と、あるいは食後のデザートと一緒に味わってみましょう。とくに、軽やかな味わいのロゼワインは、軽い口当たりのマカロンと相性がよいです。
食中酒にもぴったりの辛口
甘さが少なく、ドライな味わいの辛口ロゼワインは、食中酒として楽しむのにぴったりです。肉料理・魚料理どちらにも合わせられます。
辛口といっても、フルーティーな香りが特徴のものもあれば、しっかりとした味わいが特徴のものなど、その味わいはさまざまです。ぜひ料理に合わせてワインの銘柄を変えて、マリアージュを楽しんでみましょう。
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
ワイン初心者の方や甘いお酒が好きな方は、まずは飲みやすい甘口のロゼワインから挑戦してみるといいでしょう。一方、ふだんから辛口のワインを好んで飲まれている方には、やはり辛口のロゼワインがおすすめ。
この記事で紹介するロゼワインには、それぞれの味わいについても触れているので、ぜひ参考にしてください。
華やかなスパークリングは特別なときに
記念日などの特別な日には、ロゼのスパークリングで乾杯しましょう。ロゼのスパークリングは、香り・味わいはもちろん、見た目にも華やかなものが多いです。通常のロゼワインのように甘口・辛口があるので、食べものとのペアリングも楽しめます。
ロゼのスパークリングワインは、しっかり冷やして味わいましょう。飲みごろの温度は6~10度。冷蔵庫で3時間以上冷やしたあと、少し室温に置いてから注ぐとちょうどよい温度になります。
ワインの個性を育む産地から選ぶ
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
同じロゼワインであっても、産地が変わればまったく違った個性のワインになります。それは、産地ごとに気候や天候、土壌などが異なるからです。(このような土地の個性のことを、ワイン専門用語で「テロワール」と言います。)
ちなみにフランスの三大ロゼワインの産地は、「コート・ド・プロヴァンス」「アンジュー」「タヴェル」。初心者の方は、このあたりのものから試してみるといいでしょう。
また、ここで紹介するおすすめのワインにも、それぞれの産地の特色をかんたんに説明していますので、ぜひ産地にも目を向けながら選んでみてください。
香りや味わいの異なるブドウ品種から選ぶ
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
少しワインに詳しい方は、ブドウ品種に目を向けてロゼワインを選んでみるのもいいでしょう。ブドウ品種はワインの香りや味わいを左右する大きな要素になります。
たとえば、「カベルネ・ソーヴィニヨン」というブドウ品種が使用されているロゼワインは、カシスのような香りと、しっかりとした酸味、渋みを備えた力強い味わいになります。一方、「ピノ・ノワール」という品種が使用されると、チェリーやバラの花のような香りが感じられる、渋みの穏やかなロゼワインになります。
このように、ブドウ品種の特徴を学んだり調べたりすると、ワインの香りや味わいが想像しやすくなります。
化粧箱やボトルのデザインで選ぶ
ロゼワインを選ぶときは、そのデザインにもこだわってみましょう。化粧箱に入ったものならそのまま贈りものにできますし、ユニークなボトルのものなら特別な日のお祝いや華やかなパーティーにぴったりです。
ロゼワインのなかにはエチケット(ラベル)のデザインにもこだわったものがあるので、ぜひエチケットもチェックしてみてください。
ロゼワインのおすすめ5選 本当においしい! 安い人気銘柄も厳選!
うえで紹介したロゼワインの選び方のポイントをふまえて、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

シャトー・ド・ロムラード『キュヴェ・マリー・クリスティーヌ 2018』
![キュヴェ・マリー・クリスティーヌプロヴァンスロゼ[2018]750ml](/assets/loading-gif-831efa60fcaad8b543579bb1809cf3a0cded0accde7b020d68cf390d70415d6c.gif)
出典:Amazon
産地 | フランス:プロヴァンス地方 |
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ブドウの品種 | グルナッシュ、サンソー、シラー |
内容量 | 750ml |
テイスト | 辛口 |
夏に飲みたいプロヴァンスの辛口ロゼワイン
フランス最大のロゼワインの産地、コート・ド・プロヴァンスのおすすめのロゼワインがこちら。生産者の「シャトー・ド・ロムラード」は15世紀にこの地に創設され、18世紀までフランス王室御用達のワインをつくり続けてきたという歴史と栄誉ある生産者です。
ブドウ品種はグルナッシュ、サンソー、シラーがブレンドされています。チェリーのような香りに、スッキリとした辛口の味わいで、まさにコート・ド・プロヴァンスのロゼワインの典型ともいえる味わいです。
ニース風サラダやラタトゥイユなどをはじめ、あらゆる料理とマッチするほか、海水浴やバーベキューなどの夏のレジャーのおともにもピッタリな1本です。

レ・カーヴ・ド・ラ・ロワール『ロゼ・ダンジュー』

出典:楽天市場
産地 | フランス:ロワール地方 |
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ブドウの品種 | グロロー |
内容量 | 750ml |
テイスト | やや甘口 |
さわやかで上品な甘みでワインビギナーにもおすすめ
ワイン初心者の方でも飲みやすい、やや甘口のロゼワインがこちら。ロワール地方のアンジュー地区でつくられる、『ロゼ・ダンジュー』(「アンジュー地区のロゼ」の意)です。
このワインを手がける「レ・カーヴ・ド・ラ・ロワール」は、この地でロゼワインつくりにおいては右に出るものはいないとも言われるほどの生産者。使用されているブドウ品種はグロローのみで、透明感のあるサーモンピンクの色調に、ベリーやサクラを想起せる香り、さわやかで上品な甘味が特徴的です。お花見でサクラを見ながら飲むのもいいですね。
エビチリや青椒肉絲などの中華料理や、生春巻きなどのエスニック料理とも相性がよくおすすめです。

ギガル『タヴェル 2015』

出典:Amazon
産地 | フランス:コート・デュ・ローヌ地方 |
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ブドウの品種 | グルナッシュ、サンソー、クレーレット、シラー ほか |
内容量 | 750ml |
テイスト | やや辛口 |
赤ワイン代わりにもなるタヴェルのロゼ
ローマ帝国時代に栄え、フランスのなかでもとくにワインづくりの歴史の古いコート・デュ・ローヌ地方。その主要都市のひとつ、アヴィニョン近郊に位置するタヴェルでは、グルナッシュというブドウ品種を主体とした豊かなアロマを持つロゼワインが生産されています。このワインを手がける「ギガル」は、コート・デュ・ローヌ地方のなかでも非常に高い評価を受ける生産者で、この地のブドウのよさを最大限に引き出したワインづくりを行っています。
フレッシュな香りとフルーティーな味わいが見事に融合した上品な辛口の味わいで、赤ワインに近いコクがあるため、軽めの肉料理とよく合います。また、麻婆豆腐との相性も抜群です。

ソグラペ・ヴィノス・デ・ポルトガル『マテウス ロゼ』






















出典:Amazon
産地 | ポルトガル |
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ブドウの品種 | バーガ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリース |
内容量 | 750ml |
テイスト | 甘口 |
デザートとも相性のいい定番の甘口ロゼ
丸みのあるボトルがトレードマークのポルトガル産のロゼワイン、『マテウス ロゼ』。世界中で愛飲されてきた甘口のロゼワインの定番商品。生産者はポルトガル屈指の名門、「ソグラペ・ヴィノス・デ・ポルトガル」です。
使用されているブドウ品種はバーガ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリースなど、ポルトガルならではの品種です。もぎたての果実のようなフレッシュな香りと豊かな果実味が特徴的な微発泡のロゼワインで、ワイン初心者や辛口ワインが苦手な方にもおすすめです。
また、デザートとも相性がいいので、記念日やクリスマスなどのケーキと合わせると華やかなデザートタイムが演出できるでしょう。

サントリー『ジャパン・プレミアム マスカット・ベーリーA ロゼ』
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出典:Amazon
産地 | 日本:山梨県、長野県 |
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ブドウの品種 | マスカット・ベーリーA |
内容量 | 750ml |
テイスト | やや甘口 |
和食と合わせて飲みたい日本のロゼ
ロゼワイン初心者の方や日本ワインのファンの方にとくにおすすめのロゼワインが、こちらの『ジャパン・プレミアム マスカット・ベーリーA ロゼ』です。日本の風土で育まれたブドウの個性を最大限引き出したサントリーの「ジャパン・プレミアム」の品種シリーズのひとつで、使用されているブドウ品種は日本原産の赤ワイン用ブドウ品種であるマスカット・ベーリーA。
イチゴのようなフルーティーな香りに、上品な甘味とさわやかな酸味が特徴的なやや甘口のロゼワインで、すき焼きや鰻の蒲焼き、豚の角煮やブリの照り焼きなど、甘辛い味つけの日本料理と抜群の相性です。
「ロゼワイン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ロゼワインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのロゼワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワインエキスパートからのアドバイス
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
迷ったら好きな色調のものを選んでみよう!
ロゼワインにもさまざまな味わいや産地、ブドウ品種のものがあるので、なかなか決めきれないことも多々あるでしょう。そんなときは、最終的に候補に上がっているもののなかから、もっとも好きな色調を選ぶというのもひとつの手。ロゼワインはその華やかな色彩で、飲む人の目も楽しませてくれるワインです。
みなさんも日々の食事のおともとしてはもちろん、記念日やクリスマスなどのパーティー、それからお花見や海水浴など、さまざまなシーンでぜひロゼワインを楽しんでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/18 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 桑野美帆子)
埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。 現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。