寝袋(シュラフ)の夏用とは
夏のキャンプにも快適な睡眠を届けたい!そんな思いで夏用寝袋は作られています。夏は暑いというイメージですが、キャンプ場は普段生活している地域よりも高度が高く、気温自体が低いことが多いです。また、室外機やアスファルトなどの熱源が少ないので、普段感じている温度より「冷たい」と感じることがあります。
「思ったより少し冷えるな」というときにも、薄手の夏用寝袋は便利です。また反対に蒸し暑く、じっとり出てくる汗! これを吸収し、湿度の体感を下げてくれるインナーを持つ寝袋もあります。一般的に夏用の寝袋は快適温度が10℃前後なので、夏用寝袋を使えば、なかなか想像しづらいキャンプ場の夜の温度にしっかり対応し、快眠を助けてくれます。
夏用寝袋の選び方
夏の快適な睡眠のためにも、とっても便利な夏用寝袋。種類もたくさんあるのでそれぞれの特徴からご紹介していきましょう。
3シーズン(春夏秋)用か夏用か
夏用といわれる寝袋には、夏限定の温度の寝袋と、快適温度が10℃前後で春夏秋3シーズン使える寝袋があります。冬の寒い時期を避けてキャンプをする場合には3シーズン用が便利でしょう。
一年通してキャンプをする場合は、春や秋の冷える時期に冬用寝袋を使い、夏は夏用という使い方もできます。夏により快適を求めるのであれば夏用を、汎用性高く長い期間対応したいときには3シーズン用を選んでください。
型で選ぶ
いろいろな型の寝袋があり、それぞれ特徴がありますあります。ここでは、代表的なマミー型とレクタングラー型を紹介します。
マミー型の特徴
使用しているとミイラのような形になることからマミー型と呼ばれる型です。体への密着度が高く、保温性に優れています。反面体に圧迫感があり窮屈に感じる事もあります。夏用は上からかけるだけでもいいくらいの温度なので、足も出せて温度調整ができるダブルジップのものがおすすめです。
レクタングラー型の特徴
レクタングラーは英語で長方形という意味で、日本では封筒型と呼ばれる型です。広げると一枚の蒲団の様に使えます。体へ密着力がないので、開放的に使えるでしょう。マミー型より保温力が劣りますが、ブランケット替わりにも使える、汎用性の高い型です。
中綿の素材
寝袋に大切なのは型だけではありません。保温力の決め手になるのが、寝袋の中綿の素材です。化学繊維とダウン素材があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
化学繊維
化学繊維は高い耐久性を持ちます。メンテナンスも楽で水に強いので、丸洗いができるモデルもあります。反面、保温力が低く、コンパクトにならないため、ある程度の大きく、そして重くなりますので、車など持ち運びが楽な場合に向いています。カヤックなどの水辺のスポーツにも適しており、オールラウンドで使える素材で、価格も安いので最初の寝袋におすすめの素材です。
ダウン素材
ダウン素材は柔らかく、保温力も高い素材です。コンパクトにまとめることができるので荷物も軽く、そして小さくすることができます。ただし、保管が難しく、水にも弱いのでメンテナンスに知識が必要です。またモノによっては匂いが気になることもあるので、購入の際には口コミを確認してください。使用感はふかふかで温かく、持ち運びも便利なので徒歩や登山のキャンプにおすすめの素材です。
中綿の量と快適温度
中綿の量を明示した寝袋もあります。中綿の量が増えると保温力があがり使用範囲も広がりますが、かさばるため収納しにくくなります。中綿の量を決めるときには、寝袋に書かれている快適温度を参考にしてください。
快適温度は、キャンプで快適に睡眠がとれる温度ですので、使用シーンを想定しながら選んでください。また寝袋には限界使用温度もあります。こちらは、なんとか寝られる程度の温度なので、快適温度と混同しないように気を付けておきましょう。
洗濯可能かどうか
夏用の寝袋は、使用中に汗などで汚れることもあります。衛生面で気になるときには、丸洗いできる寝袋を選んでください。インナーシュラフを使用すれば、寝袋の汚れを防ぐこともできます。
サイズや用途で選ぶ
そのほか、購入時に気を付けていただきたいのが寝袋のサイズです。購入する際には、体のサイズとあっているかを確認してください。寝袋によっては対応身長などが書いてあったり、体が大きな人用のロングサイズのモノがあったりします。
また、寝袋は中綿素材や大きさなどで収納方法や適応温度が変わってきます。登山にはコンパクトになるダウンを。カヤックには水気に強い化学繊維を選ぶなど、その用途によって選んでください。
夏用寝袋おすすめ10選
夏用寝袋にはたくさんの製品がありますので、ここでは初心者用やファミリーで使えるモノから、上級者向けに登山で使えるものまで、幅広く紹介していきましょう。
寝袋の老舗ナンガの夏用スタンダードモデル
ナンガの夏用寝袋です。ダウンの弱点であった水気を、超撥水加工の高品質高機能ダウンを使用することで克服したモデルです。同じ保温力の他の素材にくらべて目に見えて小さくなり、ダウン素材のメリットを最大限に生かしています。登山からカヤックまでさまざまなシーンで活躍できるでしょう。
コットンフランネル使用で肌触りの良い寝心地!
インナーに、触り心地の良いコットンフランネルを使用したOGAWAの封筒型ベーシックモデルです。寝心地を優先したい方や、寝袋のシャカシャカ音が気になる方におすすめ。夏用モデルですが、場所によっては3シーズン使えます。OGAWAは廃盤になっても修理してくれるので、長く使えるでしょう。キャンプだけでなく災害時の備えにもピッタリの寝袋です。
中から手を出して読書や水分補給が出来るマミー型!
寝袋の表面に手が出せるようにファスナーが付いています。寝袋から出ずに、寝る前の読書や水分補給やなどをすることができ、自由度の高い使い方ができます。また足元も開くので、暑いときの温度調整ができるほか、寒いときには足を出して歩くこともできます。たっぷりサイズがあるので、マミー型の圧迫感が気になる方におすすめの寝袋です。
初心者も安心!自宅で簡単丸洗い!
人気ブランドで初心者にもやさしいコールマンの寝袋です。レクタングラー型で開放感ある使い方ができ、開くと布団代わりにもなります。家族で一緒に寝ることのでき、大人から子どもまで使えるサイズ感。汎用性高いのでファミリーキャンパーの方にもおすすめです。丸洗いできるので、自宅の洗濯機で洗うことができるのも嬉しいポイントといえるでしょう。
キャンプ場でも自宅でも使える!お布団気分で安眠!
日本の布団のような寝袋をコンセプトに作られたスノーピークの「オフトンシリーズ」の寝袋は、2つのジッパーで敷きと掛布団にセパレートできるモデルです。暑いときには掛け布団を横にしてお腹だけにかけたり、寒いときにはジップでしめてレクタングラー型のように使えたりします。インナーもコットン生地で触り心地がよく、洗うことができる素材なので衛生的に気持ちよく使用することができるでしょう。
自宅でクッション!キャンプで寝袋2Way仕様!
キャプテンスタッグの使わない時にはクッションとして使える寝袋。丸く収まる寝袋が多い中で、四角く収まるので、キャンプで使わない時にも枕として使うことができます。丸洗いでき、繰り返し洗っても傷みにくい素材なので、汗をかいても枕として使っても安心して洗うことができるでしょう。暑くてとても寝袋が必要でないというときも出番のある寝袋です。
丸洗いできてアウトドアにしっくりくるデザイン
LOGOS LAND柄という、自然をモチーフにしたオリジナルデザインを採用したシュラフです。柄の中にはブランドのアイコンである月桂樹や、商品として販売しているアイテムもデザインとして落とし込まれています。
アウトドアだからこそ、普段しない恰好や普段使わないデザインのモノを使って非日常体験ができると言うもの。柄モノ苦手な方でも、落ち着いた色味なので使いやすいですよ。
夏用寝袋だけでなくシーツ代わりに使える!
軽量コンパクトを優先に設計されているので、夏の低山登山や沢登りなどにも使える夏用寝袋です。寝心地にも気を使ってあり、裏地に肌触りの良いポリエステル・マイクロファイバー使用しています。収納サイズも小さいため、登山や夏のサイクリスト・バイクツーリストのほか、旅行用のシーツとしても使用できるでしょう。
mont-bell(モンベル)『シームレス バロウバッグ #5』

伸縮性が高く、マミー型だけど圧迫感無し!
モンベルの技術を結集し、縫い目を極力少なくしたモデルです。縫い目による圧縮を少なくし、中綿のかさを高くし保温力を最大限引き出しています。伸縮性が高いので、マミー型初心者の方でも窮屈を感じることなく使えます。化学繊維の特性を生かしているので夏の登山にもおすすめの寝袋です。またロングタイプも発売されており190cm以上の方にも対応しています。
Naturehike(ネイチャーハイク)『シュラフ 2人用 連結解体可能』

2人並んで寝られる!家族やカップルにおすすめ!
2人で使えるNaturehikeの枕付きの封筒型寝袋です。小さなお子さま・カップル・親しい友達とも一緒に使えるモデルです。キャンプだけでなく車中泊にも広々使えるでしょう。裏地も中綿にもコットンが使われているので、通気性もよく快適な寝袋となっています。セパレートできるので一人用としても使うことができますし、自宅の洗濯機でも洗えるので衛生面が気になる方にもおすすめです。
「夏用寝袋(シュラフ)」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 夏用寝袋(シュラフ)の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での夏用寝袋(シュラフ)の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
気になる夏用寝袋のFAQ
夏用と冬用は違う?

夏用の寝袋は通気性、冬用は保温性を重視することが多いです。冬用は暑くて夏は使えませんし、夏用を冬に使うと単体ではとても寒くて眠ることができません。作られた目的も違うので、兼用は難しいでしょう。
なにを基準に選べばいい?

どの季節に使うかを考慮し、快適温度を参考に選んでください。また、寝心地を勘案して型を決めていくと自分に合う寝袋が見つかります。登山などでは軽量でコンパクトなモノがおすすめです。
お手入れ方法や洗濯は?

寝袋には中綿があり、素材によってメンテナンス方法が違います。丸洗いできる寝袋もありますが、もちろん洗えないものもあるので、取扱説明書に従ってメンテナンスしてください。
夏用寝袋と一緒にチェックしたいアイテム 寝袋全般やコット、インフレーターマットも
エキスパートからのアドバイス 夏の夜でもうまく寝袋を活用して
夏キャンプを嫌がる理由のひとつは、夜寝づらいという点かもしれません。蒸し暑く眠れない一夜は、翌日以降に疲れを残す原因となります。
また、キャンプ場によっては夏でも冷える地域や場所もあるので、体調を崩さないよう夏用寝袋をうまく使って楽しいキャンプの時間をお過ごしください。
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