キャンプマットの役割とは? キャンプに必要なの?
登山やキャンプなどのアウトドアで使用するキャンプマットは、テントで使用する敷布団の役割をしてくれるアイテムです。とくに登山のように地面が整備されていない場所でそのまま寝袋だけで寝るのは苦痛をともなうので、キャンプマットは欠かせません。
地面の凸凹に対応するだけでなく、地面から伝わる冷気を遮断する役割も。寒さ対策として冬場は必須ですが、夏場も場所によっては冷え込みます。夏場のアウトドアにもできれば持って行くようにしましょう。
キャンプマットの選び方 種類やサイズ、断熱性などに注目

Photo by Ben Duchac on Unsplash
機能性の高いキャンプマットであるかどうかで快適性が大きく変わってきます。
キャンプマットを選ぶのに注目しておきたいポイントを紹介します。購入するときの参考にしてください。ポイントは下記の5つ。
【1】マットの種類で選ぶ
【2】テントの大きさや体格に合わせてサイズを選ぶ
【3】熱遮断性を確認して選ぶ
【4】防水性もチェック
【5】携帯性も確認しよう
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】マットの種類で選ぶ
キャンプマットにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
リーズナブルで手軽な「銀マット」
手軽にキャンプマットを手に入れたいなら銀マットを選んでください。アルミマットとも呼ばれ、ホームセンターなど身近な店舗で手に入れやすいアイテムです。コスパが高いので、ほかのキャンプマットと組み合わせて使ってもよいでしょう。
折り畳みできるものや丸められるものがあり、使いやすいタイプを選ぶことができます。これからキャンプをはじめる初心者にもぴったりです。
断熱性が高い「ウレタンマット」
冬場や夏場など、過酷な状況で使用するなら断熱性のよい発泡フォーム式マットである、ウレタンマットを使うとよいでしょう。硬めのマットで弾力があるので、地面が凸凹な環境にもぴったりです。耐久性もよさもウレタンマットの魅力。
少しのキズがつくくらいなら気にせず使い続けられます。銀マットよりかさばりますが、携帯しやすい商品も販売されています。
寝心地を重視したいなら「エアマット」
とにかく寝心地を重視したいのであれば、空気を入れて使うエアマットを選びましょう。ほかのキャンプマットより厚みがあり、ふかふかした感触が魅力。空気を抜けばコンパクトにしまうことができるのもうれしいポイントです。
ただ、エアマットをふくらませるためにポンプやエア注入器を一緒に持っていく必要があります。余分に荷物を持って行かなくてはならないのが難点です。
寝心地も機能もほしいなら「インフレーターマット」
インフレーターマットは自動でふくらむキャンプマットです。マットのすみについているバルブを緩めるだけでマットに空気が入るので、道具を使ってふくらませるエアマットより設営しやすいのが魅力。スポンジがなかに入っているので、ある程度の寝心地のよさも確保されています。
自分の好みの空気量になるように、最後は自分で空気を調整しなくてはなりません。
【2】テントの大きさや体格に合わせてサイズを選ぶ
せっかくキャンプマットを買っても、体のサイズに合っていないと寝心地もよくありません。ちょうどよいサイズよりも、体のサイズより少し大きめのサイズを選ぶのがおすすめ。寝返りをうっても足がはみだすことがないので、快適に眠れるでしょう。
またテントに合うかどうかも買うときにチェックしておきましょう。車中泊で使うのであれば、車のスペースに合うかどうか確認してください。マットは大きくなればなるほど収納時にもかさばってしまいますので、その点も注意が必要です。
【3】熱遮断性を確認して選ぶ
冬場などにキャンプマットを利用するのであれば、熱遮断性もチェックしなくてはなりません。どれほど熱を通さないかは「R値(熱抵抗値)」で表現されます。R値は数値が高いほど熱を通しにくく、熱遮断性があることになります。
冬使用するのであればできるだけ数値の高いものを、オールシーズン使用なら4以上のものを選ぶとよいでしょう。
【4】防水性もチェック
アウトドアでは突然の天気の変化はつきもの。また、テントのなかも結露などで思いのほか水滴が発生します。ひどい場合はテントのなかが水たまり状態になることも。
マットが濡れて寝袋まで浸透するのを防ぐためには、防水性の高いPVC加工やウォータープルーフ加工のなされたキャンプマットを選びましょう。マットが濡れると水で冷えてしまい、耐熱のために敷いている意味がなくなってしまいます。防水性はチェックしておきたいポイントです。
【5】携帯性も確認しよう
登山など持ち運ぶ前提で使うキャンプマットは、携帯しやすさも大切なポイントです。荷物が多くなりがちな登山では、できるだけコンパクトで軽量なものを選びたいもの。
エアーマットやインフレーターマットなどの空気を抜けばコンパクトになるマットは、収納時のサイズや重さは商品によって異なります。収納時のサイズや重量、持ち運びしやすい形に折りたたみできるかどうかも確認してください。
キャンプマットのおすすめ16選 モンベル、サマーレストなど
ここからは、キャンプマットのおすすめ商品を紹介します。安い値段で買えるものや、暖かさを重視したものなど幅広く紹介しています!

六角形の凸凹デザイン
六角形の凸凹デザインがクッション性をあげているレジャーマットです。凸凹で保温性が保たれ地面の底突きにも対応。表と裏に違う素材を使用しています。
裏面のアルミは高断熱を実現しており、表面は弾力性があり寝心地をよくするIXPE素材を採用。手軽にカットできるので、体のサイズに合わせたり座布団用に分けたりすることも可能です。
自動膨張式マットレス
登山やキャンプでも、自宅のベッドのように眠れる自動誇張式マットレスです。側面のバルブを全開にして、空気を出し入れすることで本体をふくらませます。組み立てするときは自動で誇張。収納するときは黄色の逆流弁を外側にして、しっかりたたむことができます。
空気が足りないときは、収納袋をポンプ代わりにできます。ダブルサイズなので広々と1人で使うことも、2人で使うこともできます。
アウトドアでもしっかり寝たい人向け
アウトドアでしっかり寝たい人のための自動膨張式インフレータブルマットです。枕やシーツなどの付属品もついています。伸縮性のある表面の生地が体を包み込み、マットには10cm厚のウレタンを採用しています。空気を充填して使えば、アウトドアとは思えないような寝心地を実現。
組み立てのときはバルブを開いて自動で誇張。弾力をあげるために、付属の枕をエアポンプにして使います。


長く使える耐久性のよい商品
買い替えることなく何年も使用できる耐久性が魅力のキャンプマットです。 弾力のあるXPEフォームの表面片面にアルミ加工を施しています。アルミ面が熱反射板の機能を果たしています。
暑い時期はアルミ面を下に、寒い時期はアルミ面を上にして使用すると心地よく過ごせます。肌触りも重視しているので、夏場もべたつきが気になりません。


LOGOS(ロゴス)『超厚・高弾力 セルフインフレートマット』
「キャンプマット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キャンプマットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキャンプマットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キャンプマットの重ね使いもおすすめ!
キャンプマットは重ね使いできることも覚えておきましょう。2枚重ねることで断熱性があがります。初心者がキャンプ用品をそろえるとき、はじめから冬場も使えるように高価なマットを買うのではなく、手軽に買えるマットを組み合わせて使うのもおすすめです。
また断熱性のあるマットと寝心地のよいマットを組み合わせて、よりよい寝心地を求めてもよいでしょう。
寝袋にもこだわって快適な寝心地を手に入れよう!
せっかくキャンプマットにこだわったのであれば、実際になかに入って使用する寝袋にもこだわりたいもの。寝袋にもキャンプマットと同様にさまざまな商品があります。夏に適したものや冬も使えるもの、封筒型やマミー型など形もそれぞれです。
寝袋は寝心地のよさはもちろん、耐熱性もチェックしておきたいポイント。冬場に誤った寝袋を選ぶと、体調を崩すどころか命にかかわる場合もあります。しっかり使用目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
使用目的に合ったキャンプマットを選ぼう
キャンプマットにはさまざまな商品があります。価格はもちろん、収納サイズや重量、寝心地まで選ぶときにチェックしておきたいポイントが複数存在します。まずはソロキャンプや登山に行くのか、複数人でキャンプに行くのか、移動方法などからキャンプマットを検討していきましょう。
そのうえで、寝心地を検討するのかコンパクトさや軽量さを優先するのか考えてみてください。自分に合ったキャンプマットを選んで、楽しいアウトドアライフを過ごしてください。
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使う環境や人数で選ぼう キャンプマットについて5つのポイントをおさらい
1)断熱性がしっかり備わっているかどうか確認する
2)かさばるギアのため、とくに携帯性に注意して選ぶとよい
3)空気を注入するエアマットは厚さがだせる
4)自動膨張式のインフレートマットなら、空気を入れる手間を省くことも可能
5)エアマットはパンクや劣化によるエア抜け、といったデメリットもあるので注意
キャンプマットの断熱性は、携帯性と反比例する場合がほとんど。使う環境や人数をよく考慮し選びたいものです。自分にぴったりなキャンプマットを選んで、快適なキャンプを楽しんでください。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。