キャンプマットの選び方 断熱性・携帯性・厚み
アウトドアライターの夏野 栄さんに、キャンプマットを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

Photo by Ben Duchac on Unsplash
機能性の高いキャンプマットであるかどうかで快適性が大きく変わってきます。
断熱性・種類で選ぶ
作家/アウトドアライター
地面からの冷気をカットするのがマットの役割
キャンプマット最大の役割は、なんといっても地面からの冷気をカットするということです。野外では、行動中やキャンプチェアに座っているときにはなんら問題ない外気だとしても、テント内で横になった途端、地面からの冷えで寒くて眠れないという状況がよくあります。
地面には、シュラフ(寝袋)だけではとうてい防げない冷気があるため、眠るためにはマットの断熱性が不可欠。シュラフのスペックを上げるより、マットのスペックを上げたほうが格段にあたたかくなるという場合もあるほどです。季節にもよりますが、まずは断熱性がしっかり備わっているかどうかという視点から、マットを選びましょう。
携帯性を確認!
作家/アウトドアライター
断熱性は携帯性と反比例
キャンプマットは、快適に眠るためには欠くことができないほど重要なアイテムであると同時に、キャンプギアのなかでもかさばるギアのひとつです。バックパッキングやキャンプツーリングという収納に制限がある状況下では、とくに携帯性に注意を払う必要があります。
ただし、断熱性は携帯性と反比例する場合がほとんどです。自身のキャンプシーンに必要な携帯性を把握しつつ、その範囲内で断熱性の高いマットを選びましょう。
厚みから選ぶ
作家/アウトドアライター
マットの厚みは快適な睡眠に比例
マットの厚みは、快適な睡眠にほぼ比例します。地面の起伏をカットしてフラットな面を作り、背中への不快感を解消。さらに断熱性の面でも厚さはプラスに働きます。
マットのなかでもとくに厚さを出せるのは、空気を注入するエアマットです。自動膨張式のインフレートマットなら、空気を入れる手間を省くことも可能。厚みがあるエアマットは凹凸に強いため、車中泊などでも活躍してくれます。とはいえ、山では石などによるパンクや劣化によるエア抜けといったデメリットがあることも、頭に入れておきましょう。
極寒時は個人マット2枚使いという方法もあり アウトドアライターからアドバイス
作家/アウトドアライター
キャンプマットは季節やシーンによって使い方が変わります。オーソドックスな使用方法は、ベースマットを敷いた上にレイヤリングで個人用(ひとり用)マットをシュラフ下に敷く方法。これを基本に、気温の高い3シーズンで、幕営地(テント場)の状態がよければベースマットのみにするなどアレンジしてもOKです。
逆に、砂利のテント場といったタフな状況が事前に想定されているなら、夏季でも厚みのあるマットを選びましょう。極寒時で荷物に余裕があれば、個人マット2枚使いという方法もあります。とにかく快眠に直結するアイテムなので、慎重にマッチしたアイテムを選んでください。
キャンプマットおすすめ10選 軽量でコンパクトで折り畳めるもの
ここまでに紹介したキャンプマットの選び方のポイントをふまえて、アウトドアライターの夏野 栄さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『EVAフォームマット(M-3318)』


















出典:Amazon
サイズ | W56×D182×H2cm |
---|---|
収納サイズ | W56×D13×H12.5cm |
重量 | 270g |
材質 | マット:発泡ポリエチレン・EVA樹脂、バンド:合成ゴム |

THERMAREST(サーマレスト)『クローズドセルマットレス Z Lite Sol(ゼットライトソル)』

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | S:W51×D130×H2cm、R:W51×D183×H2cm |
---|---|
収納サイズ | S:W51×D14×H10cm、R:W51×D14×H13cm |
重量 | S:290g、R:410g |
材質 | 架橋ポリエチレン |

EVERNEW(エバニュー)『FPmat』

出典:Amazon
サイズ | FPmat125:W50×D125×H0.5cm、FPmat100:W50×D100×H0.5cm |
---|---|
収納サイズ | 25cm巾折りたたみ |
重量 | FPmat125:200g、FPmat100:160g |
材質 | PE |

THERMAREST(サーマレスト)『PROLITE PLUS(プロライトプラス)』






出典:Amazon
サイズ | S:W51×D119×H3.8cm、R:W51×D183×H3.8cm、L:W63×D196×H3.8cm |
---|---|
収納サイズ | S:長さ28×直径10cm、R:長さ28×直径12cm、L:長さ33×直径13cm |
重量 | S:450g、R:650g、L:880g |
材質 | 表面:50Dミニヘックスポリエステル、裏面:50Dポリエステル |

LOGOS(ロゴス)『超厚・高弾力 セルフインフレートマット』










出典:Amazon
サイズ | SOLO:W65×D190×H5cm、DUO:W135×D190×H5cm |
---|---|
収納サイズ | SOLO:W16×D16×H61cm、DUO:W22×D22×H66cm |
重量 | SOLO:1.8kg、DUO:3.8kg |
材質 | ポリエステル、ポリウレタンフォーム |
THERMAREST(サーマレスト)『ネオエアーXサーモ』
















出典:Amazon
サイズ | R:W51×D183cm、L:W63×D196cm |
---|---|
収納サイズ | R:長さ23×直径10cm、L:長さ28×直径11cm |
重量 | R:430g、L:570g |
材質 | 表面:30D高強度ナイロン、裏面材質:70Dナイロン |
mont-bell(モンベル)『U.L. コンフォートシステム アルパインパッド25 180』

出典:Amazon
サイズ | W50×D180×H2.5cm |
---|---|
収納サイズ | 長さ25×直径16cm |
重量 | 681g(スタッフバッグを含む) |
材質 | 表地:30デニール、ポリエステル、リップストップ(TPUラミネート)、クッション材:ウレタンフォーム |
DOD(ディーオーディー)『キャンピングマット(CM2-64)』


















出典:Amazon
サイズ | W180×D112×H3cm |
---|---|
収納サイズ | 長さ58×直径18cm |
重量 | 2200g |
材質 | 表面:190Tポリエステル、PVCコート、内部:ハイパーエラスティックラバースポンジ |
Coleman(コールマン)『キャンパーインフレーターマット Wセット2』








出典:Amazon
サイズ | W63×D195×H5cm |
---|---|
収納サイズ | 長さ70×直径20cm |
重量 | 3.5kg |
材質 | ポリエステル、ポリウレタンフォーム |
Hilander(ハイランダー)『スエードインフレーターマット(枕付きタイプ)5.0cm』

出典:Amazon
サイズ | シングル:W65×D192×H5cm、セミダブル:W93×D198×H5cm、ダブル:W132×D192×H5cm |
---|---|
収納サイズ | シングル:W20×H65cm、セミダブル:W20×H48cm、ダブル:W30×H70cm |
重量 | シングル:1.6kg、セミダブル:2.7kg、ダブル:3.4kg |
材質 | 表面:ポリエステル100%スエードタイプ/PVCコーティング、裏面:ポリエステル100%(75D/190T)/PVCコーティング |
「キャンプマット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キャンプマットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキャンプマットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかの記事も参考にしてみてください
キャンプマットについて5つのポイントをおさらい
1)断熱性がしっかり備わっているかどうか確認する
2)かさばるギアのため、とくに携帯性に注意して選ぶとよい
3)空気を注入するエアマットは厚さがだせる
4)自動膨張式のインフレートマットなら、空気を入れる手間を省くことも可能
5)エアマットはパンクや劣化によるエア抜け、といったデメリットもあるので注意
キャンプマットの断熱性は、携帯性と反比例する場合がほとんど。使う環境や人数をよく考慮し選びたいものです。自分にぴったりなキャンプマットを選んで、快適なキャンプを楽しんでください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/16 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。