すり鉢の選び方 大きさや素材、デザインなどに注目!
すり鉢の選び方をおさえておきましょう! ポイントは下記のとおり。
【1】作りたいものに合わせてサイズで選ぶ
【2】すりたい食材に合う素材を選ぶ
【3】すりやすさで選ぶ
【4】注ぎ口や持ち手があると便利!
【5】食卓にそのまま出せるおしゃれなデザインも
【6】お手入れがかんたんなものがおすすめ
これらのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うすり鉢を選ぶことができます。
【1】作りたいものに合わせてサイズで選ぶ
すり鉢のサイズは商品によってさまざま。作りたいものや食べる人数に合う大きさを選びましょう。
すり鉢の大きさは「号(寸)」で表記され、1号は3cm程度。号数に3cmをかけたものがすり鉢の直径になるのでチェックしてくださいね。
ゴマすりや薬味、離乳食作りには「4~5号」がおすすめ
4~5号はお茶碗程度の大きさで、直径でいうと12〜15cmになります。ゴマすりやスパイスなどの薬味作りや、離乳食作りにのみすり鉢を使いたいという方は、このぐらいのコンパクトサイズがおすすめです。
置くときも場所を取らず、洗うときもすぐにきれいになりますよ。
とろろや和え物などを作るなら「6~8号」が便利
和え物やとろろなどをすりたいという場合は、6~8号サイズのすり鉢がおすすめ。直径だと18cm〜24cmぐらいありますので、ごまをするのはもちろん、そのまま食材をいれて和えることもできます。
このぐらいのサイズ感のすり鉢であれば、洗い物を減らせますし、どんな食材・料理にでも対応しやすいです。はじめてすり鉢を買う場合にも、使いやすくていいですよ。
【2】すりたい食材に合う素材を選ぶ
すりばちに使われる素材は陶器製が多く、ほかにも磁器、ステンレスや石でつくられたものなどもあります。すりたい食材に合うものを選びましょう。
幅広い料理に活用するなら「陶器」や「磁器」を
さまざまな料理に活用したいなら、スタンダードな陶器製がおすすめ。電子レンジに対応しているものなら、人参やカボチャなどの食材をチンして柔らかくしてからすりつぶすことができます。
磁器製はつるつるとして透明感のある白っぽい色味のデザインが多く、そのまま食卓に出して楽しめますよ。
スパイス類に使うなら「ステンレス」や「石製」を
にんにくや山椒、生姜などのスパイス類に使うなら、ステンレス製や石製がおすすめ。ステンレスや石製のすり鉢は、香りが強いスパイス類を入れて使っても匂いが残りにくいのが特徴です。特にステンレス製は、汚れを落としやすくサビにも強くて、お手入れが簡単です。
【3】すりやすさで選ぶ
すり鉢のすりやすさは、安定感がポイント。3つの要点をおさえて、すりやすいすり鉢を見つけてください。
ある程度の重さがあると安定しやすい
すり鉢が軽すぎると、手が滑ってしまい、中身ごとひっくり返ってしまうリスクがあります。そのため、ある程度の重さのあるすり鉢を選ぶと使いやすいですよ。すり鉢の重さは、号数×100gを目安にするのがおすすめです。たとえば4号なら400g程度、5号なら500g程度のものを選びましょう。
家庭用台所の調理台の多くは、ステンレスや人造大理石といったものでつくられています。そのため、すり鉢を使用している最中に「滑って中身をこぼしてしまった」ということも起こります。すり鉢の重量と底裏の加工を、きちんと確かめて選んでください。
まず、重量は重たい方が安定感があります。そのため無駄な力もかからず気持ちよくすることができますよ。
底面の滑り止め加工で安定感がアップ
すり鉢の中には、底裏にシリコンやゴムを使用した滑り止め仕様になっているものがあります。水に濡れやすくツルツルしているキッチンの作業台やテーブルの上で使う時には、滑り止めがあると安心。安定感がアップして使いやすいのも魅力です。
底裏の加工はゴムが貼ってあるもの、または素焼きのままザラザラしているものがあります。
ゴム底のものは、食卓で使うのには滑りにくいですが、調理台が濡れているときは滑ってしまいます。底のザラザラしたものは、ステンレスの調理台をキズつけてしまいます。とくに大きなサイズのものは負荷も大きくなりますので、注意が必要です。
不安定なときは、固く絞った台拭きを底に敷くと安定します。現代の台所は、昔ながらのタイル張りや板張りのものとはすこし事情が変わってきていますが、注意しながらすり鉢を選ぶといいでしょう。
すり鉢の溝の形状もチェック!
溝によってすりやすさや洗いやすさが変化
すり鉢の溝には「波紋」と「垂直」、そして一見してはすり鉢には見えない「溝なし」といったものがあります。
力をかけずに早くすりたいという方には「波紋」を、洗いやすさ重視という方には「垂直」をおすすめします。
どちらのすり鉢も、すりつぶしやすさを見極めるために手で触って、溝の作りがしっかりとしたものを選ぶといいでしょう。波紋は、左利きの方も使えます。垂直のものにも左利き用がありますので、購入前に確かめてください。
溝のないすり鉢は、「する」ことに加え、ポテトサラダや白和えなどといった「材料を潰す」のにもおすすめです。洗いやすく水切れもいいです。
【4】注ぎ口や持ち手があると便利!
すり鉢には、持ち手や注ぎ口がついている商品もあります。持ち手が付いていると、するときに手でおさえやすくて便利。さらに注ぎ口も付いていると、ドレッシングやソース、とろろなど液状の具材を注ぎやすくなります。
【5】食卓にそのまま出せるおしゃれなデザインも
さまざまなデザインのすり鉢が販売されています。食卓に並べる料理に合うデザインのものだと、デザインが統一されるのでおすすめです。たとえば、和食なら和風のどっしりとしたデザインのすり鉢を、洋食ならカラフルなものやサラダボウル感覚で使えるものがマッチするでしょう。
よく作る料理や食卓をイメージしながら、デザインにも注目して選んでみてくださいね。
【6】お手入れがかんたんなものがおすすめ
すり鉢は、食材をすりつぶすため、使ったあとは溝などが詰まってしまっていることもありますよね。その際は釉薬などですり鉢がコーティングされていると、食材が詰まりにくいので手入れがしやすくなります。
すり鉢をよく使用する場合は、食洗機対応のものを選ぶのもいいでしょう。ほかの食器とまとめて食洗機で洗えれば、手間も減ります。
すり鉢おすすめ12選 料理研究家と選ぶ!
ここでは、すり鉢のおすすめ商品を紹介します。 ゴマすりやドレッシング作り、離乳食作りなどに便利な商品を厳選しました。
▼ゴマすり、離乳食作りにおすすめ
専門メーカーが作る、人気の日本製すり鉢
島根県にある日本有数のすり鉢メーカー・元重製陶所がつくる日本製すり鉢です。伝統工芸・石見焼きのすり鉢は、耐久性があり、丈夫なところが魅力。
また、すり鉢の底を広くすることでグラつきをおさえ、道具としての使いやすさも実現しています。陶器のもつ優しい風合いで、そのまま器として食卓に出してもおしゃれですね。
赤ちゃんの分だけすりつぶせるミニサイズ
赤ちゃんの離乳食づくりに、便利なミニサイズのすり鉢セットです。たとえば、カレーや煮物を作っているとき、味付けするまえに野菜を少量取り出し、離乳食用にすりつぶして赤ちゃんにあげることができます。
作った離乳食が赤ちゃんにとってまだ固かったときなどもさっとすりつぶせます。同じように、介護食づくりにもおすすめ。コンパクトで洗いやすいので、お手入れも簡単です。

食卓でも使える・安全なすり鉢
すり鉢を専門に作る島根県の窯元さんです。使いやすい円錐型で裏ゴムつきの安定感があるすり鉢です。
特徴はそのこだわりある溝の形状です。それによりどちらに回してもすれることから左利きの方でも使用できます。
生産も使用する材料もすべて国産、人体に有害なものはいっさい使用していませんので離乳食をつくる際にも安心してお使いいただけます。
そしてすべての工程を自社生産でおこなうことで高品質な商品をお手頃な価格で購入できるのも魅力のひとつです。
使いやすいすりこぎ棒で様々な料理に対応
セットのすりこぎ棒が、深めのすり鉢に押し付けやすいように先端が太くなっているのが特徴。
煮干しなどのかたい食材から離乳食づくりまで、幅広く使えます。すり鉢の内側には釉薬(うわぐすり)がかかっているため、すりつぶした食材が目詰まりしにくく、使ったあとも洗いやすいですよ。
▼とろろ、和え物作りにおすすめ
ずっしりとした重みと上品な美しさ
三重県伊賀市で作られた日本製の伊賀焼き。伊賀地方でとれる伊賀黄土が使われ、どっしりとした重厚感を持ちながらも、上品な仕上がりになっています。
すり鉢の内側にある繊細な溝は、ゴマをはじめさまざまな食材を柔らかくすりつぶします。そのまま食卓に出して、盛り付け鉢としてもおしゃれに使えます。
美しい配色のおしゃれなデザイン
土台がどっしりとしていて、ふちを持たなくてもすれるほどの安定感があります。底裏はザラザラとしているため、滑り止め効果も。
焼きしめの土肌は、溝がないのに食材をすれるのが特徴。溝がないので「食材が詰まって洗いにくい」という手間もかかりません。
ドレッシングやソースを作ってそのまま食卓に出せる、おしゃれな片口デザインです。
溝なしタイプで、後片づけもかんたん!
こちらのすり鉢は溝なしタイプですが、ザラザラとした表面でしっかり食材をすることができます。溝が無いからこそ食材を余すところなく使えて、お手入れも簡単です。
陶器ならではのずっしりとした素材感とシックな色合いは、和食にぴったり。すり鉢のまま食卓に出してもおしゃれなので、食事中にすりたてのごまを楽しめますよ。
幅広く使えるサイズ感
直径が約17.5cmのほどよいサイズ感。ごまをすったりとろろを作ったりと、薬味から料理まで幅広く使いたい方におすすめです。底には滑り止めのシリコンゴムがついているので、安定感も抜群。
ブラウンを基調としたシンプルなデザインで、食卓に馴染みやすいのもポイントです。

安定感のある溝なしすり鉢
溝なしすり鉢は本当にすれるのか? そんなふうに思われる方は多いかと思います。そんな不安をこちらの万古焼のすり鉢は見事に解消してくれます。
土と焼きの影響からできる内側の凹凸によって、小さなゴマでも溝に落ちることなく最後のひと粒までしっかりとすることができます。
また、万古焼が土鍋に代表されるようにこちらのすり鉢も重量感があり、さらに底を広くしたことでしっかりとした安定性を感じられます。
溝がないためお手入れもかんたんです。見た目にもちょっとした器のようですので、ソースなどをつくった際にもそのままテーブルウェアーのひとつとしてお使いいただけます。

実用的で美しい、黒いすり鉢
「波紋櫛目」と呼ばれる波紋の溝を開発した由緒ある窯元「山只華陶苑」さん。すりやすい形状を9年かけてつくったという、その極上のすりごこちはぜひ味わっていただきたいです。
滑らかに効率よく軽くすれます。見た目も本当に美しいので、そのまま食卓に出したくなります。黒い食器は、和食にも洋食にもよく合います。重宝すること間違いなし、出番の多い自慢の器コレクションです。

お料理好きが一番重宝する、7号サイズ
ほうれん草の胡麻和えをつくるなら、ひと束分。かぼちゃのポタージュをつくるならかぼちゃ半分くらい。夏場の定番冷汁の時期は1人前にちょうどよく、私もほぼ毎日使っています。
お料理教室やサイズ選びで迷っている方におすすめするのは、このサイズ。そして長年愛されるこの王道の形はなんといっても使いやすいです。裏ゴムつきなので、ひとりでもしっかりすり潰せます。
こちらも元重製陶所のもので、丈夫なうえにお手頃価格です。
▼スパイスを砕く際におすすめ
スタイリッシュな印象のステンレス製のすり鉢
ステンレス製のすり鉢とスティック(すりこぎ棒)のセット。スパイスやハーブ、ナッツ類をすりつぶすときに活躍します。
すり鉢の下にはゴム製のすべり止めがついています。すり鉢の内側はツルツルとしているので、お手入れも簡単。ステンレスの質感を生かしたスタイリッシュなデザインもおしゃれですね。
「すり鉢」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングをチェック!
Amazon、楽天市場でのすり鉢の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
すり鉢の洗い方 すぐに実践したい!
すり鉢を使い終わったあと、底の溝に食材がつまってしまってなかなか落ちない、ということがあります。すり鉢を快適に使うために知っておきたい、すり鉢を上手に洗うポイントを2つ紹介します。
基本は使ったあと水と洗剤を入れてしばらく置く
まずは、溝にたまってしまった食材を浮かせるために、洗剤と水をすり鉢に入れてしばらく置いておきます。その後、洗剤を含ませたスポンジでよく洗いましょう。
なお、一般的にすり鉢の表面には、お皿などの食器と同じガラス製のコーティングである釉薬(うわぐすり)がかかっています。そのため、使ったあとでも食材の匂い・色が移りにくく、ほかの食器類と同じくスポンジ洗いで汚れを落とせます。
こまかな汚れは小さめのたわしを使う
上で紹介した方法だけでは、溝にたまった汚れが落ちない場合があります。細かい汚れが残ってしまったときには、手に収まるくらいの小さめのたわしを使ってやさしく落とします。
溝に沿って、詰まった汚れをかき出していきましょう。手間はかかりますが、歯ブラシでも代用できますよ。
すり鉢のさまざまな使い方 知っておくと便利! 上手に使うコツを伝授
ここでは、すり鉢のさまざまな使い方をご紹介します。「すり鉢の具体的な使い方が分からない」「すり鉢でできることを知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
ナッツを砕く
すり鉢を使って、くるみやカシューナッツ、アーモンド、ピーナッツといったナッツ類を砕いて細かくすることができます。
まずはすり鉢に入れたナッツをすりこぎ棒で叩いて砕いていきます。細かくなったら、すりごまを作るときと同じようにお好みの粗さまですっていきましょう。
細かくした砕いたナッツはドレッシングやクッキーなどに使うと歯ごたえがプラスされます。すり鉢があれば、料理やお菓子作りの幅が広がりますよ。
梅肉ペーストを作る
梅干しの種を取ってまな板の上で包丁でたたくと、梅肉ペーストが作れます。おなじみの作り方ですが、すり鉢でも代用することができますよ。
すり鉢に梅干しを入れてすりこぎ棒ですりつぶしていけば、包丁いらずで梅肉がなめらかなペースト状に。そのまま調味料をいれて、すり鉢に入れたままソースやドレッシングを作ることもできます。
おすすめのキッチングッズをさらに紹介 【関連記事】
すり鉢を上手に選んでいろいろ活用しよう
すり鉢は、いろいろなタイプのものがあります。そのなかでどんな溝の形状をしているのか、素材は何なのか、どの食材をするのかなど、選ぶポイントはたくさんあります。また、そのまま食卓に出せるようなおしゃれなデザインのものもありますね。
すり鉢選びで迷ったときは、上記の選び方を参考に、条件を絞って探してみましょう。もちろん、ご紹介したすり鉢を候補に入れるのもおすすめです。すてきなすり鉢がたくさんありますので、自分好みのものもきっと見つかります。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。