ペレットはうさぎの食事で一番大切!
うさぎの食事は、ペレットや牧草、サプリメントなどの種類があります。なかでもペレットは、うさぎが必要とする栄養を含む「総合栄養食」。主食として毎日与える必要があります。主原料が大きくふたつに分かれ、うさぎの年齢にあわせた商品も多数販売されていますよ。
うさぎにも好き嫌いはあるの?
うさぎにも好みというものがあります。一般的に主原料がアルファルファでソフトタイプのペレットは嗜好性が高く、よく食べてくれる印象があります。ほかの材料の配合具合で変わってくるので、うさぎの様子を見ながら選びましょう。
また、多くのうさぎは甘いものが大好きなのでパパイヤやリンゴ、糖蜜などの成分が含まれているペレットを好みます。しかし、よく食べてくれるからと甘いペレットばかり与えていると、甘くないエサを食べなくなったり、肥満になったりして健康リスクが高まるので、できるだけ避けるようにしましょう。
うさぎのペレットの選び方 ペットドクター・霍野晋吉さんに聞いた!
ペットドクター・霍野晋吉さんに、うさぎのペレットを選ぶときのポイントを教えてもらいました。うさぎのペレット選びにお悩みの方はチェックしておきましょう!ポイントは下記。
【1】主原料
【2】年齢
【3】繊維質が大切! グルテンフリーかもチェック
【4】カルシウムは成長に合わせる
【5】かたさ
【6】容量・パッケージ
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】主原料をチェックしよう
ウサギ用ペレットは、牧草が主原料となっています。牧草にはおもに「アルファルファ」と「チモシー」の2種類が使われているため、それぞれの特徴や与え方をチェックしましょう。
「アルファルファ」の特徴や与え方は?
アルファルファは、タンパク質とカルシウムを多く含むマメ科の多年草で、嗜好性が高いのが特徴です。栄養たっぷりで子うさぎや繁殖期の雌うさぎ、虚弱体質のうさぎに適しています。ただ、大人になってからは、おやつとして少量を与える程度にしておきましょう。
「チモシー」の特徴や与え方は?
チモシーはイネ科の多年草で、タンパク質とカルシウム量は少ないですが、繊維質が豊富です。低カロリーなので大人のうさぎにおすすめですが、食べてくれないときは3番刈りのチモシーを選びましょう。1番刈りのチモシーより栄養価は低くなりますが、食べやすいかたさになります。アルファルファを食べてくれるからといって、栄養バランスが偏らないように注意して選んでください。
【2】年齢に合わせて適切なペレットを選ぶ
愛するうさぎにはいつまでも元気でいてほしいですよね。うさぎも人間と同じように年齢や体調に合わせてペレットを選ぶことが大切です。
成長期・維持期・中年期・高齢期でうさぎに必要な栄養素は変わってきます。年齢ごとに必要な主原料や栄養素などを知っておきましょう。
成長期(7カ月未満)には、栄養価の高いペレットを
生後7カ月未満の子うさぎには、成長を助けるたくさんの栄養素が必要です。たんぱく質やカルシウムは、成長に欠かせない栄養素。とくにアルファルファは栄養価が高いです。
維持期(7カ月~5歳)には、ヘルシーなペレットを
成長期ほど多くの栄養素を必要としないため、同じ種類のペレットを与え続けていると肥満のリスクが高まります。肥満が気になる場合は、アルファルファよりもチモシーを主原料としたペレットがいいでしょう。
しかし、チモシーをあまり食べてくれないからといって野菜や果物を与えすぎないように注意を。野菜は水分が多く肥満の原因になります。繊維質が足りなくなる可能性もあるので、維持期にはできるだけ低カロリーのペレットが適しています。
中年期・高齢期(5歳以上)は体重の増減や体調変化に合わせて
5歳以上のうさぎは人間でいう50~60代と同じくらいの年齢になります。シニアうさぎこそ、体重の増減や体調の変化に合わせたペレット選びが大切です。
牧草など繊維質はもちろん、整腸作用や抗酸化作用の効果を期待できるビタミンE、免疫力アップを期待できるプロポリスなどの栄養素や成分が配合されたペレットが向いています。
高齢期以上(7歳以上)はプラスアルファの配合成分にも注目
7歳以上の高齢期・10歳以上の超高齢期に入ったら、うさぎとより長く過ごすために、プラスアルファの栄養成分が含まれたペレットを利用するのもひとつの選択です。
アガリクスや乳酸菌が含まれた、ティモシーメインのペレットが販売されているほか、コエンザイムQ10・プロポリス・関節にいいコラーゲンなどの補助サプリメントもあるため、うさぎのコンディションに合わせながら活用してください。
【3】繊維質が大切! グルテンフリーかもチェックを
うさぎのペレットに含まれる繊維質は、胃腸の働きを促してくれます。エサが胃でうまく消化できなくなるうっ滞、毛づくろいによって起こる毛球症、腸炎など消化管のトラブルを防ぐ効果が期待できます。
大人のうさぎのペレットには繊維質が20%は必要ですので、ペレットを選ぶときは成分表記を確認しましょう。
また、ペレットのつなぎにはよく小麦粉が使われますが、小麦粉に含まれるグルテンを多く摂取した場合、うさぎの胃腸に負担をかけてしまいます。気になる人は小麦粉を使っていない商品やグルテンフリーの商品がおすすめです。
【4】カルシウムは成長に合わせた量を選ぶ
うさぎのペレットを選ぶときは、カルシウムの量にも着目しましょう。カルシウムは、0歳から1歳までの成長期の子うさぎや発情期を迎えたうさぎには大切な栄養素です。しかし、1歳から5歳までの維持期にカルシウムを多く与えると、尿石症のリスクが上がるので注意してください。
カルシウムが不足すると、骨や歯の成長に影響が出てしまうため、最低限の量は必要になります。チモシーよりアルファルファのほうがカルシウムを多く含んでいるので、子うさぎ用ペレットやグロースなどの主原料はアルファルファが使われているのです。
【5】ペレットのかたさで選ぶ
ペレットは牧草の粉をはじめ、タンパク質やカルシウムを含む材料を混ぜて作られています。材料を圧縮してかためたハードタイプのペレットは、熱を加えずにかためているのでビタミンなどの変性が少なく、歯を使わなければ食べることができません。歯の伸びすぎを予防できますが、歯が弱いうさぎや高齢のうさぎはうまく食べられないこともあります。
ハードタイプのペレットが食べづらそうなら、熱を加えて作られたソフトタイプのペレットを選びましょう。発泡成形なのでやわらかく食べやすいため、うさぎに好まれやすい特徴があります。
【6】品質劣化も考慮して容量・パッケージを選ぶ
ウサギ用のペレットは、保存環境によっては、湿度・温度などの影響を受けて、品質が劣化していきます。1羽のみ飼育している場合は、あまり容量の大きいペレットを選ぶと、使い切るまでに時間がかかって品質の維持が難しい場合も。
そのため、できるだけ少量の製品を利用するといいでしょう。また、アルミ製やチャックつきのパッケージなら、品質をたもちやすくて使い勝手がいいです。
うさぎのペレットおすすめ13選 ペットドクター・霍野晋吉さんと編集部が厳選!
うえで紹介したうさぎのペレットの選び方のポイントをふまえて、ペットドクター・霍野晋吉さんと編集部で選ぶおすすめ商品を紹介します。

体型が気になるうさぎや健康維持におすすめ
うさぎのペレットで信頼のおけるイースターのグルテンフリーのペレットです。ソフトタイプで良質のチモシーをふんだんに使用しているため、低カロリーなだけではなく、カルシウムも抑えています。うさぎの体型や健康維持を考える飼い主さんに多く選ばれています。
腸で働く乳酸菌も配合。バニーセレクションプロ・シリーズは室内飼いに適した牧草が主原料です。うさぎが好きなアルファルファやえん麦なども配合しているのもうれしいですね。

うさぎの健やかな成長をしっかりとサポート!
チモシーを主原料としたハードタイプのペレットで、1歳以上のうさぎの健康をサポートしてくれます。29%と他商品よりも高繊維質が特徴。防腐剤や着色料、香料を使用せず、自然の素材だけで作られています。
ハードタイプなので高齢のうさぎや歯が弱いうさぎにはおすすめできません。うさぎから好まれる糖蜜が配合されているので、たくさん食べてほしいときに選んでみてください。

でん粉類や穀類・グルテンもフリー! 安心の国産
うさぎがしっかりと前歯で噛んで食べられるように考えられたロングタイプのペレットです。でん粉類や穀類フリーに加え、グルテンフリーのダブルフリーが特徴。粗挽きのプレミアムチモシーを主原料とし、健やかな成長に欠かせない栄養素をバランスよく配合しています。うさぎの月齢は問わず、すべてのステージで健康を維持してくれるので毎日の主食におすすめです。
ロングタイプのペレットはうさぎに好まれる形状ですが、ポキポキと折れやすいので取り扱いには注意しましょう。
超高齢うさぎの健康維持に役立つ栄養素を良配合
バニーセレクションプロ・シリーズのなかでも高齢うさぎの健康維持が期待できるペレットです。
グルテンフリーはもちろん、乳酸菌やコエンザイムQ10、野草(たんぽぽ・おおばこ・桑の葉)、グルコサミン、コラーゲンなどの成分をバランスよく配合。いつまでも元気でいてほしいという想いに配慮し、開発されています。225gずつの個包装になっているので便利です。

和漢植物配合! うさぎのからだにやさしいペレット
やわらかいソフトタイプのペレットです。クコの葉やハコベ、タンポポの根など7種類の和漢植物の成分をあますことなく摂取できます。うさぎの小さなからだに負担をかけない、健康維持のためのお腹にやさしいペレットをお探しならおすすめです。
アルファルファとチモシーをバランスよくブレンド。子うさぎから大人のうさぎまで与えられますが、繊維質は低いので牧草をメインに体重の5%を目安に与えましょう。うさぎによってはあまり食べてくれないこともあるようですが、野菜や牧草など、これまで与えてきたペレットに混ぜて様子を見ながら与えてみてください。
幼児期の毛球ケアなら安心のイースターのペレット!
うさぎのペレットでも信頼のおけるイースターのプレミアムレシピは、幼児期の毛球ケア向けのペレットです。
消化を助けるだけではなく、胃腸に負担をかけないよう小麦を使っていないので安心。乳酸菌や野草、ハーブなども配合しています。個包装で新鮮さをキープできるので、良い状態のペレットを与えることができます。
神経質なうさぎも楽々切り替え
低カロリーのチモシー牧草をベースにしたペレット。神経質なうさぎでも同じチモシー牧草を使ったダイエット・グロースから親用のメンテナンスフードに切り替えやすくなっています。
タンポポやオオバコが入っているので消化や吸収を助け、ポリフェノールも配合しています。さらに天然植物性消臭成分が入っているので、うさぎのおしっこの匂いも気になりません。肥満が気になるうさぎや食欲旺盛なうさぎに、体重に対して約3〜4%を与えてください。
獣医師監修&動物用医薬品会社製造の安心感
獣医師監修のペレットです。うさぎはとてもデリケートなのでペレットを変えると食べなくなってしまうことがあります。こちらの商品はうさぎに好まれるアルファルファに天然はちみつを加えているので、食べなくなる心配はいりません。
また体調の維持・管理をしやすいカルシウムは健康維持の必要量のみ、カロリーも低くおさえられています。
豊富な野菜を一度に食べられる
14種類もの野菜をブレンドしてあるので、一度の食事でバランスよく栄養を摂取できます。緑黄色野菜を中心に色とりどりの野菜が入っているので、仔ウサギにも最適です。たっぷり入ったお徳用サイズなので、多頭飼いしている家庭にもおすすめ。
健康維持には欠かせないタンパク質の含有量が多いので、若いうさぎ向けです。野菜不足のうさぎやダイエット中のうさぎにもぴったりです。朝夜に分けて1〜2回程度あげてください。チャック付きなので保管も便利です。
肥満ぎみの高齢うさぎはこちら
高繊維質のチモシーを主原料とし、ノンカロリーセルロースを配合することで高齢うさぎのダイエットをしっかりサポート。繊維質が高くてもたんぽぽやおおばこなど野草のおかげで消化・吸収を助けてくれます。
尿のにおいの抑制効果を期待できる天然植物性の成分を配合しているので、室内での飼育もラクになります。
パイナップルとマンゴーパウダー配合
パイナップルとマンゴーのパウダーが入っていて、さらにはちみつも加えているのでうさぎの大好きな味になっています。グルメなうさぎも大満足のペレットです。食物繊維や乳酸菌配合でお腹の調子を整えます。また、コーンオイルも入っているので毛並みや毛艶がよくなります。
小粒なので食べやすく、硬さもちょうどよくので、オールステージのうさぎに適しています。体重の4〜5%の量を目安に、1日に1〜2回分けてあげてください。
シニアのうさぎのことを考えたペレット
高繊維質、低カルシウムでカロリー控えめのチモシー牧草を使用しているので、シニアのうさぎの健康管理に最適なペレットです。豆類やビタミン、ミネラルをバランスよく配合しています。エクスパンド製法で、適度な硬さで消化吸収がよい粒に仕上げています。また、パイナップル繊維が、体内の毛玉の排出を促します。
植物発酵エキスも入っているので糞の匂いも気になりません。1日に体重の5%を目安に、うさぎが元気になる夕方ごろあげてください。
キャロットパウダーでうさぎがよく食べる味に
キャロットパウダー配合で、うさぎが喜ぶ味で食欲増進が期待できます。牧草以外の栄養をふすま、キャロットパウダー、とうもろこし、おからミールその他の材料を加えてバランスよく作っています。海藻粉末がお腹の中にたまった毛玉の排出を促します。さらに米胚芽大豆発酵抽出物がおしっこの匂いを抑えてくれます。
その他、脱脂大豆やビール酵母、パパイヤ抽出物なども配合。すべてのうさぎが喜んで食べるおすすめのペレットです。
「うさぎのペレット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする うさぎのペレットの売れ筋をチェック
Amazonでのうさぎのペレットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
うさぎに必要な栄養素の1日の摂取量の目安は?
うさぎのペレットの袋には成分表示があります。うさぎの健康を考えるなら、成分表示に書かれている内容をよく理解しましょう。ここでは、栄養素の必要摂取量について説明します!
「たんぱく質」は12~15%、「カルシウム」は0.5~0.8%
たんぱく質はうさぎの成長に欠かせません。ペレットは最低でも12~15%のたんぱく質が含まれているとされています。カルシウム量は成長に応じて変化しますが、最低でも0.5~0.8%は含まれているペレットを選んであげましょう。
「繊維質」は20~25%
繊維質はうさぎの腸内環境を整える大切な役目を持っており、最低でも20~25%は必要です。不足すると腸が動きにくくなるため、胃腸疾患のリスクが高まるだけでなく、肥満につながる可能性もあります。
与えたい栄養素の関係から繊維質が低いペレットしか選べないときは、チモシーをたっぷりと与えるなどバランスを考えましょう。
「脂肪分」は2~4%が目安
うさぎの健やかな成長を願うなら、含まれる脂肪分が2~4%のペレットが適しています。維持期のうさぎは太っていたり痩せていたりなど、体型にも個体差があるもの。極端であれば管理しやすいですが、中肉なら脂質が低いペレットを選ぶのが一般的です。
ただし、脂質が不足してしまうと食欲や活動量の低下につながるため、様子は常に観察しておきましょう。
ペットドクター・霍野晋吉さんからアドバイス うさぎのペレット選びについて
ペレット選びはうさぎの健康を左右する大切なことです。栄養はもちろん、うさぎが好まなければ食べてくれません。また、年齢や体調に合わせてペレットを変えることも必要です。
飼い主としてうさぎには良質なペレットを与えたいと思っていることでしょう。しかし、良質なペレットでも保管環境によっては品質低下につながりますので、管理しやすい個包装タイプを選ぶなど保管も考えて選んでみてください。
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成分表示を見てうさぎにぴったりのペレットを選ぼう
ペットドクター・霍野晋吉さんへの取材をもとに、うさぎのペレットの選び方とおすすめ商品を紹介しました。うさぎは種類によって体型が異なるので、栄養素の量や成分の種類など、はっきりと提示しにくいものです。食いつきが良いからといって与え過ぎには注意しましょう。また、ペレットを変えたことによって食べないということがないように、お試しセットなどを活用してもいいかもしれません。
この記事を参考に、じっくり吟味してペレットを選んでみてくださいね。
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