クリップボードの選び方 文房具マニアに聞く
文房具マニア・他故壁氏さんのアドバイスをもとに、クリップボードの選び方を紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ
【2】クリップ金具
【3】用紙の収納枚数
【4】便利な機能
上記のポイントをおさえると、より具体的に用途に合うクリップボードを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
クリップファイルに入れたい書類の大きさやカバンの大きさに合わせて、ちょうどいいサイズの商品を選びましょう。
書類のサイズが定まっていない場合は、A4サイズを選んでおくとだいたいの書類に対応します。
また、クリップボード自体は、実際の書類サイズより数センチ程度大きく作られており、厚みがあるものもあります。カバンに入れる際は、商品自体のサイズをチェックするように注意しましょう。
【2】クリップ金具に注目
クリップボードは、クリップ金具で用紙をはさんで閲覧したり書き込んだりするためのボード。シンプルな構造だからこそ、使ってみて不満が出る商品だったりもします。
例えば、用紙を留める場合でも、金具ひとつ取っても個性があります。分厚いパッドや大量の用紙をはさむ場合は種類が限られますが、はさむ用紙が数枚の場合には、選択肢は無数です。
クリップが金属でクラシカルなデザインが好みであれば、ペンコのクリップボードを選びましょう。バネが強く戻るときの音が嫌だったり指をはさんでしまったり……といった経験がある方もいるかもしれません。そんな方には、マグネット式のものも発売されています。軽量で薄型が好みで、クリップパーツが出ていると持ち運びにくいという方には、スライドパーツ式クリップボードがおすすめです。
【3】用紙の収納枚数をチェック!
クリップボードに収納できる用紙の枚数は、数十枚程度から100枚以上の大容量まで商品によってさまざま。
たくさん収納できるタイプは便利ですが、クリップボード自体が大きくなるため、場合によっては使いづらいこともあります。用途に合わせて収納枚数をチェックしましょう。
立ったまま筆記することの多いクリップボード。用紙が複数に渡った場合、めくった用紙を後ろにめくり、押さえたまま筆記を続けるのは至難の業です。
書き終わったり見終わった用紙を金具から外してしまう場合も、背面に回して持ったままの筆記はなかなか難しいですよね。
めくったまま用紙を固定できる製品や、外した用紙を収納できる製品もあるので、用途に合わせて選択をしてみてください。
【4】便利な機能をチェック!
クリップボードは、商品によってさまざまな機能があります。少しの違いで使い勝手に大きな差が生まれるので、用途に合わせてチェックしてみましょう。
持ち歩き用には「カバーつき」がおすすめ
営業先などにクリップボードを持ち運ぶことが多い場合は、カバーつきで不透明なものを選ぶといいでしょう。
カバーつきは重くなりがちですが、軽くて取り回しのいいものか、重量があっても丈夫で高級感のあるものかは、用途や好みに合わせて選びましょう。
製品の重さを知るには、店頭などで実際に持つのが一番です。難しい場合は、カタログに記載されている重さを参考にしてみてください。
見せたり配ったりするなら「ヨコ型」がおすすめ
アンケートなどを書いてもらうなど、資料を見せる際にクリップボードを使用される方もいるかもしれません。
クリップボードには長辺に金具のついたヨコ型のものもあります。用紙を横長に使うマインドマップなどの思考方法にも、横型は最適です。ぜひこの機会にさまざまな商品に触れてみてください。
立ち作業なら「360度」折り返せるものを
立ってクリップボードを使う場合、カバーが邪魔にならないように、360度折り返せるものを選びましょう。
また、立ちながらメモを取ったりする場合は、ボード表面が下敷きとしてつかえるように、エンボス加工などがされていない滑らかなタイプを選ぶといいでしょう。
ビジネス用なら「ポケット・ペンホルダー」付きがおすすめ
仕事でクリップボードを使うなら、必要なものをひとつの場所にまとめておけると便利ですよね。そんなときは、収納ポケットとペンホルダーが付いたクリップボードがおすすめです。
ペンや付箋、名刺など、ビジネスシーンで必要な様々なアイテムを入れて持ち歩くことができます。
中身が落ちない「バンド」付きで散らばりを防止
二つ折りのクリップボードなら、閉じたときにバンドで固定できるタイプがおすすめ。持ち運んだりカバンに入れたりしても中身が散らばるのを防げます。
また、ボードの面にバンドがついているものなら、挟んでいる書類が落ちたり折れ曲がったりするのを防げます。
クリップボードおすすめ9選 文房具マニアが厳選
前述したクリップボードの選び方のポイントをふまえて、文房具マニア・他故壁氏さんが選んだおすすめ商品を紹介します! ぜひ参考にしてみてください。

シンプルで無骨なアメリカンスタイル
アメリカンスタイルのシンプルで無骨なデザインが印象的なクリップボードです。ゴールドの渋い輝きを帯びた金具は、はさむ力が強いので、束になった紙製品も難なく固定できます。
ボード部分はMDF(中密度繊維板)で、丈夫で適度な重さがあり、風合いがあって手になじみます。味けないオフィス用の樹脂製クリップボードでは満足できない方にぜひおすすめです。

カバーつきでも筆記しやすい
薄型軽量で、カバーのあるタイプのクリップボードです。通常のクリップボードと異なり、クリップパーツをスライドさせるだけで簡単に用紙を綴じることができます。
ボード部分は樹脂製で軽くて硬く、カバーも軽量で持ち運びも苦になりません。カバーは完全に裏側に折れるので、立ったままの筆記でも邪魔になりません。
ただ、フタの裏側にあるポケットにA4サイズの用紙を入れるとスライドパーツと干渉するため、どちらかというと用紙の閲覧より筆記のほうが多い方におすすめします。

小物も入れられる開閉式
本製品の特徴は、開閉式でなかに用紙をストックできることです。厚みが2センチありますので、用紙だけでなく、筆記具や文具、手帳、小物類をいっしょに収納し、持ち運ぶことができます。
また、ヒンジが下部にあるので、持ち歩いてる際に不意に開いて収納しているものが落ちる心配もありません。
ちょっとした裏技ですが、内側についているペンホルダーとなる出っ張りをカッターで切り取ると、内部にクリアフォルダごと書類を収納することも可能になります。

軽いマグネット式クリップボード
表面にPU(ポリウレタン製の人工皮革)を貼った、高級感のあるクリップボードです。
しっとりとした肌触りが特徴で、用紙をはさんで筆記するとわずかに沈む感触があります。クリップパーツはマグネット式で、スプリング式のものに比較するとはさむことのできる用紙枚数はやや少なめですが、力を入れずに用紙をはさむことができます。
また、非常に軽いので持ち歩いても苦になりません。スタイリッシュなクリップボードをお探しの方、はさむ用紙は少なくてもいい方におすすめします。
無印良品『アクリルクリップボード』
シンプルで文字が書きやすい!
無印らしいシンプルなデザインが特徴のクリップボードです。素材はアクリルで傷がついても目立たないようシボ加工が施されています。
どこへ持ち込んでもスマートに使えるので、まずは定番アイテムが欲しいという方におすすめです。

マグネットで用紙のめくれを防いでくれる
屋外でクリップボードを使う場合、風で用紙がめくれて書きにくいことがありますよね。
マグフラップなら、背面に回された下部フラップを前に出し、マグネットで用紙下端を固定することでこの状態を改善できます。
また、次の用紙を出したいとき、めくった用紙は固定されずに戻ってきてしまったり、金具から外れてしまったりすることもあると思います。そんなときには、背面にあるもうひとつのフラップが活躍します。
めくった用紙を背面フラップのマグネットでしっかり固定するので、回した紙を押さえる煩わしさから解放されます。用紙のめくれでお困りの方は、ぜひ一度お試し下さい。

枚数が必要なときに
クリップボードは自分が使うとは限りませんよね。枚数を用意して不特定多数に渡す予定がある方におすすめなのが、ライオン事務器のアンケートボード。
多くの方に同時に記入を依頼する場合、そろえるためのコストはもちろんのこと、束ねて収納したときのかさばり具合も気になると思います。
こちらはクリップ金具がなく、用紙をはさみ込むための簡易なフラップが上下にあるので、重ねたときにクリップ金具が邪魔になってしまう心配がありません。
両サイドはゆるいカーブを描き、持ちやすく書きやすいデザインなので、書き手にとっても使いやすいものとなっています。

ハンズフリーで書き込める
こちらは、よく小学校の授業で使われている「たんけんボード」と呼ばれるクリップボードです。
クリップボードとしても優秀で、クリップ上部にはペンパーツ、ボード下部には用紙を押さえるゴムバンドが装備されています。
また背面にはビニールポーチがあり、筆箱やノートなども収納できます。
付属のひもを使えば、画板のように首から提げて、ハンズフリーで用紙に字や絵を書くことも可能です。ハンズフリーで両手を使って文字を書けるクリップボードは「たんけんボード」しかありません。
大人でも立ったまま用紙をめくりながら書かねばならない書類や、強い風が吹いているなかで紙を押さえて書かねばならないとき、また通話をしながらメモを取るなど、さまざまな場面で重宝するすぐれものです。

横型で自由な筆記が可能
書いたものをそのまま掲示できるタイプをお探しの方や、ヨコ型がお好きな方におすすめです。
A4サイズの印刷物のほとんどは縦長だと思いますが、実は横長の方が自由な筆記にすぐれています。左端から右端までが長いので、右手で書いた場合、特に図を描いて思考を拡げる際にはたいへん有効です。大きく開閉できるペンクリップは、装着するペンを選びません。
また、背面に強力なマグネットを装備しているため、ボードをスチール面に貼りつけることもできます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする クリップボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのクリップボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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文房具マニアからアドバイス いかがでしたか?
用途に合わせてクリップボードを使い分けしよう!
自宅やオフィスで使うだけなら、多少重くても気にならないですが、持ち運ぶなら全体の重さを気にした方がいいでしょう。また、クリップ金具は触ってみないと使い勝手がわかりにくいので、まずはご自身が最も使うと思われる状況を思い浮かべ、手に取ってみてください。なかなか万能の一枚はないものです。
「ペンがつけられないとダメだ!」「これは水に濡れたら困る……」など、ご自身の好みやシチュエーションに合わせて使い分けてもいいと思います。数があっても、それほど場所をとらないので、ぜひいくつかの種類を試してみてください。
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