クリップファイルの魅力とは? バインダーとファイルのいいとこどり!
クリップファイルは、かたいボードにクリップがついたファイルのこと。なかに挟んだ書類が折れ曲がったり汚れたりせず、きれいな状態で保管できるのがメリットです。
クリップファイルがあれば立ったままでも文字を書けるので、ビジネスシーンをはじめ、アンケート調査やスポーツの記録、回覧板など、いろいろなシーンで活躍します。
クリップボード(バインダー)との違いは?
クリップファイルとクリップボード(バインダー)は混同されがちですが、似て非なるものです。クリップボードとは、名前のとおりクリップが付いた1枚のボード。
これに対してクリップファイルは、ノートのように2つ折りになっています。書類の汚れ防止や気密性の高い書類を扱うときに便利です。また、片方に書類を挟めるクリップがついており、もう片方には収納ポケットが備わっています。クリップファイルのほうがより機能的といえます。
クリップファイルの選び方 ビジネスシーンで役立つ!
まずは、クリップファイルを選ぶポイントをご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】使いやすいサイズを選ぶ
【2】クリップの留め方で選ぶ
【3】挟める枚数をチェック!
【4】素材で選ぶ
【5】記入のしやすさも大事なポイント
【6】収納性もチェック
【7】バンドつきなら散らばりにくい
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使いやすいサイズを選ぶ
クリップファイルには、A4やB5、二つ折り、縦長、横書きタイプなど、いろいろな種類があります。挟んだ用紙がファイルからはみ出すことがないように、用途に合わせてサイズを選ぶことが大切です。
もし、挟みたい用紙のサイズがバラバラの場合は、汎用性の高いA4サイズがおすすめ。書類はもちろん、メモ用紙やパンフレットなども収納することができます。
なお、クリップファイルは対応サイズよりもやや大きめに作られているので、カバンに入る大きさかどうかは事前に確認しておきましょう。
【2】クリップの留め方で選ぶ
資料を挟むクリップの留め具にも注目してみましょう。
クリップ式|もっともスタンダード
クリップ式は、もっとも商品数が多いスタンダードなタイプです。バネでしっかりと書類を挟み込むことができるので、多少枚数が多い場合でも対応できます。
ただし、書類にバネの跡がついてしまうこともありますので、重要な書類にはあまり向かないでしょう。
スライド式|スリムでコンパクト
バネ式とは異なり、薄くてコンパクトな形状がスライド式のメリット。従来のクリップ式は、留め具部分の厚さによって荷物がかさばっていた方も、スライド式ならコンパクトに収納することができます。
多くの枚数を挟むことはできませんが、薄さを重視する方にはおすすめのタイプです。
レバー式|大量の書類を挟むならこれ
レバー式は、パンチレスとじ具を使ったレバーで留めるタイプ。レバー式よりもさらに強い力で書類を挟めるので、100枚以上の分厚い書類にも対応できます。
ただし、留め具の部分はかさばりやすく、書類に留め具の跡が残りやすいのがデメリットといえます。
【3】挟める枚数をチェック!
収納できる用紙の枚数は、商品によってさまざまです。少ないものでは10枚ほどから、多いものでは60枚や120枚などと幅があります。おもに書類の保管用としてクリップファイルを使う場合は、多く収納できるものを選ぶと使い勝手がいいでしょう。
ただし、収納枚数が増えるほど重量も重くなってしまうので、会議用や記録用など記入メインで使う場合は、収納枚数が少ないコンパクトなものが向いています。
【4】素材で選ぶ
クリップファイルの素材には、プラスチック、ビニール、合皮、革などがあります。
アンケートやスポーツの記録、現場作業など屋外での使用なら、耐水性のあるプラスチック製やビニール製のクリップファイルが便利です。雨やホコリなどで汚れても、らくにお手入れできます。
会議などのビジネスシーンや接客で使用するなら、フォーマルな印象の合皮製や革製がおすすめ。とくに革製のものは高級感があるため、贈りものにも向いています。
【5】記入のしやすさも大事なポイント
スムーズに文字を記入するためには、ボードがかたくしっかりしたものを選ぶ必要があります。クリップファイルを立ったまま使用することが多いなら、カバーの部分を360度折り返せるタイプが便利です。
また、商品によってはエンボス加工されたものがありますが、紙をはさんで書くときにボコボコして書きづらいケースがあります。スムーズに記入できる作りになっているかも確認が必要です。
基本的には屋外など机のない場所で書類を固定したり、書き込んだりするために使用するクリップファイル。ペンで安定して書き込みをするには、ボードがしならないよう、しっかりしたかたさが必要です。
ただし、片手で持つものですから、あまり重たいものは困ります。つまり、いいクリップファイルを選ぶには、かたくて軽いものをチェックするべきでしょう。各メーカーともに、どちらも両立させる素材を使うなどの工夫がなされた製品を出しています。
【6】収納性もチェック
クリップファイルは、クリップがついていない面に資料を入れられる収納ポケットがついているものがほとんどです。ビジネスシーンでクリップファイルを使用するなら、名刺や付箋などの小物を入れられるポケットやペンホルダーがあると便利です。必要なものをひとまとめにすることで、会議や商談などで持ち運ぶ際もらくになります。
最新のクリップファイルには、書類の収納に工夫が凝らされたものも多く発売されています。書類が入るポケットつきのものや、めくった紙もマグネットで固定できるものなど、使いようによっては非常に便利です。
表紙がついたスタンダードなクリップファイルは、カバンに入れて持ち歩いても書類が折れ曲がりにくいのがメリット。当然のことながら機能が多いほど重量も増してしまいますが、それをふまえても、なお便利な場合も多いです。
【7】バンドつきなら散らばりにくい
クリップファイルにゴム製のバンドがついているものもあります。バンドで留めておけば、もしファイルを落としてしまったとしても、衝撃で開いたり、中身が飛び出したりしにくいです。また、カバンのなかでの散らばり防止にもひと役買ってくれます。
クリップファイルを持ち運ぶ機会が多い方は、バンドの有無をチェックしておくといいでしょう。
クリップの固定部分の性能も重要!
書きやすさにはボードの素材が重要ですが、書類の固定のしやすさはクリップ部分が担います。昔からある金属クリップに金属バネを用いたクリップは、厚い書類でもがっちりと留めてくれますが、開閉がしづらく、重量も重くなってしまいがち。
最近は、特殊な構造の樹脂製紙押さえやマグネットを使ったものなど、固定する力のわりに軽い方式が登場しています。ただし、こちらは書類の枚数が増えると対応できない場合も。ふだんの用途に合わせてクリップを選ぶのも大事なポイントです。
クリップファイルのおすすめ13選 定番のリヒトラブ製や発泡美人ほか、おしゃれな革製や二つ折りタイプも
ここからは、文具ライターのきだて たくさんと編集部で選んだ、おすすめ商品をご紹介。ビジネス向けのシックなものから、学生に使いやすいかわいいデザインまでピックアップ。ぜひピッタリの商品を探してみてください。
▼クリップファイルおすすめ9選【クリップ式】
まずは、スタンダードなクリップ式のクリップボードからご紹介します。

A3サイズの書類も対応のダブルクリップファイル
ボード側の上面と表紙側の側面にクリップが配置された、めずらしいダブルクリップ式のクリップファイルです。側面クリップはページものをはさんでも横方向にめくれるので、冊子と一枚物の書類を同時にはさんで確認することもできます。
また、見開きでA3の紙を固定することも可能。たとえばイベント設営作業では、大きな会場の図面と資料も一緒に持ち運べます。ボードと表紙の素材は発泡ポリプロピレンで、鉄製のダブルクリップを搭載しているわりには軽量に仕上がっているのもポイントです。
360度折り返しができるクリップファイル
再生皮革を使用した、高級感のあるクリップファイルです。360度折り返して使えるので、手に持ったまま安定して文字が書けます。ペンホルダーや、フリーポケット、名刺ポケットもついているので、ビジネスシーンで必要なものをすべてひとつにまとめて持ち歩くことができます。
ミシン目付きのレポート用紙が50枚ついています。ビジネス向けに5mm方眼罫があるので、メモやデザインのスケッチなどにも使えます。落ち着いた4色のカラー展開です。
革使用で高級感のあるクリップファイル
革を使用したA4サイズのクリップファイルは、スタイリッシュなデザインで立ったままでも書きやすく、安定感があります。
革を使っているのに、390gと軽量で持ち歩きにも便利。また、カバーを360度折り返して使うこともできるので、講義やセミナー、プレゼンなどさまざまなシーンで使いやすい仕様です。
名刺やカードホルダーもついているので、展示会などでも必要な書類をすべてクリップファイルひとつにまとめて持ち歩けます。
磁石の力で用紙を固定
珍しいマグネット式のクリップボードです。幅広のフラップが磁力で紙を固定するので、用紙がよじれたり折れたりする心配がありません。このマグネットフラップはファイルの裏面にも付いていて、めくった用紙をそのまま固定できる機能も備えています。内蔵磁石の力で、ホワイトボードなどにファイルごと貼り付けることも可能。
A3サイズとA4サイズが発売されており、短辺綴じと長編綴じの2タイプがありますので、用途にあわせたものを選ぶとよいでしょう。
収納力が高く外出先でも書きやすい
収納力が抜群で、必要なものをすべて入れて持ち歩けるクリップファイルです。A4用紙なら50枚以上収納が可能です。さらにスマートフォンや電卓、ペン、財布などもしっかり収まります。上下に開くタイプで、ぴったり閉まるので中に入れたものが落ちたりしません。
防水性に優れているので、屋外や雨の日でも書類をガードします。軽量で、持ち歩きも楽々。ビジネスシーンはもちろん、学生の勉強などにも最適なクリップファイルです。
現場仕事の必需品!便利な折りたたみ式
A3サイズの折りたたみ式クリップボードです。設計図や地図などの大判用紙を固定・保存できます。二つに折りたためて、折りたたみ時はA4サイズになるので、カバンの中に入れることが可能。
専用のストラップを取り付ければ、用紙を広げたままで書き込みや移動がスムーズに行えます。このストラップは引っかかると自動的に外れる安全仕様になっており、現場での予期せぬアクシデントにも対応できます。カラーは全4色展開、ワンサイズ下のA4バージョンも発売されています。
▼クリップファイルおすすめ2選【スライド式】
続いて、スライド式のおすすめクリップボードをご紹介します。

疲れにくい! 軽量で高機能なクリップファイル
軽さと書き込みやすさを両立したクリップファイルといえば、まずはこれがおすすめです。
ボードの素材にABS樹脂を使用し、クリップファイルとしては最軽量級。それだけ軽くてもボードに無駄なしなりはなく、片手で保持してもかたい板面で安定した書き込みができます。
さらに、バネのないスライド式の特殊なクリップも軽さの秘訣。対応枚数はコピー用紙で20枚ほどとバネクリップに比べるとやや少ないですが、書類を押さえるときに端が折れにくい構造など、細かな工夫が盛り込まれています。
長時間片手で持っていても疲れにくい軽さは、本当に使いやすいです。
▼クリップファイルおすすめ2選【レバー式】
最後は、書類が多いときに便利なレバー式のおすすめクリップボードをご紹介します。
「クリップファイル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング クリップファイルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのクリップファイルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの文房具もチェック! 【関連記事】
クリップファイルは進化している! 文房具ライターからのメッセージ
昔から多くの仕事で使われてきたクリップファイルですが、実はここ数年で機能面においてさまざまな進化を遂げています。知らない人は「あんな単純なもの代わり映えしないだろう」と思われるかもしれませんが、使い方によっては仕事がグンと効率化するものもたくさん存在するのです。
便利な機能派クリップファイルを、ぜひ使いこなしてみてください。
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最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。 極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。 文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。