デジタル式トルクレンチなら、正確に数値を把握できる
トルクレンチとはレンチをねじる強さ(トルク値)を調整してしめる工具のことです。その中で、デジタル式トルクレンチとは、そのトルク値をデジタルで確認することのできる便利な工具になります。
アナログ式のものについては、目盛りを目で確認するので、読み取る角度によっては、誤差が発生することもありますが、デジタル式であれば数値で表示されるため、正確に数値を把握することができます。
とくに、ネジ締めの力を確実に均一にしなければならないときには、デジタル式を利用することが多く、正確性が求められる検査や品質管理などに適しています。
トルク値の目安


デジタル式トルクレンチを選ぶにあたり、作業によってどのくらいのトルク値が必要になるのか確認しておきましょう。
自転車やロードバイクの整備については、比較的低めのトルクで締め付けるシーンが多く、そこまで高いトルク値は求められていません。目安としては、15~20N.m程度になります。
自動車の整備については、エンジンとフレームの固定や小物の取り付けまで、幅広いトルク値での締め付けが求められます。そのため、個々でトルク値を調整できるプレセット型のトルクレンチがおすすめです。自動車のタイヤについては、締め付けトルクが非常に高いため、普通車で90~110、軽自動車で70~90N.mを目安とするとよいでしょう。
デジタル式トルクレンチの選び方
デジタル式トルクレンチを選ぶ前に確認しておきたいポイントはこちらになります。
【1】トルクレンチの種類
【2】トルク値の目安
【3】トルクレンチの差込角
【4】サイズや重さ
上記ポイントについては、下記記事について詳しく解説していますのでご覧ください。
デジタル式トルクレンチのおすすめ5選
それでは、デジタル式トルクレンチのおすすめ商品をご紹介いたします。
タイヤ交換に適したデジタル式トルクレンチ
タイヤ交換に適したトルクレンチです。17mm/19mm/21mmのアルミホイール対応で、薄型ディープソケット、150mmのエクステンションバー、収納に便利な樹脂製ハードケースがセットになっています。
電源を入れて、トルク設定伸を回すだけの簡単設定。ズレを防ぐ設定値ロック機構も付いているので、安心してタイヤ交換が行えます。
デジタル表示が見やすくトルク設定が簡単
トルクレンチで有名なメーカーであるエマーソンの商品です。ポイントはデジタルの表示が見やすいため、トルクの設定がとても分かりやすいこと。そのほか、液晶が60秒で自動オフになるなど、電源の入れっぱなしなどを防ぐことができます。
14〜24mmの4種類のソケットが付属していて、さまざまなタイプのタイヤに対応します。
用途に合わせてヘッドをスムーズに交換できる
ヘッドをスムーズに交換できるのがこの製品のポイントです。9種類のトルクをプリセットできるので、規定トルクが異なるネジやナットを、連続で締める際にも重宝します。
そのほか、設定トルク到達時には、ブザー音とLEDランプの点灯でお知らせしてくれたり、右ネジ・左ネジ両方向のトルク測定が可能です。デジタル表示で正確・高精度な作業ができる商品です。
測定範囲や広く万能で使いやすい
デジタル表示を確認しながら、力の調整をすることが可能で、高度なトルク管理も簡単です。
締付のときにはトルク音と光でアラートをしてくれますし、2分間操作をしなければ、電源が切れるように設計されているなど、無駄な電池の消耗などもなく、便利に利用できます。測定範囲も広く、細かい機能が充実している万能な商品です。
トルク値の設定を複数保存できる
USBケーブルでPCの通信ができるデジタル式トルクレンチ。メモリー最大250件に加えて、トルク値の設定を9件保存できるので、毎回設定する手間を省くことができます。
そのほかにもトルクが設定値に達した際に、光と音で知らせてくれるほか、合否判定やピークホールド、オートパワーOFF機能なども備えています。また、オプションとして、ラチェットヘッド装着時の補正機能も備えています。メカニカル式と比べて軽量なのもポイントです。
「トルクレンチ」のおすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る トルクレンチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのトルクレンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのレンチに関する記事はこちら
デジタル式トルクレンチを正しく利用しましょう
デジタル式トルクレンチは、トルク値の設定範囲が定められています。最大値のトルク値で使いつづけると、負荷がかかりますので、できるだけ6~8割ほどのトルク値で利用するようにしましょう。
また、トルクレンチ全体に言えることではありますが、基本的には仕上げのネジ締めで利用するものです。緩めることに利用したり、仕上げではなく、締付のスタートから利用するようなことは避けてください。
正しく利用することが、いつでも正確に計測でき、長く利用しつづけられるコツになります。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。