ダイエットにもいい古代米とは? たんぱく質やミネラル豊富
古代米とは、古い時代から栽培されてきた品種のことで、野生種の性質が残っている米を呼びます。品種としては、黒米、赤米、緑米、香米が古代種と呼ばれている米です。低農薬で栽培しなければいけなかったり、稲の背丈が高くなるので植えるときに広く感覚をとらなければいけなかったりと手間のかかる品種のため、栽培している農家が少ないのも実情です。
しかし、古代米にはタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているため、現代の健康ブームにひときわ輝きを放っています。そんな古代米を購入するにはどこに気をつけて選べばいいのでしょうか?
古代米の種類
古代米として販売されている米には、黒、赤、緑、香米といった色の米が多いのが特徴です。
黒米は素朴な香ばしさを味わえる
真っ黒の色をした黒米は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。アントシアニンは、抗酸化作用もあり健康サポートに役立つ栄養素です。素朴な香ばしさを味わえるので、黒米おこわや黒米おはぎなどにしてアレンジを楽しむのもおすすめです。
赤米は食物繊維が豊富
赤米はタンニンが含まれているので、ほんのり赤くお米が炊きあがります。また、白米に比べ食物繊維が豊富に含まれているので美容にもいい食材です。白米を炊くときに少し赤米をいれるだけでも美容と健康にいいのでおすすめです。食感ももちもちして美味しいお米です。
緑米は白米と炊いてもおいしい
緑米はクロロフィルという緑黄色野菜に含まれている成分で、ビタミンとミネラルが豊富です。緑米は玄米のままでも食べられるので、白米と一緒に炊いてもやわらかくおいしく食べられます。生産者があまり多くないので見つけたら購入してみるのもいいでしょう。
香米はポップコーンのような香ばしさ
香米はその名の通り、米からポップコーンのような香ばしい香りがします。珍しい品種のためあまり販売所は多くないかもしれません。少し古くなったお米と一緒に炊くと、香米のおかげで全体的にいい香りがでます。
古代米の選び方
どんな色のご飯にするかで選ぶ
古代米として販売されている米には、黒、赤、緑といった色の米が多いのが特徴です。黒米はアントシアニン、赤米はタンニン、緑米はクロロフィル由来の色素で、それぞれご飯にほんのりと色をつけることができます。赤米や黒米を混ぜて炊くと赤飯のような色合いのご飯になります。古代米を選ぶときには「どんな色のご飯を炊きたいか」をポイントにするのもおすすめです。
産地や生産者、栽培法にこだわって選ぶ
白米を選ぶときは、品種や産地で選ぶ方も多いと思います。それと同様に、古代米もどこで、誰が、どのようにつくった米なのかを知って選ぶのもよいでしょう。
スローフードブームなどで注目されはじめてからは、古代米は日本各地で栽培されるようになっていて、ネットでも農家の直売が増えてきています。また、有機栽培や無農薬栽培といった栽培法を明記した古代米も多いので、それらをチェックして選ぶのもおすすめです。
鮮度は味に影響するので、容量で選ぶ
古代米は白米と混ぜて炊くことが一般的で、混ぜる割合も1~2割程度がほとんど。「古代米を買ったけれどなかなか消費できない」という方も多いようです。
精米した古代米はもちろんのこと、玄米の古代米も古くなると風味が落ちます。そのため古代米を初めて購入する方や、白米に混ぜる古代米や雑穀などを何種類か常備しているという方は、容量の多いものは避けたほうがよいでしょう。
古代米おすすめ5選 女性がうれしい栄養素がたっぷり
上で紹介した古代米の選び方のポイントをふまえて、実際に料理研究家・松本葉子さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
徳島の棚田で作られた使いやすい古代米パック
天皇家ゆかりのブランド米で日本最古の棚田米といわれる佐那河内米で知られた、徳島県名東郡佐那河内村。ここを拠点に徳島の棚田や休耕田を利用して作られた古代米です。
赤米1袋、黒米1袋、赤米・黒米・緑米をブレンドしたものが3袋のセットになっています。それぞれ14gに分けられており、白米1~2合に1袋入れて炊くだけでカンタンに古代米を楽しむことができますよ。

古代米のミックスで色合いも美しい
熊本県菊池川流域のお米づくりの歴史は、2017年に日本遺産にも認定されました。その菊池の棚田で栽培されたお米です。
赤米、黒米、緑米の3種類の古代米と発芽玄米がバランス良くブレンドされたこの商品は、そのままでも美しいのですが、炊きあげるとほんのり紫色に染まったご飯の中にそれぞれの色の米が混ざってとてもきれい。古代米の色合いを楽しみたい方におすすめです。ピラフにつかったりカレーのご飯にするのもいいですね。
「くまモン」をあしらったパッケージもキュートで、ちょっとしたプレゼントにもぴったりです。

もち米の風味も楽しめてつかいやすい赤米
原種の赤米にもち米をかけあわせた品種で、他の赤米と同様、抗酸化作用をもつカテコールタンニンという色素由来の赤色の米です。なによりの魅力は、古代米のワイルドな風味と、もち米ならではのもっちり粘りのある食感があわさった味の良さ。
五分づきなので、色合いはやや薄めながらふっくら炊きあがります。白米に混ざった古代米の質感が苦手な方や、お子さんにも食べやすいでしょう。
※Amazon・Yahooは3個セットです
あいがも農法で作られた安心安全な有機黒米
農薬をいっさい使わず、水田に放したあいがもに雑草や害虫を食べてもらうという「あいがも農法」で栽培した有機黒米です。肥料も米ぬかなどを現地でじっくり発酵させた有機堆肥を使うという徹底っぷり。
アントシアニンをはじめとした栄養の豊富さは、白米とは比較にならないほど。もちっとした食感がたまらないだけでなく、美容や健康が気になる方にもぴったりです。
古代米に発芽玄米をブレンドしてミネラルも摂れる
赤米・黒米・緑米・発芽玄米の4種類をブレンドした商品。すべて国産の厳選した古代米とメーカーが独自の製法で作った発芽玄米なので、安心していただけます。
古代米の豊富な栄養素はもちろん、発芽玄米に含まれるギャバやビタミン、ミネラルの豊富さも魅力。ふだん不足しがちな栄養を、この4種のブレンド米で補ってみてはいかがでしょうか。
「古代米」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 古代米の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの古代米の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
古代米と白米の違い
古代米と白米の違いとしてまずあげられるのは、古代米の栄養価が高いということです。とくに、赤米は赤飯のルーツともされており、白米と比較して、食物繊維約8倍、カルシウム約4倍、マグネシウム約4倍、カリウム約3倍、ビタミンB1約4倍と言われています。
デメリットとしては、皮が固くパサパサしており、消化が白米よりよくないと言われます。そのため白米に適度に古代米を混ぜて食べるのが一般的です。
古代米のおいしい食べ方
基本的な炊き方は、白米と古代米ミックスで炊き上げる方法です。普通のお米を炊くように、白米を洗い、量はお好みですが、古代米を大さじ、2~4杯程度混ぜます。ちなみに古代米は洗う必要はありません。あとは給水させて炊飯器のスイッチを入れればOKです。塩をひとつまみ入れてもおいしく炊けます。
アレンジレシピとして、白米の代わりに古代米を使い、米粉パンやドリアを作ることができます。作り方は白米を使って調理するのと同じですので、古代米を健康のために、毎日食べる場合などにはさまざまなアレンジレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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古代米の保存方法にも注意しておいしくいただきましょう まとめ
普通米に少しずつ混ぜて使う古代米は毎日は食べないという方も多いですし、一度に用いる量も少ないことで、開封してから長く保存することになりがちです。初めて購入する方やつかい慣れない方はなるべく小容量のものを試すとよいでしょう。
保存する場合には、古代米も白米と同様、高温多湿な場所は避けましょう。美味しく味わうためには、1回につかう量ずつ小分けにして密封し、冷蔵保存しておくことをおすすめします。
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紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。 また、毎日のように取り寄せる食品・調理関連品の中から厳選した「価値あるお取り寄せ情報」を限定読者に発信していたが、近くブログとして公開予定。