腰サポーターはどんなときに必要?
腰サポーターは着用・装着時に腰の保護や安定性をサポートするアイテム。重い荷物を持ったり、介護をしたりなど腰に負担のかかる作業が多いときに着用するとよいでしょう。
ほかにも腰サポーターには、スポーツ用や産前産後の女性向けの商品もあります。腰サポーターがなければ生活に支障をきたすようなときには、医療機関を受診してください。
腰サポーターの選び方
医療ライター・きむら まきこさんに取材をして、腰サポーターの選び方のポイントを教えていただきました。目的に合うタイプを選ぶのはもちろん、サポート力や伸縮性などの仕様をよくチェックすることが大切です。自分に合った腰サポーターを選ぶために参考にしてみてください。
悩みに合ったタイプを選ぶ
腰サポーターは太さや形状もさまざま。悩みに応じたものを選ぶことが大切です。悩み別にどのくらいの太さを選べばいいのか、ご紹介します。
ワイドタイプ|腰全体をしっかり支える
腰サポーターのなかでも幅が広めのワイドタイプやコルセットタイプの商品は、腹部から骨盤にかけて腰全体をすっぽりと覆ってくれます。背部にステー(補強パーツ)やパッドが入っているものは、腰への安定感を求めている方におすすめです。
全体を覆うため、暑く感じることもあります。暑い時期に使うときは速乾性にすぐれたメッシュ素材を選ぶなど、使われている素材もチェックしましょう。
スリムタイプ|女性向け骨盤ケアにも
スリムタイプの腰サポーターはベルト幅がほそいため、足さばきがよく動きやすいのが特徴です。動きによる影響を受けにくいことから、ズレにくいというメリットもあります。ピンポイントで圧をかけるため、強く締めすぎないように締め具合を調整しやすいものを選びましょう。
スリムタイプには着用時の骨盤のバランスを整える商品もあります。産前・産後の女性をはじめ、腰が気になる男性も使うことが可能です。
寝るときにだけ着用するものも
寝るときのみ装着する腰サポーターは、しっかりホールドするというより、優しくサポートするようなアイテム。仰向けで寝ているときに腰が浮いていると、腰に負担がかかります。負担のかかる姿勢では睡眠の質も低下してしまうため、寝るとき用の腰サポーターを使いましょう。
浮いている部分を埋めるようにある程度の厚みがあるものを選ぶのがポイントです。クッションをあてる方法もありますが、寝返りなどでズレてしまう可能性もあります。寝るとき用の腰サポーターなら腰まわりを覆うので、寝返りを打ってもズレにくいですよ。
サポート力を調整できるものを選ぶ
座ったり立ったりと姿勢が変わると、着用している腰サポーターがキツく感じることがあります。サポート力の変化が不快なときでも、補助ベルトがあればかんたんにサポート力を調整できます。
少ない力でもしっかりとホールド感を得られるよう、テコの原理を応用した構造を採用している商品もあるので、力に自信がない方は商品の構造も確認してみてください。
薄くて伸縮性の高いものを選ぶ
腰サポーターを日中も着用するなら、衣服を重ねても目立ちにくい薄い素材で作られているものを選びましょう。薄くて伸縮性にすぐれていれば、日常生活の動きを妨げることはありません。腰を動かしてはいけないような状態には向いていませんが、活動量が多い方には便利でしょう。
活動量の多い日中に着用する目的で選ぶなら、快適に過ごせるように通気性や速乾性もチェックしておいてください。
サイズを測る位置をチェック
腰サポーターは商品によって腰のどの位置に巻くかが異なります。そのため、サイズを選ぶときは計測位置を確認するようにしましょう。胴囲と記載されている場合はウエストでおなかまわりのほそい位置。腹囲と記載されている場合はおへその位置で計測します。
商品によってはおへそよりしたの腸骨周囲と指定があるものもあります。通常の衣服のサイズとは異なるため、必要に応じて計測しましょう。サイズが2サイズにまたがるときは、大きいサイズを選ぶとよいでしょう。
腰痛は腰サポーターで対策を 医療ライターがアドバイス
医療ライター
仕事で重いもの持ち上げる、長時間のデスクワーク、仕事の内容は違えどいずれも腰への負担は大きく、腰痛で悩まされているという声はよく耳にします。腰痛が気になって集中できないこともあれば、腰痛で姿勢が悪くなりさらに腰が負担がかかってしまうこともあるでしょう。
腰痛の対策に腰サポーターは効果的です。用途にあったものを選び自身にあった対策をしてください。
腰サポーターおすすめ28選 ミズノ・バンテリンなど人気商品を紹介
ここまでご紹介した腰サポーターの選び方をふまえて、医療ライター・きむら まきこさんと編集部で選んだ腰サポーターをご紹介します。ミズノやバンテリンなどの人気商品もご紹介しますので、目的に合った腰サポーターを探してみてください。
薄い&軽量の腰サポーター
ゴルフやテニスなどスポーツ時に使える腰用のスポーツサポーターです。ザムストの腰サポーターの中ではソフトタイプ。内側のすべり止めテープによりアクティブに動いてもズレにくく、やさしく腰にフィットします。
補助ベルトは本体と一体になっており、圧迫力の強さの調節もかんたんです。薄さと軽さにこだわって作られた商品のため、長時間快適に着用できるでしょう。
幅広ベルトでしっかりホールド
毎日の生活で腰に不安を抱えている方におすすめの腰サポーターです。背幅は約20cmもあり、背部には弾性ボーンが1本ずつ入っています。補助ベルトはテコの原理を応用した構造となっており、少ない力でもしっかり締めることが可能です。
通気性にすぐれたダブルラッセル生地を採用しており、肌あたりもよく快適に着用できるでしょう。S~3Lと適応サイズが豊富なので、体型が気になる方も選びやすいでしょう。
腰の動きを制限しつつしっかり支える
クロステーピング構造で腰椎から骨盤までしっかりとサポートする腰サポーター。背部にはハードパネルが入っており、目的にあわせて取り外すことが可能です。腹部でV字型にとめることで下腹部を自然に持ち上がるため、正しい姿勢を意識しやすくなります。ホールド感が気になるときは、補助ベルトをゆるめて調節しましょう。
サイズはおへそまわりの計測値でお選びください。
圧力を分散するので長時間使用にも最適
衝撃吸収力と圧力分散性にすぐれた素材「ソルボセイン」を採用した腰サポーター。外圧によって変形する素材のため、腰にフィットしやすく長時間使用できます。ベルトには伸縮性の高いパワーネットと特殊メッシュを採用。ムレにくく、やわらかな質感で動きやすく、座ってもお腹にひびきません。
サイズはへそまわりの計測値を目安に選んでください。
S字軽量ステーと幅広の背当てでサポート
腰のカーブに合わせたS字曲線の軽量ステーを背部に内蔵した腰サポーター。約22cmの背当てでしっかりとサポートします。腹部でベルトを巻いたら、補助ベルトで圧迫感を調節して装着しましょう。
背部は硬質、側部は伸縮性のあるメッシュ生地を採用。体の動きにフィットしやすいため、腰を気にせず動きたい方におすすめです。サイズはSSから5Lまで幅広く展開。へそまわりの位置で計測したサイズを目安に選んでください。
かんたんに装着できる磁石付腰サポーター
医療機器認証を受けた腰サポーターです。N極・S極と交互に配置された磁石は16個。腰の装着部分の血行を改善してコリを緩和してくれます。ベルト部分にはムレにくいスカラ織りを採用。伸縮性にすぐれているため、動きやすく、長時間快適に着用できます。
ベルトをとめる部分は面ファスナーになっているため、衣服にひびきにくく、お仕事のときも着用しやすいでしょう。お手入れの際は磁石シートを外して、中性洗剤で押し洗いをしてください。
※この商品は「医療機器」です。
ダブルギア構造でしっかりサポート
腰を気にせずアクティブに動きたい方にぴったりの商品。両サイドのベルトと補助ベルトの二重ベルトによるダブルギア構造で、腰まわりをしっかりとサポートします。
背部と腰部にはすべり止め素材を使用しているため、ズレにくくラクに動くことが可能です。衣類のうえから装着するため、脱着はかんたん。骨盤まわりのサイズに合わせてお選びください。
伸縮性のある生地が腰にフィット
腰が気になるデスクワーカー向けの腰サポーターです。座った状態でもベルトが浮かないようにフィット感を重視して作られています。ゆるすぎず、心地よい状態で巻けるため、長時間使用することが可能です。
着用することで腰骨を立てて、背筋をのばした姿勢をたもちやすくなります。ふだんの生活から正しい生活を意識したい方におすすめです。
面ファスナーつきの二重ベルトでズレにくい
背面にクロス状に配置したベルトと大判の姿勢保持プレートを備えた腰サポーターです。長時間のドライブや重い荷物を持つ作業時に着用することで、腰まわりをしっかりとサポートしてくれます。
補助ベルトで腹圧を調節できるため、作業や姿勢に合わせて調節しましょう。ベルトにはズレないように、面ファスナーが付いています。着用により体幹が安定するため、日常生活の動作による腰への負担が軽減します。
弾性ボーンと補助ベルトで腰まわりを支える
腰へ負担のかかる力作業をする方におすすめの腰サポーターです。同メーカーの製品のなかでも幅広に設定した弾性ボーンを腰椎に沿って配置。腰側部の補助ベルトは上下に配置することで、軽い力でもしっかりと締められます。
肌あたりのよい生地で作られているのも魅力的。使うときは肌着のうえから装着しましょう。また、長時間の使用は控えてください。

「腰サポーター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 腰サポーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの腰サポーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
腰サポーターの付け方
腰サポーターで背面にステーやプレートが入っている商品は、腰に沿わせてからベルトを巻いてください。メインベルトを恥骨のあたりでV字型に止めたら、補助ベルトを腸骨にあてるようにV字に重ねます。補助ベルトが2つに分かれているタイプなら、V字に止めたあとに腰を覆うように広げましょう。
スリムタイプはヒップの下側から引き上げるように巻きます。妊娠期から使用できるタイプは産前・産後で巻く位置が異なるなど、腰サポーターは商品によって付け方が異なります。まずは商品の説明書で正しい付け方をチェックしてください。
【関連記事】ほかの腰・骨盤ケアアイテムもチェック
腰サポーター以外に腰や骨盤ケアに役立つアイテムもチェックしてみましょう。
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腰サポーターは目的に合わせて用意しよう
腰に違和感を覚えると生活に支障をきたすだけではなく、仕事にも集中できなくなることも。力仕事だけではなく、長時間同じ姿勢を続けるデスクワークでも負荷がかかります。腰が気になるときは腰サポーターを使いましょう。
広い範囲を支えられるワイドタイプ、ピンポイントでサポートするスリムタイプと商品によって特徴や付け方は異なります。医療ライター・きむら まきこさんにうかがったアドバイスやおすすめ商品も参考にして、目的に合った腰サポーターを探してみてください。
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現役内科医師。 医学部卒業後、臨床で診療にあたるほか、産業医として企業の健康経営にも携わっている。プライベートでは未就学児を含め3児の母。 病気のひとを診るなかで、病気になる前のひとがさらにたくさんいることを目の当たりにし、予防医学、未病の大切さを伝えるべく、医療系の記事執筆、監修等も多数手がけている。また、趣味で漢方の勉強やビジョントレーニングもマニアックに学んでいる。