完全栄養食(完全食)とは? 1日に必要な栄養素の1/3を含めた食品
「完全食」または「完全栄養食」とは、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」をもとに、1食分に1日に必要な栄養素の1/3を含めた食品のことです。
手軽に食べたり飲んだりできるものが多いので、仕事が忙しくてちゃんとした食事をとれない方や、必要な栄養素をしっかりとって、健康的にダイエットをしたい方にぴったりの商品。完全栄養食(完全食)を上手に使い、体が必要とする栄養素を摂取しましょう。
完全栄養食(完全食)の選び方 主食系やお菓子系、ドリンク系など
まずは完全栄養食(完全食)の選び方をチェックしてみましょう。フードアナリスト・市岡充重さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの完全栄養食(完全食)を選ぶための参考にしてみてくださいね。
用途やライフスタイルに合った種類を選ぶ
完全栄養食(完全食)には、パンやパスタなどの「主食系」やクッキーなどの「お菓子系」、水や牛乳などと混ぜて飲む「ドリンク系」があります。
いつも時間がなくて朝食をしっかり食べることができないという人は、出勤する前にさっと飲める「ドリンク系」が合うかもしれません。完全栄養食(完全食)をどのような用途で、どんな場面で使いたいのかを考えて、自分にぴったりのものを選んでください。
しっかり食事を楽しめる「主食系」
しっかりと食事を楽しみながら完全栄養食(完全食)を取り入れたいのなら「主食系」を選びましょう。パンやパスタなどがあり、パンなら自分の好きな具をはさんでサンドイッチに、パスタはお好みのソースや食材と合わせることで、食事をした満足感がしっかりと得られます。
完全栄養食(完全食)なので、栄養はまんべんなくとれるのにカロリーは控えめ。ダイエット中の方や、自炊は好きだけど栄養をバランスよくとりたいという方にぴったりです。
ダイエット中でもおやつを楽しみたいなら「お菓子系」
食事はとっているけれど、栄養のバランスが気になるという人は、おやつで手軽に必要な栄養素がとれる「お菓子系」の完全栄養食(完全食)を選びましょう。クッキーやスティック状のお菓子などがあり、休憩時間などで気軽に栄養を補給できます。
食事制限をしていて、栄養の偏りが気になるダイエット中の人にもぴったりです。甘いものが食べたいという欲求を満たしながら、体に必要な栄養素をきちんと摂取できるので、ダイエットを成功させやすいかもしれませんよ。
サクッと栄養補給ができる「ドリンク系」
忙しすぎて食事を作る時間も食べる時間もない! という方には「ドリンク系」の完全栄養食(完全食)がおすすめ。水や牛乳と混ぜるだけで、1食分に必要な栄養素がしっかりと入ったドリンクを作ることができます。ドリンクなのでさっと短時間で飲めるのもいいですね。
ココア味など飲みやすいフレーバーのものが多く、続けやすいでしょう。ただ、腹持ちはあまりいいほうではないので、バナナなどを加えるといいかもしれません。
含まれている栄養素をチェック
健康でいるためには、必要な栄養素を毎日の食事からしっかり摂取することがとても重要です。完全栄養食(完全食)は、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」にもとづき、1日に必要な栄養素の1/3を1食分で摂取することを目標に製造されていますが、含まれている栄養素の量は商品によって違います。
ほとんどの商品は、1日のうちどれか1食のみ普通の食事と置き換えて、完全栄養食(完全食)で栄養を補うことを推奨しています。栄養素表をチェックしてみて、とくに自分に足りていない栄養素は何かを考えて商品を選ぶことも大切です。
長く続けるためには価格帯やコスパも重要
ダイエットなどのために、完全栄養食(完全食)を毎日の食生活に取り入れて長く続けたい方は、できるだけコスパがよいものを選ぶといいでしょう。1食あたりの価格をチェックしてみて、予算的に続けられそうなものを探してみてください。
1食分の値段がコンビニや外食よりも低い価格のものなら、体だけではなくお財布にもうれしいですね。
栄養バランスと時短を両立する新しい食のスタイル フードアナリストがアドバイス
栄養バランスを考えながら、毎日毎食しっかりとした食事をとるのは意外と難しいもの。手軽さと栄養面を同時に満足させてくれる完全栄養食(完全食)は、忙しい現代人の強い味方といえるでしょう。
ただし、続けて食べるには、機能面だけでなくおいしさやコスパも重要なポイントになります。ライフスタイルや味の好みはもちろん、続けられる価格帯かどうかもしっかりチェックして選んでください。
完全栄養食(完全食)のおすすめ10選 フードアナリストの市岡充重さんと編集部が選んだ
ここからは、フードアナリストの市岡充重さんと一緒に編集部が厳選した完全栄養食(完全食)をご紹介します。自分のライフスタイルにぴったりと合った商品を探してみてくださいね。
主食系の完全栄養食(完全食)をお探しの方におすすめなのが、ベースフード『BASE BREAD』。全粒粉やチアシード昆布などの自然食材を10種類以上ブレンドしており、これだけで栄養バランスを整えることができます。

糖質約36%オフ! ダイエットの強い味方
プレーンな味のパンタイプの完全栄養食(完全食)です。2袋で1日に必要な栄養素の約1/3を摂取することができます。食物繊維がたっぷりで糖質が約36%もカットされているので、糖質制限をしたいけれどパンも食べたいという方にぴったり。
体に必要なビタミンやミネラルだけではなく、1食分にタンパク質も27gと豊富に含まれているので、栄養バランスを気にしなくても大丈夫。お好みの具をはさんでサンドイッチとして朝食にするといいでしょう。
お菓子系の完全栄養食(完全食)なら、MITORA『CENZ BAR』がおすすめ。原材料はすべて植物性で、世界初の無添加栄養食として注目を集めています。砂糖不使用でグルテンフリーなのもうれしいですね。

オーガニックまたは自然由来の原料を使用
可能な限り自然由来の原材料を使用して製造された、ドリンク系の完全栄養食(完全食)。ココア味で飲みやすくなっています。
砂糖や人工甘味料は使用せず、着色料や保存料も使用されていません。原料の乳清たんぱく質は、世界最高水準のアニマルウェルフェアを満たす、ノルウェーの放牧牛から採取した生乳のみを使用しています。
1日1食の置き換えダイエット用としてや、忙しいときの手軽に補給できる食事の代わりとして重宝する商品です。
温めてご飯にかけるだけのレトルトカレー!
レトルトカレータイプの完全栄養食(完全食)です。温めてご飯にかけるだけでしっかりと食事をとることができるので、お腹持ちがよく満足度が高い商品。スーパーフードといわれるキアヌやチアシードなどを含み、鉄分も豊富に含まれています。
栄養素が豊富なレトルトカレーは、賞味期限が1年半もあるので、災害時の備蓄用食品として備えておくのもいいですね。

体と地球にやさしいバータイプ完全栄養食(完全食)
デーツの甘さが体にやさしいお菓子系の完全栄養食(完全食)。植物由来の原材料を使い、なんと48種類もの栄養素を摂取することが可能です。
地球への環境負担も考慮されており、この商品をふだんの食事に置き換えて食べることで、お肉を食べたり、乳製品を摂取することによる環境への負担を減らすことができます。
足りない栄養素の補給に、おやつとしてコーヒーや紅茶などと一緒に食べると、満足感がアップします。
お好みの具材やソースで楽しめる
こちらはフィットチーネパスタタイプの完全栄養食(完全食)です。好きな具材やソースでパスタを楽しむことができ、おいしく食べられて続けやすいのがうれしいポイント。
糖質は約40%カットされていて、ダイエット中の方にもぴったり。食感がもちもちの雑穀生パスタは、茹で時間も2分と短時間なので、手早く食事を準備することができます。
栄養が足りていないと感じる方にぴったり
おやつとして気軽に食べられるクッキータイプの完全栄養食(完全食)です。アールグレー茶葉の風味がおいしくてつい食べすぎてしまいそうですが、糖質が普通のクッキーよりも約30%もカットされているので、ダイエット中でも罪悪感なく食べることができます。
1食分の必要な栄養素を摂取するためには、4袋食べる必要があります。1回分の食事と置き換えるのではなく、足りない栄養素を補うおやつとして利用してみてください。
オーガニックや自然由来の素材にこだわって選ぶなら、フジオーガニックス GoCLN『自然派完全食』。水を加えてシェイクするだけで摂取できるドリンクタイプなので、食事をとる時間がない人にもおすすめです。
食事と置き換えでダイエットを成功させたいなら
水や牛乳に溶かして飲むドリンク系の完全栄養食(完全食)です。1食分に必要な栄養素はしっかりとれるのに、低糖質で低カロリー。1日の食事のうち、1食分をこちらの商品に置き換えることで、ダイエットを成功に導くことが期待されます。
運動をする人にうれしいMCTオイルや必須アミノ酸BCAAも配合。忙しい社会人の朝食の代用としてもぴったりです。
運動をする人にぴったりな飲む完全栄養食(完全食)
ホエイプロテインとソイプロテインが配合されたドリンクタイプの完全栄養食(完全食)。筋トレなどの運動をする人にとくにおすすめの商品です。
糖質や脂質がひかえめに調整されているのでダイエットにもぴったり。乳酸菌も約100億個配合されていて、腸内環境を改善してくれるのもうれしいポイントです。置き換えダイエットを行う場合は、1日に1食分だけ置き換えることが推奨されています。
20種類の栄養素が、1杯で1日に必要な分とれる
毎日の食事だけでは足りない栄養素を補うことができる、ドリンクタイプ。バナナの風味がおいしく、手軽に飲むことができます。朝食時やおやつのときなどに、1日1杯を目安に飲んでみてください。
水や牛乳で混ぜるだけではなく、スープやパンケーキなどの料理に加えることもできます。コスパもよいので長く続けられますよ。
コスパがいいドリンク系の完全栄養食(完全食)
コスパがいいので、手軽に始められて継続しやすいドリンク系の完全栄養食(完全食)です。食事が偏りがちの方や、忙しくて食事の時間をとれない方、ダイエット中の方などに。1食をこちらの商品に置き換えることで、食費の節約もかないます。
水に溶かして飲んでもおいしいですが、牛乳で溶かすと抹茶ラテのような味になり、さらにおいしく飲めます。
「完全栄養食(完全食)」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 完全栄養食(完全食)の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの完全栄養食(完全食)の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
完全栄養食(完全食)を摂取する際の注意点
1食で1日に必要とされる栄養素の1/3をとれる、すぐれた特徴をもつ完全栄養食(完全食)ですが、1日のうち3食とも完全栄養食(完全食)にしてしまうのはおすすめしません。とくにドリンク系の完全食は、そしゃく回数が著しく減るため、健康にさまざまな悪影響が出てきてしまうおそれがあります。
また、ダイエット用に開発された製品では、低カロリーの商品が多く、3食とも完全栄養食(完全食)にしてしまうと体に必要なエネルギーが足りなくなってしまうため、各メーカーも1日1食の置き換えを推奨しています。
毎日の食事を楽しみながら、1食分のカロリーを抑えつつ足りない栄養素を補うという考え方で、完全栄養食(完全食)を利用するようにしましょう。
栄養補助食品やプロテインに関する記事はこちら! 【関連記事】
栄養補助食品やプロテインについても詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
かしこく完全栄養食(完全食)を活用しよう
この記事では、完全栄養食(完全食)の選び方やおすすめの商品を紹介してきました。
忙しくてふだん自炊ができない人や、ダイエット中の人の強い味方になり得る完全栄養食(完全食)。ぜひこの記事を参考にして、自分のライフスタイルにぴったりと合った商品を選び、上手に完全栄養食(完全食)を利用してみてください。
心身の健康を維持するためには、毎日の食事を心から楽しむ必要があります。完全栄養食(完全食)の力を借りて体調をととのえ、快適な日々を過ごしてくださいね。
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