オイスターソースって?
中華料理に使われることが多いオイスターソース。中華調味料メーカー「李錦記」のオーナー李錦裳氏が、塩ゆでにしていた生牡蠣を一晩放置してしまったものが、オイスターソースの起源といわれています。
牡蠣のうまみがたっぷり入っていて、牡蠣独特の風味があります。野菜炒めや焼きそばなどに使われることが多いですが、火を使わずにそのまま野菜などにかけて使うこともでき、汎用性が高い調味料です。
ウスターソースと響きが似ているので、「違いはなに?」と思う方も多いようですが、オイスターソースとウスターソースは原材料が異なる全くの別物です。ウスターソースは野菜や果実を原料としていて、揚げ物や洋食の料理に使われます。
オイスターソースはどう選ぶ?
料理研究家の松本葉子さんへの取材をもとに、オイスターソースを選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】原材料をチェックすると味の傾向がわかる
オイスターソースは、メーカーや商品によって味わいが異なります。オイスターソースの基本となる牡蠣エキス以外に、どんな原材料が使われているかをチェックすることで、おおよその味わいの予想をつけることができますよ。
たとえば、醤油が使われていれば香ばしい味わい、砂糖が多く使われていれば甘めの味わいだろうということが分かります。原材料表示は、使用量の多い順に記載されているため、順番もあわせてチェックしてみてくださいね。
【2】どんな料理に使うかで原産国や産地を選ぶ
中華料理に使われることが多いオイスターソースですが、中国産とは限りません。タイ料理に合うタイ産や、日本でうまれた国産もあります。どの国の料理をつくるかによって産地を選ぶのもひとつの方法です。
最近では中国産のほか日本産のオイスターソースを見かけることも増えてきています。実は国産のオイスターソースのなかには、和食の調味料としてかなり使い勝手のよいものも。
また、タイ料理に欠かせないタイ産のオイスターソースや、台湾の精進料理に使われる椎茸を原料とするオイスターソースも手に入れやすくなっているので、つくる料理に合わせてオイスターソースを選んでみるのもいいでしょう。
【3】家庭で使うなら小容量のものが使いやすい
オイスターソースも、ほかの調味料同様にミニサイズから大容量までさまざまなサイズが展開されています。オイスターソースは風味が強く、一度にどばどばと使う調味料ではないため、なかなか減らない……となりがち。一人暮らしの方はもちろん、あまりオイスターソースを使わない方は小さいサイズから手に取るのをおすすめします。
よく中華料理を作る大家族の方などは、大容量を選ぶとコスパがよさそうです。
料理研究家からアドバイス
料理研究家&食専門ライター
オイスターソースは、料理に辛さや甘さではなく、「旨み」をつける調味料なので、人による好みの差が大きいといえます。そのため、ひとつの商品だけを試して「オイスターソースとはこんな味」と決めつけてしまわず、できれば数種類試してみるのがおすすめです。そうすればオイスターソースは苦手だと思っている人も好みのものが見つかるかもしれません。
また、オイスターソースを買ったけれどどうも使いにくいといった場合は、醤油と混ぜて使ってみるのもおすすめです。
オイスターソースおすすめ18選
上記で紹介したオイスターソースの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。


日本の牡蠣の旨みと香りが凝縮された一瓶
宮城県気仙沼の唐桑地区は良質の牡蠣の産地として知られていますが、そのなかでも3~5月下旬の旨みを充分に蓄えた牡蠣だけを使ってつくられるオイスターソースです。
これはオイスターソース好きというより、「牡蠣そのものが好き」という人におすすめしたい一品。なぜなら、普通のオイスターソースとは異なり、生の牡蠣を酵素分解して液状にするという独自の製法で原料の牡蠣エキスをつくっているので牡蠣まるごとの味と香りがしっかり生きているからです。
また、このソースは、チャウダーやパスタなど洋風のメニューによく合うので、中国料理はあまりつくらないという方が買っても便利に使えるでしょう。
化学調味料無添加タイプの李錦記
「李錦記」シリーズの化学調味料無添加のオイスターソース。中国産の牡蠣エキスで、深みのあるコクと、マイルドさが売りの一本です。
ほかの李錦記のオイスターソースに比べて、アミノ酸などの代わりに、酵母エキスが原材料として入っているのが特徴。中華に限らず、コクをちょっと足したいというシーンはいろいろありますよね。化学調味料が無添加なので、安心してコクの高いおいしい料理を実現できます。
※AmazonとPayPayモールは2本セット販売の商品です


料理のプロがひそかに愛用する製品
プロユースの高級中華食材専門店が扱っている商品。「オイスターエキス」という名称ですが、中国料理のプロはもちろんフレンチや和食の料理人も「古樹軒のオイスターソース」として愛用しているアイテムです。
広島産の大粒牡蠣をボイルして汁を煮詰めたもので、化学調味料等はもちろん、糖分やカラメルなども入っていません。とくに、小容量の家庭用はさらっとしていて、一般のオイスターソースの甘さやとろみが苦手という人にはぴったり。
それでいて牡蠣の風味は濃厚なので、和食の煮物や吸い物、洋食のソースなどに少量加えるだけでぐっと味が引き立ちます。これは料理好きはもちろん、料理初心者の強い味方になるオイスターソースです。

中国の精進料理用につくられたオイスターソース
「香菇」というのは椎茸(シイタケ)のこと。これはおもに中国の精進料理(素菜料理)に使われるソースで、動物性の牡蠣を使わず椎茸のエキスでオイスターソースに似た風味をつくりだしているものです。精進料理の調味料として使うのはもちろんありですが、オイスターソースの魚介特有のクセがどうしても気になるという方はこちらを使ってみてはいかがでしょうか。
旨みは濃厚ですが、キノコ由来なので後口にも生臭さが残ることはありません。この利点を生かしてデザート用のシロップにコクを添えたりするという使い方もできるので、植物性にこだわらない方にもおすすめできます。

幅広く使えるバランスよい李錦記
パンダブランドのオイスターソースは、オリジナルのオイスターソースと比べて、原材料は同じですが、カロリー・炭水化物・食塩が少なくなっています。
ほかの李錦記シリーズと同じように、さまざまな料理に使ってコクを加えることができて便利です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする オイスターソースの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのオイスターソースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
オイスターソースを使ったレシピ
オイスターソースは、なかなか使いきれない印象を持たれることも多い調味料です。しかし、いろいろなレシピに使うことができますよ。ここでは、いくつかのメニューをご紹介します。
定番の炒め物
オイスターソースを使った定番メニューといえば、野菜炒めなどの炒め物です。豚肉とニラ、牛肉とキャベツといった肉野菜炒めの味付けにもぴったり。しょうゆ、酒、みりんにオイスターソースをプラスするだけで、いつもの野菜炒めも中華風に仕上がります。
焼きそば
いつもの焼きそばも、オイスターソースでコクを出してみてはいかがでしょう。オイスターソースとしょうゆで味付けすればちょっとさっぱりめ、オイスターソースとウスターソースで味付けすれば、濃厚な味わいを楽しめますよ。
オイスターソース×マヨネーズも絶品!
オイスターソースとマヨネーズの組み合わせ、通称「オイマヨ」。甘みと酸味のバランスがよく、相性のいい組み合わせです。1対1の比率で混ぜてサラダにかけたり、チキンを炒めてオイマヨで和えたり、いろいろな料理で活躍。オイマヨチャーハンも絶品です。
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中華料理以外にも使って、レシピを増やして!
オイスターソースの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。肉野菜炒めに使ったり、しょうゆやほかの調味料と合わせて使ったりと、オイスターソースの使い方ひとつでレシピを増やすことも可能です! ぜひお気に入りのオイスターソースを見つけてくださいね。
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紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。 また、毎日のように取り寄せる食品・調理関連品の中から厳選した「価値あるお取り寄せ情報」を限定読者に発信していたが、近くブログとして公開予定。