『バイエルンエッジ』を実際に使ってみました
あなたの家のキッチンには何種類の包丁がありますか? 筆者の家だと三徳包丁に出刃包丁、鋸刃の特殊ナイフなど。ひと口に包丁といっても、さまざまな種類があります。
包丁は、使っているとだんだん切れなくなってくるので、定期的に研がなければなりません。
でも、砥石で包丁を研ぐのは難しいですよね。研いだつもりがかえって切れ味が悪くなってしまい、がっかり……なんてことも。
『バイエルンエッジ』は、筆者のように包丁研ぎに自信がない人にぜひ試してもらいたい万能研ぎ器です。両刃だけでなく片刃や、パン切りなどの鋸刃にも対応している優れもの!
そんな『バイエルンエッジ』を実際に購入し、使い勝手やどの程度包丁が切れるようになるのかを試してみました!
『バイエルンエッジ』ってどんな商品?
『バイエルンエッジ』は、通信販売で有名な「テレビショッピング研究所」が取り扱う商品。安全かつ簡単に切れ味抜群の刃物によみがえらせてくれる卓上型包丁シャープナーです。
切れ味が落ちてきた刃物を、2つのスプリングシャープナーに何回か通すだけで包丁研ぎが終了! 刃に直接触らなくていいので、誤って手を切るリスクも減少できます。
三徳包丁・パン切り包丁・刺身包丁などいろいろなタイプの刃物に対応。両刃包丁は、シャープナーから引き抜く方向を変えることで3パターン(粗研ぎ、細研ぎ、仕上げ研磨)の研ぎ分けができます。
シャープナー部分には、耐久性に優れたタングステン鋼を使用。ほどよい重さがあるため、安定した状態で使用できます。
『バイエルンエッジ』の気になる口コミ
『バイエルンエッジ』には「研ぎやすい」「よく切れるようになった」など、よい口コミが寄せられています。
しかし、中には「研げない」「切れるようにならない」といった悪い口コミも。高い研ぎ器なのに役に立たなかったらがっかりですよね。購入する価値がある商品なのか、評判を確認しておきましょう。
研いでも切れない
「研ぎが甘く砥石で研いだときのようにはならない」「包丁研ぎ職人の仕事にはかなわない」という口コミがありました。「切れるようにはなるが、切れなくなるのも早い。頻繁に研ぐ必要がある」という声も目立ちます。
説明書が簡単すぎる
「説明書の説明が簡単すぎてわかりにくい」という口コミも複数挙がっています。「両刃ではない包丁の研ぎ方がよくわからない」「絵図が少ない上に小さく、高齢者にはわかりにくい」など。
その他
そのほかにも次のような口コミがあります。
「刃がかけた」
「一定の角度で研ぐのが難しい」
「安定感が足りなくて少しぐらつく」
「かさばるから収納場所に困る」
『バイエルンエッジ』を実際に使用してわかったこと
『バイエルンエッジ』の本体サイズは、約12×8×16cm。重量は約340g。ケースに収納した状態のサイズは、17.5×13.5×17.5cmです。
本体を出しっぱなしにして保管する予定なら、それほど邪魔にはなりません。しかし、使用しないときはケースに収納して片付けるつもりだと、結構かさ張ります。
『バイエルンエッジ』の使い方は、パッケージだけみていてもわかりません。なかに封入されている説明書を熟読する必要があります。
説明書には両刃包丁、和包丁、鋸刃包丁の研ぎ方が図入りで説明されています。ただ、文章の割合が多く、図のみで理解できるほど優しい書き方はされていません。しっかり読むことをおすすめします。
口コミに、説明書が高齢者にはわかりにくいとありました。確かに細かい字を読むのが難しくなっている方には理解するのが大変かもしれません。
一度やり方を覚えてしまえばそれほど難しくないので、家族の方が代読し、実演してあげるといいと思います。
『バイエルンエッジ』は、セラミック製の包丁やナイフは使用不可! 説明書には、そのほかにも細かい注意事項が記載されています。使用前によく読んでください。
切れるようになるか
検証には500円で購入したステンレス包丁を使用。切れ味はコピー用紙を切って確認します。
新品時点の切れ味は写真の通り。薄いコピー用紙を切ることはできていますが、抜群の切れ味というわけではありません。切り口が鋭くなく、毛羽立っています。
この包丁で硬いものを切り、切れ味を悪くしておきました。説明書の手順どおりに粗研ぎ・細研ぎ・仕上げ研磨を行い、紙が切れるようになるか確かめます。
『バイエルンエッジ』使用前、刃を潰した包丁の切り口。まったく紙を切れない状態です。
包丁研ぎ1回目。写真の切り口①をみてください。
『バイエルンエッジ』を使用する前よりはマシですが、まだあまり切れません。切り口をみると切るというよりは破れるという表現のほうが近いですね。
『バイエルンエッジ』を使い2回目の研ぎが終了した後の切り口です。
写真の②の切り口をみてください。新品のときに近い切り口になりました。しかし、切り口はまだ毛羽立っています。
研ぎ3回目は③の切り口。②の切り口より鋭い断面で毛羽立ちが少ないのがわかりますね。
ただ、2度試し切りしたうちの2回目がうまくいかず、切り口は毛羽立ってしまいました。さらに上の切れ味を目指し再度研いでみます。
その結果が④の切り口。③のうまく切れたほうと同じような鋭い切り口です。その後の試し切りでも、同じように毛羽立ちのない切り口で紙を切れています。
実験では、500円の包丁を使いましたが、新品時の切り口よりも『バイエルンエッジ』を使用した後のほうが鋭い切り口で紙を切ることができました!
『バイエルンエッジ』を使えば新品以上の切れ味も不可能ではない研ぎ器のようです。
食材を切ってみた
『バイエルンエッジ』で研ぐ前の包丁の切れ味は最悪。金属板で食材を押し潰し、無理やり切り離している感じでした。
4回研いで切れ味を復活させた包丁で検証します。まずはキャベツ。
4回研いだ後の包丁は、無理なく千切りができる程度の切れ味を取り戻しています。次に、鶏肉が切れるか実験。
皮が肉から剥がれることなく切れています。もともとが安い包丁なので、抜群の切れ味とまではいきません。しかし、まったく切れない状態から、問題なく普段使いできるレベルまで切れ味を上げられたのは見事です!
使いやすさは?
説明書は少々ややこしいですが、手順さえ覚えてしまえば簡単に研ぐことができます。
粗研ぎで、包丁の先を下に向けてアームに押し込んでいるところです。
細研ぎで、包丁の先を上に向けてアームに押し込んでいるところです。
仕上げ研磨。アームを指で押し開き、包丁を水平にして差し込んでいるところです。
アームに包丁を押し込むときや、仕上げ研磨時にアームを指で開くところは少し力が必要。しかし、女性の力でも簡単に対応できる程度の硬さです。
準備や片付けは簡単か?
『バイエルンエッジ』で包丁を研ぐときに、特別な道具は必要ありません。切れ味を確認する紙などがあればOK。後片付けも簡単。
包丁を研ぐと細かな金属粉が出て、『バイエルンエッジ』に振りかかります。この粉を濡れた布巾などで拭き取れば終了です。
安全性
研ぐときには、包丁を持たないほうの手で『バイエルンエッジ』を支えます。包丁の近くに指がきますが、刃そのものに触れることはありません。手を切る危険は少ないと思います。
『バイエルンエッジ』そのものの安定性も、悪くありません。軽く支えているだけですが、研いでいる最中にぐらつくことはありませんでした。
サイズ | 12×8×16cm |
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重量 | 340g |
材質 | タングステン鋼、ステンレス、プラスチック樹脂、ABS 他 |
サイズ | 12×8×16cm |
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重量 | 340g |
材質 | タングステン鋼、ステンレス、プラスチック樹脂、ABS 他 |
まめに包丁を研ぐ気にさせてくれる研ぎ器 総合評価:4.5点
『バイエルンエッジ』を試した感想をチャートにしてみました。
切れるようになるか:5
安全性:4
準備や片付けの簡単さ:5
使いやすさ:4
※執筆者の主観を数値化したものです。
『バイエルンエッジ』を実際に使用してみて、面倒な準備なしに包丁を研げる、お手軽な研ぎ器であることがわかりました。後片付けも簡単。
切れ味が気になったときにさっと研いでパパッと終了できるのは、包丁研ぎに対する心理的ハードルをずいぶん下げてくれると思いませんか?
『バイエルンエッジ』はおしゃれな見た目をしているので、キッチンに出しっぱなしにして収納するのもアリ。出したりしまったりする手間すら省けますよ。
包丁研ぎが面倒で嫌いという人は、ぜひ試してみてください。包丁研ぎに対するイメージが、大きく変わること間違いなしですよ!
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「生活雑貨・日用品」「住まい・DIY」カテゴリー担当。妻と娘が二人で料理をしているのをほほえましく眺めながら、息子と食べる担当になっている30代編集者。あると便利な日用品を買っても使わず、怒られているのは内緒。