普通の砥石とダイヤモンド砥石はなにが違う? 水をかけて研ぐだけと使い方もかんたん
砥石とは、切れ味が悪くなった包丁を復活させたり、刃が欠けてしまった包丁を整えるときにつかう石のこと。ダイヤモンド砥石は、砥石の表面をダイヤモンド粒子でコーティングしているため、一般的な包丁砥ぎよりも研磨力が強いのが特徴です。材質はとても硬く、平らな状態を保てます。
この記事では、プロはもちろん、ご家庭での包丁砥ぎにもおすすめな、初心者でも比較的扱いやすい商品を多数紹介していきます。
ダイヤモンド砥石の選び方 焼結タイプと電着タイプ、粒度、機能面をみる
住まいづくりナビゲーターの神村さゆりさんにお話しをうかがい、選び方のポイントをまとめました。購入を迷っている人や、選ぶときの視点がわからない人はぜひ参考にしてみてください。
【1】タイプから選ぶ
【2】使用する目的によって「粒度」を決める
【3】両面タイプなら効率的に砥げる
【4】砥ぎ台やケースが付いているかチェック
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】タイプから選ぶ 焼結タイプと電着タイプ
ダイヤモンド砥石には、「焼結タイプ」と「電着タイプ」があります。
焼結タイプ|長く研磨力を保持!
焼結タイプのダイヤモンド砥石は、ダイヤモンドが何層にも厚く焼きかためられているので立体的になっている構造。とても強く、長く研磨力を保持します。その分高価ですが、長く使いたい人向けです。
電着タイプ|焼結より寿命は短いが価格は安い!
電着ダイヤモンド砥石は、精度よく仕上げられ、メッキされた金属の表面に薄くダイヤモンドを接着したものです。下地になる金属がへこまないので、セラミック系砥石の面直しにも使えます。
しかし、表面の薄いダイヤモンドは摩耗(まもう)しやすいので、焼結タイプに比べ寿命は短く、研磨力は使い続けるうちに次第に弱まってきます。価格は焼結より安価となっています。
【2】使用する目的によって「粒度」を決める 荒目、中目、細目、極細など
セラミック製の砥石もそうですが、とくに砥ぎ味抜群のダイヤモンド砥石には目的に応じた粒度(目の細かさ)があります。荒目、中目、細目とあるので、適したものを選びましょう(番目はメーカーによって違いもあります)。
荒目(♯140程度)
研磨力が強く、刃物自体の形も変えられるくらいなので、刃が欠けたり、折れてしまったときに形を整えるときに使用します。
中目(♯325~400程度)
砥石面の修正や切れ味が悪くなった包丁を復活させるときに使用します。
細目(♯600程度)
仕上げ前の粗研ぎに使用。「極細(♯1200程度)」は最終仕上げに使用します。
【3】両面タイプなら効率的に砥げる 荒砥ぎと中砥ぎができてコスパよし
表と裏が違う粒度になっている両面タイプの砥石なら、複数の砥石をそろえなくてもひとつでふたつの役割をはたしてくれます。番目はいろいろなタイプがあるので、適したものを選ぶようにしましょう。
【4】砥ぎ台やケースが付いているかチェック 安全面や砥ぎやすいかもしっかり確認
専用の研ぎ台が付いていると安定するため、刃砥ぎがしやすいです。
砥ぎ台がそのまま保存ケースになるものもあり、こういう配慮はうれしいものです。実際に、砥ぎ台がついていないと、砥石の下に雑巾を挟むなど、なんとか安定させるような工夫を必要とします。しかし専用の砥ぎ台はその砥石にピッタリ密着するようになっていますので、ブレが無く、安心して砥ぐことができます。
ダイヤモンド砥石のおすすめ|電着式 人気メーカー多数! 切れる包丁に砥げる!
うえで紹介したダイヤモンド砥石の選び方のポイントをふまえて、住まいづくりナビゲーターの神村さゆりさんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
【電着式】と【焼結式】に分けて紹介していくので、比べながら選んでみてください。まずは【電着式】からいってみましょう!

薄型でコンパクトなダイヤ砥石
荒研ぎ面400、中仕上げ面1000の粒度をもつ両面タイプのダイヤモンド砥石です。セラミック製の包丁や超硬金属などの硬い金属を砥ぐことも可能。
砥石面に水をかけながら、普通砥石と同じように砥げばよいので、使い方もかんたん。大きさは180×60×8mm、重さは705gと使いやすいサイズ感で人気の商品です。
滑り止め付きの砥石台がセットで安心
上記と同じく、GOKEIの両面ダイヤモンド砥石。こちらは台座と蓋がセットになっているタイプです。砥石はひとまわり大きい200×70×9のサイズになります。
ダイヤモンド砥石は素手で強く握ったり、無理に力を入れて作業をしたりすると、手に傷がついてしまったり、荒れてしまうこともあります。砥石台とセットの商品なら初心者でも安全に作業できます。
付属の使い方ハンドブックが好評
粒度600の荒研ぎ面と、粒度1200の中仕上げ面の両面タイプのダイヤモンド砥石。砥石台や蓋のほか、初めて使用する人向けに、図解付きでわかりやすいハンドブックが同封されています。
実際に包丁を研ぐ際に、ハンドブックをみながらひとつひとつ確認して作業を進められるのは、初心者にとってうれしいポイントです。

砥ぎホルダー付きで初心者でもカンタン!
砥ぎ台の吸着面に刃をセットして、付属の砥ぎホルダーを刃先に当てながら前後にスライドさせるだけで初心者でもカンタンに使うことができます。
砥ぎホルダーにはローラーがついているので、よく切れるとされているベストな角度「15°」を保ちながら砥ぐことができます。砥ぎ台もついているので、これひとつあれば十分です!
モノタロウ『両面ダイヤモンド砥石』
ダイヤモンド砥石のおすすめ|焼結式 長く愛用したい方におすすめ!
つづいて、焼結式のおすすめ商品を紹介していきます!



「ダイヤモンド砥石」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ダイヤモンド砥石の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのダイヤモンド砥石の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
初心者におすすめのサポートグッズもチェック!
貝印 『KAI 研ぎ上手 ニュークックツール 日本製 DH5268』
包丁の刃の反対部分に装着するだけで、いつでも砥ぎに最適な角度をキープ。初心者でも上手に包丁を研ぐことができますよ! 300円ちょっとで購入できるので、ダイヤモンド砥石と一緒にチェックしてみてください。
>> Amazonで詳細を見るそのほかの砥石のおすすめはこちら! 【関連記事】
力を入れずに使用するのがポイント 力を入れすぎると刃物を壊すデメリットも
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ダイヤモンド砥石は、とにかく研磨力が強いので強く押さえつける必要はありません。また、かたい金属板にダイヤモンドの粒子が付いているので、通常は面直しの必要はありません。
研磨力が強すぎるので、力を入れすぎると刃物を壊してしまいます。また、土台の金属板がサビることもあるので、使用後の保管には気を使いましょう。完全に乾かす必要があります。斜めに立てかけると板が曲がってしまうおそれがありますので平らに置きます。面直しというほどではないのですが焼結タイプと電着タイプをこすり合わせてしまうと、電着タイプが負けてしまい、表面のダイヤモンドが剥がれてしまいます。
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住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。 子ども3人。A型・獅子座