『鉛筆シャープ』を購入して実際に試してみました


鉛筆は芯が太くしっかりしているため、一般的なシャーペンとくらべてなめらかな書き味。とめ・はね・はらいや、濃淡もじょうずに表現できます。また、筆圧が強くても芯が折れにくいのも魅力。しかし、使っているうちに線が太くなってしまうことや、芯を削る手間がかかるのがイヤで使わなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。
コクヨの『鉛筆シャープ』は、太めの芯を使用することで、鉛筆のような芯の折れにくさや書き味を実現したシャーペンです。鉛筆のよさを、手軽なシャーペンのかたちで使えるのはうれしいですよね。
しかし、本当に鉛筆のようなよさが感じられるのかや、書きやすさ、持ち心地などにデメリットがないかも気になります。そこで今回は、『鉛筆シャープ』を購入して実際に試してみました!
『鉛筆シャープ』とは
『鉛筆シャープ』はコクヨが販売する太芯用のシャーペンです。芯径ラインナップは0.7mm、0.9mm、1.3mmの3種類。芯の折れにくさや、文字がなめらかに書けるのが特徴です。
ノック部分が外れない設計なのも、ほかのシャーペンとは異なるところ。キャップを紛失する心配がありません。
商品ラインナップも充実。デザインもシーンに合わせて選べます。ビジネスシーンに合う落ち着いたカラーの「スタンダード」、さわやかな「フローズンカラー」、明るく元気な印象の「キャンディーカラー」の3種類。デザインごとに軸の形状やコーティングの有無、芯径のラインナップも異なります。
『鉛筆シャープ』の口コミ・評判は?


『鉛筆シャープ』の口コミや評判をインターネットで検索したところ、スケッチなどのお絵かきや、マークシート式の試験、メモやアイデアをまとめる際の走り書きなど、幅広い用途で活用されていることがわかりました。具体的にどのような点が評価されているのかや、否定的な意見についても見ていきます。
『鉛筆シャープ』に対するいい口コミ
鉛筆のようななめらかな書き味を評価する口コミが多数見られました。鉛筆とちがい、太さにムラが出ないことや、削る手間がかからないことも支持されているようです。
芯の折れにくさも高評価。筆圧が強いひとのなかにも愛用者が多く、小学校低学年の子どもに使わせているという声も複数見られました。
また、三角や六角になった軸の形状も持ちやすいと好評です。
なかにはイマイチな口コミも
肯定的な口コミが多数を占めるものの、なかには使用感への不満の声も。線が太いため、2Bの芯だと濃すぎてノートや手が汚れやすく、筆記には向かないという意見も見られました。
『鉛筆シャープ』を試して使用感や芯径のちがいを検証 【体験レビュー】
ここからは、『鉛筆シャープ』を購入し実際に試したレビューを紹介していきます。『鉛筆シャープ』はバリエーションが豊富ですが、今回はキャンディカラーの0.7mmと0.9mm、スタンダードの1.3mmの3アイテムを用意して芯径ごとのちがいも検証しました。
デザイン
まずは『鉛筆シャープ』のデザインを見ていきましょう。特徴的な芯の補充方法も体験していきます。
鉛筆のようなスッキリとしたデザイン


『鉛筆シャープ』の軸径は鉛筆とほぼ変わらない太さ。これまで鉛筆で筆記してきた子どもがシャーペンデビューに使う場合でも、違和感なく扱うことができるでしょう。おしゃれさや高級感はありませんが、シンプルで遊ぶ要素が少ない点も、子どもに使わせるうえではうれしいポイントです。
クリップがないため、手帳やノートにはさむことはできませんが、スリムで筆箱を圧迫しないのがいいですね。クリップはなくても軸の形状が三角や六角になっているので、転がる心配はありません。
キャップレスで独特な芯の入れ方に注目 これは便利!
『鉛筆シャープ』にはキャップがなく、ノック部に開いた穴から芯を補充する仕組みになっています。実際に芯の補充を体験してみました。
芯をケースから取り出してサッと入れたら完了。かんたんであっという間に終わりました。これなら子どもでもスムーズに補充ができるでしょう。フタがないため補充した芯が飛び出さないか心配でしたが、逆さにして強く振ってみても芯が出てきてしまうことはありませんでした。
芯を入れる際にキャップを落として失くすリスクがないだけでなく、子どもが誤飲したりキャップで遊んだりする心配がないのもうれしいですね。ただし、消しゴムはついていないので注意。
持ちやすさ
『鉛筆シャープ』の持ち心地はどうでしょうか。以下の図で示したように、『鉛筆シャープ』はラインナップによって軸の形状が異なり、三角軸のほうにはソフトなエラストマー樹脂がコートされていて、軸のかたちで触り心地も変わってきます。
口コミでは三角・六角どちらの軸も持ちやすいと評判でしたが、実際に手に持って、持ちやすさや軸の形状によるちがいも確かめてみました。


図:鉛筆シャープのラインナップごとの軸の形状・コーティングの有無
三角軸&六角軸どちらも安定して持ちやすい!


『鉛筆シャープ』の軸は、三角形と六角形の2種類。一般的に、鉛筆などの筆記具は3本指で持つため、三角形や六角形など3の倍数のかたちがただしく握れるとされています。
実際に商品を手に持ってみると、三角・六角どちらの軸も一般的な丸い軸のシャーペンにくらべて持ちやすいと感じました。指を置く位置がわかりやすく、無理のない持ち方できちんと握ることができます。広い面を押さえることができるため安定感もあり、しっかり握って筆記するのによさそうです。
細軸でやや指先に負担が大きいのがデメリット


『鉛筆シャープ』の本体重量は約7g。シャーペンのなかでは軽量で、長時間持っていても重さで手が疲れることはありません。しかし、軸が細いため握る際に力が入りやすく、指への負担は大きくなりがち。コーティングがある三角軸でも弾力性はなく、軸のかたさが指に響くのが気になりました。
三角軸と六角軸の持ち心地のちがいは?


つぎは、軸の形状によって持ちやすさにちがいがあるかをくらべていきます。フィット感は三角軸のほうが高め。
三角軸の商品はソフトな樹脂がコーティングされていて、すべりにくくなっています。また、三角のほうが指でとらえる面積が広く、ペンが指先にしっかりと乗りぐらつきません。
指先への負担も三角軸のほうが少ない印象です。六角のモデルとちがい、握りこんでも角が指に当たらず、コーティングの効果でわずかですが負担が緩和される感じがします。
ただし、三角軸は指を置く位置がより明確に定められているため、ひとによっては持ちにくく感じてしまうかもしれません。
また、芯の片側だけがすり減らないようにペンを回しながら使おうとすると、三角軸のほうがやや回しにくく感じるでしょう。六角・三角それぞれのメリット・デメリットを考慮して自分に合うほうを選ぶといいですね。
たしかに太い! 頑丈さを実感 【芯の折れにくさ】


上から0.5mm芯、0.7mm芯、0.9mm芯、1.3mm芯を並べたもの。見た目でもはっきりちがいがわかります。
0.7mm、0.9mm、1.3mmの『鉛筆シャープ』と、スタンダードな0.5mm芯を入れたほかのシャーペンを使い、芯を紙に押し当てて芯の折れにくさを検証しました。
芯が太くなるほど、強度が増して折れにくくなるのが実感できます。0.5mmのほかのシャーペンでは、少し長めに芯を出して力を入れるとあっという間に芯が折れてしまいましたが、『鉛筆シャープ』の太めの芯では折れずにしばらく耐えることができました。
0.7mmの『鉛筆シャープ』ではやや折れにくいという程度ですが、0.9mmになるとかなり頑丈。力を込めた状態でもしばらく筆記できました。1.3mmにもなると、5mm芯を出した状態で力を入れてもびくともしません。
『鉛筆シャープ』は、筆圧が強く芯折れに悩まされるひとの快適な筆記に役立ってくれるでしょう。
書きやすさ
つぎは『鉛筆シャープ』の書きやすさについて見ていきましょう。『鉛筆シャープ』は商品によって購入時にセットされている芯の濃さが異なり、0.7mm用にはHBの芯、0.9mmと1.3mm用には2Bの芯がそれぞれ標準セットされています。芯の濃さによる影響も考慮しながら、芯径ごとに書きやすさを確かめてみました。
0.7mmはほどよい濃さ・太さで違和感なく使える


0.9mmは濃くて太くてなめらか!
まずは0.7mmの『鉛筆シャープ』の書き心地を見ていきます。芯の太さによるちがいがわかるよう、おなじHBの濃さの0.5mm芯をセットしたほかのシャーペンとくらべてみました。
0.7mmの『鉛筆シャープ』で書いた文字のほうがやや濃くはっきりしています。線もやや太い感じはするものの、太すぎずノートの筆記などにはちょうどいい太さ。小さな文字も細部までつぶれずに書くことができました。ふだん0.5mm芯を使っているひとでも違和感なく使用できそうです。
ただし、書き味もほかのシャーペンとほとんど変わらないため、鉛筆のようななめらかな筆記感をもとめて0.7mmの『鉛筆シャープ』を選ぶとがっかりしてしまうかもしれません。


0.9mmになると、太さ・濃さにはっきりとちがいが感じられるようになります。書き心地も、鉛筆以上になめらか。
0.5mmの2Bの芯をいれたほかのシャーペンとくらべてみましたが、文字の濃さも筆記のなめらかさも0.9mmの『鉛筆シャープ』が大きく勝ります。芯の濃さだけではなく芯の太さも書きやすさに影響を与えていることがわかりました。


0.9mmは濃淡の表現もしやすく、ちょっとしたお絵かきにもぴったり。


小学1年生の子どもも『鉛筆シャープ』に挑戦。すべての芯径を試したなかで、0.9mmがいちばん書き心地がいいと気に入っていました。とめ・はね・はらいもしっかり表現でき、文字の練習にもよさそうです。
1.3mmはマークシートなどの塗りつぶし用に便利


1.3mmになるとだいぶ線が太くなります。太すぎて文字を書くにはやや不向き。先をとがらせた鉛筆よりも太い線で、紙と接する面が広すぎて力がかけにくく感じます。色も0.9mmより淡くぼやけた感じになってしまいました。
しかし、黒く塗りつぶすのにはぴったり。試しにノートのマス目を塗ってみると、あっという間に塗りつぶせました。
マークシートなどの塗りつぶしには鉛筆も便利ですが、『鉛筆シャープ』なら芯を削る手間がかからず、落として芯が折れたとき用に数本持ち歩く必要もないのがうれしいですね。鉛筆代わりに一本あると重宝しそうです。
筆記跡の伸びはやや気になる 手やノートが黒くなりがち!


線が太いため、2Bの芯だとノートや手が汚れてしまうという口コミについて、実際に筆記した文字の上をこすり、汚れが気になるか検証してみました。
HBの芯が入った0.7mmの『鉛筆シャープ』で書いた文字のまわりは、ほとんど汚れていません。しかし、2Bの芯がセットされた0.9mmと1.3mmの『鉛筆シャープ』で書いた文字は、伸びてノートが少し汚れてしまいました。0.5mmの2Bの芯を入れたほかのシャーペンでは汚れは気にならなかったため、芯の濃さと太さ両方がよごれに影響するようです。
0.9mmと1.3mmの『鉛筆シャープ』には2Bの芯が標準セットされているため、そのまま使うと用途によっては汚れが気になるかもしれません。きれいなノートに仕上げたい場合などは、芯を細めにするか、HBなどかための芯を使うなどの工夫をしたほうがよさそうです。
サイズ | 197mm |
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芯径 | 0.7mm |
材質 | PP、TPE |
サイズ | 197mm |
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芯径 | 0.7mm |
材質 | PP、TPE |
サイズ | 197mm |
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芯径 | 1.3mm |
材質 | PP・TPE |
サイズ | 197mm |
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芯径 | 1.3mm |
材質 | PP・TPE |
目的に合う芯径を選んで『鉛筆シャープ』を活用しよう 総合評価:4.3点


『鉛筆シャープ』を試した感想をチャートにしてみました。
持ちやすさ:4
書きやすさ:4
芯の折れにくさ:5
デザイン:4
※執筆者の主観を数値化したものです。
『鉛筆シャープ』はどの太さの芯を選ぶかで書き心地が異なるものの、どれも一般的な0.5mm芯のシャーペンとはちがう魅力をもった商品でした。
シャーペンの芯折れに悩んでいる方、鉛筆のようななめらかな書き味がほしい方、マークシート用などで鉛筆を使う機会がある方は、目的に合う芯径を選んでぜひ一度手に取ってみてください。きっと、いままでよりもっと書くことが快適になりますよ。その使用感を知ったら、もう手放せなくなってしまうかも。
キャップレスのデザインやただしく持てる軸形状など、小さな子どもにうれしい特徴もそなえた商品なので、子どもの鉛筆デビューにもぜひ選んでみてください。
ふだん0.5mm芯のシャーペンを使用している場合は、替芯も合わせて用意しておきましょう。コクヨの鉛筆シャープ用替芯『キャンパス シャープ替芯』では、すべての芯径で2B・B・HBの3種類の替芯が用意されています。文字が濃すぎると感じるときや、もっとなめらかさがほしいといった場合は、芯の濃さを変えて試してみるのもいいですね。
『鉛筆シャープ』を手に入れて、あなたもその快適な使い心地を体感してみてくださいね!
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シャープペンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのシャープペンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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「生活雑貨・日用品」「ペット」カテゴリー担当。猫と30年以上暮らし、現在はマメルリハインコに夢中。日々の知見を活かし、ペットファーストなアイテムや暮らしを便利にするアイデアを発信します。最近はアジアンリゾート風インテリアを目標に、愛鳥の安全を第一に考えた部屋作りに挑戦中。