手芸用テグスの選び方 ハンドメイドアクセサリーに欠かせない!
手芸用テグスの魅力
ビーズを編み込んだモチーフやパールのネックレス、パワーストーンのブレスレットなど、ビーズを編み込んだり繋いだりしてアクセサリーを作るのに欠かせない手芸用テグス。
手芸用テグスといえばナイロン製のものがほとんどでしたが、新しい素材によるさまざまなテグスが生まれ、その特徴も多彩です。ここではどんなテグスがどんなものに向いているのか、わかりやすくご説明します。
2つのタイプから選ぶ 伸びない「スタンダードタイプ」と伸びる「ゴムタイプ」
手芸テグスは用途によって、伸びない「スタンダードタイプ」と伸びる「ゴムタイプ」を使い分ける必要があります。それぞれの特徴についてみていきましょう!
「スタンダードタイプ」は結び目と立体モチーフに
伸びないスタンダードタイプには、大きく2種類の素材があります。どんなもののどの部分に使うのかで、素材を使い分けることが重要です。
扱いやすいのはナイロン素材
テグスといえば、ナイロン製というくらいメインの素材です。太さや色も豊富にあり、ネックレスやビーズアクセサリーの多くで使用されています。伸縮性はほとんどなく、着脱するネックレスやブレスレットには専用の連結パーツを利用する必要があります。
結び目を作るときは素材の柔らかさを利用して手で結びますが、テグスが細いほど結びやすく、太くなるほど張りがあり難しくなります。難しい場合はつぶし玉などを利用して留める方法もおすすめですよ。
形を整えるには「フロロカーボン製」や「ホンテロン製」のテグス
しっかりと形を保ちたいビーズのモチーフや、バングルのように張りのあるものを作りたい場合におすすめなのが、フロロカーボンやホンテロン製のテグスです。価格が少し高めですが、ナイロン製のものより張りがあり、水や紫外線にも強いのが特徴。アクセサリーだけでなく屋外を飾る作品などにも利用できます。
実は手芸用テグスと釣り用テグスはナイロンやフロロカーボンなど同じ素材で作られていることもあり、代用できる場合も。手芸用にこだわらず、チェックして自分の使いやすいものを見つけるのもいいですね。
「ゴムタイプ」は仕上がりによって材質も変わる
収縮性のあるゴムタイプの場合は、見た目のデザインも気になるところ。素材ごとの違いがあるので、選ぶポイントを抑えておきましょう。
切れにくい仕上がりにはオペロンゴム
何本ものポリウレタン製の繊維状のゴムが束になっているのがオペロンゴム。この何本もというのがポイントで、ひもが個々に切れていくので初期に劣化を見つけやすく、ブレスレットのひもが一度に切れてビーズが床に散乱するという心配がありません。現在多くの天然石ブレスレットで使用されています。
ただし色が透明ではないので、透明の水晶などでは白く糸が透けて見えます。
クリアにしっかり仕上げたいならシリコンゴム
透明度にこだわるなら、シリコンゴムがおすすめ。シリコンゴムは、アンタロンゴムとも呼ばれています。オペロンゴムに比べ透明度が高く、透明の天然石やビーズなどを通すことで、よりクリアな仕上がりになるでしょう。
オペロンゴムと違って一本のひも状なので、切れたときはパーツが弾け飛んでしまう心配があります。
テグスの太さは「号数」で異なる
テグスの太さは号数よって表記されています。ただしメーカーよって多少の違いがあり、直径のmmで表記されているものや、アメリカ製などではインチ表記のものも。数が大きくなるほど糸も太くなります。
手芸テグスとして使用するのは、おもに1号〜8号。1号は丸特小ビーズや何度も同じ穴に通すときなどに、2号は一番使用頻度が高く、一般的な丸小ビーズに向いています。また、3号は大きめのビーズ、それ以上はさらに大きなビーズやモチーフに使用します。
カラーテグスで作品の幅も広がる!
カラーテグスは透明のテグスに色をつけたもの。「スタンダードタイプ」だけでなく「ゴムタイプ」にもカラーバリエーションがあり、色数も豊富です。
ビーズやモチーフと同系色ですっきりまとめるのもよし、あえて目立つ色でデザインのアクセントにするのもいいですね。作品によっていろいろ使い分けて楽しみましょう。
手芸テグスのおすすめ5選【スタンダードタイプ】 王道で使いやすい!
まずはスタンダードタイプの手芸テグスを、おすすめ5商品を厳選しました。あなたの目的に合ったものを選んでくださいね。

ビーズ会社の丈夫な手芸用テグス
ガラス製のグラスビーズの製造販売を手掛ける企業が作る手芸用テグスです。ビーズ作品で一番よく使われる直径約0.23mmの2号サイズ。1巻き20mの5個セットになっているので、たくさん使いたい人に。
素材はナイロンですが、通常商品のテグスよりさらに強度を上げ、丈夫で切れにくいのが特徴です。使用頻度の高いものや負担のかかりやすいものに向いています。

老舗ビーズ会社が作る強力テグス
昭和10年から続く老舗グラスビーズ製造会社のナイロン製テグスです。直径は約0.24mmの2号サイズで20mあります。従来のテグスより切れにくい強力テグスとして製造されました。
ビーズなどのアクセサリーの制作はもちろん、目立たないクリアな色を活かし、サンキャッチャーなどの吊るすインテリアや作品の展示などにも使用できます。汎用性が高いのが魅力です。

アイデアが広がる6色のカラーテグス
直径0.33mm、4号サイズのカラーテグスです。オレンジ・ピンク・グリーン・ブルー・ブラウン・ブラックの全6色のカラーバリエーション。ビーズの色や作品のイメージに合わせて使えるので、あれこれ作って見たくなりそうです。
テグスの色をあえて目立たせるテグス編みのチョーカーやブレスレットなどもカラーテグスならではの作品としておすすめ。自由な発想がどんどん浮かびそうです。

ホンテロン製の釣り糸を手芸用に
本来釣具用に販売されているものですが、手芸用としても使うことができます。ホンテロンはナイロンの弱点である水や紫外線に強く、経年の紫外線のダメージにも強い商品です。糸くせがなく、くせがついたとしても引っ張ればカンタンに解消します。張りがあるので、ビーズがすくいやすいのもうれしい特徴。
ただし釣具用商品なので量が多く、一巻き50m入りとなっています。

大きめのビースやモチーフ作りに
大きめのビーズやモチーフ作りに適した直径約0.29mmの3号テグス、10m巻です。小さなビーズは穴に通らない場合もあるので、注意が必要です。
ビーズアクセサリーだけでなく、猫のおもちゃ作りやオブジェを吊るすなど、さまざまな用途で使用可能。テグスの巻きぐせが気になる場合は蒸気にあてたり、お湯にくぐらせたりすることで直ります。ただしヤケドには充分注意してくださいね。
手芸テグスのおすすめ4選【ゴムタイプ】 雑貨アーティストが厳選! ゴムタイプは子どもも使いやすい!
つづいて、ゴムタイプの手芸テグスを4商品ご紹介します。ゴムタイプをお求めの方はこちらを参考にしてみてください!

耐久性、耐候性にすぐれたポリウレタン製ゴム
切れにくく丈夫なポリウレタン製ゴムコードで、耐久性、耐候性にすぐれた商品です。直径は約0.8mmで丸大のビーズ穴もとおり、長さは3mあります。
もとに戻ろうとする性質から、メーカーでは2本揃えての8の字結びで、目が小さくなるくらいにしっかりと結ぶことを推奨しています。ほかに直径0.3〜2mmまでのサイズバリエーションもありますよ。

カラーバリエーションが豊富なカラーゴム
繊維状のゴムが束になっているオペロンゴム。サイズは直径約0.8mmで約10m巻です。カラーバリエーションはなんと11色。ブラック・ホワイト・ブラウン・ブルー・ライトグリーン・オレンジ・ピンク・パール・パープル・ライトパープル・レッドという圧巻の品揃えです。
価格もお手頃なので、何色か揃えてみるのもいいでしょう。

水晶との相性もバツグン! しなやかなゴムタイプ
ホワイトカラーのオペロンゴム。強くてしなやかなのが特徴です。ゴムが一度に切れてパーツが飛び散る心配がなく、水晶のブレスレットなどに安心して使用できます。
直径0.8mmで1巻約50〜60m。こちらは5個セットなので量もあり、たくさん使う方にはコストパフォーマンスもよくおすすめです。ほかに1個セット・2個セット・3個セットもあります。

透明なゴムで美しい仕上がりに
クリアな美しさが魅力の水晶のブレスレットなら、やはりその美しさが際立つように仕上げたいですよね。シリコンゴムなら透明性があるので、水晶の美しさを損なうことがありません。
こちらでご紹介しているのは直径0.6mmのものですが、ほかにもさまざまなサイズがあります。通す穴のサイズに合わせて適したものをお選びください。
「手芸テグス」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 手芸テグスの売れ筋をチェック
Amazonでの手芸テグスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの手芸用アイテムをお探しの方はこちら
テグスを使えば手作りアクセサリーが自由自在に!
購入前にテグスのことを知っておくと、作りたいものに適したテグスがわかりますし、逆にさまざまなテグスから作品のヒントをもらうこともありますよね。
同じ素材や号数でもメーカーによって違いも多少あるので、購入者の感想なども見てみると役立ちますよ。
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雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。