アクセサリー工具の選び方 ニッパーやヤットコ、ピンセットなど何を選べばいいの?
雑貨アーティストの上島佳代子さんに、アクセサリー工具を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
作るアクセサリーに適した工具・ツールを選ぶ 必需品のニッパー・平ヤットコ・丸ヤットコ・ピンセット!
ハンドメイドアクセサリーには、ビーズやレジン、つまみ細工・組み紐などたくさんの種類があります。それぞれのアクセサリーに必要な工具を手に入れましょう。
まず、アクセサリー作りの必需品である、ニッパー・平ヤットコ・丸ヤットコ・ピンセットの4つをみていきましょう。
ニッパーは切れ味よく手の負担が少ないものを選ぶ
破片を片付ける手間がかからない「飛び散り防止機能)がついたニッパー。
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
「ニッパー」はおもにTピンや9ピン、ワイヤーなどを切るのに使用するので、多少の握力を使います。ですから、切れ味がよく手への負担が少ないものがベスト。そのためにも品質の良い刃と自分の手になじみやすい大きさ、また柄のグリップ感や、切る作業が楽になるバネの状態などをチェックすると良いでしょう。
商品によって切断可能な能力が違うので、とくに素材の太いもの、硬いものを切る場合は、購入時に注意が必要です。
また、飛び散り防止機能がついたニッパーなら、切るときに破片が飛び散ることが少ないので、作業に余計な手間がかからずおすすめです。
「平ヤットコ」は握りやすく溝がないものを
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
丸カンをはさんで開閉したり、つぶし玉をつぶしたりする「平ヤットコ」はメーカーによっては「平ペンチ」という名で販売されていることがあります。
どちらのものでも、アクセサリー製作には、はさむ部分にギザギザの溝がなく平らなものを選ぶようにしましょう。なぜなら、アクセサリーパーツは繊細なため、はさんだ時に溝があると、パーツに傷をつけてしまう恐れがあるからです。
力の入れ具合も調整しやすいように、握りやすいグリップで、手になじむコンパクトなものを選ぶと作業がしやすいです。
また開閉に使用されているバネも商品によってさまざまな素材があり、力の具合も違うので、できれば実際に手にとってみるか、購入者のコメントを参考にするとよいでしょう。
「丸ヤットコ」は先端が細くつかみやすいものを
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
「丸ヤットコ」はおもにTピンや9ピンを丸めたりするときに使います。Tピンや9ピンなどをはさんで丸めるので、繊細で美しい仕上がりにするためにも先端が細く、はさんだときの先端の重なりがきちんと合っていて、安定感が良いものがおすすめです。
はさんだときの安定感が良いものだと、ピンセットのような小さなパーツをつまんだりもできて便利です。メーカーによって「丸ペンチ」という名称になっていることもあります。
「ピンセット」はつまみ細工&ビーズアクセに

Photo by Unsplash
ビーズアクセサリーやつまみ細工を作るときは、ピンセットを使うとスムーズです。
ピンセットは、小さなものをわけたり、薄いものを挟んだりする、こまかい作業に便利なアイテムです。ビーズアクセサリーやつまみ細工を作る際は、ピンセットを使えばスムーズに作業できるでしょう。
ピンセットは、先がまっすぐのタイプと、カーブがかかったタイプがあります。まっすぐのタイプは、つまみ細工で生地の角を合わせたり、しっかり摘んだりしやすいです。
また、カーブタイプは、こまかなビーズをつまんだり、テグスを押し込むときに役立ちます。
「指カン」は丸カン&Cカンの取りつけに便利
指カンは、溝が入ったリング状の道具です。指にはめて、溝に丸カンやCカンを入れれば、ヤットコを使ってかんたんに開閉できます。
あると便利な道具なので、アクセサリーパーツのつなぎに、丸カンやCカンをたくさん使う場合は、役立てましょう。なお、指にはめて使うアイテムのため、指のサイズに合うかどうかを確認してください。
パーツをまとめる「作業トレイ」で効率的に
ビーズやレジンなどの、小さいパーツをたくさん扱う場合は、作業トレイもあわせて準備しましょう。
トレイにパーツをのせながら作業すれば、こまかいものが飛び散りにくいのがメリットです。さらに、できあがったアクセサリーを乾燥させたり、仮置きして保管しておく際にも役立ちます。
また、ビーズを並べられるレーンや、長さを測る目盛りつきのものを使うと、さらにスムーズに作業できるでしょう。
「UVライト・エンボスヒーター」でレジンも時間短縮

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UVライトやエンボスヒーターがあれば、レジンを素早く硬化させられます。
レジンアクセサリーは、レジンを硬化させる時間がかかってしまうものですが、時短をしたいときは、UVライトやエンボスヒーターが便利です。クラフト用のUVライトは、トレイが引き出せるようになっているもののほうが、作品が出し入れしやすくて使いやすいでしょう。
またエンボスヒーターは、熱風によって、短時間でレジン液内の気泡を消すのに役立ちます。温度調節機能やスタンドつきのものなど、いろんなタイプの商品があるため、チェックしてください。
初心者なら工具セットが便利

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工具セットなら、別々で購入するよりもそれぞれの工具がリーズナブルで手に入ります。
はじめてハンドメイドアクセサリーに挑戦する方は、何種類かの工具がセットされた商品を選びましょう。工具を別々にそろえるより費用が抑えられるほか、セット商品ならサイズが統一されていることが多いため、整理しやすいのがメリット。
必需品であるニッパー・平ヤットコ・丸ヤットコのセット商品なら、持ち手が同じデザインになっていて、力加減を調整しやすいです。
アクセサリー工具のおすすめ5選 定番のKEIBAやタミヤなど!
上で紹介したアクセサリー工具の選び方のポイントをふまえて、雑貨アーティストの上島佳代子さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

マルト長谷川工作所『KEIBA プロホビーラジオペンチ・先細タイプ溝なし(切断刃なし)』

出典:Amazon
全長 | 120mm |
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重さ | 75g |

マルト長谷川工作所『KEIBA プロホビー丸ペンチ・先細タイプ』

出典:Amazon
全長 | 120mm |
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重さ | 75g |
先が細く、繊細な作業にも威力を発揮
ペンチの先端の直径が0.8mmと、ほかの丸ペンチよりひときわ細く、それでいてふたつの先端はきちんと重なり、しっかりとしたホールド感があります。KEIBAの丸ペンチ(先細タイプ)は、まさに精密な作業を要するプロユースに応えた商品です。
手にしっとりとなじむ太めのグリップは握りやすく、力の具合も調整しやすいので、繊細な作業もスムーズに行なえます。先端の重なりが精密にできているので、材料を丸める本来の作業だけでなく、つかんだり、はさんだり、ラジオペンチの補助としての使い方もできます。
道具の善し悪しが作品の仕上がりにも影響するので、ぜひとも手に入れたい1本です。

スリーピークス技研『ニッパ』

出典:Amazon
全長 | 130mm |
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重さ | 45g |

ダリヤ刃物本舗『 ビーズ手芸用ミニ・丸ペンチ』

出典:楽天市場
全長 | 約95mm |
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重さ | - |
タミヤ『薄刃ニッパー(74035)』

出典:Amazon
全長 | 115mm |
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重さ | - |
アクセサリー工具のおすすめ6選 定番のKEIBAなど!

マルト長谷川工作所『ワンランクアップのアクセサリー工具福袋JN』

出典:楽天市場
全長 | 丸ペンチ・平ペンチ:120mm、ニッパ:110mm |
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重さ | 丸ペンチ・平ペンチ:75g、ニッパ:70g |

ラシクビーズ『専用工具4点セット』

出典:Amazon
全長 | 平ヤットコ・丸ヤットコ:125mm、ニッパー:100mm、極細目打ち:140mm |
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重さ | - |
Lumiella(リュミエラ)『ペンチ3点セット』










出典:Amazon
全長 | ニッパー:105mm、平ヤットコ:120mm、丸ヤットコ:105mm |
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重さ | - |
WORKPRO『アクセサリー用工具6点セット』
















出典:Amazon
全長 | プラスチックペンチ:140mm、ニッパー:100mm、その他125mm |
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重さ | 590g |
PandaHall Elite『ペンチ 3点セット』
















出典:Amazon
全長 | 平ペンチ:130mm 丸ペンチ:125mm ニッパー:110mm |
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重さ | - |
bellybelly『工具3本セット』


















出典:Amazon
全長 | 115mm(開いた状態) |
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重さ | - |
「アクセサリー工具」のおすすめ商品の比較一覧表
アクセサリー工具と一緒にケースのおすすめもチェック 収納を便利に!
通販サイトのアクセサリー工具ランキングを参考にする
Amazon、Yahoo!ショッピングでのアクセサリー工具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各ECサイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アクセサリー工具は「3種の神器」をそろえましょう 初心者の方へのアドバイス!
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
初心者の方は、まずは3種の神器「平ヤットコ(平ペンチ)」「丸ヤットコ(丸ペンチ)」「ニッパー」をそろえましょう。
アクセサリーをきれいに仕上げるには、道具選びが重要です。精密で大きさがほどよく、グリップが手になじむことも大切ですし、力が入れやすく使いやすいものを選ぶことも忘れないでください。
それ以外にも、サビに対する加工の工夫や、工具の耐久性、消耗品のパーツが交換可能かなども合わせてチェックすると良いですね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ)
※2020/12/04 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。