小型スマホはなぜ求められる?
世のなかで販売されているスマホの大きさは、大型化の一途をたどっています。たとえばiPhoneシリーズはiPhone 3GSが3.5インチディスプレイだったのに対し、iPhone 13 pro Maxでは6.7インチになりました。スマホのサイズはディスプレイサイズにほぼ比例しますので、かなりの大型化といえます。
一方で、小型のスマホに対する需要も根強く残っています。小型スマホは、片手で操作できるコンパクトさと持ち運びのラクさが魅力。この記事では小型スマホの定義を5.5インチ以下とし、その選び方と具体的な商品をご紹介していきます。
小型スマホの選び方
まずは小型スマホの選び方についてご紹介していきます。サイズも重要ですが、それ以外の機能を無視して選ぶと使いづらくて後悔することになりかねません。ポイントは下記のとおり。
【1】ディスプレイサイズ
【2】本体サイズ
【3】スペック
【4】あると便利な機能
これらを参考に自分に合った小型スマホを選びましょう。
【1】まず、ディスプレイサイズをチェック
小型のスマホを選ぶうえでまずチェックしたいのは、ディスプレイサイズ。タッチディスプレイで操作するスマホの大きさは、ほぼディスプレイサイズで決まります。サイズが小さいほど片手に収まりやすく、軽くなりますが、小さいディスプレイは画面に表示できる情報量も少なくなります。
携帯性を求めるなら3~4インチクラス、操作性を両立させるなら5インチクラスなど、重視したいポイントに合わせて選びましょう。
【2】本体サイズもきちんと確認
ディスプレイサイズでほぼサイズが決まるとはいえ、ほかの部分によっても本体サイズは異なります。たとえば、バッテリーサイズが大きいものは、表面積は変わらなくてもその分ぶ厚くなっている可能性が高くなります。
とくに携帯性を重視して小型スマホを選ぶ方は、サイズをしっかりと確認しておきましょう。
【3】基本スペックが使い勝手を決める
小型スマホだからといって、スペックは妥協すべきではありません。ここでは、最低限チェックすべき基本スペックを紹介します。ポイントをおさえて選べば、小型スマホだからといって使い勝手が悪いと感じることはないでしょう。
処理速度を決める「CPU」
CPUとはスマホの処理をおこなう頭脳にあたる部品です。性能をあらわす数字として、大きく分けてコア数とクロック周波数の2つがあります。
【コア数】
処理をおこなう頭脳の数のこと。多ければ多いほど並列で処理を行うことができ、高速化します。ゲームなどの重い処理を行わないなら4コアでも充分ですが、よりサクサクと動かしたいなら6コアや8コアのものも検討しましょう。
【クロック周波数】
頭脳が動くスピードのこと。単位はGHz(ギガヘルツ)で表記されており、数値が大きくなるほど速くなります。目安としては、2GHz以上であれば快適に使えるでしょう。
なお、スマホのCPUとして広く使われている製品に、クアルコム社の「Snapdragon(スナップドラゴン)」シリーズがあります。「Snapdragon630」のように末尾に3桁の数字が付くものであれば、数字の大きなものほど性能が高くなります。
動作の安定性にもかかわる「メモリ(RAM)」
メモリとは、CPUが処理する内容を一時的に保持しておく領域です。容量が少ないと、アプリを複数起動しているとフリーズしやすくなるなど、使い勝手が悪くなってしまいます。
快適に使いたいなら3GB、できれば4GBを目安に選びましょう。
写真や動画をたくさん保存するなら「ストレージサイズ(ROM)」に注意
ストレージとは、アプリや動画、写真などのデータを保存するための場所のこと。大きければ大きいほど、たくさんのデータを保存しておけます。microSDカードが使えるスマホなら、ストレージを拡張できて便利。
容量は、最低限32GB以上ほしいところ。写真を撮ったりゲームをしたりする場合は64GB以上、動画などの大きいデータを扱いたいなら128GB以上を目安にするといいでしょう。自分の用途にあった容量のスマホを選びましょう。
動画を見るなら「ディスプレイ解像度」に注目
ディスプレイ解像度とは、ディスプレイに表示できるピクセル数のこと。大きければ大きいほど、高精細で美しい画像や動画が楽しめます。
小型スマホはディスプレイが小さいため解像度が低くなりがちですが、フルHD(1920×1080ピクセル)以上あれば多くの動画がぼやけずに楽しめます。
【4】あると便利な機能
スマホには、指紋認証やデュアルSIMなど便利な機能がいくつもあります。注目しておきたい機能をご紹介するので、チェックしておきましょう。すべての機能が盛り込まれたスマホはなかなかありませんが、ご自分の用途に合わせて要否を判断してください。
セキュリティを強化する「指紋認証」や「顔認証」
セキュリティのためにスマホにはロックをかけておくべきですが、毎回パスワードを入力するのは面倒ですよね。
そんなときに役立つのが、指紋認証や顔認証機能。パスワードを入力することなく、触れたり見たりするだけでロックを解除できます。自分しかロックを解除できなくなるため、セキュリティ管理をしっかりとおこないたい方にもおすすめです。
「防水防塵仕様」で水まわりでも安心
水まわりや屋外で使用することが多い方は、防水・防塵機能が付いたものを選ぶといいでしょう。故障の原因となる、水やこまかい埃などの侵入をブロックしてくれます。
小雨程度などに対応するのが生活防水仕様の「IPX5」、プールや湯船に持ち込むなら完全防水仕様の「IPX7」を選ぶようにしましょう。
「おサイフケータイ」を使うならNFC対応のものを
最近盛り上がりを見せているキャッシュレス生活。NFC(近距離無線通信)に対応したものであれば、おサイフケータイなどの非接触型決済サービスも利用できます。
ただし、NFCの規格は3種類あり、スマホが決済に使われる規格に対応していないと使えません。日本での非接触型決済ではおもに「Felica(Type F)」という規格が使われているので、対応しているか確認しておきましょう。電車やバスに乗れたり、キャッシュレスで買い物ができるので非常に便利です。
プライベート用と仕事用と1台のスマホで使い分けられる「デュアルSIM」
デュアルSIMとは、SIMカードを2枚挿入可能な機能のこと。とくにSIMフリーのスマホによく見られる機能で、たとえば通話と通信を別の通信事業者にしたり、データ通信量が足りなくなったときの予備にしたりすることができます。
プライベートとビジネスで使うSIMを1つのスマホにまとめられればスマートに使うことができます。また、海外旅行や海外出張が多い方は、片方のスロットを海外用にすると便利。なにかと使い勝手のいいデュアルSIMは、あって損をする機能ではありません。
小型スマホおすすめ11選
ここからは、小型スマホのおすすめ商品10選をご紹介します。小さくても侮れない小型スマホ。魅力的な商品を集めたので、ぜひお気に入りの一台を探してみてください。
ITライター
Apple(アップル)『iPhone SE』という名前ですが、2016年に発売された初代モデルに比べると画面が少し大きくなっています。現在初代SEを使っていて、もう少しだけ画面サイズが欲しいと感じている方にも使いやすいと思います。

ITライター
Palm(パーム)『Palm Phone Gold』は、極小サイズのユニークなスマホ。メインのスマホをカバンのなかに、この端末をポケットに入れて移動中のメールチェックに使うなど、通常サイズのスマホとの併用がおすすめです。

「小型 スマホ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 小型 スマホの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの小型 スマホの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
小型スマホに関連する記事をご紹介
まずはディスプレイと本体のサイズチェックを
この記事では、小型スマホのおすすめ商品をご紹介しました。
小型スマホを選ぶときは、サイズだけでなく、スペックや搭載機能など、選ぶポイントをおさえて検討しましょう。
ご紹介した内容を参考にして、あなたのほしい小型スマホを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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IT分野を中心に、スマホ、PC、ガジェットなどのアイテムレビューや、企業DXの取材、業界・技術関連の解説記事などを手がける。 noteでは、趣味で集めているプログラミングロボットの話題なども発信。テレワーク×メタバースの可能性を考えるWEBマガジン『Zat's VR』運営。株式会社ウレルブン代表。