Bluetoothアダプタとは ゲームや作業がより便利で楽しくなる!
Bluetoothアダプタとは、アダプタ機器をデバイスに接続するだけで、Bluetooth接続が可能になるアイテムのこと。
そもそも「Bluetooth(ブルートゥース)」とは、スマートフォンとイヤホン、パソコンとマウスやコントローラーなど機器どうしをケーブル無しでつなぐ「ワイヤレス通信」のことを言います。
一般的に、ノートPCやスマホではデフォルトでBluetooth機能が付属しているケースが多いですが、一昔前のデバイスやデスクトップPCなどでは、Bluetooth機能が搭載されていないものもあります。そんな時、BluetoothアダプタをUSBポートに設置することで、Bluetooth機能を使用できるようにしてくれます。
Bluetoothアダプタの選び方
それでは、Bluetoothアダプタの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】使用方法と合っているClass
【2】Bluetoothのバージョン
【3】プロファイルに対応しているのか
【4】USBの規格
【5】対応OS
【6】その他の機能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用方法と合っているClassをチェック
Bluetoothには接続の距離に合わせた規格があります。長距離接続のClass1。一般的なオーディオや、マウスなどでよく使われるClass2。短距離に特化したClass3です。
Class1のモデルは飛び出る大型タイプのものがおおく、Class2に比べて価格が高いです。代わりに出力が大きく、混線や断線に強いという特徴があります。一方で、自宅やオフィスでの使用を目的とするのであれば、Class2のモデルが一番おすすめ。ノートパソコンなどであれば、刺したままにできるぐらいのサイズ感ですし、なにより価格も安いですよ。
【2】Bluetoothのバージョンをチェック
同じBluetooth対応機種であったとしても、機器ごとに仕様が異なります。それぞれセキュリティ強化や、低消費電力化など性能に違いがあり、最新モデルほど高性能となります。(5.1という規格が最新バージョンになります。)
大まかに分けると「Bluetooth1〜3」というクラシックBluetoothというカテゴリーと、「Bluetooth4〜」のBLEというカテゴリーになります。古い機器と新しい機器でカテゴリーまたぎであっても接続はできるのですが、相性や性能どおりに使う場合には適応のバージョンがおすすめです。
使用機器がいろいろある場合や、対応機種のBluetoothのバージョンが分からない場合にはとりあえず「Bluetooth4〜5」のモデルを買っておくとよいでしょう。
【3】プロファイルに対応しているのかチェック
プロファイルは、そのBluetooth機器でどんなことができるのかを定めたものです。通信したい機器同士が同じプロファイルに対応していないと、通信することはできません。
Bluetoothアダプタに搭載されているプロファイルが、通信したいBluetooth機器にも対応している必要があります。そのため、対応しているプロファイルを事前に確認してから選ぶことは大切です。
【4】USBの規格をチェック
そもそもの接続元の機器の入り口部分が何に対応しているのか。必ずチェックした上で購入しましょう。通常のパソコンであれば、USB2.0になります。入り口部分が青色であればUSB3.0のモデルが多いです。そして、ニンテンドースイッチやMacBookなどの最新機種の一部は、Type-C とよばれるモデルとなります。
購入して使えないという事態を避けるために、必ず確認しておきましょう。
【5】対応OSをチェック
Bluetoothアダプタが自分の使っているパソコンのOSに対応しているかの確認が必要です。現在販売されているBluetoothアダプタは、Windows11、10、8.1、8、Vista、7などに対応しています。しかし、それ以前のOSには対応していない可能性があります。
対応していないOSに接続すると不具合が生じることがあるため、確認してから接続するようにしましょう。
【6】目的に応じてその他の機能をチェック
Bluetoothアダプタは製品によっていろいろな機能があります。重視したいポイントや用途に応じて、便利な機能もチェックしておきましょう。
音質や音の遅延を気にするなら「対応コーデック」をチェック!
Bluetoothで音声を伝送する際に使われる圧縮変換方式がコーデックです。SBC・AAC・apt-X・LDAC・aptX-LLなどの種類があります。コーデックは音質、音の遅延、音声データの圧縮率などに影響します。
Bluetoothアダプタと接続するBluetooth機器どうしが、同じコーデックでないと機能しません。音質も重視して選びたいなら、機器のコーデックに対応しているBluetoothアダプタかどうかをチェックしましょう。
PS4などを接続したいなら「ゲーム機対応」かチェック
PS4はソニー純正のPS4用ヘッドセット以外のイヤホンにはワイヤレス対応していません。一方、PS4対応のBluetoothアダプタをUSBポートに挿し込めば、純正でないワイヤレスヘッドホンを接続可能です。ただしPC向けのPS4には使用できないので、PS4対応のBluetoothアダプタを選びましょう。
Bluetooth接続をしたイヤホンでは、ゲームに対して音が遅れる「遅延」が発生します。スピード感が重要なゲームをプレイする場合は、遅延しにくいaptX LLコーデックを搭載しているアダプタなどを選びましょう。
設定が苦手な人は、「ドライバーインストール不要」タイプがおすすめ
Bluetoothアダプタは、使用するまえにドライバーのインストールが必要な場合が多いです。画面の手順にしたがってインストールできるのでそれほど手間はかかりません。
ただ、その設定すらも不安という方にはドライバーインストール不要のものがおすすめ。挿すだけなのでよりかんたん・すぐにBluetoothアダプタを使用できます。OSの種類など、自分の環境に合ったものを選びましょう。
扉や壁を挟むと通信が弱くなるので注意!
Bluetoothは、最新機種ほど断線しにくい傾向があります。しかし、アダプタの前に物が置かれていたり、壁をはさんで使用したり、はたまた7〜8m以上離れると途切れがちです。
アダプタと機種の接続がうまくいかない場合は、
1.直線距離で妨げる物がないか
2.電波を阻害する家電(電子レンジや電話機など)が稼動していないか
3.ファームウェアは最新か
をチェックするとよいでしょう。それでもダメな場合は、メーカーへの問い合わせをおすすめします。
有名メーカー・ブランドの特徴 迷ったらメーカーで選ぶのもアリ!
Bluetoothアダプタはいろいろなメーカーから発売されています。メーカーごとの特徴を知って製品選びにつなげましょう。
初心者向けの商品も豊富な「エレコム」
エレコムのBluetoothアダプタは、初心者向けのラインナップが揃っているメーカー。最大通信距離10mの商品や長いもので100mを超えるモデルも。
もちろん、玄人向けの製品も揃っており、様々なモデルがあるため、幅広い用途で使用できます。
音楽好きにおすすめの「バッファロー」
バッファローは、Wi-FiルーターやUSBといったPC周りのデバイスを扱う有名メーカー。Bluetoothアダプタも扱っており、安価で質のいい製品も多数揃っています。
特に、Class1モデルでは、高音質なコーデックに対応しており、高音質で音楽などを楽しめるなど、音楽好きに相性のいいモデルも販売されていますよ。
PC周辺機器も一緒に揃えるなら「サンワサプライ」
サンワサプライはWi-FiルーターやUSBといったPC周りのデバイスだけでなく、PCを設置する棚などの家具アイテムなども扱う有名メーカー。
Bluetoothアダプタももちろん扱っており、コンパクトで使用時を想定した取り回しの良さが魅力の製品が多いです。USB Type-Aに接続して使用するClass1、Class2のもののほか、USB Type-Cに接続できるClass1のものも発売されています。
Bluetoothアダプタおすすめ9選 使いやすいものを厳選!
上記で紹介したBluetoothアダプタの上手な選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

幅広い規格に対応したBluetoothアダプタ
接続するUSB端子のほうが大きい、小型のBluetoothアダプタ。パソコンカバーやバッグと干渉しづらいため、持ち運んで使うノートパソコンにもぴったりの商品です。
家用に使うデスクトップパソコンであれば、手元でぶつかる心配はありませんし、壁側に干渉しません。
Bluetooth SMART READYに対応していますので、本製品と同じBluetooth4.0はもちろん、それ以前の規格に対応した機器とも接続可能です。
スマホやタブレットをはじめ、スピーカーやヘッドホンなど、手持ちのワイヤレス機器が多い方におすすめ。どれを買おうか悩むのであれば、これを1個買っておけばよいのではないでしょうか。
挿すだけで使える!windows11対応アダプタ
約8mmの超小型・軽量タイプのBluetoothアダプタ。ノートPCに挿してもほとんど飛び出さないのでテレワークや出張でPCを持ち運ぶことが多い方にもおすすめです。
さらに、Bluetoothを通じたテザリングも可能。外出先でもスマホのバッテリー消費を節約しながら快適にテザリングを使えます。
「class 1」の送信電力で、最大100mの広範囲まで安定した通信が可能。離れた場所から音声を流すのも問題ありません。また、Windows10はもちろん最新のWindows11にも対応してます。
※下記のPCには対応していません。
Windows 11 ARMベース、Windows10(Sモード)、Windows 10 ARMベース
多くのプロトコルに対応するマルチユースなアダプタ
IVT社製のBlueSoleilというスタックを採用し、Windows標準搭載の2倍以上、27種類ものプロトコルに対応しています。データ転送や音楽再生はもちろん、PCをスマホの音楽を再生したりリモートコントロールしたりする機器として使用することも可能です。
IVT社製スタック(Bluesoleil)以外のWindows11に標準で搭載されているプロファイルには対応しています。また、Windows Vista以降の幅広いOSに対応しているので、多少古いPCであってもBluetooth機能を提供できます。
小型、軽量なので、モバイルPCで使用しても持ち歩きに気をつかうことはありません。
通信が途切れにくい安定性の高さ
出力クラスClass1に対応したBluetoothアダプタで、ワイヤレス接続の最大通信可能距離は100mになっています。26種類のプロファイルに対応しているため、いろいろな機器と接続できるのが魅力です。
通信中の接続も切れにくいため、動画視聴のヘッドフォンからゲームのコントローラーまで、いろいろな用途で使いやすいです。Windows10ならドライバーのインストール不要、USBポートに刺すだけですぐに使用できます。
離れた場所の機器と快適に通信!
class1採用で最大100mまで通信可能。プリンターを離れた場所に置いても使用できますし、イヤホンを耳にはめたまま離れても音声が途切れず快適に使用できます。Bluetooth4.0のデバイスと繋ぐと低消費電力モードになるので、長時間使えるのも魅力。
ヘッドセットやマイク、プリンターなどさまざまな機器をつなげるので作業効率がグンとアップします。

ドライバのインストールなしで使える
WindowsXPから最新の10までのWindows搭載パソコンに対応。Windows8以降であればUSBに挿すだけでそのまま使えますので、面倒な設定やドライバのインストールはありません。
かんたん手軽に扱えるBluetoothアダプタをお探しの人におすすめです。
機械があまり得意ではない方にやさしい親切設計でありながら、価格は非常にリーズナブル。はじめてBluetoothを使ってみたいという方にも手を出しやすい1品といえます。

通信距離の長いClass1対応モデル
Bluetooth4.0系のなかでもっとも出力が強いClass1に対応。
Class2と比べて理論値では約10倍離れていてもつながりますので、音楽を聴きながら冷蔵庫のものを取りに行ったり、本棚に本を取りに行ったりなど、つないだままで動きたい人に向いています。
Class1対応機種のなかでは、出っ張りも比較的少なく、音楽が断線しがちという人や、広い部屋で通信をしたいという人に最適なモデルです。
最新のBluetooth5.0の通信規格を採用
新しい通信規格Bluetooth 5.0をいち早く採用しました。4.0と比べて2倍の伝送効率と4倍の伝送距離、そして8倍の伝送容量を発揮します。さらに省電力技術により従来よりも消費電力をカットしています。
接続のたびにキーを自動生成する技術で、セキュリティー性もグッとアップしています。またapt-x技術に対応しており、CD並みの音質を遅延なく送れるので、従来よりも格段に高音質でbluetooth対応のヘッドフォンやスピーカーで音楽を楽しめます。
ドライバのインストール不要の使いやすいアダプタ
Windows 10及び8.1とMac OS10.9から10.14の標準ドライバで動作し、プラグアンドプレイですぐに使用できます。デュアルチップを搭載しているので、従来規格の3.0や2.0とも互換しています。すでにお持ちのBluetooth機器も引き続き使えます。
通信に使う2.4Hz帯の周波数は無線LANでも用いられていますが、802.11 coexistenceに対応していますので、電波干渉を抑えられます。小型、軽量化をぎりぎりまで図り、PCに挿した状態でも邪魔になることはありません。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする Bluetoothアダプタの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのBluetoothアダプタの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
Bluetoothアダプタに関するQ&A よくある疑問に答えます!
▼Bluetoothアダプタ1つでマウスもイヤフォンもつなげる?

Bluetooth接続なら、同時にマウスやイヤフォン、コントローラーなど複数の機器を使えるようになります。Bluetoothアダプタで同時接続できる台数は最大7台の場合が多いです。
一方、一般的な商品は同じスピーカーを2台つなぐなど、同じ機器の接続はできません。スピーカーとヘッドホンなど同系統の機器もどちらか一方のみの接続です。
なお、同じ機器を接続できる「マルチペアリング機能」がついているBluetoothアダプタも発売されています。「マルチペアリング」対応なら、パソコンの音楽を流しながらスマホで通話するなど、2つの音声を同時に流しながら作業ができます。
▼「Ver4.0」のBluetoothアダプタは「Ver5.0」や「Ver5.1」の機種に使えない?

Bluetooth対応機種のバージョンがBluetoothアダプタのバージョンと違う場合でも使用できます。最新バージョンは前の規格にも対応するので、例えば「Ver4.0」のBluetoothアダプタと「Ver5.0」の機種を使用した場合は「Ver4.0」で動作するということになります。
なお新しく購入する場合は、今後のことも考えて最新バージョンのものを買うことをおすすめします。
ゲームやテレワーク用に合わせて揃えたい商品をご紹介 【関連記事】
Bluetoothアダプタでネット作業をもっと快適に まとめ
本記事では、Bluetoothアダプタのメリットや選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の6つのポイントを抑えておきましょう。
【1】使用方法と合っているClass
【2】Bluetoothのバージョン
【3】プロファイルに対応しているのか
【4】USBの規格
【5】対応OS
【6】その他の便利機能
ちょっと古いデパイスやPCを気に入っているものの、Bluetooth機能がなく、イヤホンやマウスの取り回しが悪いなんてこともあると思います。そんな課題を解決してくれるのがBluetoothアダプタです。対応OSをしっかり注意した上で使用すれば、作業効率などもグンと上がるかもしれません。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。