モバイルプリンターとは? 仕組みや機構をおさらい
モバイルプリンターとは、おもに2kg以下の重さで持ち運びができるプリンターです。バッテリーで動くタイプや、電源が必要なものがあります。プリント方式もインク式や感熱式などさまざまです。
持ち運びがしやすく外出先でも印刷可能なプリンター スマホから直接印刷も
モバイルプリンターの多くは軽量で持ち運ぶことが可能です。外出先でも使用でき、必要なタイミングで写真や文章を出力できるのは大きな魅力ですね。プリンターによっては複数台のスマホから印刷できるものもあり、友人や親戚のスマホから直接印刷できるので便利です。
モバイルプリンターのメリット 設置場所がいらない、特化した機能
モバイルプリンターは、その軽さと大きさがメリットです。プリンターを家族で共有する際にモバイルプリンターだとかんたんに場所を移動できます。また、機能もシンプルなものが多く、機械が苦手な方やお子さまでも使いやすいのがポイントです。
設置場所の心配がいらない!
普通のプリンターと比べて、モバイルプリンターはコンパクトなので設置場所の心配がいりません。使わないときはかばんや引き出しのなかに入れておくこともできます。外出先で使用するときも限られたスペースを有効に使うことができます。
シンプルで使いやすい!
モバイルプリンターは機能がシンプルなものが多いです。写真だけの印刷に特化したもの、パソコンを使わなくてもスマホから直接印刷できるものなど、必要な機能だけを搭載したモバイルプリンターは使いやすいのが特徴です。
写真プリント向けモバイルプリンターの選び方 簡単印刷かフォトプリントか、持ち運びやすさ、印刷枚数をみる
ガジェットレビュアー・東雲八雲さんにモバイルプリンターを選ぶ際のポイントについて、教えていただきます。機能性や携帯性などに注目して選んでみましょう。
簡単印刷か、しっかりフォトプリントか 簡易型プリンターと高精度プリンターの違い
求める印刷の質によって選択しよう!
写真印刷用のモバイルプリンターには、大きく分けて2つの種類があります。1つはパッと印刷できる簡易型プリンター。商品によっては、裏面がシールになっている写真が印刷できるなど、撮った写真をすぐにプレゼントしたい方に適しています。
もう1つは、写真印刷に特化したフォトプリンターと呼ばれるモデル。なかには、証明写真用の高精度な印刷ができるモデルもあり、アルバム写真などを印刷したいときに重宝します。印刷の質によって、どちらのモデルが必要か変化します。
持ち運びの有無で選ぶ 昇華型熱転写方式とZINK方式
持ち運ぶなら「ZINK方式」を
モバイルプリンターにはさまざまな印刷方式があるため、使用シーンによって選ぶものが変わってきます。
とくに、専用の用紙とインクリボンを別々にセットする「昇華型熱転写方式」モデルは、持ち運びにはあまり向いていません。
パッとすぐに印刷できるタイプは、「ZINK方式」のようにインクが用紙に染み込んでいるため、セットするだけで印刷が可能で持ち運びに向いています。
印刷可能枚数で選ぶ 本体の軽さとバッテリー容量を確認
枚数が多いほど重量は重くなる
モバイルプリンターとは要するに、移動できるプリンターのこと。ですからもちろん、本体の大きさ、軽さは商品を選ぶ大事なポイントです。小さいモデルは、スマートフォンサイズからラインナップされており、一方、本体が大きくなる代わりに、写真印刷の品質が優れているものも販売されています。
写真を印刷できるモバイルプリンターの多くはバッテリーを内蔵していますので、印刷可能枚数が多いほど重量が重くなる傾向があります。持ち運びも可能な商品だからこそ、大きさと重さをしっかり確認することをおすすめします。
自分の「基準」を決めておくことが大切 ガジェットレビュアーからのアドバイス
モバイルプリンターにはさまざまなモデルが存在しています。機能を重視するのか、携帯性を重視するのか、あるいは本体のデザイン性を求めるのか。自分の中に優先基準を用意しておくことが重要です。
紹介した商品は、バッテリーを内蔵している、もしくは外付けのバッテリーを付けて駆動するものとなっています。商品ごとに印刷可能枚数が異なりますので、1日の必要枚数から逆算して選んでみるといいかもしれませんよ。
モバイルプリンターおすすめ11選 富士フイルム、キヤノン、ポラロイドほか、スマホから印刷するものも
ここまで紹介したモバイルプリンターの選び方のポイントを踏まえて、ガジェットレビュアー・東雲八雲さんに選んでもらったおすすめの商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

手のひらサイズのフォトプリンター
スマホとの持ち歩きを想定されたモバイルプリンター。本製品は、重さが160グラムと非常に軽いのが特徴です。他機種と比べて、厚みも19mmと薄型です。旅行だけでなく、ふだんから持ち運べるサイズ感。
スマホから直接プリントできるモデルですので、コレ1台あればみんなの写真が印刷できます。しかも、本製品で使われている『ZINKフォトペーパー』は裏面がシールとなっています。日記帳に貼り付けたり、ふだん使いのアイテムをデコレーションしたり、シールならではの使い方も楽しめますよ。

綺麗で長持ちする写真が印刷できる
コンパクトで置き場所に困らないモバイルプリンターです。本機の特徴はとにかく印刷が美しいこと。昇華型熱転写式と呼ばれる業務用のプリンターで使用される方式が採用されており、印刷の最後にはラミネート加工まで施してくれるため、メーカーが100年保つとうたうほど美しい写真ができあがります。
Wiーfiを使用しての印刷のほか、SDカードやUSBメモリーからの印刷ができる小回りの良さもポイントです。印刷に使用できる用紙は大小4種類と、シールタイプが1種類の計5種類の用意。写真の分割数は2~8種類の3タイプがあり、ポストカードサイズの用紙を使用すればプリントシール機で印刷したような写真を作ることができます。
3.2インチのカラー液晶が搭載されおり、直感的に操作できるボタンが配置されていたり、別売りのバッテリーを購入すればモバイルプリンターとしても活躍してくれるなどおすすめの機種です。

カメラ機能付きフォトプリンター
ここまでとは一味違った商品のご紹介です。こちらはモバイルプリンターの機能と、デジタルカメラの機能がセットになったアイテムです。『iNSPiC』で撮影すれば、その場ですぐに印刷することができます。
この商品には自撮りをする人向けの工夫が随所に凝らされていて、レンズのまわりには大きなミラーがあり、鏡で確認しながら撮影が可能。また、LEDリングライトが備わっていますので、ちょっと暗めなシーンでもきれいに顔を写してくれます。
重さはわずか188gと持ち運びしやすく、携帯性を重視した作り。子供の成長記録や人気のお店の料理を撮影したりと、インスタントカメラみたいに日々の記録をプリントできる商品です。
スマホの画面を撮影して出力するフォトプリンター
プリントスはスマホの画面を撮影してチェキフィルムで出力するというシンプルな仕組みのプリンターです。
スマホに印刷したい写真を表示してプリントスの上にセットするだけなので、アプリの設定はいりません。また、フィルムを送り出すのも手動でおこなうため、電池も不要です。かんたんに写真がチェキサイズで出力できるので、機械の苦手な方も安心して使えます。

新しいチェキの楽しみ方を味わえる
撮影した写真をそのままカードサイズでプリントできるインスタントカメラ「チェキ」。チェキならではの「パッと撮影してすぐに印刷」がスマホで可能なモバイルプリンターとして、SNSを中心に人気に火が付いています。
スマホから写真データを送ってわずか10秒でプリントされるスピード感は、チェキの魅力をそのまま継承。それだけでなく専用アプリで、写真の明るさや彩度といったパラメーターを調整できる「カスタムフィルター」機能が追加されており、利便性も向上。バッグに入れてもかさばらないサイズ感も魅力的です。

流行りのスクエアサイズで印刷できる
上記のinstax SHARE SP-2の兄弟機として販売されているこちらの商品は、インスタグラムなどでよく利用される正方形のスクエア型フィルムが使用できるモデルです。
バッテリー内蔵のため、屋外やパーティなどでもコンセントを探さずに利用可能です。しかも、1回の充電で行えるプリント枚数は約160枚。友達に分けるために旅行中にプリントしたり、集合写真の印刷などでも活躍してくれます。万が一バッテリー切れになっても3時間で満充電してくれます。
バッテリー残量だけでなく、フィルムの残量も本体上部のLEDで確認できるよう細やかな配慮がなされているのもポイントですよ。

ZINKでポラロイドっぽい写真が印刷できる
ちょっとノスタルジックやビビットカラーな写真を印刷したいなら、ポラロイドの出しているモバイルプリンターがおすすめです。
ZINKと呼ばれるインク内蔵型の紙が入っており、画像を転送するだけで印刷してくれます。コントラストや色のメリハリがハッキリ印刷されるため、かわいらしい仕上がりの写真になります。
フォト専用モデルよりも若干画質が悪いですが、素早く印刷できる点や他モデルよりも圧倒的にコンパクトな点、本体デザインがカワイイ点など、優れた点も多いモデルです。
写真も文字もきれいに印刷できるモバイルプリンター
キヤノンのiP110はビジネスにも使えるコンパクトサイズのモバイルプリンターです。キヤノンのほかのプリンターと同じ染料顔料インクを使用しているので、カラーの写真ははっきりと鮮明に、白黒の文字はくっきりにじまずシャープに印刷されます。名刺サイズにも対応しています。
スマホから直接印刷できる「ダイレクト接続」機能や、無料アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」「Easy-PhotoPrint Editor」に対応しておりスマホからかんたんに印刷可能です。
手のひらサイズの感熱式モバイルプリンター
PAPERANG-P1は手のひらサイズ、8.3×8.3cmのコンパクトなプリンターです。感熱式なのでインクの交換がいらず、手間やコストが削減できるのがポイント。
感熱紙を使っているのでモノクロで出力されますが、気軽に印刷できるのでメモや写真もどんどん出力して使えます。日記に貼ったり家族や友人とシェアしたり、生活に便利に活用ができるプリンターです。
3色から選べるスマホ専用のポータブルプリンター
pominiは、Bluetoothでスマホと接続しすぐにその場でプリントできるモバイルプリンターです。カラーはピンク、ブルー、イエローの3色あるので、自分のお気に入りの色を選ぶことができるのもポイントです。
専用のアプリを使えば、写真の加工やデコレーションがかんたんにできます。ほかにも、メッセージなどの音声をQRコードにして写真の一部にプリントできるので、離れた家族に写真と音声を送ることができます。
インク交換の手間がいらないモバイルプリンター
Sprocketは170gと軽量で持ち運びしやすいモバイルプリンターです。スマホからのBluetooth接続でかんたんにプリントできます。複数のスマホから同時に接続できるので、イベントや行事など家族や友人が集まるときにその場でプリントして売上を共有できます。
プリントした写真は5×7.6cmというサイズなので、フォトブックにしたり、手帳に貼ったりいろいろと活用できますよ。インテリアフォトシールは熱転写式なので、インクを交換する手間がいらないのもポイントです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルプリンターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのモバイルプリンターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
モバイルプリンターに関連する記事のご紹介
消耗品のコストも考えて選ぼう インク式と感熱式の違い
モバイルプリンターはインク式や感熱式など、印刷形式がありそれぞれにメリットがあります。
インク式はきれいに印刷ができて、印刷する用紙もコストの安いコピー用紙などが使えますが、インク交換の手間とコストがかかります。感熱式はインク交換の手間やコストがかからない代わりに、専用の感熱紙やフォトペーパーのコストがかかります。
なにをどれくらいの頻度で印刷するかを購入する際にはっきりさせておくことで、プリンターを維持するコストが抑えられますよ。
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